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発電するハチ、オリエントスズメバチが拓くバイオソーラー発電。夢ですが、それが始まりかも

 ナショナルジオグラフィックに掲載された、「“太陽光発電”するスズメバチ」の記事は、生物が太陽光によって発電できる能力をもっていることと、そのしくみの解明が初めて行われたと報じる驚くべき内容だった。研究したのはイスラエルの、テルアビブ大学の研究チームで、オンラインでもNaturwissenschaften : The Science of Nature Journal no. 114 の記事を読むことができます。

 研究対象となったのは、発電するハチとして知られていたオリエントスズメバチ、学名はVespa orientalis。ベスパと言えばモーターバイクのVespaを思い浮かべてしまうが、スズメバチのことだったのです。研究チームにより、ハチの体組織に含まれている色素に光を当てると発電することが確認された、そのしくみも明らかになったが、なぜ発電する必要があるのか、何に利用されているのかが謎ということです。変換効率は、市販の太陽電池には比べるべくもない、0.335%でしかない。しかし、このスズメバチが光をいかに効率良く吸収し、体組織の色素を使って発電する過程の研究は、将来のバイオソーラー発電へ可能性の追求や、その他の生物組織による光と電気に関する興味深い研究に大きな端緒をもらすもになるかもしれません。

“太陽光発電”するスズメバチ-----ナショナルジオグラフィック、December 24, 2010-----(E):Solar-Powered Hornet Found; Turns Light Into Electricity - December 21, 2010

関連
Naturwissenschaften : The Science of Nature Journal no. 114
Cda_displayimage-----image : 同書カバー
/ ORIGINAL PAPER
Solar energy harvesting in the epicuticle of the oriental hornet (Vespa orientalis)
-----SpringerLink - Naturwissenschaften, Volume 97, Number 12-----Solar energy harvesting in the epicuticle of the oriental hornet (Vespa orientalis)
Naturwissenschaften_volume_97_numbe
-----image : 上記サイト

Wikipedia : Oriental hornet

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 さっそく、YouTubeにビデオクリップをあげている方がおられました。具体的に生物太陽電池の研究は進んでいるようですが、いずれも植物の光合成の原理を応用したものが多いようです。今回のものは昆虫というところが、ユニークです。

Electric Hornets Shock Evolutionists

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スコットランドの再生可能エネルギー、2009年電力の27.4%に達した

 イギリス、グレートブリテン島の三分の一程度の面積に3百万人程度の人口をもっているスコットランド。このほど発表されたリポートによると、2009年の電力の27.4%を再生可能エネルギーによって賄うことができたということです。

スコットランドは、再生可能エネルギーに熱心ですね! North Sea Grid計画-----ソフトエネルギー、2010/03/10

スコットランドは再生可能エネルギーに非常に熱心で、風力や海洋エネルギーへの取り組み、さまざまなプロジェクトの誘致、実施に熱心で、さらなる発展が見込まれています。

Energy - Renewable Energy - High Level Summary of Statistics Trend-----Scottish Government,December 24, 2010

0098502
-----image : 同リリースより

" Renewable Energy
The 2020 target was increased to 80% in September 2010.Renewable sources of energy can provide a sustainable means of generating the energy we need. Scotland particularly has huge potential for renewable energy due to its geology and climate. The Scottish Government has set a National Indicator for the amount of electricity generated annually through renewable sources as a percentage of gross annual consumption to increase to 50% by 2020, with an interim target of 31% by 2011.

This indicator will help monitor the extent to which Scottish electricity consumption can be met sustainably using renewable energy sources located both within Scotland and its coastal waters. The indicator equates the amount of renewables generated in Scotland annually as a percentage of Scottish gross annual consumption, where gross consumption is the amount of electricity generated minus net exports (but including losses).

The amount of electricity generated by renewables in Scotland has more than doubled since 2000. In 2009, the amount of electricity generated in Scotland by renewable sources equated to 27.4% of the gross annual consumption of electricity in Scotland, compared with 12.2% in 2000.
.......... "

関連
Scottish Government - Energy Trends (DECC)

Scotland's renewables potential

scottishgovernment, 2010年03月15日)

Scotland on track to hit tough targets on renewable energy-----Scotsman.com,24 December 2010

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環境省、国内初の浮体式風力発電の実証地として五島沖を選定、実証実験へ。2016年の実用化を目指す

 環境省は、浮体式風力発電の実証地として長崎県五島沖(五島市椛島)を地元の協力が得られてたとして実施候補海域として選定、我が国初となる2MW級の浮体式洋上風力発電実証機を設置することを目指し具体的に動き始めました。環境省は今年から京都大学を受託者とする洋上風力発電実証事を開始しています。今回の五島沖では、それまでにさまざまな検討や研究を経て2016年に実海域に風力発電機を設置、実証運転開始を目指すということです。

 浮体式は、排他的経済水域が世界第6位の海洋国であるわが国にとって、慎重に実用化、産業化にこぎつけたい技術です。さまざまな理由で運用のむずかしさが伝えられる陸上の風力発電機にかわる技術として、大型風力発電機の実用化がなるのか? 大いに注目されます。

 また本日、Blog:自然エネルギーのほうに浮体式のこれまでのエントリーなどをまとめた記事をアップしております。こちらも合わせてご覧くただけると幸いです。

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/24

Gotoufloatingwindturbine
-----image : Google Map 「五島市椛島」より

プレスリリース / 環境省、平成22年12月21日
浮体式洋上風力発電実証事業実施候補海域の選定について(お知らせ)

" 環境省が平成22年度から実施している洋上風力発電実証事業(受託者:京都大学)において、我が国初となる2MW級の浮体式洋上風力発電実証機の設置候補海域として、長崎県五島市椛島周辺を選定しました。平成25年度ごろの実証機の設置に向けて、関係省庁とも連携しつつ、候補海域の環境影響評価等を進めていきます。
1.背景
 国内の中長期的な温室効果ガスの排出削減を進めるためには、再生可能エネルギーの導入を強力に推進する必要がある。我が国は、排他的経済水域が世界第6位の海洋国であり、平成21年度に環境省が実施した再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果によると、陸上のみならず、洋上にも風力発電の大きな導入ポテンシャルを有することが明らかになっている。
..........

2.実施候補海域の概要(位置図は別添参照)
 実施候補海域は長崎県五島市椛島(面積8.75km2、人口194人(平成22年11月末現在))周辺で、天見ヶ浦の沖合、陸からの最短距離が約1kmの地点に実証機の設置を計画している。
 浮体式洋上風力は、一般的に水深50~200mの海域に設置可能とされており、海上保安庁の海底地形図によると当該地点の水深は約100mである。また、NEDO局所風況マップによると当該地点の高度70mにおける年平均風速は7.0m/sであり、十分な事業可能性を有する水準にある。以上の既存情報からは、当該地点は浮体式洋上風力発電に適した地理条件及び風況であると考えられる。

3.今後の進め方
 浮体式洋上風量発電の平成28年度の実用化を目指し、以下のスケジュールで実証事業を進める予定である。
・気象・海象・環境影響調査(平成23~24年度)
・設計と実証機製造(平成23~25年度)
・実海域設置、実証運転開始(平成25~27年度)
・事業性等の評価(平成26~27年度)
 2MW級実証機に先立ち、100kW程度以下の小規模試験機を実施海域に設置し、環境影響や安全性に関する情報を収集して、周辺地域関係者の安心感の醸成に努めるとともに、得られたデータは2MW級実証機の製造・制御に反映させることとしている。
 五島市の市民、関係団体、行政等が設立した五島市地球温暖化対策協議会では、平成21年3月に「地球温暖化防止対策行動計画」を策定しており、この中で、自然の恵みを活かした脱化石エネルギー源の利用促進の具体的取組として、地域の実情等に応じた風力発電の設置の促進を掲げている。したがって、五島市としては、椛島周辺への浮体式洋上風力発電実証機の設置に向けて周辺地域関係者同意の上、積極的に協力していく考えである。
 なお、椛島周辺は、現時点では実施候補海域であり、今後実施する環境影響評価の結果等を踏まえて実証機の設置の可否を判断することとしている。
 また、特に実証機製造・設置段階においては、経済産業省、国土交通省等関係省庁との連携を図りながら進めていく予定である。

添付資料
(別添)浮体式洋上風力実証事業実施候補海域位置図[PDF 76KB]
.......... "

