シャープ、イタリア現地合弁会社初となる5MWの太陽光発電所を建設。欧州、中東、アフリカへの展開を強化
シャープは、イタリアのエネル・グリーン・パワー社と設立したの現地合弁会社Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.(ESSE)による、初めての5MWの太陽光発電所を建設したことを発表しました。同ESSE社により、欧州、中東、アフリカへの足がかりを得、2016年末までに累計500MW以上の太陽光発電プロジェクトを推進するということです。
建設された、南イタリアのカラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区の景色はこんな感じ(Googleマップリンク:地点までは特定できてません)です。
シャープ関連の最近のクリッピングには、下のようなものがありました。年500MW体制へ拡張中です。
・Twitter : シャープ、英ソーラーパネル工場の能力を2倍近くに拡張へ-----Reuters http://bit.ly/firDpI "300人の雇用が創出..500メガワットに拡張" #renewsolar #pv #sharp
プレスリリース / シャープ、
・シャープおよびエネル・グリーン・パワー社による南イタリアにおける太陽光発電所の建設完工について-----Sharp and Enel Green Power Complete Construction of Power Generation Plant in Southern Italy January 20, 2011
" シャープおよびエネル・グリーン・パワー社※1(以下、EGP)が2010年7月に設立した太陽光独立発電事業(IPP※2)の合弁会社「Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.(以下、ESSE)」が手掛ける太陽光発電所の第一号案件が、この度南イタリアのカラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区において建設完工しましたので、お知らせいたします。今回建設完工した太陽光発電所の太陽電池の設置容量は5MW(シャープ製単結晶太陽電池モジュールを使用)、年間予測発電量は、イタリアの一般的な家庭の年間消費電力量の約2,800世帯分に相当する年間750万kWhです。また、これにより、年間5,800tの二酸化炭素排出量と化石燃料約630tを削減することになります。
なお、ESSEは、今後2016年末までに累計500MW以上の規模となる複数の太陽光発電所の建設を予定しています。当社、EGP、STマイクロエレクトロニクス社※3の3社が推進している薄膜太陽電池の生産事業について、2011年後半から生産工場の稼動開始を予定していることから、工場稼動以降は、主に本工場で生産される薄膜太陽電池を使用し、地中海地域を中心に、欧州、中東、アフリカで発電事業を展開してまいります。
※1 イタリア最大の電力会社エネル社のグループ会社。イタリアおよび世界各国の再生可能エネルギーの発電事業を展開している。
※2 IPP(INDEPENDENT POWER PRODUCER)とは、発電施設を設置して発電した電気を販売すること。
※3 欧州を代表する半導体メーカー。1987年に設立。
<太陽光発電所の概要>
■ 事業主:Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l
■ 所在地:イタリア共和国カラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区
■ 設置容量:5MW
■ 設置面積:12ha
<Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l. の概要>
■ 社名:Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.
■ 所在地:イタリア共和国ラツィオ州ローマ市
■ 設立日:2010年7月22日
■ 出資比率:EGP 50%、シャープ 40%、シャープエレクトロニクスイタリア※4 10%
■ 事業内容:太陽光発電所の設計、建設、運営
■ 発電所予定地:地中海地域を中心とした欧州、中東、アフリカ
■ 発電所規模:2016年末までに累計500MW以上
-----image : 同リリースより(Googleマップ)
.......... "
関連
・ENEL GREEN POWER AND SHARP COMPLETE THE SERRAGIUMENTA PHOTOVOLTAIC PLANT IN CALABRIA-----ENEL GREEN POWER,January 20th, 2011
・シャープ、イタリアEnel greenpowerなどと薄膜太陽電池の生産事業および地中海における太陽光発電事業の合弁会社設立の契約締結へ-----ソフトエネルギー、2010/01/06
追加情報
・シャープ、イタリア現地合弁会社で5ヶ所の合計約14.4MWの大規模太陽光発電所を稼動-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-12
コメント続き
ちょっとメモです。ENEL GREEN POWER社の過去のリリースに海洋エネルギー開発がらみのものがありました。
・A $ 500 million agreement for the development of a new ocean technology-----ENEL GREEN POWER,07/20/2009
" Canadian company Blue Energy developed a new turbine that uses marine currents and tidal waves and can be assembled in modules with a variable capacity up to hundreds of MW "
カナダのBlue Energy社の潮流発電システムは、以前当ブログでも記事にしました。その後どうなっているのか注目していましたが、これで開発会社がわかりました。
・カナダで200MWの潮流発電計画が始まる。発電機は、Blue Energy Canadaの垂直軸型-----ソフトエネルギー、2009/07/15
世界中の企業が、それこそグローバルな規模で再生可能エネルギー関連のプロジェクトを推進しています。日本の商社も動いているようですが、日本には優れた発電機やエレクトロニクス関連の技術があります。是非、宝を生かし世界の”潮流”にのっていってほしいと思います。(t_t)
参考
[ カテゴリー : 太陽電池 ]
[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]
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