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電源開発、NEDOと北九州市で洋上風力発電システムの実証共同研究事業を実施

電源開発 Jパワーは、NEDOと北九州市で洋上風力発電システムの実証共同研究事業を実施すると発表しました。電源開発は、北九州市の沖合い(沖合約1.3km、水深14.5m)で、すでに平成21年8月より洋上風況観測システム実証研究をおこなっており、今回はローターの直径約83mの洋上風車1基を実際に同海域に設置し、平成27年2月まで設計、施工、運転保守技術の開発と実証を行うとともに、当該設備が環境に与える影響について調査を行うということです。
 気になる風力発電機の機種については未発表ですが、直径約83mということですから、2MWクラスということです。これだけ大型の本格的な洋上風車は、完成すればわが国初ということになります。
 
プレスリリース / 電源開発、平成23年08月25日
洋上風力発電システムの実証研究の実施について

News110825
-----image(”洋上風力発電設備(左)と洋上風況観測設備(右)のイメージ図”) : 同リリースより

" 電源開発株式会社(略、以下「Jパワー」)は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)との共同研究事業として、福岡県北九州市の沖合にて、洋上風力発電システム技術の確立に向けた「洋上風力発電システム実証研究(以下、本研究)」を実施いたします。

 本研究は、平成21年8月よりJパワーが行っている「洋上風況観測システム実証研究※」(以下「観測システム」)の実施海域(北九州市沖合約1.3km、水深14.5m)において、ローター直径約83mの洋上風車を1基設置し、観測システムで得られる気象・海象等の観測データを活用しながら、着床式洋上発電設備の設計、施工、運転保守技術の開発と実証を行うとともに、当該設備が環境に与える影響について調査を行うものです。
 研究期間は平成23年8月から平成27年2月で、今後、必要となる許認可や系統連系等の準備を進めていきます。

 Jパワーは、再生可能エネルギーの活用を積極的に推進しており、洋上風力発電の実用化に向けて研究に取組んでいきます。

※洋上風況観測システム実証研究
平成21年8月から平成26年2月にかけて、NEDOからの委託事業として、Jパワーが独立行政法人港湾空港技術研究所、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社と共同で実施しているもので、当該海域に洋上風況観測塔を設置し、風況、波浪等の気象・海象条件の把握などを行う。 "

関連
「風力等自然エネルギー技術研究開発(洋上風力発電等技術研究開発)[洋上風力発電システム実証研究]」に係る実施体制の決定について-----NEDO,平成23年8月25日
" .....2.事業内容

1)事業概要
 本事業では先行して実施している洋上風況観測システム実証研究海域において、実際に洋上風車を設置し、国内の洋上環境に適した洋上風力発電システムの実証研究を行うものです。
2)事業期間
 事業期間は、平成23年度から平成26年度迄(平成27年2月末迄)の4年以内とします。

3.共同研究予定先

電源開発株式会社
......... "

Jパワー 電源開発 : 風力発電

JパワーとNEDO、洋上風力発電の実証実験を北九州市沖で実施-----家電Watch,2011年8月27日

コメント続き

 世界的には、イギリス、ドイツ、ノルウェーなどで洋上風力発電所の建設、また大型計画が進んでいます。その規模と内容を考えると10年とも、15年ともいわれる彼我の技術開発と経験値の差がすでに存在するといわれています。

 国内で洋上風車として紹介される、かみす風力発電所は、確かに洋上にはちがいありませんが、岸辺の風車という感じです。今後もう少し水深のあるところ、さらにはもっと深いところでのフローティング 浮体式風力発電機の可能性をさぐるのはこれからです。

富士重工業と日立製作所、国内初の港湾外洋上風力発電施設「ウィンド・パワー・かみす風力発電所」で2MW風力発電機 SUBARU80/2.0、7基を稼働-----ソフトエネルギー、2010/07/22

 実際、ここで進めなければ、この差は国の命運を左右する大きなものとなってしまいます。あせる必要はないですが、再生可能エネルギーの発電量を毎年、1%づつ40年間継続できるような実効ある取り組みが必要とされています。(2t)
 
参考エントリー
九州大学が開発した風レンズ風車、福岡市も協力し、博多湾での洋上風車の実証実験へ-----ソフトエネルギー、2011/07/28
 
アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド IHIMU、低動揺型洋上風力発電浮体を開発。2.5MWクラス洋上風車、フローティングシステム対応-----ソフトエネルギー、2011/04/20

IHIグループ、2015年の実用化をめざし浮体式洋上風力発電の開発へ-----ソフトエネルギー、2011/04/12

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/24

京都大学、佐世保重工業など、浮体式洋上風力発電プラットフォームの10分の1モデルの実海域実験を実施-----ソフトエネルギー、2009/09/09

洋上風車建設にむけて、国内そして海外での動き-----ソフトエネルギー、2008/07/18




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