関連
五島市公式サイト まるごとう

洋上風力発電、1000世帯分の電力量 五島市など実証実験計画を発表-----長崎新聞、2010/1/22

京都大学、佐世保重工業など、浮体式洋上風力発電プラットフォームの10分の1モデルの実海域実験を実施-----ソフトエネルギー、2009/09/09

追加情報


京大、戸田建設ら、環境省の五島沖の浮体式風力発電実証試験の第一段階100kW基によるテストを開始-----ソフトエネルギー、2012/06/14

洋上風力発電の試験機浮かぶ-----長崎新聞、2012/6/10

GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/10-11日版(Naverまとめ利用)

"*五島列島沖での浮体式風力発電機のテストがいよいよはじまりました。2MW機の開発のために、まずは100kWの小規模試験機を実施海域に設置し、環境影響や安全性に関する情報を収集するということです。実験機の直径は、70m。京都大学と佐世保重工業などが共同開発したハイブリッドスパー型です。"


参考エントリー
五島列島宇久島に、完成すれば日本一の規模となる合計設備容量100MWの風力発電所建設計画が進行中-----ソフトエネルギー、2009/03/02

世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!-----ソフトエネルギー、2009/07/02

世界初のフロート風力発電所は、2009年にStatoilHydro社、ノルウェイ、、、-----ソフトエネルギー、2008/05/28

世界初のフローティング方式の風力発電機は2009年にノルウェー、北海地域に設置-----ソフトエネルギー、2007/06/27

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グリーンエネルギー ポータルサイト / おすすめサイト

 グリーンエネルギー ポータルサイトは、資源エネルギー庁のグリーンエネルギーに関するポータルサイトです。太陽光、水力、風力、バイオマス、地熱、そして、その他として太陽熱利用、雪氷熱利用、温度差熱利用、バイオマス燃料製造などの情報を扱うということです。現在のところ情報は少なめです。ニュースのクリッピング、取材記事に加えて、入札公募一覧などの”ならでは”の情報にもアクセスできるゲートウェイです。

グリーンエネルギー ポータルサイト

Enechogreenenergysite
-----image : 同サイト

 資源エネルギー庁では、再生可能エネルギーではなく新エネルギーという名前で、このグリーンエネルギーを扱ってきました。国が原子力発電の情報発進には何億円もかけているという話が過去に話題になったことがります。これまで、再生可能エネルギー、新エネルギー、そしてグリーンエネルギーというさまざまな言葉で表される自然エネルギーにはあまりお金をかけてこなかった国が、独立したポータルサイトを作ったということで、まずは大歓迎。ご発展を祈願しております。ガイド-グリーンエネルギーの必要性のサイトは広く国民全体で共有したい情報です。

関連
資源エネルギー庁
/ 資源エネルギー庁 : グリーン電力 ポータルサイト

 現在、再生可能エネルギーの全量買取など買取制度に関する議論が行われています。最終案もほぼ固まり、価格や買い上げ期間などが発表になります。買取制度のポータルサイトも設置されています。

買取制度ポータルサイト

 買取制度に関しては、次代の日本における再生可能エネルギーの普及の方向性を左右する重要な施策となります。(t_t)

参考

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伊藤忠商事、スペインのアベンゴア・ソーラー Abengoa Solar とLogrosanに50MWの太陽熱発電所2基を建設へ

 伊藤忠商事は、スペインのアベンゴア・ソーラー Abengoa Solar と共同でスペイン南部 エストレマデューラ州カセレスのLogrosanに50MWの太陽熱発電所2基を建設することを発表しました。
 日本企業によるアベンゴア・ソーラー Abengoa Solarの太陽熱発電所の共同事業は、9月に日揮がCordobaにおいて50MWの太陽熱発電所2基を建設を決めています。発電所は既に着工されており、2012年に操業が開始される予定とのことです。

 ヨーロッパ、そして地中海沿岸部、アフリカなどの赤道に隣接する地域における大規模な太陽熱発電事業は、今後ますます盛んになるとみられています。独自の技術を確立していない日本にとって、商社による共同事業の実施は、日本にとって貴重なビジネスチャンスとして広がっているようです。

プレスリリース / 伊藤忠商事、2010年12月20日
アベンゴア・ソーラー社と太陽熱発電事業において提携

News_101220
-----image(”本発電所の所在地について(50メガワット2基)”) : 同リリースより

" 太陽熱発電所100メガワット(50メガワット2基)を共同保有
..........「伊藤忠商事」)は、太陽熱発電事業大手のアベンゴア・ソーラー社(本社:スペインセビリア市、会長兼CEO:サンチャゴ・セアヘ)と共同で、スペイン南部(エストレマデューラ州カセレス県ログロサン)に、50メガワットの太陽熱発電所2基(以下「本発電所」)を建設し、発電事業を行うことに合意しました。伊藤忠商事は権益の30%を保有します。アベンゴア・ソーラー社は権益の70%を保有するとともに本発電所を運営します。
 総事業費は、50メガワットの太陽熱発電所2基合計で5億ユーロ(約560億円)超を見込んでおり、このうち約3億4千万ユーロ(約380億円)をプロジェクト・ファイナンスによる融資で調達します。2010年12月16日、伊藤忠商事とアベンゴア・ソーラー社は、独立行政法人日本貿易保険による海外事業資金貸付保険の引き受け決定を受け、国際的な民間金融機関4行(三井住友銀行・香港上海銀行・みずほコーポレート銀行・三菱東京UFJ銀行)と融資契約を締結しました。
 本発電所は、アベンゴアグループの事業会社Abener社とTeyma社(※1)によって既に建設着工されており、2012年に操業が開始される予定です。発電された電力は、スペインのフィード・イン・タリフ制度(再生可能エネルギー利用促進の為の優遇価格電力買い取り制度)に基づいて販売します。トラフ型太陽熱発電方式(※2)を採用する本発電所はエストレマデューラ州の豊富な日照量の恩恵を受け、一般家庭の約52,000世帯分の電力需要をまかない、年間約63,000トンのCO2排出削減を実現する見込みです。

 また、伊藤忠商事とアベンゴア・ソーラー社は、本発電所に加え、主にアジア・ヨーロッパ市場において、さらなる太陽熱発電プロジェクトの可能性を分析し、案件開発を進めるための非独占的な提携に関する契約を締結しました。
...........
※1 Abener社とTeyma社
Abener(アベネール)社はアベンゴア社傘下のエンジニアリング会社で、本太陽熱発電所の建設請負工事を、Teyma(テイマ)社は同じくアベンゴア社傘下の土木工事会社で、本太陽熱発電所の基礎工事を行う。
 
※2 トラフ型太陽熱発電方式
太陽光追尾設備を用いて曲面鏡の前に設置されたパイプに太陽光を集中させパイプ内を流れる液体を約400℃まで加熱する発電方式。パイプを流れる液体はポンプにより熱交換器に集められ加熱蒸気となり、一般的な蒸気タービンにより電気に変換される。
アベンゴア・ソーラー社について
太陽熱発電事業大手の一社であり、ソーラー発電技術の開発、商用化に注力している。既に発電容量193メガワット分の太陽熱発電所を稼働させており、550メガワット分を現在建設中。
........... "

関連
Abengoa Solar and ITOCHU Corporation form a partnership to jointly own two 50 megawatt Concentrating Solar Power (CSP) plants in Spain-----Abengoa Solar,December 20, 2010
20101220_img_itochu_120101220_img_itochu_3
-----image : 上記発表より
/ Spain
Extremadura

" Solaben 2 and 3
Location: Logrosan, Caceres.
Type of Project: Two 50 MW trough plants "

/ Concentrating Solar Power - Parabolic Trough

参考

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ネバダ砂漠に48MWのクーパマウンテン太陽光発電所 Copper Mountain Solar が完成。アメリカ最大、世界でも9位の規模

 世界ではあまりにも大規模な太陽光発電所の建設が計画されるようになって、なんとなくトップ10とかランキングに興味を失っておりましたが、ひさしぶりに大規模な太陽光発電所ランキングにもからむ話題をひとつ。

 カリフォルニアベースの電力会社 Sempra Generation は、ボウルダー近郊のネバダ砂漠に48MWのクーパマウンテン太陽光発電所 Copper Mountain Solarを建設、運転を開始したと発表しました。現状、アメリカ一の規模とのこと、World's largest photovoltaic power plants - rankingでも9位の規模とのことです。位置は、ボウルダー近郊のこのあたりのようです。使用された太陽電池は、このところなにかと話題の多いファーストソーラー社製の太陽電池です。
 
