大和ハウス工業、太陽光発電とエリパワーのリチウムイオン蓄電池搭載のスマートハウスを販売開始
大和ハウス工業は、太陽光発電とエリパワーのリチウムイオン蓄電池搭載のスマートハウスを販売開始すると発表しました。太陽光発電システムは標準3.5kW、家庭用リチウムイオン蓄電池は、2.5kWh、iPadをモニターに採用した「D-HEMS」により蓄電池制御と電力情報の「見える化」を可能にしているということです。
HEMSは、ホームエネルギー・マネジメントシステムのことで、電力とその発電および消費情報を総合的に見える化し、管理することを可能にするとされるシステムです。HEMSの導入を検討する動きは、住宅メーカーを中心に広がっています。
大型の蓄電池を一般家庭が装備することは、一般的には時期尚早、コストや技術的な課題が進んでのことと考えて来ましたが、3.11の震災があり原発事故があり、計画停電と省エネの夏を経て、太陽電池や蓄電池を備えることを現実の問題として考える人も増えてきたと言われます。今後どんな形でHEMSなり、家庭用蓄電池が導入されていくのか、興味のつきないところです。
大和ハウスでは、モニターキャンペーンを行い、2011年10月1日~11月30日までの期間に家庭用リチウムイオン蓄電池、D-HEMS、太陽光発電システムを搭載した戸建住宅「xevo」を契約し、入居後一定期間、電力利用状況の報告などについてご協力いただける場合には、先着で建物価格より1,638,000円(税込)減額したモニター価格で販売するといおうことです。。リチウムイオン蓄電池がおまけとなることになりますので、興味のある人にはお徳かもしれませんね。
プレスリリース / 大和ハウス工業、2011/09/20
・業界初 HEMS制御による家庭用リチウムイオン蓄電池搭載 スマートハウス第一弾「スマ・エコ オリジナル」発売
-----image : 同リリースより
" 大和ハウス工業株式会社(略)は、2011年10月1日、家庭用リチウムイオン蓄電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(※1))、太陽光発電システムを搭載したスマートハウス第一弾「スマ・エコ オリジナル」を発売します。
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その第一ステップとして、2010年7月より、国内初となる家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載した住宅展示場「SMA×Eco HOUSE(スマ・エコハウス)」での実証実験を全国3ヵ所(※2)で行っています。
そしてこのたび、実証実験で得られたノウハウを活かし、スマートハウスの第一弾として、戸建住宅「xevo」に2.5kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池、当社独自開発の「D-HEMS」、太陽光発電システムを組み合わせた「スマ・エコ オリジナル」を発売します。
※1.ICT 技術の活用により、人に代わって住宅のエネルギー管理などを支援するシステムのこと。
※2.「埼玉県春日部住宅展示場」、愛知県名古屋市「メ~テレ八事ハウジング」、大阪府吹田市「ABCハウジング千里住宅公園」(2011年1月より開始)の3ヶ所。●ポイント
1.家庭用リチウムイオン蓄電池・「D-HEMS」・太陽光発電システムを組み合わせることにより、エネルギー使用量を削減し、非常時の安心を提供
2.「iPadR 2(※3)」をモニターに採用、「D-HEMS」による業界初の蓄電池制御と
電力情報の「見える化」
※3.Apple Incの商標です。■商品特長
1.家庭用リチウムイオン蓄電池・「D-HEMS」・太陽光発電システムを組み合わせることにより、エネルギー使用量を削減し、非常時の安心を提供
「スマ・エコ オリジナル」は、家庭用リチウムイオン蓄電池、「D-HEMS」、太陽光発電システムを組み合せたことで、無理な節電をせずに、旧省エネ基準による住宅と比べエネルギー使用量を78%(※4)削減、CO2排出量は70%削減できます。
※4.太陽光発電システム3.5kW、家庭用リチウムイオン蓄電池2.5kWh、「D-HEMS」搭載
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●停電時
自動的に蓄電池からの放電モードに切り替わり、非常用電源として特定の照明や家電に電力を供給します。また、太陽光発電システムが発電している間は、充電しながら安定的に放電することができるため、長時間電力を供給することができます。(1)エリーパワー社製の家庭用リチウムイオン蓄電池
