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現代重工業 Hyundai Heavy Industries、500KW潮力発電の実証実験に着手

 現代重工業 Hyundai Heavy Industries は、全羅南道 珍島郡 Jeollanam-do Jindo(Uldolmok Passage)において、海上石油リグ用プラットフォームで500KW潮力発電の実証実験に着手したと発表しました。ここでは、1,000 KW(1MW)クラスの潮流発電装置がすでに存在していたという情報もありますが、詳細はよくわかりません。

 今回実証実験が開始されたのは、500KWの潮流発電機で、こちらも詳細な資料や、その姿さえ明らかではありません。
 
 いずれにしろ、韓国国内では、他にも潮流発電、潮汐力発電、波力発電などへの取り組みがいくつも開始され、すでに商用運転を開始したものもあります。韓国西岸部は、潮流も早く、潮位差も大きな地域として知られています。これからも情報を集めていきたいと思います。

プレスリリース / Hyundai Heavy Industries,9 Jun 2011
Hyundai Heavy moving into tidal power business

Hyundai500kw_tidal
-----image(”Prototype of 500 kW tidal current power system in Jeollanam-do, Korea”) : 同リリースより

" Hyundai Heavy Industries, the world's biggest shipbuilder and Korea's largest green energy provider, today completed the site trial of a prototype 500 kW tidal current power system at Uldolmok Passage in Jeollanam-do, southwest Korea.
Tidal current power is a form of hydropower that converts the kinetic energy of the tidal currents into electricity using turbines. This type of green energy is now in the spotlight thanks to its weather-proof and sustainable power generating capability.
Hyundai Heavy's prototype tidal current power system directly connects a tidal turbine, a gearbox, and a generator for power transmission. The system can operate regardless of current direction using a specially designed turbine system.
After completing factory and basin tests last year, the Company successfully produced target power generation from site trials this May.
Based on the data collected from the trials, Hyundai Heavy plans to pursue tidal current power farm projects by scaling up power generators. The Ulsan-based company is also part of the government-backed National Project for Developing MW-class Tidal Current Power Farm with other Korean companies. The project is due to be completed in 2014.
.......... "

関連
Hyundai Heavy moving into tidal power business-----Green Car Congress,12 June 2011

・Wikipedia : Uldolmok Tidal Power Station

韓国のウルトルモク1MWの潮流発電所が建設されました-----ソフトエネルギー、2009/06/12

コメント続き

 今回のリリースと発表された写真から、500 kWの潮汐力発電システムの姿を”想像”してみましょう。

”Hyundai Heavy's prototype tidal current power system directly connects a tidal turbine, a gearbox, and a generator for power transmission. The system can operate regardless of current direction using a specially designed turbine system. ”

 発電機の具体的な記述は上記です。

「現代重工業の実証試験用の潮汐力(潮力)発電機は、海中の発電用タービンに回転数を制御するためのギアボックスを介して接続されています。特別に開発された発電用タービンは、海水の流れの方向に関係なく発電をすることができます。」

Hyundai500kw_tidals_2
----image : 上記リリースより部分

 そして、この海上プラットフォームの下にぶらさがる太いシャフトの先端につけられた逆ハの字型のタービンのようなもの。これが垂直軸型の引き上げられた状態の発電用タービンかもしれません。垂直軸だとすれば、水流の流れには関係ないですし、この逆ハの字型のタービンは垂直軸型の風力発電機にも採用されたものがある外見形状です。
 将来的には、2014年までにMWクラスのもっと大きなものを作る予定のようです。それまでにもう少し詳しい情報がほしいですね。(2t)

参考
・Googleマップ : Uldolmok Tidal Power Station(姿は写っていませんが、Googleマップにちゃんと記入されていました。)

MEMO
Coastal Development & Ocean Energy Research - Uldolmock tidal current pilot power plant of 1,000 kW

Gorlov Helical Turbine (GHT)

参考エントリー
現代重工業 Hyundai Heavy Industries、米巨大太陽光発電所建設計画に175MWp分を受注。世界最大規模-----ソフトエネルギー、2010/08/30



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