プレスリリース / Sempra Generation,Dec. 1, 2010
Sempra Generation completes largest U.S. photovoltaic solar power plant

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-----image(”Copper Mountain Solar uses nearly 775,000 solar panels to generate enough electricity to power about 30,000 homes. ”) : marketwire.com版リリースより

" Sempra Generation, a subsidiary of Sempra Energy (NYSE: SRE), today announced that it has completed construction on the largest photovoltaic solar power plant in the U.S.
The 48-megawatt (MW) Copper Mountain Solar facility, located in Boulder City, Nev., about 40 miles southeast of Las Vegas, is now generating enough emission-free electricity to power about 14,000 average homes.
"Completing Copper Mountain Solar is a major accomplishment. It demonstrates that large-scale solar can be developed at a rapid pace to help this country meet its clean energy needs, and further solidifies our position as one of the leading solar developers in the U.S.," said Jeffrey W. Martin, president and chief executive officer of Sempra Generation. "We have a focused plan aimed at developing more than 1,000 MW of solar projects in California, Arizona and Nevada that will provide solid returns well into the future."
Construction on Copper Mountain Solar began in January 2010 at the 380-acre desert site. About 350 construction workers at peak installed nearly 775,000 thin-film photovoltaic solar panels, which convert sunlight directly into electricity.
First Solar of Tempe, Ariz., supplied the solar panels and served as the engineering, procurement and construction contractor.
.......... "

関連
America's Largest PV Power Plant Is Now Live-----Renewable Energy News,2010/12/06

World's largest photovoltaic power plants (ranking 1-50)

Sempra and First Solar join forces for Nevada solar farm-----venturebeat.com,April 16, 2009

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太陽電池モジュールの作り方( #YouTube )、Heliene社の場合。今年の太陽光発電業界動向など / おすすめサイト

 いまや太陽電池産業の未来は、現状そしてその未来に否定的な意見をもつ人たちの見識を変えるほどの力と勢いをもった産業になってきました。太陽光発電に関するニュースサイトの発表にによると2010年の太陽電池の市場規模は、大きくのびて16.3GWに達する見通しだということです。うちヨーロッパが78%のシェアを維持した。経済や規制や導入促進策の様々な問題点が指摘されながら、終わってみれば、前年度を上回る導入を果たしました。また同ニュースは、2011年の動向にも触れ、2010年比で+25%を達成するだろうと予測するも、生産過剰による価格下落などのマイナス点にもに言及しています。
 あまり日本の企業の活躍は目立ちませんが、今の日本の状況では、世界の再生可能エネルギーの分野が少しでもうまく進行し、数年のうちに日本も目覚めることを期待したいですね。

San Francisco, CA, USA: Solarbuzz Forecasts 16.3 GW PV Market Size in 2010; Projects Demand Growth of 25% in 2011-----Solarbuzz,December 13, 2010-----Solarbuzz Quarterly

 世界の太陽電池の情報についてのサイトには、PV-Tech.orgがありますが、最近サイトがリニューアルされ古い記事へのリンクが切れてしまいました。残念。
 それでもこんな情報がありました。カナダの太陽電池メーカーHeliene社のロボットを多様したによる太陽電池製造の過程を見せてくれるものです。

Heliene, Inc.: Robotized production line of PV modules

(photovoltaicsint,2010年12月08日)

関連
Heliene

Heliene, Inc.: Robotized production line of PV modules-----PV-Tech International,26 October 2010

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ミアソーレ MiaSole 、CIGS薄膜ソーラーモジュールで15.7%の効率を達成。2011年には、認証済み13パーセントのモジュールの出荷へ

 米カリフォルニア州サンタクララのミアソーレ MiaSole社は、1平方メートルのCIGS化合物系薄膜太陽電池で15.7%のエネルギー変換効率を達成したと発表しました。この値は、市場に販売されている結晶系の太陽電池の変換効率に迫るもので、今回国立再生可能エネルギー研究所(NREL)にて確認されたことで、同社の太陽電池の”株”はかなり上昇したものと考えられます。
 2011年には、認証済み13パーセントのモジュールの出荷を行うという予定であるということです。、

プレスリリース / ミアソーレ(ビジネスワイヤ版)、December 06, 2010
ミアソーレ、商用規模のCIGS薄膜ソーラーモジュールで15.7%の効率を達成-----( E )

" NRELが1平方メートルのCIGSモジュールで15.7%のエネルギー変換効率を確認

「今年9月に14.3パーセントの効率を先に達成してから非常に間もないという点を特に考慮すれば、これは大変素晴らしい結果です。ロール・ツー・ロールによる連続製造ラインで、このような短期間に1.5パーセント近くの絶対的な効率向上を達成したということは、目覚しい成果であるとともに、ミアソーレの優れたプロセス制御とアプローチの妥当性を実証するものです。」

銅・インジウム・ガリウム・セレン(CIGS)系薄膜太陽光発電パネル大手メーカーのミアソーレは本日、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が当社の大面積製造用モジュール(1平方メートル)の変換効率15.7パーセントを独立に確認したと発表しました。

15.7パーセントのモジュール変換効率は、当社が2010年9月に14.3パーセントの効率達成を発表してからわずかな期間で達成されました。これは商用サイズの薄膜モジュールとして最高の効率を実証しており、多結晶シリコンモジュールの効率とのギャップを事実上埋めるものです。

ミアソーレ最高経営責任者(CEO)のJoseph Laia博士は、次のように述べています。「今回、今日の世界で入手可能な多結晶シリコンモジュールの効率に匹敵するか、それを上回る効率のCIGSモジュールを本格的に生産する能力、しかも薄膜フィルムのコスト構造で製造できる能力が示されたことから、この成果は著しく意義のある成果です。今回の業績は効率の向上を目指すロードマップを前倒しで達成したものであり、私たちはうれしく思います。また、高効率のCIGS技術を市場に投入する当社の能力に自信を持っています。」

ミアソーレはすでに、UL認証およびIEC認証の取得が完了次第、2011年第2四半期に効率13パーセントのモジュールの出荷を開始すると発表しています。
.......... "

関連
MiaSole
Miasolesite
-----image : 上記サイト

Kent Whitfield on reliability and durability of thin-film photovoltaics

(SPIETV,2010年11月15日)

"Kent Whitfield is Director of Reliability at MiaSole, a manufacturer of CIGS (copper indium gallium diselenide) thin-film semiconductor panels for solar energy.
.......... "

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NEDO、チュニジアと5MW規模の集光型太陽熱発電とガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の複合発電プラント建設に合意。またモロッコとも系統安定化技術を重点に太陽エネルギー分野における共同プロジェクト推進へ

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、今年の7月に発表した日本政府がチュニジア政府と結んだタワー式太陽熱発電に関する共同プロジェクトの実施に関して、具体的にチュニジア政府関係機関と、フィージビリティスタディ(FS-実現可能性を検証する作業)の開始に関する協力協定(MOU)を締結したと発表しました。これにより「チュニジア・ソーラー・プラン」が、両国の手により進められることになります。順調に進めば、チュニジア国エルボルマ地区に、5MWe規模の集光型太陽熱発電(CSP)と20~40MWe規模のガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の複合発電プラントが建設されることになりそうです。

 また、NEDOの発表によりますと、モロッコ王国とも太陽エネルギー分野における共同プロジェクトに関する包括的な協力を推進することに合意したとも発表しました。
 
プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2010年12月13日
太陽熱発電に関するチュニジア共和国との共同プロジェクトの開始に合意

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-----image(”太陽熱複合発電のイメージ”) : 同リリースより

" NEDO・チュニジア政府による太陽熱複合発電プロジェクト
大畠経済産業大臣、村田NEDO理事長は、第2回日本・アラブ経済フォーラム※1において、ジュイニ・チュニジア開発・国際協力大臣、シェルビ・チュニジア産業技術大臣と合意した太陽熱発電の共同プロジェクトの開始に関する共同声明を発表しました。

 本プロジェクトの開始にあたり、NEDOは、チュニジア開発・国際協力省(MDIC)、産業・技術省(MIT)と、フィージビリティスタディ(FS)の開始に関する協力協定(MOU)を締結しました。

