三洋電機、徳島県の取り組み多機能防災システム向けに、太陽電池と二次電池を納入
三洋電機は、徳島県「次世代エネルギー活用促進研究会」の取り組み、多機能防災システム向けに、太陽電池と二次電池を納入したと発表しました。この多機能防災システムとは、太陽電池、蓄電用リチウムイオン電池、LED照明、LEDディスプレイを組み合わせ、災害時の災害情報の表示、さらには非常用電源として携帯電話や充電池などの充電などに対応できるというものです。災害時以外にも、夜間照明やイベント時の簡易電源、施設案内やイベント情報の表示などに利用できるということで、日ごろから利用しておくことで、非常時にも安心して利用できそうです。
詳しい仕様は、63WのHITR太陽電池パネルが1枚、蓄電用リチウムイオン電池システム 3ユニット または 5ユニットで構成。蓄電用リチウムイオン電池システム1ユニットの電力量は1.56kWh、寸法:438mm×386mm×80mm、質量:19kgとなるということです。5ユニット仕様だと一般家庭の6-7割の電力を蓄電し、非常時に利用できる計算となります。(一般家庭の電気の消費量を10kWh/dayとして)
震災を契機に蓄電池を利用したさまざまな製品がでてきました。この傾向は、今後も続きそうです。この傾向が将来すたれることなく、非常時も意識した電源システムの需要が維持されることが、地震国日本にとっては、必要なことです。それにより、蓄電池の開発やコストの低下が起こることを将来的に期待しています。
プレスリリース / 三洋電機、2011年04月18日
・徳島県「次世代エネルギー活用促進研究会」の取り組み「多機能防災システム」向けに、太陽電池と二次電池を納入
-----image(”「多機能防災システム」の画像”) : 同リリースより
" 三洋電機株式会社は、徳島県が開発を進めている「多機能防災システム」向けに、当社製の世界最高水準※1の変換効率を誇るHITR※2太陽電池と蓄電用リチウムイオン電池システムを納入しました。「多機能防災システム」は、徳島県内の県営施設に3台設置され、3月31日より稼働しています。これは、当社が得意とする、創エネ(太陽電池)・蓄エネ(二次電池)技術に徳島県の研究機関、企業、大学などの保有する技術を融合したシステムとして、実証実験を拡大する取り組みとなります。
「多機能防災システム」とは、太陽電池、蓄電用リチウムイオン電池、LED照明、LEDディスプレイを組み合わせたもので、災害時には災害情報を表示したり、非常用電源として携帯電話や充電池などの充電などに対応できます。また、災害時だけでなく、夜間照明やイベント時の簡易電源、施設案内やイベント情報の表示などで通常時にも活躍します。太陽電池と蓄電用リチウムイオン電池システムを組み合わせることで、夜や雨の日、停電時でも商用電源を使うことなく、システムを稼働させることができます。また、太陽電池の出力が不足する場合は、安価な夜間電力で蓄電用リチウムイオン電池を充電することより、システムの安定した利便性向上が期待されます。さらに蓄電用リチウムイオン電池システムにはACコンセントを搭載しており、緊急時には非常用電源として、携帯電話などの外部機器への電源供給も可能です。
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【「多機能防災システム」向けの太陽電池、リチウムイオン電池の概要】※1台あたり
太陽電池
HITR太陽電池パネル 1枚
最大出力(公称):63W、 寸法:938mm×496mm×34mm、 質量:6kg
蓄電用リチウムイオン電池システム 3ユニット または 5ユニット
円筒形リチウムイオン電池(18650サイズ) 1560本(1ユニット 312本)
1ユニット 電力量(公称):1.56kWh、 寸法:438mm×386mm×80mm、 質量:19kg
.......... "
参考
・ソニー、設備、業務用、家庭用に利用できるオリビン型リン酸鉄を用いたリチウムイオン二次電池で1.2kWh蓄電モジュールの量産出荷を開始-----しなやかな技術研究会、2011/04/19
[ ソフトエネルギー カテゴリー : 電力変換/蓄電、蓄熱、水素など ]
[ しなやかな技術研究会 カテゴリー : 蓄電技術 ]
・GSユアサが停電時向け蓄電装置 サーバーや工場・信号機に-----日本経済新聞、2011/4/20
" ジーエス・ユアサコーポレーションは20日、長時間の停電でもサーバーや工場の生産ライン、信号機を動かし続けられる蓄電装置を開発したと発表した。リチウムイオン電池を採用、4~11時間の充電で3時間使える。今夏に電力不足が予想される東京電力管内の企業や官公庁・自治体を主な対象に、7月1日から順次納入する。 "
コメント続き
設備、施設用だけでなく、一般住宅向けの蓄電池システムも、当初の予定を前倒して早期に製品化する動きや、海外の製品を量販店が扱う動きなどがでてきました。しかし、まだまだ高価。
・節電の切り札「蓄電池」脚光 「家庭用」販売前倒しも-----MSN産経ニュース、2011.4.18
非常用の電源として、最低限の電気製品の利用に備える製品の開発がのぞまれます。ってか、そういうのは、既存の製品を組み合わせれば、すぐにでも提供可能です。したの記事をご覧ください。
・家庭用太陽光発電(系統連系)の自立運転方法(停電対応)について 2-----ソフトエネルギー、2011/04/02
対応した製品の販売。グリーン・ポストでも考えています。少々お待ちください。興味のある方は、shop@greenpost.jp まで家庭用蓄電池システムに関心ありとでも、問いあわせを送っておいてください。よろしくお願いします。宣伝されているシステムがあまりに高価なので、久しぶり商売ネタを育てる気になってきました。(t_t)
参考
・停電対策で太陽光発電と蓄電池のシステムに注目集まる-----日経BP社 ケンプラッツ、2011/04/18
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