スコットランドの400MW潮流発電所建設計画 MeyGen、発電機などのデザインは、ロッキード・マーティン Lockheed Martin が担当
スコットランドにあるEuropean Marine Energy Centre(EMEC)のAtlantis Resources社のAR1000 turbineは、系統に接続された初めての潮流発電機となりました。AR1000は、以前はAK1000となっていましたが、最近のリリースではAR1000となっています。詳細はわかりませんが、直径18mの1MWの対向二枚羽の潮流発電機です。現在世界で進行している海洋エネルギーの利用計画の中で、もっとも将来の大型案件の実現のために成功しているプロジェクトといえるものです。
・Atlantis Resources Corporation connects 1MW tidal turbine to the national grid-----Atlantis Resources,02 September 2011
当ブログの関連記事は、以下です。
・アトランティス Atlantis、世界最大の直径18m水平2連プロペラの1MW潮流発電機 AK-1000 をEMECのテストサイトへ-----ソフトエネルギー、2010/08/16
海洋エネルギーの開発に積極的なスコットランドでは、ペントランド・ファース Pentland Firthにおいて、400MWの大規模な潮流発電所 MeyGen の建設が計画されています。そのMeyGenプロジェクトの第一段階の20MW規模となる潮流発電所の建設計画の策定に選ばれたのは、ロッキード・マーティン Lockheed Martin 社でした。ロッキードマーティン社は、航空機・宇宙産業関連の技術のほか、海洋およびタービンの開発においても、多様な技術力を有していることから、採用されたものと思われます。まだまだ、資金、制度など問題はあるようですが、順調ならば、2013までに5MW、2014までに15MWの規模で、第一段階の建設計画を進める方針です。どの段階にしろ、完成すれば、世界一か有数の海底設置型大規模な潮流発電所建設プロジェクトとなります。
Tidal Energy Powering Scotland to Green Future-----Lockheed Martin,September 15, 2011
-----image(”Lockheed Martin will provide front-end design work for the MeyGen project in Scotland’s Pentland Firth for Atlantis Resources Corp., whose AR1000 tidal turbines will power the majority of the development. Photo courtesy Atlantis Resources Corp.”) : 同ニュースより
" Ireland is known as the Emerald Isle, and now, its northern neighbor, Scotland, is looking to a green future as well with the development of a 400 MW renewable energy facility powered by the tides.Lockheed Martin recently received a contract to provide front-end design work for the MeyGen project in Scotland’s Pentland Firth from Atlantis Resources Corp., whose AR1000 tidal turbines will power the majority of the development.
.......... "
関連
・MeyGen tidal stream projec / Development Phases
MeyGen Presentation Video
(meygenuk,2011/05/11)
・Atlantis Resources selects Lockheed Martin-----Atlantis Resources,21 September 2011
・MeyGen to develop 400 MW UK tidal power site-----renewableenergyfocus.com,27 October 2010
・アトランティス Atlantis Resources社 世界最大の直径18m水平2連プロペラの1MW潮流発電機 AK-1000-----自然エネルギー、2011/01/31
参考エントリー
・あのロッキード社 Lockheed Martin が考える、マイクログリッドとは?-----自然エネルギー、2011/09/27
・ハワイ米海軍、ロッキード・マーティン Lockheed Martin の海洋温度差発電(OTEC)をプラントを採用。開発へ-----ソフトエネルギー、2011/02/23
コメント続き
さまざまな技術を保有するロッキード・マーティン Lockheed Martinの参画により、Atlantis Resources Corporationなどが進めるこのMeyGenプロジェクトですが、問題がなくはなさそうです。
系統への接続の際に支払わなければならない、”接続料”が高いということで、プロジェクトの進行に問題が生じる危険性も指摘されています。高額な接続料として、5600万ポンドという金額が以下の記事で指摘されています。再生可能エネルギーの推進が、財政に与える負の影響も指摘されています。むずかしい問題になるかもしれませんね。
・Warning over wave and tidal energy connection fees----- STV,19 September 2011
・Alex Salmond's green energy revolution 'threatens firms with bankruptcy'-----telegraph.co.uk,29 Sep 2011
スコットランド政府の方針がぶれなければ、この問題は時間が経過すれば解決可能な問題のようですが、実際のプロジェクトの前途には文字通り、”海あり”なんでしょうね。しかし、スコットランドが自治への傾斜をますます強くしているという記事も見受けられます。政治的な意思も強力そうですから、この海域にはますます注目したいです。(2t)
・スコットランドの自然エネルギー-----自然エネルギー、2011/01/04
・スコットランドは、再生可能エネルギーに熱心ですね! North Sea Grid計画-----ソフトエネルギー、2010/03/10
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