 また、本FS事業は、NEDOからの委託を受けて、三井造船株式会社と大成建設株式会社が実施します。
..........
1.共同プロジェクトの概要

チュニジア国エルボルマ地区に、5MWe規模の集光型太陽熱発電(CSP)と20~40MWe規模のガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の複合発電プラントを建設します。
NEDOは、太陽熱発電設備の提供と試運転の実施とともに運営、保守のノウハウを提供し、MDICとMITは、NEDOに協力して設備の運営、管理、保守等を行います。
NEDOは、CSPのFS業務を三井造船と大成建設に委託し、MDICとMITは、GTCCのFS業務をチュニジア電力ガス公社再生可能エネルギー局に委託します。
MDICとMITは免税等の必要な協力を行うとともに、現地の法と規制に従い、当CSP実証プロジェクトの遂行に必要な許認可等を与えます。
今後のプロジェクト遂行スケジュールとしては、CSPのFS事業について2011年上期を目処に取りまとめる予定です。

2.背景と経緯
本プロジェクトは、チュニジア政府が進める再生可能エネルギー導入計画「チュニジア・ソーラー・プラン※2」(TSP)の一環として実施するもので、海外では初めてとなる大規模な太陽熱発電(タワー型ISCC※3)に関するナショナルプロジェクトです。
2010年7月23日、松下副大臣は、ジュイニ・チュニジア開発・国際協力大臣とプロジェクトの実施に関する共同声明を発表しました。また、NEDOとMDIC、MITは、2010年7月23日付けで本共同プロジェクトを含む再生可能エネルギーに関する2国間協力の合意書(LOI)を締結しました。
第2回日本・アラブ経済フォーラムにおいて、村田NEDO理事長とジュイニ・チュニジア開発・国際協力大臣、シェルビ・チュニジア産業・技術大臣との間でMOUが署名されました。また、FSの実施者を三井造船株式会社と大成建設株式会社とすることについて決定しました。
NEDOは、豊富な日射量を有するチュニジアで実証に取り組むことで日本の優れた太陽熱技術の海外展開を後押しするとともに、世界的なエネルギー問題の解決に貢献することを目指します。
..........
【用語解説】

1.日本・アラブ双方の閣僚とビジネスの代表が一体となり、貿易、投資、エネルギー、科学技術、人的資源開発などの幅広い分野で、日本とアラブ諸国との経済関係の強化の具体的方策を議論するため、2009年に日本とアラブ連盟との間で設立されたもの。第2回となる今回はチュニジア国チュニスにおいて12月11~12日に開催されました。
2.2010年から2016年までの太陽エネルギーの利用を中心とした全40事業からなる、チュニジアの再生可能エネルギー導入計画です。
3.タワー型太陽熱・複合ガス発電(ISCC:Integrated Solar Combined Cycle)のことです。
........... "

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2010年12月13日
モロッコ王国政府と協力覚書を締結

" 太陽エネルギー分野における共同プロジェクト
経済産業省とNEDOは、モロッコ王国エネルギー・鉱山・水利・環境省、太陽エネルギー庁、電力公社との間で、第2回日本・アラブ経済フォーラム(※)の機会に、太陽エネルギー分野に関する協力覚書(MOC)を締結しました。

 本協力覚書では、両国間の太陽エネルギー分野に関する包括的な協力を推進することに合意しました。NEDOは、基幹プロジェクトとして、太陽エネルギー発電を大量導入する際に必要となる系統安定化技術等に関する共同プロジェクトを進めていく予定です。
..........
特に大量の太陽エネルギーを導入する際に課題となる系統の不安定化への対応として、日本の系統安定化技術等に関する技術協力を実施します。
.......... "

関連
太陽熱発電に関するチュニジアとの共同プロジェクトのFSを開始-----NEDO,2010年7月23日

北アフリカで太陽熱利用プロジェクト NEDO-----MSN産経ニュース、2010.12.13

日本とチュニジア、政府レベルでタワー式太陽熱発電に関する共同プロジェクトの実施に合意-----ソフトエネルギー、2010/08/04

参考エントリー
チュニジア共和国の無電化村500世帯へ円借款で初、太陽光発電システムの設置 / プレスリリース 京セラ-----ソフトエネルギー、2008/02/01

太陽熱発電 / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/15

追加情報
日本のインフラ輸出直撃 チュニジアで太陽熱発電事業が中断-----MSN産経ニュース、2011.2.2

" 関係者からは「前政権への不満からプロジェクトが見直し対象になる恐れもある」との指摘 "

・Twitter greenpost : 日本のインフラ輸出直撃 チュニジアで太陽熱発電事業が中断-MSN産経 http://bit.ly/gKnybN 参考-ソフトエネルギー('10/12/15) http://bit.ly/i56PB5 #renewtunisia #solarthermal #renewsolar

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続きを読む "NEDO、チュニジアと5MW規模の集光型太陽熱発電とガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の複合発電プラント建設に合意。またモロッコとも系統安定化技術を重点に太陽エネルギー分野における共同プロジェクト推進へ"

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アメリカ内務省、スマートグリッド推進の一貫として、洋上風車導入手続きの緩和を発表。ロードアイランド州ブロックアイランド Block Island 沖で1000MWの大規模風力発電所建設へ

 アメリカ内務省は、スマートグリッド推進の一貫として、洋上風車導入手続きの緩和を発表。ロードアイランド州ブロックアイランド Block Island 沖で計画され、建設手続きが進んでいた大規模風力発電所建設計画は、当初の倍の1000MW規模に拡張されることも伝えられています。

 12月9日ニューヨークタイムズのGreen Blogに、関連記事が掲載されました。場所は、ロードアイランド州ブロックアイランド Block Island 沖。大西洋での洋上風力発電所建設が加速されそうです。

Wind Farm Would Link Northeastern Grids-----NYTimes.com,December 9, 2010

 アメリカの洋上風力発電所建設計画としては、サチューセッツ州東端のケープコッドの洋上ウィンドファームの360MW、そして今回規模が拡大され進められることになった、ロードアイランド州ブロックアイランド Block Island 沖のディープウォーター Deepwater Wind社のロードアイランド州ブロックアイランドの1000MW Block Island Wind Farm。こちらは、5MWの洋上風車がが200基という規模での展開のようです。

Blockisland_windfarmmap
-----Google Maps:「Block Island Wind Farm」より

プレスリリース / U.S. Department of the Interior,11/23/2010
Salazar Launches ‘Smart from the Start’ Initiative to Speed Offshore Wind Energy Development off the Atlantic Coast

関連
Deepwater Wind Energy Center
" DWEC is planned as a 200 turbine project with an approximate nameplate capacity of 1,000 MW. "
/ Deepwater Wind : Block Island Wind Farm

Twitter : DeepwaterWind

Offshore Wind Power Will Create More Jobs and Produce Cheaper, Cleaner Energy off the U.S. Atlantic Coast than Offshore Oil & Gas-----Oceana,September 28, 2010

Salazar: ‘Smart from the Start’ to speed offshore wind farms-----Block Island Times,2010/12/4

参考
Block Island Wind Farm

(bustercloud288,2010年01月23日) -----Block Island Wind Initiative(Vimeo)

Bureau of Ocean Energy Management, Regulation and Enforcement : Offshore Energy and Minerals Management (OEMM)-Introduction- Renewable Energy

アメリカ中部大西洋岸における大規模洋上風力発電用海底送電網整備計画 Atlantic Wind Connection (AWC) HVDC にGoogle、丸紅らが参画を発表-----ソフトエネルギー、010/10/15

ケープウィンド Cape Wind、米国初となるケープコッドの洋上ウィンドファームに130基のシーメンス製3.6MW風力発電機を採用-----ソフトエネルギー、2010/04/22

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富士通研究所、光(太陽電池)と熱(熱電素子)から電気を作る有機材料の発電素子を開発

 富士通研究所は、光(太陽電池)と熱(熱電素子)から電気を作る発電素子を開発したと発表しました。2つの半導体材料(P型とN型)の接続を回路的に切り替えることで周りの環境から光と熱の両方から電気を作る有機材料は、将来的には安価に身体に着たり、付けたりすることで、携帯用端末などの電源ともなり、屋内で照明や熱から微弱電流を取り出し蓄電したり小型のデバイスを機能させたりすることが可能となるかもしれません。
 さらに、エネルギーハーベスティングという概念により、今回の光と熱に振動や圧縮、電波などから微弱ながら継続的に安定した電気を発電し、さまざまな小型の回路を人間の身の回りの生活、仕事空間から取り出すことが可能になる開発を進めるということです。

