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JFEエンジニアリング、地中熱空調用汎用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」商用化

 JFEエンジニアリングは、事業所など用の業務用地中熱空調用汎用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」を商用化したと発表しました。これまでの地中熱空調をシステムを標準化し、業務用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」を開発し、従来の地中熱空調に比べ、設置スペースの1/2縮小、現地での設置期間を1/3程度まで短縮することが可能となったとのことです。これまで地中熱ヒートポンプ空調機の外に設置工事を行っていた循環ポンプ、膨張タンクなどの補機類をGeoTOPIA内部に組み込み、オールインパッケージを実現、地中熱22.4kW、空気熱14.0kWを最小単位とするモジュールによって構成し、これらを自由に組み合わせることにより、必要な空調能力を得ることができます。地中熱は、年間を通して、温度変化が小さい(都市近郊で約17℃)自然エネルギーであり、空調の熱源として利用すれば、従来の空調機と比較して、消費電力量およびCO2排出量を30~40%低減させることができるとのことです。海外では、普及しつつある地中熱ヒートポンプシステムです。今後、国内でも注目を集めそうです。

 また、回転貫入鋼管杭”つばさ杭”を利用し、施工時に低騒音・低振動、無排土、セメントミルクを使用せず地下水汚染の心配がない環境に優しい工法が可能とのことです。鋼管屋さんならではの興味深い技術が生かされています。

プレスリリース / JFEエンジニアリング、2011年8月22日
“節電の切り札”地中熱空調用 汎用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」商用化

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-----image : 同リリースより

" JFEエンジニアリング株式会社(略)は、再生可能エネルギーである地中熱利用に特化した業務用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」の販売を開始いたします。

 当社は、これまで、地中熱空調に関するコンサルティング、計画、設計、施工などのエンジニアリング業務を行ってまいりました。
 このたび、システムを標準化した「GeoTOPIA(ジオトピア)」を使用することにより、従来の地中熱空調に比べ、設置スペースを1/2に縮小し、現地での設置期間を1/3※1程度まで短縮いたします。また、「GeoTOPIA(ジオトピア)」は当社独自のAI制御(人工知能)※2により、最適効率での自動運転を行います。

 「GeoTOPIA(ジオトピア)」の特徴は、次の通りです。
1) オールインパッケージング
従来、地中熱ヒートポンプ空調機の外に設置工事を行っていた循環ポンプ、膨張タンクなどの補機類をGeoTOPIA内部に組み込みました。

2) 自由な機器能力選択
GeoTOPIAは、地中熱22.4kW、空気熱14.0kWを最小単位とするモジュールによって構成しております。これらを自由に組み合わせることにより、必要な空調能力を提供することができます。

3) AI制御による最適効率運転
GeoTOPIAは、常時外気温度や地中熱の温度をモニタリングし、かつ過去の運転記録データを参照して、AI(人工知能)が未来24時間先までの状況を予測して、最適効率運転を行います。

地中熱ヒートポンプ空調機GeoTOPIA
・業務用空調用22.4kW~
・対象面積200m2~
地中熱は、年間を通して、温度変化が小さい(都市近郊で約17℃)自然エネルギーです。空調の熱源として利用すれば、従来の空調機と比較して、消費電力量およびCO2排出量を30~40%低減させることができます。
 当社を含むJFEグループ※3は、地中熱利用技術が省エネ、CO2削減、ヒートアイランド防止など、地球規模での環境改善に大きく寄与するものと考え、グループ一体で、素材製造から施工まで更なる商品開発と、普及促進に取り組んでまいります。
 
※ 1:地中熱配管工事は除く
※ 2:特許出願中
※ 3:JFEグループの地中熱利用空調システムに対する取組み
・JFEエンジニアリング㈱・・・地中熱利用空調システムにおける企画、調査、設計、アフターサービスまでを含めたエンジニアリング
・JFEスチール㈱・・・JFE鋼管と共同で、地中熱利用空調システムの性能検証を実施
つばさ杭(回転貫入鋼管杭)の製造・販売
・JFE鋼管㈱・・・JFEスチールと共同で地中熱利用空調システムの性能検証を実施
鋼管杭用小径管の製造・販売

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-----image(”【参考】地中熱空調システムの概要”) : 同リリースより
......... "


関連
JFEエンジニアリング : 地中熱利用システム

川崎市・JFE共同研究 鋼管杭を利用した地中熱利用空調システムが環境省の環境技術実証事業での承認を受け、ETVマークを取得-----JFEエンジニアリング、2010年7月30日

つばさ杭の販売開始と協会設立について-----JFEスチール、1999/2/9

JFEスチール : No.178 2002年8月 【環境調和型鉄鋼技術小特集/論文】

コメント続き

 JFEエンジニアリングの取り組み、こんなにあります。太陽熱、地熱、地中熱、バイオバス、船、車、、、。他の鉄屋さんも取り組んでおられるのでしょうが、プレスリリースをだしていただけるので、話題にしやすいです。これからも期待していいます。(2t)

参考エントリー
JFEエンジニアリング、タワー集光型太陽光発電システム CPV の実用化に目処。ヘリオスタットの写真を公開-----ソフトエネルギー、2011/08/05

JFEエンジニアリング、独Solar Power Groupとリニアフレネル型太陽熱発電技術のライセンス契約を締結-----ソフトエネルギー、2011/08/01

岩手県八幡平市と日本重化学工業、地熱エンジニアリング、JFEエンジニアリング、八幡平で地熱発電事業化に関する協定を締結-----ソフトエネルギー、2011/07/19

日本郵船、就航船に国産第一号機となるJFEエンジニアリングが開発したバラスト水処理システムを搭載-----自然エネルギー、2010/07/05

JFEエンジニアリング、中国で食品残渣バイオガス発電システムを初受注-----ソフトエネルギー、2010/10/12

JFEエンジニアリング、地熱発電事業推進室を設置-----自然エネルギー、2009/09/04

車は軽くなり、次世代のボディで省エネを! 鉄鋼メーカーが次世代鋼製環境対応のエコカー用車体を発表-----しなやかな技術研究会、2011/05/20

-----GreenPostサイト横断検索 : JFEエンジニアリング-----



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