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2.「iPadR 2」をモニターに採用、「D-HEMS」による業界初の蓄電池制御と電力情報の「見える化」
「スマ・エコ オリジナル」は、業界で初めて、家庭用リチウムイオン蓄電池を制御できる「D-HEMS」を搭載し、電力をどの時間帯に充電し、いつ放電するかを、経済メリットが出るようコントロールしています。
「D-HEMS」は、当社がスマートハウスの共通ソフトウェアとして開発してきた「住宅API」を活用したアプリケーションの一つです。蓄電池と分電盤の回路に設置した電力量センサーと合わせて家庭内のエネルギーマネジメントを行います。
また、「iPadR 2」(※7)を採用したことで、家の中でいつでも手軽にエネルギー利用状況の確認(見える化)できるため、家庭での自発的な節電行為の効果として、年間約10%のエネルギー使用量を削減することが見込まれます。
あわせて、家庭内のエネルギー情報履歴を収集する機能(※8)を設け、家庭内で消費された電力が一目で確認できます。※7.一般家庭で利用されているパソコン画面をモニターにすることができます。
※8.過去3年分のエネルギー履歴を表示可能です。
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■商品概要
商 品 名 : 「スマ・エコ オリジナル」
発 売 日 : 2011年10月1日
販売地域 : 建設地が東北電力、東京電力、中部電力、関西電力管内の物件
「スマ・エコ : 合計 :3,921,750円(税込)
オリジナル」仕様 家庭用リチウムイオン蓄電池 :1,621,200円(税込)
への変更差額 D-HEMS(iPadR 2含む) : 279,300円(税込)
太陽光発電システム(3.5kW) : 577,500円/kW(税込
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関連
・大和ハウス工業 : xevo スマ・エコ オリジナル
・大和ハウス工業、エリーパワーの家庭用リチウムイオン蓄電池システムを組み込んだ太陽光発電、LED照明、エネルギーマネージメントシステムなど搭載の展示住宅を公開-----しなやかな技術研究会、2010/07/06
コメント続き
本格的な家電や電線や無線での情報の集約、各種センサーなどの規格については、将来的にはHEMSをめぐる技術として、または、スマートハウスというジャンルにおける共通のプラットフォームが作られることが、ユーザーにとっても、メーカーなどにとってもいいのだろうが、国際的な枠で考える必要があり、いろいろ大変そうだ。
このところ日本の住宅ーメーカーや家電、電力関連企業は、HEMSなど家庭用エネルギーの統一化に向けての研究事業をたちあげ、国のバックアップする姿勢を見せている。
とはいえ、あまり実際この分野にお金をかけたくない人も多いと思います。ごなれば、数万円の汎用の家庭用の無線で情報管理のできるスマートメーターの分野で、あるていど市場で「これは便利だ」という評判を競う的な商品が現れることが現実的な普及を支えていく気もします。
もちろん、電力の自由化で、発電ソースを消費者がダイナミックに選んだり、電力会社そのものを選んだり契約を自由に組み合わせることができるようになれば、話は大きく進むと思います。まだ、あらゆる意味でその有効性そのものが研究の対象となる、システムといえそうです。(2t)
参考エントリー
・積水ハウス、3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動。自立できる家を提案-----ソフトエネルギー、2011/08/12
・環境省、「うちエコモニター」1000世帯を募集。HEMS機導入を促進し、データを集約・分析-----しなやかな技術研究会、2011/08/02
・KDDI、東京電力、三菱自動車、シャープなど家電7社らは、家庭用エネルギーの統一化に向けて研究事業をたちあげた-----しなやかな技術研究会、2011/07/27
・シャープ、9kWの太陽電池を設備した、家庭における電力負荷ゼロを目指す“節電を極める家”の実証実験を発表-----ソフトエネルギー、2011/06/15
[ カテゴリー : 家庭用ハイブリッドシステム ]
[ しなやかな技術研究会 カテゴリー : エネルギーマネージメント/EMS,HEM ]
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