4月からの電気料金への太陽光発電促進付加金加算申請額決定。九電の0.07円/kWhから北電0.01円/kWhまで各社申請
昨年は、0加算だった電気料金への太陽光発電促進付加金が今年の4月から電力料金に加算されることになりました。それに合わせて、電力各社から経済産業大臣に対しての申請額の発表がありました。
最高レートは、九州電力の0.07円/kWhでした。使用量300kWhの家庭をモデルとしての試算方法があるようで、この計算だと、九州電力の0.07円/kWhの場合は、1か月当たりの影響額は、21円の負担となります。
A・北電、北陸電 0.01円/kWh
B・東北、東電、関電 0.03円/kWh
C・中電、中国電、四電、沖電 0.06円/kWh
D・九電 0.07円/kWh
それぞれの300kWh/月の家庭の月の負担額は以下のようになります。
A・北電、北陸電 3円/月
B・東北、東電、関電 9円/月
C・中電、中国電、四電、沖電 18円/月
D・九電 21円/月
300kWh/月以上使えば、その消費電力量にそって太陽光発電促進付加金も増えていきます。各社の数字がことなった理由は、昨年実際に電力各社が買い取った太陽光発電の余剰電力と全体量のバランスにより決定されたとのことです。九州電力が高くなったのは、太陽光発電が普及しかつ余剰買取額が大きかったということのようです。
この金額を2012年から開始される予定の再生可能エネルギー全般(風力、地熱、中小水力、バイオマス)の全量買い上げ制度の段階では、各家庭月100-200円の負担増を想定している。しかし、制度設計がむずかしく細かい詰めは難航し、その制度が日本における再生可能エネルギーの導入促進、および産業の育成にとって多くの課題を抱えているとすでに指摘されています。
このあたり、今後は整理してみたいです。
プレスリリース / 九州電力、平成23年1月20日
・電気料金への「太陽光発電促進付加金」の設定に伴う認可申請等について
" ..........経済産業大臣に対し、電気供給約款等に平成23年度の太陽光発電促進付加金を設定するための認可申請を行いました。
また、託送供給約款の承認申請について、あわせておこなっています。○平成23年度の太陽光発電促進付加金単価
平成23年度の太陽光発電促進付加金単価は、法令等にもとづき算定した結果、以下のとおりとなりました。
この単価は、国の審議会である買取制度小委員会における審議を経て正式に決定される予定です。平成23年4月分(注)~平成24年3月分まで 0.07円/kWh
※従量制供給の場合
(注)平成23年3月の検針日以降のご使用分《太陽光発電促進付加金の具体的な算定方法》
※従量制供給の場合
-----image : 同リリースより(参考1)太陽光発電促進付加金について
太陽光発電促進付加金は、国の法令にもとづく「太陽光発電の余剰電力買取制度」により、前年の余剰電力買取りに要した費用を、当年度、電気をお使いになる全てのお客さまに、電気料金の一部として、電気のご使用量に応じ公平にご負担いただくものです。(参考2)モデル家庭1か月当たりの影響額
太陽光発電促進付加金によるモデル家庭(使用量300kWh)1か月当たりの影響額は、21円のご負担となります。
以上添付ファイル
(参考資料1)「太陽光発電の余剰電力買取制度」について (33KB)
(参考資料2)太陽光発電促進付加金単価 (108KB)
.......... "
関連
・太陽光発電促進付加金(託送供給関係)について-----北海道電力、2011年1月20日
" 平成23年4月分~平成24年3月分 1kWhにつき 1銭 "
-北電は、0.01円/kWh
・平成23年度の太陽光発電促進付加金に係わる認可申請等について-----東北電力、平成23年 1月20日
" 本日の認可申請および特例承認申請における「平成23年度の太陽光発電促進付加金単価」は、経済産業省告示に基づき算定した結果、従量制供給では3銭/kWh(消費税等相当額を含む)となっております "
-東北電は、0.03円/kWh
・太陽光発電促進付加金の適用に関する認可申請について-----東京電力、平成23年1月20日
-東電は、0.03円/kWh
・北陸電力 / 2011年1月20日 平成23年度太陽光発電促進付加金(太陽光サーチャージ)の適用に関する申請について(PDF)
-北陸電は、0.01円/kWh
・平成23年度の太陽光発電促進付加金単価の算定について-----中部電力、2011年1月20日
" 1kWhにつき 全電圧共通 6銭 "
-中電は、0.06円/kWh
・電気料金についての特別措置の申請等について(太陽光発電の余剰電力買取制度による太陽光発電促進付加金の設定)-----関西電力、2011年1月20日
" 平成23年度の電気料金に適用される太陽光発電促進付加金単価について、国の法令等に基づき算定した結果、1kWhあたり3銭※2にて申請等を行っています。 "
-関電は、0.03円/kWh
・平成23年度の「太陽光発電促進付加金」に関する認可申請について-----中国電力、平成23年1月20日
" 平成23年度に適用される「太陽光発電促進付加金単価」については,「0.06円/kWh」で申請しました。なお,この単価は,後日,国の審議会である買取制度小委員会の審議を経て,決定されます。 "
-中国電は、0.06円/kWh
・平成23年度 太陽光発電促進付加金の申請について-----四国電力、平成23年01月20日
" 平成22年1~12月分の買取費用をもとに算定した平成23年度(平成23年4月分~平成24年3月分)に適用する太陽光発電促進付加金単価は、0.06円/kWhとなりました。 "
-四電は、0.06円/kWh
・沖縄電力 / 平成23年1月20日 平成23年度太陽光発電促進付加金に関する認可申請等について(PDF)
-沖電は、0.06円/kWh
関連
-追加情報
・平成23年度の太陽光発電促進付加金(太陽光サーチャージ)の単価の確定に伴う電気料金の認可について-----経済産業省、平成23年1月26日
コメント続き
私たちは、化石燃料への依存を減らし、原子力発電中心の政策を政府が転換し、かつ確実に再生可能エネルギーも将来に寄与する形で手に入れなくてはなりません。かなりむずかしいと考えることもできますが、これは世界中が取り組む非常に大きな問題の一端であると考えると、問題の大きさより、この課題の意味が強く認識されます。
なんにしろ、いい形で育てないと、エネルギー資源の”ない”我が国に未来はありません。(t_t)
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