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菅首相「現在のエネルギー基本計画はいったん白紙に戻して議論する」。再生可能なエネルギーを基幹エネルギーの一つに

追加情報

菅首相の記者会見速報 「原発に依存しない社会を」-----中国新聞、'11/7/13

" 原発再稼働なくても電力供給可能 "

 以下、2011/05/11のエントリー


 菅首相が5月10日会見を開き、現在のエネルギー基本計画はいったん白紙に戻して議論する、こと。さらに再生可能なエネルギーを基幹エネルギーの一つに加え、省エネルギー社会の構築という方向性で新たなエネルギーに関する議論はじめる旨の内容でした。菅首相の6日夜の浜岡原子力発電所の全炉停止要請は、9日に中部電力が公式に受諾したことで、わが国でもっとも地震の危険性の高いとされる地域のど真ん中の原子力発電所はより安全な状態に置かれる可能性となりました。この要請と決定は、わが国のエネルギー政策において非常に大きな出来事です。菅総理の会見に合わせて官邸のツイッター公式アカウント、Kantei_Saigaiはつぎのような重要な発表を”全世界”に行いました。

・Twitter Kantei_Saigai : 【エネルギー基本計画】菅総理会見(17:50)(続)/今回、東電福島原発で事故が起こったことを踏まえ、2030年に総電力に占める原子力割合が50%以上、としている現在のエネルギー基本計画はいったん白紙に戻して議論する必要があると考えている。

 -【エネルギー政策】菅総理会見(17:50)(続)/これまでのエネルギー政策は原子力と化石燃料が電力において大きな二つの柱として考えられてきたが、今回の事故を踏まえ、これに加え、あと二つの柱が重要だと考える。

 -【エネルギー政策】菅総理会見(17:50)(続)/一つ目の柱は太陽、風力、バイオマスといった再生可能なエネルギーを基幹エネルギーの一つに加えるというもの。

 -【省エネルギー社会】菅総理会見(17:50)(続)/もう一つの柱はエネルギーを今ほどは使わない、省エネルギー社会を作っていくというもの。--

 -菅総理会見(17:50)(続)/原子力については安全性を、化石燃料についてはCO2削減をしっかり進めていくと同時に、自然エネルギーと省エネを二つの大きな柱として加え、それにこれまで以上に大きな力を注いでいくとの考え方に基づき、今後エネルギー政策全体の見直しの議論を進めたい。

Kantei110510kansan
-----image : 上記tweet

 今回の一連の出来事において、菅さんの発揮した指導力を素直にまずは評価させていただきます。ありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いいたします。
 この経過に対して、さまざまな報道、憶測、見識がインターネットを中心にして話題になりましたが、菅さんは以下のようにもおっしゃっておられます。

・Twitter Kantei_Saigai : 菅総理会見(17:50)(続)/今回の原子力事故の直接の原因は地震、津波によるものだったが、これを防ぎ得なかった責任は事業者たる東電とともに原子力政策を国策として進めてきた政府にもあると考えており、その責任者として国民の皆様に大変申し訳なく、お詫び申し上げる。

 過去の50年以上にわたる原子力政策が捕らえることができなかった、地震と津波。そして原子力発電所の未曾有の核汚染の拡大。まずは、総責任者としての素直な気持ちとして受け取らせていただきました。

 とはいえ、原子力政策は安全確保をした上で堅持したいというのが政府、官僚、一部の自治体の正直な立場でしょう。今回の地震、津波、福島原子力発電所の事故、そしてどどまることを知らない核汚染の事実、それらの十分な検証が行われれば、日本は脱原子力政策を選択せざるをえないと考えています。今後、じっくりと時間をかけられるところにはかけて、十分な議論と、国民の選択へと導いていただけることも期待したいと思います。

 今年の夏の逼迫が予想されるといわれる電力事情もふまえて、わたしたち市民サイドも考え、選択、政治への参加をする必要がますます重要になりそうです。まずは、ご意見を!

