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富士電機、山形市浄化センター向け、燃料電池による下水消化ガス発電で寒冷地冬季屋外運転実証に成功

 富士電機は、山形市浄化センターにて下水消化ガスを利用した燃料電池による寒冷地冬季屋外運転実証実験に成功したと発表しました。山形市浄化センターは、かねてより下水処理により発生した消化ガスにより燃料電池100kw×2基、およびガスエンジン178kWによるバイオガス発電を行っていて、今回新たに100kW燃料電池を屋外に設置し、冬季寒冷地における消化ガスによる発電において、さまざまなテストを重ね冬季寒冷地においての運転性能に問題がないかを検証するということです。

 また、東日本大震災の際にも、商用電力系統の復旧まで消化ガスで発電を継続し、2日後に電力系統が復旧すると即座に通常運転に入ることができたということです。 同社では、今後も計画停電の影響などにより、予想される電力不足に対して、電力供給システムとしてのメリットをアピールしたいということです。

プレスリリース / 富士電機、2011年4月11日
下水消化ガス発電で寒冷地冬季屋外運転実証に成功

Img_1
-----image(”設置写真”) : 同リリースより

" 山形市浄化センター向け燃料電池
 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、山形市浄化センター(山形県)にて下水消化ガスを利用した燃料電池による寒冷地冬季屋外運転実証実験に成功しましたのでお知らせいたします。

1.実証実験概要
山形市浄化センターでは、メタウォーター(東京都港区、代表取締役:松木晴雄)経由で当社燃料電池(100kW×2台)を設置し、すでに運転実績を有しています。
本実証実験では、新型100kW燃料電池(型式:FP-100i)×1台を屋外に設置し、冬季寒冷地における消化ガスによる発電において、起動停止試験やパターン運転試験などを行い、冬季寒冷地においての運転性能に問題がないかを検証するものです。
2.実証実験結果
実証実験は、2011年1月から3月まで行い、約2,000時間の運転で運転性能に問題がないことを確認できました。

新型機では燃料電池に必要な周辺機器をワンパッケージに納め、パッケージ内の熱流体解析などにより機器配置を最適化することで、-20℃から40℃の設置環境に対応可能になりました。これにより、低騒音、低振動の燃料電池発電装置を屋外設置することで、設置のための建屋が不要になり、設置工事費の大幅な削減が図れます。

また、3月11日に発生しました東日本大震災の際にも、商用電力系統の復旧まで消化ガスで発電を継続し、2日後に電力系統が復旧すると即座に通常運転に入ることができました。
今後も、計画停電の影響などにより、電力不足が予想されますが、新エネルギーの電力供給システムとして、国・地方自治体などの施設へのPRをする予定です。

<下水消化ガス向け100kW燃料電池システムの主な仕様>
項目 仕様
設備種類 りん酸形燃料電池設備(型式:FP-100i)
設置場所 屋外用
定格出力 100kW(送電端出力)
発電効率 40% [LHV]発電端 : 100kW運転時
総合熱効率 60% [高温水(90℃)回収] :[LHV]発電端、定格負荷運転時
90% [中温水(55℃)回収] :[LHV]発電端、定格負荷運転時 どちらか選択
熱出力 1)高温排熱回収タイプ:50kW (90℃)
2)中温排熱回収タイプ:130kW (55℃) どちらか選択
環境特性 NOx : 5ppm以下、SOx:ばいじんの排出なし
運転方法 全自動運転,系統連系
寸法、重量 2.2m (W) x 5.6m (L) x 3.4m (H) 、16トン
.......... "

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