生活クラブ、秋田県にかほ市に2,000kWクラスの風力発電所を建設へ
首都圏の生活クラブ生協(東京・千葉・埼玉・神奈川)は共同で、秋田県にかほ市に2,000kWクラスの風力発電機を建設し、エネルギーの自給運動にチャレンジすることを発表しました。市民風車で実績のある、NPO法人 北海道グリーンファンドとの共同事業で、生活クラブが出資および融資をして参画・運営する形態となるということです。
市民風車と生協、なかなか魅力的な組み合わせに見えます。生協には、多くの会員がいて、会員はその生協の品物を購入することで、市民風車作りにもコミットできます。この二つの歯車が合う、合うことができる制度設計が国に求められる中で、今後の資金調達から運営までの経験が、生協に蓄積され、成功することが日本の再生可能エネルギーの未来にとっても、一つの可能性として重要です。
プレスリリース / 生活クラブ、2011年07月04日
・風車を建設しエネルギー自給圏づくりをすすめます:生活クラブ
" 生活クラブは限りある化石燃料や未来世代に大きな不安を残す原子力から、市民による持続可能な自然エネルギー社会をめざします。そのはじめの一歩として、首都圏にある4つの生活クラブ生協(東京・千葉・埼玉・神奈川)は共同で「(仮称)生活クラブ風車」を建設し、エネルギーの自給運動にチャレンジします。風力発電事業は一般社団法人グリーンファンド秋田を事業主体とし、生活クラブ首都圏4生協が出資および融資をして参画・運営します。また、生活クラブ北海道の活動を通して生まれたNPO法人北海道グリーンファンド(鈴木亨理事長)と共同して事業を行ないます。風車は秋田県にかほ市に建設し、発電した電力はPPS(※)を介して環境価値(グリーン電力証書)とセットで、生活クラブの配送センター等の施設に供給し、事業所のCO2フリー化をすすめます。
※PPS(Power Product Supplier・特定規模電気事業者); 原則として50kW以上の高圧需要家を市場とする一般電気事業者以外の電力供給事業者海外への化石燃料の依存、原発の抱える計り知れないリスク、日本の不安定なエネルギー事情を私たちは目の当たりしています。エネルギーの自給圏づくりは、生活を自治すること、市民が主権をもつ社会づくりへのもう一つの重要なチャレンジです。
生活クラブは、生活に必要な食料を自治することを基本として、日本各地の生産者と連携して共同購入を40年すすめてきました。
電気やエネルギーも「食」と並んで私たちの生活に欠かせないものであり、食料と環境(エネルギー)の自給圏を社会の中でつくっていくことが重要ですが、「食」と同様に首都圏で消費する電力を首都圏で自給することには限界があります。生活クラブが40年以上にわたって積み重ねてきた「生産」と「消費」の繋がりをエネルギーにおいても実践し、「エネルギーの地域間連携」をつくります。【生活クラブ風車事業概要】
○建設場所:秋田県にかほ市
○事業主体:一般社団法人 グリーンファンド秋田
○出力:2,000kWクラス × 1基(発生発電量予測 467.5万kWh/年)
○試運転開始時期:2012年2月末予定
.......... "
関連
・北海道グリーンファンド
コメント続き
2,000kWクラスの風力発電機については、具体的な選定などの情報はまだ発表されていませんが、北海道グリーンファンドの市民風車には、RePowerやVestas、Ecotecniaなどの風力発電機が選定され設置されているのですね。今回は、どこの風力発電機が選定されるのか、興味をもって拝見していきたいと思います。がんばれ、市民風車!(2t)
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