 かねてから、小型発電素子と小型電池と組み合わせると、ICタグ、通信、データー収集、スイッチON-OFF、データー蓄積など小型のスタンドアローンで駆動する機器が開発され、それらの市場は拡大することになることが見込まれています。

プレスリリース / 富士通研究所、2010年12月9日
光と熱の両方から電力を作り出すハイブリッド型発電デバイスを開発-----Fujitsu Develops Hybrid Energy Harvesting Device for Generating Electricity from Heat and Light

9cl
-----image(”図3. フレキシブルな基板上に試作した本デバイス”) : 同リリースより

" 周りの環境から自給自足で電力を作り出すエネルギーハーベスティングの普及に大きく貢献
株式会社富士通研究所は、光と熱のいずれからも電力を取り出せる新しいハイブリッド型の発電デバイスを開発しました。これにより、エネルギー源として従来は別々に利用していた光と熱を1つの発電デバイスで利用することが可能になります。さらに、コストを抑えることができ、効率のよい発電デバイスを普及させることができます。
本技術は、周りの環境からエネルギーを収穫して電力に変換するエネルギーハーベスティング(環境発電)の分野での応用が期待できます。電気の配線や電池の交換などのメンテナンスが不要になるため、センシングネットワークで用いられるさまざまなセンサーの電源や医療センシングへの適用が可能となるほか、今まで入り込めていない分野や地域へのセンサーの活用などが期待されます。
本技術の詳細は、米国時間の12月6日(月曜日)から米国・サンフランシスコで開催されている国際会議「IEDM 2010 (International Electron Devices Meeting 2010)」にて発表いたします。

エネルギーハーベスティングとは
周りの環境からエネルギーを収穫して電力に変換する技術で、環境発電とも呼ばれる次世代の新しいエネルギーとして注目されています。従来は電気エネルギーとして、発電所からの電力か電池を利用しており、電気の配線や電池交換などのメンテナンスが必要でした。近年、新しいエネルギー源として、身近に存在する光、振動、熱、電波などが提案されており、それぞれのエネルギー源に対応した発電デバイスが開発されています。電力を自給自足するエネルギーハーベスティングが実現すると、電気の配線や電池交換などのメンテナンスが不要になります。

開発の背景
..........

9a
-----image(”図1. エネルギーハーベスティングとは”) : 同リリースより
..........
開発した技術
今回、エネルギーハーベスティングのエネルギー源として、最も身近で応用範囲が広い光と熱に着目し、そのどちらにも対応できるハイブリッド型発電デバイスを新たに開発しました。これにより、複数の発電デバイスを組み合わせることなく、1つの発電デバイスで光と熱の両方からエネルギーを収穫し発電することが可能になります。また、安価な有機材料を利用していることで、製造コストの削減も可能になります。

開発した技術は以下の通りです。
ハイブリッド型発電デバイスの新機構
光環境と熱環境時それぞれの場合に、2つの半導体材料(P型とN型)の接続を回路的に切り替えることで、光電池と熱電素子の2つの機能を実現しました(図2)。

ハイブリッド型発電デバイス向けの有機材料の開発
光発電と熱発電の両方で発電可能な有機材料を開発しました。室内光でも発電能力が高く、熱でも発電が可能です。安価な有機材料により製造コストが大幅に削減できます。

9b
-----image(”図2. 1つのデバイスが光発電モード(左)と熱発電モード(右)の両方で動作”) : 同リリースより

効果
これまでは、光で発電する光電池と温度差による熱で発電する熱電素子を別々のデバイスで用意する必要がありました。今回の技術により、1つのデバイスにもかかわらず、従来に比べて光環境と熱環境という2倍の環境で発電可能となります。これにより、たとえば病室で体温や血圧、心音などの計測をセンサーをつけて監視するような場合、光環境と熱環境が存在してはいるものの、従来のように片方の環境だけでは十分にエネルギーが収穫できないことがありましたが、今回開発したデバイスにより両方のエネルギーで補うことができます。また、電気の配線や電池の交換の課題のために普及しなかった観測空白地域での気象センサーも、今回開発したハイブリッド型発電デバイスを利用することで普及が見込まれます。
..........
今後
 ハイブリッド素子の性能向上と量産化技術の開発を行い、2015年頃の実用化を目指します。

商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
.......... "

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サスティナブル・ヨーロッパ キャンペーン Sustainable Energy Europe Campaign / おすすめサイト

 サスティナブル・ヨーロッパ キャンペーン Sustainable Energy Europe Campaignのサイトは、主に省エネと再生可能エネルギーに関するヨーロッパを中心とした情報ポータルサイトです。ニュースやイベント情報が手に入ります。特にヨーロッパで政策と市民をどうつなぐのかといった視線で見ると大変参考になるサイトだと思います。運営しているのは、欧州委員会 European Commissionです。EU全体の気候変動およびエネルギー関連の取り組みを知る上で役立つ情報があります。例えば、トップページの地図のイラストでイギリスをクリックすると、310ものプロジェクトがピックアップされます。

Sustainable Energy Europe Campaign

Sustainable_energy_europe_campaigns
-----image : 上記サイトより
/ Discover exciting sustainable energy projects by country

参考
European commission : Energy - Energy policy for a competitive Europe
/ Energy Trends to 2030
/ Energy Publications

 ところで、9月にEuropean Wind Energy Association(EWEA)の下のようなリリースが発表されました。EUの2030年のエネルギーシナリオが下の円グラフの内容のように、特にアナウンスもなく変えられたというものです。風力発電の貢献への期待がより大きくなったということです。今、Energy Trends to 2030などの資料をぼちぼち読み始めたところです。なかなか意欲的な取り組みをEUは進めるつもりです。
 全電力の64%は再生可能エネルギー、ガス17%、石炭12%、原子力4%、石油は3%という割合です。風力だけでは、41%。現状が5%で、2020年が14%、そして2030年が41%ということになります。

European Commission: Wind energy will dominate new power installations for next decade-----EWEA,16/09/10
Graph_2030
-----image : 上記リリースより

参考2
EWEA : Reports

"Pure Power
Eweapure_power_cover
-----image : 上記カバー
December 2009
Wind energy targets for 2020 and 2030
Pure Power presents EWEA's new wind energy targets for 2020 and 2030. It looks in detail at how the targets can be met, and their probable effects on electricity, greenhouse gas emissions and the EU economy.
Click here to download the full report in PDF. "

REN21 - Renewable Energy Policy Network for the 21st Century

EurObserv'ER

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アメリカワシントン州で、潮流(潮汐)発電所 Open Hydro 100kW機のパイロットプランにゴーサイン

 報道によると、ワシントン州のシアトル近郊ピュージェット湾のアドミラリティ水道 Admiralty Inletでかねてから計画されていた潮流(潮汐)力発電所の実証機の設置にゴーサインがでたということです。具体的には、約30フィート(9m)の回転翼をもった潮流発電機2基の建設予算 $20 million(約17億円)のうち政府が半分(1000万ドル=8億5千万円)を負担することが決まったということです。これは、9月にアメリカエネルギー省が発表した総額3700万ドルの海洋エネルギー技術開発のための予算(ほぼ半額補助)の4分の一あまりを投入したものとなります。採用される潮流発電機は、OpenHydroグループの潮流タービンということです。タービンの中心が空いていて、発電機はリム側に内蔵されている特徴的な形をしています。カナダやイギリスのオークニーのEuropean Marine Energy Centreでのテストが開始されています。今回のものは、直径10フィートで出力は最大で約100KWということです。

Tidal energy tests the waters-----The Daily Climate,6 December 2010

 設置される場所は、シアトルから直線距離にして約50kmにあるアドミラリティ水道 Admiralty Inlet。これまでの計画の概要は、地元の電力会社である、スノホミッシュ郡ユーティリティSnohomish County utilityのホームページに経過が詳しく公開されていました。

Admiralty_inlet_map
-----image : Google Map 「Admiralty Inlet, キングストン, ワシントン, アメリカ合衆国」より

追加情報
Harnessing Tidal Power, While Protecting Marine Life-----energy.gov,July 27, 2011

関連
Snohomish County utility : Tidal
/ Tidal: Press Releases
/ Admiralty Inlet Draft License Application
/ Tidal: OpenHydro---4/14/2009 Snohomish PUD Selects Technology for Tidal Energy Pilot Plant

OpenHydro
/ images
Openhydrophoto2
-----image : 上記サイトより

Testing the Waters with Tidal Energy-----Scientific American,December 6, 2010

Turbina Maremotriz (OpenHydro)

(videonelson,September 20, 2008)

