黒部市、下水道汚泥と事業系食品残渣によりバイオガスを発生させ発電するバイオマスエネルギー利活用施設を完成
黒部市は、下水道汚泥と事業系食品残渣によりバイオガスを発生させる下水道バイオマスエネルギー利活用施設を黒部浄化センター内に完成させた。同施設は、汚泥(し尿などの下水道汚泥や農業汚泥)に事業系食品残渣(コーヒー粕)を混合し メタン発酵させることにより、下水道汚泥を安定的に処理し、発生したバイオバスを場内の発電や設備の熱源などとして利用するというものです。
この事業は、国土交通省の支援のもとで、民間資本を活用する「PFI方式」で実施された。PFI方式により、実際の事業の運営は、民間会社に委託されて行われます。
国土交通省の資料によれば、下水汚泥の処理量は年間26,248立方メートル。これに食品残渣(コーヒー粕)年間2,884立法メートルを加えて発酵させ、日糧2,728立方メートルのメタンガスを得る。このバイオガスを使って、95kWのマイクロガスタービンで発電し処理場内の電力供給などに利用するというしくみです。
一方、汚泥は脱水乾燥され、乾燥汚泥として年間1,275tが県外などの電力供給会社に販売されるということです。
・23/05/10 下水道バイオマスエネルギー利活用施設引渡式-----黒部市
" 黒部浄化センターにおいて、民間資本を活用する「PFI方式」により整備された下水道バイオマスエネルギー利活用施設引渡式が行われました。
この施設では、汚泥(下水道汚泥など)に事業系食品残渣(コーヒー粕)を混合し メタン発酵させることにより、下水道汚泥を安定的に処理することができます。又、処理工程で発生するバイオガスを回収し、エネルギーを有効利用できる事が施設の特長であり、場内の発電や設備の熱源として利用されている他、敷地内に設けられた足湯(無料で開放)にもバイオガスで沸かしたお湯を利用しています。
.......... "
関連
・黒部市におけるバイオマス利活用の取組への支援について-----国土交通省、平成21年3月13日
-----image : 上記リリース「PFI事業による黒部市下水道バイオマス利活用の取組(PDF ファイル182KB)」より
" 国土交通省下水道部では、富山県黒部市がPFI事業により、下水処理場に食品残渣(コーヒー粕)を受け入れ、下水汚泥とあわせて処理・資源化し、発電用化石燃料代替エネルギー等として利用するとともに、発生するバイオガスを処理場内でエネルギー利用する取組を「民間活用型地球温暖化対策下水道事業」として支援することを決定しました。<事業の概要>
PFI予定事業者:黒部Eサービス株式会社
PFI方式:BTO方式
施設計画:メタン発酵槽、バイオガス発電施設、汚泥乾燥施設、
乾燥汚泥貯留施設(有効利用先で設置)等
施設建設期間:平成21年8月1日~平成23年4月30日
資源化実施期間:平成23年5月3日~平成38年4月30日
資源化製品の予定利用先:
県外の電力供給会社(乾燥汚泥を発電燃料として1,275t/年)
県内の農場(乾燥汚泥を培養土原料として5t/年)
添付資料
PFI事業による黒部市下水道バイオマス利活用の取組(PDF ファイル182KB)
<参考>民間活用型地球温暖化対策下水道事業制度(PDF ファイル257KB)
.......... "
・黒部市 : 黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設整備運営事業について
-黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設整備運営事業審査講評の公表について
[更新日:2009年1月30日]
-黒部市の下水道
・黒部市 バイオマスエネルギー施設完成-----チューリップテレビ、2011年05月10日
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コメント
弊社は、バイオマス燃料の研究を重ねて来ました。その結果、ジオデックスという物を開発しました。貴社が下水汚泥+コーヒー粕よりメタンガスを発生させエネルギーにされている事を知り、その後の汚泥の処理に興味を持ち、ご案内をさせて頂きたいと思いました。
弊社は、下水汚泥+木質+ジオデックスを添加し5500kCALの熱源を確保出来るようになりました。
貴社に提案させて頂きたいのは、下水汚泥+コーヒー粕+ジオデックスで固形(粉末)燃料が作れないかです。メタンガスを採取後、残った物を全て燃料化するという事です。
ジオデックスについては、下記にてご確認ください。
http://www.rebran.com/geodex/index.php
投稿: 川島英雄 | 2011/07/07 10:31