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ソーラーフロンティア、年産能力900MWの宮崎新工場を稼働。2011年中に1GW体制を確立

昭和シェル石油グループのCIS太陽電池メーカー、ソーラーフロンティアは、2011年度より年産約1ギガワット体制で、次世代型CIS薄膜太陽電池を世界市場へ提供すると発表しました。
 2009年より建設を開始した、宮崎新工場の年産能力は、900MWだということです。これにより、2011年中に1GW体制を確立する体制が整うということです。
 同社は、世界各地への出荷の体制を整え始め、ドイツ、米国などの海外拠点より世界中に出荷を開始する予定だということです。
 CIS薄膜太陽電池の種類も増えることになり、これまでの(1,235 x 671 x 35 mm)に加え、大型の(1,257 x 977 x 35 mm)製造が本格化することになります。

プレスリリース / ソーラーフロンティア、2011年2月15日
ホームページ / ソーラーフロンティア、世界最大規模の太陽電池工場が生産開始 年産約1ギガワット体制で、次世代型CIS薄膜太陽電池を世界市場へ提供(PDF)

Solarfrontier1gw
-----image : 上記リリースより

" ..........世界最大規模の生産能力で設計された宮崎第 3 工場は、(国富工場:年産能力 900 メガワット)が、2 月より一部生産ラインによる商業生産を開始したことをお知らせします。国富工場は、2009 年 9 月に投資が決定されてから、予定通り 16 カ月後の商業生産開始となりました。

国富工場では、既に稼働している宮崎第 2 工場に比べ、装置の大型化・自動化やモジュール面積の大型化を実現することにより、生産効率が高い CIS 薄膜太陽電池の生産が可能になりました。

また、同工場で生産する CIS 薄膜太陽電池は、既に日本および欧州の機関が発行する性能・安全に関する認証を取得しています。米国機関による認証についても、近日中に取得できる見込みとなっており、世界各地へ向け順次出荷を開始します。

ソーラーフロンティアは、今後段階的に国富工場の装置を稼働させ、2011 年 7 月にはフル生産体制を整える予定です。その結果、既に稼働中の宮崎第 1 工場と宮崎第 2 工場を合わせて約 1 ギガワットの生産能力をもち、太陽電池産業において、高い国際競争力を有することになります。ソーラーフロンティアは、より経済性が高く環境に優しい CIS 薄膜太陽電池を、日本、ドイツ、米国を拠点に世界中のお客様にお届けすることで、世界の旺盛な太陽電池需要に応えていきます。

国富工場の国富工場の概要

住 所 :宮崎県東諸県郡国富町田尻 1815 番地
生産能力:900 メガワット/年 (90 万キロワット/年)
投資金額:約 1,000 億円
従業員数:約 800 名
敷地面積:約 400,000 平米 (東京ドームの約8.6倍)
.......... "

関連
Showa Shell Begins Production at $1.2 Billion Solar Plant in Japan-----Bloomberg, Feb 16, 2011

参考エントリー
ソーラーフロンティア、10メガワットのCISモジュールをサウジアラムコのノースパーク・プロジェクトに供給-----ソフトエネルギー、2010/11/02

コメント続き

 ソーラーフロンティアは、薄膜ものでの世界シェアは、2010年の末で4-5位といったところのようですが、今回の増産でランクアップするのは確実です。現在、薄膜もので年産1GW体制を越えているのは、ファーストソーラーぐらいです。

Top 15 producers of c-Si and thin film solar PV modules, and outlook 2011-----Pradeep's Point!,December 21, 2010

 太陽電池全般でも、現在1GW体制を越えているのは、ファーストソーラー、サンテック、そして、ぎりぎり越えそうなシャープというところですか、、、。詳しい数字が拾えてないので、ひろえ次第情報をアップします。
 それにしても、ソーラーフロンティアが短期に1GW体制をととのえ、世界展開に打ってでるスピードには驚きました。石油資本がかくも本気で太陽電池に取り組むのは、BP以来のような気がします。(t_t)

参考エントリー
ファーストソーラー First Solar、第二四半期業績発表。2012には、2GWp体制確実とのこと!-----自然エネルギー、2010/08/26

2010 太陽電池メーカーシェア / 自然エネルギーの世界-----ソフトエネルギー、2010/12/21



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