アメリカエネルギー省、波力、潮汐力、潮流、海洋温度差、河川など海洋および水力エネルギー技術開発に3700万ドルを助成-----ソフトエネルギー、2010/09/21

Department of Energy Awards $37 Million for Marine and Hydrokinetic Energy Technology Development-----U.S. DOE,September 9, 2010

" Washington, DC - U.S. Energy Secretary Steven Chu today announced selections for more than $37 million in funding to accelerate the technological and commercial readiness of emerging marine and hydrokinetic (MHK) technologies, which seek to generate renewable electricity from the nation's oceans and free-flowing rivers and streams. The 27 projects range from concept studies and component design research to prototype development and in-water device testing. This unprecedented level of funding will advance the ability of marine and hydrokinetic energy technologies to contribute to the nation's electricity supply.
..........
「 Public Utility District No.1 of Snohomish County (Everett, Washington) will deploy, operate, monitor, and evaluate two 10-meter diameter Open-Centre Turbines, developed and manufactured by OpenHydro Group Ltd, in Admiralty Inlet of Puget Sound. The project is expected to generate 1 megawatt (MW) of electrical energy during periods of peak tidal currents with an average energy output of approximately 100 kilowatts (kW). This full-
scale, grid-connected tidal turbine system will gather critical technical and cost performance data for one of the most advanced tidal turbine projects in the U.S. DOE Funding:
$10,000,000. Total Project Value: $20,100,000. 」full list of projects (pdf - 129kb)-----より
.......... "

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三洋電機、セル変換効率21.6%(モジュール19.0%)の高効率太陽電池モジュールを欧州で発売へ

 三洋電機は、セル変換効率21.6%(モジュール19.0%)の高効率太陽電池モジュールを欧州で発売へすると発表しました。同社のリリースによると、製品ベースでは太陽電池セルの変換効率は世界No.1となる太陽電池だということです。出力は240Wp、シリーズ名は、HIT(R)太陽電池 N、型番はHIT-N240SE10 だということです。

プレスリリース / 三洋電機、2010年12月03日
世界No.1※1、セル変換効率21.6%のHITR※2太陽電池を量産化

101203201
-----image : 同リリースより

" 高効率な太陽電池モジュールを欧州より商品展開

 三洋電機株式会社は、世界No.1となるセル変換効率21.6%の「HITR太陽電池 Nシリーズ」を、来年2月より欧州で発売いたします。
今回量産を開始するモデルは、三洋電機の誇る高変換効率太陽電池「HITR太陽電池 Nシリーズ」をさらに高効率化したモデルであり、太陽電池セルの変換効率は世界No.1のモデルとなります※1。これまで、三洋電機ではセル変換効率21.1%の商品が最高の変換効率品でありましたが、その商品からHITR接合部等の最適化により0.5%の高効率化を実現しました。この高効率のセルと、新タブデザイン※3、ARコートガラスを採用することにより、モジュール変換効率で19.0%を達成しました。この高効率な商品により、住宅の屋根など限られた設置面積でもより多くの発電量を得られ、欧州各国に導入されている電力買い取り制度である Feed-in Tariff制度(FIT)に対してのメリットを得ることができます。この製品は欧州で来年2月より発売する予定です。
..........
※1 2010年12月3日発表時時点、三洋電機調べ。モジュール出力と総セル面積から算出。
※2 HITは三洋電機株式会社の登録商標であり、オリジナル技術です。HIT (Heterojunction with Intrinsic Thin-layer) Heterojunction はアモルファス(非晶質) と結晶との接合を表し、Intrinsic とは真性= i 型半導体、Thin-layer は薄膜の意味です。
※3 太陽電池セル間を接続しているタブを従来の2本から3本にすることで、電気的ロスを低減。さらに1本当たりのセル接続タブの幅を細線化することで太陽電池セルの受光面積を拡大し、より太陽光を取り込めるよう改善。
※4 一般的な結晶系太陽電池との比較。

New N series
Product name HIT-N240SE10
Pmax 240W
Vmp, Imp 43.7V, 5.51A
Dimensions 1,580 × 798 × 35mm
Weight 15.0kg
Cell efficiency 21.6%
Module efficiency 19.0%
.......... "

関連
太陽電池メーカー、変換効率や出力高め次々参戦へ-----京都新聞、2010年12月06日

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スペインでガメサ Gamesaらの企業・研究機関が合同で15MWの巨大洋上風力発電機の開発 アシムート Azimut プロジェクトに挑む

 スペインでガメサ Gamesaらの企業・研究機関が合同で15MWの巨大洋上風力発電機の開発に挑むことを発表しました。参加するのは、すべてスペインの企業で、Alstom Wind、Acciona Windpower、Iberdrola Renovables、そして、Acciona Energia などの企業11社と22の研究機関。プロジェクト名の アズミット Azimutは「方位角」を示すスペイン語(英語は、Azimuth)。将来のエネルギーの開発の方向を示す、ということでしょうか?
 アシムート Azimut プロジェクトは、2013年までに技術その他の様々な問題の解決に取り組み、経過をまとめ順次現実の洋上風車開発技術にも反映させ、2020年を目標に15MWの巨大洋上風力発電機を実現したいということです。

 しかし、最近の洋上風車の研究開発は、”大きさにもほどがある。”

 世界では、10MWを越える大型の風力発電機に関する研究開発プロジェクトが次々と立ち上がっています。つい先日クリッピングしたデンマークの20MWの巨大なフロート型垂直軸洋上風車 DeepWindや、現在情報収集中のものも含めると世界では、有力企業による巨大な洋上風車の研究開発が本格化しそうです。

プレスリリース / Gamesa,11/23/2010
Eleven Spanish companies join forces on the Azimut Project to develop a 15-MW offshore wind turbine using 100% Spanish technology

" -Gamesa is the project coordinator for Azimut. Offshore Wind Energy 2020, partnering with 10 other companies, of which Alstom Wind, Acciona Windpower, Iberdrola Renovables and Acciona Energia stand out, and 22 research centres
-The project, approved by the Centre for the Development of Industrial Technology (CDTI), a unit of the Science and Innovation Ministry via the Cenit Programme, will require total investment of 25 million euros over four years

 Eleven companies and 22 research centres specialising in offshore wind energy technologies have joined forces on the Azimut. Offshore Wind Energy 2020 project, for the purpose of generating the know-how required to develop a large-scale marine wind turbine using 100% Spanish technology.

The project, which Gamesa will coordinate, will involve lead partners Alstom Wind, Acciona Windpower, Iberdrola Renovables and Acciona Energia; with other participants including Tecnicas Reunidas, Ingeteam, Ingeciber, Imatia, Tecnitest Ingenieros and DIgSILENT Iberica.

Azimut was approved by Spain’s Centre for the Development of Industrial Technology (CDTI), a unit of the Science and Innovation Ministry, within the framework of the sixth round of research and development (R&D) grants through the Cenit (National Strategic Consortium in Technical Research) Programme. The project will involve a total investment of 25 million euros over the next four years and will be co-financed by the participating companies.

The initiative, scheduled to finalise in 2013, is designed to establish the technological groundwork for the subsequent development, in around 2020, of a large-scale offshore wind turbine. The programme’s initial objectives call for developing a turbine with unit capacity of 15 MW that is capable of overcoming the technical and financial hurdles currently limiting the rollout of offshore wind energy. The most pressing of these obstacles are availability, turbine foundations and energy delivery to land, and the challenge consists in narrowing the gap between offshore energy’s cost and required investment and those of onshore wind energy sites.
.......... "

関連
Spain to Build World’s Largest Wind Turbine-----Inhabitat,12/02/10

Gamesa : Gamesa G128-4.5 MW
Gamesag1284_5mw
-----image : 上記サイト資料(pdf)より(現在のガメサの最大の風力発電機)

スペインのガメサ、直径128mの4.5 MWの大型風力発電機Gamesa G10Xのプロトタイプを発表-----ソフトエネルギー、2009/07/09

参考エントリー
デンマーク工科大学(DTU) Riso国立研究所、20MWの巨大なフロート型垂直軸洋上風車 DeepWind の実証実験へ-----ソフトエネルギー、2010/11/12

ガメサGamesa、ブラジルで9ヶ所の風力発電所に2MWの129基、合計258MWを受注-----ソフトエネルギー、2010/09/13

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アクアマリンパワー Aquamarine Powerのオイスター Oyster 2とマリンカレントタービン Marine Current Turbinesのシーゲン SeaGen 潮流発電機がスコットランドで2013年の運用開始を目指して動きだしました

