関西電力、河川維持流量を利用した最大出力490KW大桑野尻発電所の水力発電所の運転を開始
関西電力は、木曽川水系の長野県木曽郡大桑村に所有する読書(よみかき)ダムにおいて、河川維持流量を利用した大桑野尻発電所の水力発電所の運転を開始したと発表しました。河川維持流量とは、ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量ということです。最大出力は、490KWで年間発電電力量は約375万KWh/年ということです。
プレスリリース / 関西電力、2011年6月30日
・大桑野尻発電所の営業運転開始について
-----image(”大桑野尻発電所航空写真”) : 同リリース「参考」より
" .....長野県木曽郡大桑村に所有する読書(よみかき)ダムにおいて、河川維持流量※を利用した大桑野尻発電所の建設工事を進めており、本日、150箇所目の水力発電所として営業運転を開始しました。
※ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量。
本発電所は、当社として初めてとなる河川維持流量を利用した発電所であり、最大出力490kWで年間約375万kWh(一般家庭約1千世帯の年間電気使用量に相当)の発電電力量を見込んでおります。この結果、CO2排出量を年間約1,300トン(約200haの森林が1年間に吸収するCO2量に相当)削減することが可能となります。
当社は、今後も低炭素社会実現に向けた取組みの一環として、新エネルギーの普及促進に努めてまいります。
以 上
<参考:大桑野尻発電所の概要>
所在地 長野県木曽郡大桑村大字野尻
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電方式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 490kW(1基)
発電電力量 約375万kWh
最大使用水量 2.82m3/s
有効落差 22.50m
-----image : 同リリース「参考」より
.......... "
関連
・読書ダムにおける河川維持流量を利用した水力発電計画について-----関西電力、2009年3月3日
追加情報
・出し平発電所(仮称)の新設について-----関西電力、2012年2月15日
コメント続き
河川維持流量を利用した水力発電所は、他にもあるようです。
・中国電力 ダムからの河川維持流量を利用した高野(たかの)発電所を計画-----小水力発電ニュース、2011 年 3 月 29 日
" 高野発電所(出力:140kW) "
しかし、日本全体ではそれほど多くないようですね。潜在力はどれほどあるのか、開発可能な既存ダムがどれぐらいあるのか? データーを知りたいところです。(2t)
参考
・経済産業省 : 水力発電に関する研究会-中間報告平成20年7月25日
-経済産業省 : 資源エネルギー庁 / 水力発電に関する研究会
-水力発電に関する研究会(第2回) 配付資料-配付資料 / 中小水力発電開発促進の課題(水力発電事業懇話会 第2回 水力発電に関する研究会 平成20年2月5日)
" 河川維持放流量の検討.....落合楼発電所の再開発事例 "
[ www.meti.go.jp/committee/materials/
downloadfiles/g80205d05j.pdf ]
[ カテゴリー : 水力発電 ]
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