内閣府 原子力委員会。原子力政策に対する国民からの意見を募集-----しなやかな技術研究会、2011/04/20

関連
菅内閣総理大臣記者会見平成23年5月10日(全文)
-政府インターネットTV : 平成23年5月10日、菅総理は総理大臣官邸で、記者会見

菅首相「エネルギー計画白紙に戻し議論」 省エネ推進-----asahi.com,2011年5月10日

首相「原発事故、国も大きな責任」 原子力利用は継続 -----日本経済新聞、2011/5/10

福島原発:首相「原発政策見直し」 給与も返上-----毎日jp,2011年5月10日

" .....福島第1原発事故に関しては、調査委員会を近く発足させるとした上で、(1)従来の原子力行政、過去の関係者からの独立性(2)国民、国際社会への公開性(3)技術面だけでなく、(法律、行政、電力会社などの)制度や組織のあり方が事故に及ぼした影響を検討する包括性--の3点を運営の基本方針とするとした。..... "

エネルギー政策:原発増にブレーキ 温暖化対策整合性カギ-----毎日jp,2011年5月10日

".....一方で再生可能エネルギーの普及は「大規模な財政出動をしないと、短期的に大幅な引き上げは難しい」(経済産業省幹部)のが実情だ。このため政府内には「火力の中でも温室効果ガス排出が少なく、価格も原油に比べて3~5割安い液化天然ガス(LNG)の活用や、石炭火力の効率アップなどで対応するしかない」(同)との声が強い。..... "

菅首相、原発依存見直しを表明-----YOMIURI ONLINE,2011年5月11日

"2030年の総発電量のうち50%を原子力と想定したエネルギー基本計画を見直し、太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーと省エネ社会実現を2本柱とする意向も示した。"(コメ-ニュアンスを捻じ曲げてる)

参考エントリー
環境エネルギー政策研究所 ISEP、菅首相の「浜岡原発の停止要請」を高く評価する-原発を全停止しても電力は不足せず、安全性で正しい政治判断をすべき-とのプレスリリースを発表-----しなやかな技術研究会、2011/05/09

浜岡原子力発電所の全炉停止要請。続報 1-----自然エネルギー、2011/05/07

コメント続き

 また一歩。(t_t)

追加情報
 菅さん! 地震、津波を経て、安全基準、現状の調査を徹底、徹底的に行うという、あたり前の話を強調できなければ、残念な演説です。

菅首相:G8演説で「原発継続」表明へ-----毎日jp,2011年5月21日
" 4本柱は(1)原子力の安全性向上(2)再生可能エネルギーの推進(3)石油、石炭など化石燃料の二酸化炭素(CO2)排出量削減(4)省エネ・節電。特に再生可能エネルギーを基幹エネルギーに加える方針を強調 "

 すべての屋根に太陽電池、、、

Japan 'plans solar panels for all new buildings'-----Google News(AFP)

 こんな報道があれば、菅さんの人格評価は、ゼロに。事実を知りたい、菅さんの人柄。川内博史議員は、”小沢一郎元代表に近い民主党の川内博史衆院議員は23日午前のTBS番組で「こういう時期だからこそ真のリーダーを据えないと大変なことになる」と指摘し、22日に続き菅直人首相に退陣を求めた。”とされる人物だけに、党内テロの可能性高し。

菅首相視察前、官邸に予測図=放射性物質の流れ確認?-----時事通信、2011/05/19

" 3月12日朝に首相は第1原発を視察。SPEEDIの予測図は住民には長く公表されなかったものの、首相の視察前に放射性物質の流れを知るため利用されたのではないかとの疑念の声もある。川内氏は「首相はSPEEDIを自分のために使い、住民のためには使わなかったのではないか」と話している。 "

 注目の菅首相の動向とこれまでの行動の解析からは、希望と絶望が半分づつ。事態は、しかし浜岡原子力は発電所の全炉停止。さらに、国民の多くがエネルギー問題に注目していることを考えると、、、、。事態は、半歩前進か牛歩中か、、、。

福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析-----ウォールストリートジャーナル、2011年 5月 19日

“脱原発” 菅首相とマスコミ報道に騙されるな-----田中龍作ジャーナル、2011年5月19日

・Twitter greenpost : 菅内閣総理大臣記者会見 平成23年5月18日 (全文) http://bit.ly/jxOww1 コメ-昼間、核燃サイクルも含めて白紙と踏み込んだと思われた菅さん http://bit.ly/k23Gro 結局会見で、ぼかしてしまった。"い菅"ですよ #politicsjp

 しかし、、、、エネルギー政策賢人会議には、あまり期待できない、、、、。どうする?
 下とは別の報道によれば、この会議のメンバーは、有馬朗人、大橋光夫・昭和電工相談役、橘川武郎・一橋大大学院商学研究科教授、佐々木毅・学習院大教授、立花隆、寺島実郎・日本総合研究所理事長、薬師寺泰蔵

太陽光・風力エネルギー、安定性に課題 経産省が有識者会議-----日本経済新聞、2011/5/12

"東京電力福島第1原子力発電所の事故をふまえ、経済産業省は12日、エネルギー政策のあり方を検討する有識者会議である「エネルギー政策賢人会議」の初会合を開いた"



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