 アクアマリンパワー Aquamarine Powerのオイスター Oyster 2とマリンカレントタービン Marine Current Turbinesのシーゲン SeaGen 潮流発電機がスコットランドで2013年の運用開始を目指して動きだしました。スコットランド政府は、風力発電や海洋エネルギーの開発に非常に熱心に動いています。今回の2社の動きもバックアップしています。2011年には両社の実際の運用モデルに近い形のものがつくられ、スコットランドのオークニーのEuropean Marine Energy Centre (EMEC)での実証実験がはじまるということです。

スコットランドは、再生可能エネルギーに熱心ですね! North Sea Grid計画-----ソフトエネルギー、2010/03/10

 スコットランドは、再生可能エネルギーの導入に本当に熱心です。今年もスコットランドの海洋エネルギー関連の情報を当ブログでたくさん扱うことができましたが、来年もまた盛んになりそうです。

プレスリリース / Aquamarine Power,2 Dec 2010
AQUAMARINE POWER AWARDS £4 MILLION OYSTER 2 CONTRACT TO BIFAB

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-----image(”Aquamarine Power's Oyster 2 wave energy converter”) : 同リリースより

" Wave energy developer Aquamarine Power today announced its next-generation Oyster wave energy device is to be built in Scotland by leading fabrication contractor Burntisland Fabrications Ltd (“BiFab”).

The news follows last week’s announcement of £11 million new investment in Aquamarine Power by multi-national power company ABB and existing shareholders including SSE (Scottish and Southern Energy).

The £4 million contract will see the first next-generation Oyster device ? known as Oyster 2 ? fabricated over the next six months at BiFab’s manufacturing plant at Methil on the Firth of Forth in Scotland. Installation of the device will then begin at the European Marine Energy Centre (EMEC) near Stromness in Orkney in summer 2011.

The project is also being supported through grant funding awarded by Scottish Enterprise and the Carbon Trust Marine Renewables Proving Fund.
..........
Aquamarine Power’s Oyster 2 demonstration project will consist of three flaps, each measuring 26 metres wide. Although it is only 50 per cent wider it will deliver 250 per cent more power than the original Oyster 1 which was successfully deployed at EMEC last summer.

The three devices will be linked to a single onshore 2.4 MW hydro-electric power station. The new devices incorporate a number of design improvements, which means they will produce more energy, be simpler to install and easier to maintain. A small farm of 20 Oyster devices would provide enough energy for more than 12,000 homes.
.......... "

関連
Fife firm BiFab secures £4m Oyster contract-----The Courier,03.12.10

プレスリリース / Marine Current Turbines,2 December 2010
Marine Current Turbines aiming for first tidal energy farm in Scotland by 2013

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-----image : 同リリースより

" UK tidal energy company, Marine Current Turbines, is targeting 2013 to install Scotland’s first tidal energy farm. The company, which designed and deployed the world’s first commercial scale offshore tidal stream energy system in Northern Ireland’s Strangford Lough, is investigating the feasibility of a tidal farm in Kyle Rhea, a strait of water between the Isle of Skye and the Scottish mainland.

The project will have the capacity to generate electricity for up to 4,000 homes in the Highlands & Islands by harnessing the power of the fast tidal currents that pass through Kyle Rhea 14 hours a day. It will also give a multi-million pound boost to the Highlands & Islands economy as local businesses can expect to participate in the tidal farm’s installation, operation and maintenance.

The development of the project is subject to securing a lease agreement from The Crown Estate, securing planning approval from Marine Scotland (part of the Scottish Government) and raising the finance for the project. Marine Current Turbines (MCT) estimates that the cost of the 5MW Kyle Rhea scheme, consisting of four SeaGen tidal units, will be £35million.

For the past nine months, MCT has undertaken a series of environmental and technical studies and consulted a range of local and national organisations. The work to date has confirmed the suitability of the site and subject to further studies being carried out and further consultations, MCT aims to submit a planning application towards the end of next year (2011).
...........
About Marine Current Turbines:

1. Marine Current Turbines (www.marineturbines.com) is based in Bristol, England. The company was established in 2000 and its principal corporate shareholders include BankInvest, Carbon Trust Investments, EDF Energy, ESB International, Guernsey Electricity, High Tide and Siemens Energy.

2. In 2009, MCT was ranked the world’s top tidal energy company in The Guardian/Clean Tech Global 100 Survey and won Renewable Energy Developer of the Year in the UK Renewable Energy Association Annual Awards.

3. MCT’s 1.2MW SeaGen was deployed in Northern Ireland’s Strangford Lough in April 2008; it has the capacity to generate power for the equivalent of about 1500 homes. It works in principle much like an “underwater windmill” with the rotors driven by the power of the tidal currents rather than the wind. The SeaGen turbine is subject to a rigorous monitoring programme imposed under its licensing conditions to ensure it does not threaten the marine life of Strangford Lough where it is located.

4. SeaGen is accredited by OFGEM as a UK power station and so is a recipient of Renewable Obligation Certificates (ROCs).

5. Since February 2008, MCT has partnered RWE npower renewables on plans to develop a 10MW tidal farm in waters off Anglesey, north Wales and is working with Minas Basin Pulp & Power to deploy a single SeaGen system in Canada’s Bay of Fundy. In September 2010, the company announced that it would partner ESB International in taking forward plans to develop a tidal energy farm of up to 100MW off the Antrim (Northern Ireland) coast.

6. In March 2010, MCT secured approval for a lease from The Crown Estate to deploy its SeaGen tidal current technology off Brough Ness, on the southern most tip of the Orkney Islands (South Ronaldsay) and north east of John O’Groats. The company plans to have its first phase of SeaGen tidal turbines deployed there during 2017 with the whole scheme operational by 2020.
.......... "

関連2
MARINE CURRENT TURBINES AIMING FOR FIRST TIDAL ENERGY FARM IN SCOTLAND BY 2013-----Process and Control Today,03/12/2010

Next wave of Scottish marine energy projects on the horizon-----businessgreen.com,03 Dec 2010

関連エントリー
+アクアマリンパワー Aquamarine Powerのオイスター Oyster関連

Aquamarine Powerのオイスター Oyster 2  / YouTubeから-----自然エネルギー、2010/12/07

オイスター潮流発電装置の搬入のようす..イギリスの自然エネルギーへの取組み / YouTubeから-----自然エネルギー、2010/05/11

オイスター潮流発電装置 Aquamarine Power社OYSTERAR(R)hydro-electric wave energy converter、実証運転を開始-----ソフトエネルギー、2009/12/02

イギリス、スコットランドのオイスター潮流発電装置が秋から実地試験へ-----ソフトエネルギー、2009/08/03

+マリンカレントタービン Marine Current Turbinesのシーゲン SeaGen関連

リンカレントタービン Marine Current Turbinesのシーゲン SeaGen / YouTubeから-----自然エネルギー、2010/12/08

ヨーロッパのトップ10、クリーン・テクノロジー企業とは?-----ソフトエネルギー、2008/10/06

潮汐発電用の「風車」が設置される 北アイルランド-----GreenPost -Heuristic Life -Alternative Technology,2008/4/12

世界初の英潮流発電機、北アイルランドで設置工事開始-----ソフトエネルギー、2008/04/10

イギリスで、世界初の商業潮力発電所、建設中!-----ソフトエネルギー、2007/07/09

[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]

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[PR]自然エネルギー関連機器の取扱商品リストをGoogle Docで作ってみました

追加情報
KIS 単結晶太陽電池GTシリーズの情報をアップしました-----グリーン・ポスト BLOG,2010/11/19

Negreenpostb01

 自然エネルギー関連機器の取扱商品リストをGoogle Docで作ってみました。ホームページ、ブログ、データーシートを結ぶツールとして使ってみたいと思います。表の中身を随時変えることができて便利ですね! 活用して、自然エネルギーの利用の入り口としての小規模な太陽電池、風力発電機、水力発電機などを販売していきます。
 ぜひご覧ください。

お知らせ
モーニングスター MORNINGSTAR サンセーバーシリーズ2種のセール開始! -----グリーン・ポスト BLOG,2010/11/17

グリーン・ポストの自然エネルギー関連機器----->

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GE Energy、中国で Jenbacher Engines を利用した巨大なバイオガス発電プラントの運転を開始

General Electric Company - GE Energyは、中国で同社のJenbacher Biogasエンジンを利用した世界最大の牛の糞尿を利用したバイオガス発電プラントの運転を開始しました。今年の5月の同社の発表によると、その規模が60,000頭の牛の糞尿から発生するバイオガスによって、5.6MWのバイオガス発電所を運転するというものです。詳細をリポートしたMIT Technology Reviewによれば、「2000万立方メートルのバイオガス(およそ60パーセントがメタン)」を蓄えることができるということですから、ガスを蓄える施設の規模も巨大です。メタンガスは酸化鉄で脱硫し発電に利用、残りは優良な液肥と脱水した残渣は共に牧草の堆肥として使われるということです。

Chinese Project Puts Cow Dung to Work-----MIT Technology Review,NOVEMBER 22, 2010

 この規模でも巨大なのですが、牛そのものは250,000頭規模の農場となっています。さらに増設が可能なのですから驚きです。

 そのガスバックの写真がないのですが、昨年に建設された鶏糞を利用した同様の施設3MWクラスの施設のガスバックの写真がGMのサイトにありました。なかなか興味深い写真です。牛のバイオガスプラントは、遼寧省のHuishanにあるとのことですが、うまく検索できず地図で位置を探し出すことができませんでした。また、地図にプロットすることに喜びを感じていたので、少し残念です。

プレスリリース / General Electric Company,05 May 2010
Cow Power in China: World’s Largest Cow Manure Project to Produce Energy by Using GE’s Jenbacher Biogas Technology

Huishan
-----image(”Cows at Huishan Cow Farm-The manure from the 250,000 cows at the Huishan Cow Farm, located in Shenyang, China, will be converted into biogas and is expected to produce 38,000 MWh a year through four GE JMS420 Jenbacher gas engines. The energy generated will be sold to the state grid in China.”) : 同リリースHuishan 3より

" Helping to alleviate China’s energy shortage, GE’s (NYSE: GE) ecomagination-approved Jenbacher biogas engines will power the new Liaoning Huishan Cow Farm, which, once completed, will become world’s largest biogas project based on cow manure.

 The manure from the 250,000 cows at the Huishan farm, located in Shenyang, China, will be converted into biogas and is expected to produce 38,000 MWh a year through four GE JMS420 Jenbacher gas engines. The energy generated will be sold to the state grid in China.

 One of the features of the project is the utilization of fuel circulation. In addition to the use of biogas for power generation, the liquid (residual from biogas production) will be used to nourish the grass in the pasture, and the solid waste can be sold as organic fertilizer, thus the surrounding land will become a base for organic agriculture.

When the new biogas power generation project is completed, it will be the world's largest cow manure project. It will not only serve China's national economic and environmental development goals, but it also is expected to reduce about 180,000 tons of carbon dioxide emissions per year.
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The Huishan Cow Farm is scheduled to begin commercial operation in September 2010.
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Jenbacher_420_gas_engine
-----image(”Helping to alleviate China’s energy shortage, four of GE’s ecomagination-approved Jenbacher 420 biogas engines will power the new Liaoning Huishan Cow Farm, which, once completed, will become world’s largest biogas project based on cow manure.”) : 同リリース「Jenbacher 420 gas engine」より
.......... "


-----GE Online Ads in China: Jenbacher Engines and Biogas

関連
GE's Jenbacher Gas Engines Help To Meet China Energy,Environmental and Economic Goals-----GE Energy,May 29, 2006

GE Energy’s Jenbacher Engines Powering China’s Largest Chicken Waste Biogas-to-Energy Plant-----GE Energy,24 September 2009

Husbandry_biogas_plant
-----image(”The Minhe Animal Husbandry facility’s three-megawatt (MW) biogas power plant, powered by GE's Jenbacher biogas engines, is China’s largest chicken waste biogas-energy project.”) : Minhe Animal Husbandry Biogas plant powered by GE's Jenbacher biogas engines - 9-24-09より

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シドニーの”エコ”劇場 Sydney Theatre Company's Wharf Theatreの屋根に、サンテックの384kWp太陽電池が設備

 シドニーの劇場Sydney Theatre Company's Wharf Theatreの屋根に、サンテックの384KWpの大きな太陽光発電システムが設置され稼働しました。計画を進めたのは、オーストラリア人女優ケイト・ブランシェットさんら劇場の関係者で、世界有数の太陽電池メーカーであるサンテックの社長シ・ジェンロン(施正栄)さん夫妻が主宰する財団の大きな協力もあって設備することになったということです。この劇場は、シドニーの港湾地域でも有数の歴史ある建造物としても市民に親しまれているということです。そしてこの劇場には、この劇場の70%の電力を賄う太陽光発電システムの他、食料や資材のリサイクル、雨水利用、節電などの対策が施されたエコ劇場としての新たな取組の拠点ともなるということです。

Sydney Theatre Company now powered by the sun-----The Australian,November 27, 2010

 これらのプロジェクトに費やされた数億円の資金の大部分がサンテック関連の財団からの援助で賄われます。
 シドニーに行くことがあったら、是非劇場を訪れ、観劇し、付近の美しい景観とともに、この劇場の建物をを見学してみたいものです。

プレスリリース / SUNTECH,Nov. 26, 2010
SUNTECH AND SYDNEY THEATRE COMPANY CELEBRATE A BRILLIANT STAR

20101126073422enprnprnsuntechsydney
-----image(”Sydney Theatre Company Solar Array. Photo by Grant Sparkes-Carroll. ”) : PR NEWSWIRE-SUNTECH POWER HOLDINGSより

" Cate Blanchett and Andrew Upton 'switch-on' Sydney's largest rooftop solar array
Suntech Power Holdings Co., Ltd. (NYSE: STP), the world's largest producer of solar panels, supplied 384kW of Pluto-powered solar panels for a rooftop solar array on The Wharf, home of the Sydney Theatre Company (STC). The solar installation's completion was commemorated today at a switch-on event hosted by STC Artistic Directors Cate Blanchett and Andrew Upton.
(Photo: http://photos.prnewswire.com/prnh/20101126/CN07908 )
The project was made possible by an A$2 million donation from Shi's Family Foundation, representing Dr. Zhengrong Shi and his wife Vivienne Shi. Installed and integrated by DCM Solar, the 1,906 advanced Suntech solar panels comprise one of the largest capacity rooftop solar arrays in Sydney and Australia.
Andrew Upton and Cate Blanchett said: "Theatre has always been a place to stimulate visionary conversations and practical action. Now that this immense solar array is operating here at Sydney Theatre Company, we hope it will inspire others, including the hundreds of thousands of people who pass through the Company each year, to take their own steps in tackling the challenges of climate change. We would like to thank Dr. Zhengrong Shi for his extraordinary commitment to the project which gives back so much to the country and city where he trained."
.......... "

関連
Sydney Theatre Company / GREENING THE WHARF

Greening The Wharf-----SYDNEY THEATRE COMPANY Blog,OCTOBER 20, 2010

豪女優、巨大ソーラーパネル設置-----tbsnewsi(YouTube)、2010年11月26日

"映画「エリザベス」の主演などで知られるオーストラリア人女優ケイト・ブランシェット さんが、4億円をかけて巨大なソーラーパネルを設置しました。パネルの設置には中国人 企業家が多額の寄付をしています。"

Project Focus: Suntech supplies Pluto solar array to the Sydney Theatre Company-----PV-Tech.org,26 November 2010

Sydney_theatre_companys_wharf_theat
-----image : Google Map「Sydney Theatre Company's Wharf Theatre」より

参考
Andrew and Cate chat about programming Season 2011

(sydneytheatreco、2010年10月04日 )

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韓国が乗り出す2500MWの大規模洋上風力発電施設建設計画。 2019年までに建設すると発表

11月の頭に聯合ニュースが、韓国が6千億円を超の巨費を投じて、西南海岸に2,500,000kW、つまり2500MWの大規模洋上風力発電所の建設計画を推進することを伝えました。世界的にも多くのメディアが伝え、中国とならび、韓国や”アジア”で進む風力発電の可能性に焦点をあてた報道もありました。建設予定地域として名前が上がっているのが、全羅北道の扶安、霊光地域。まずは、同地域にパイロットプラントを建設、その後2013年までに100MW、2016年までに1000MW、そして2019までに目標の2500MWの巨大な風力発電所を建設する予定だということです。

 全羅北道の扶安の黄海海上はこのあたりです。

Korea_buangun_offshorewindmap
-----image : Google Map「大韓民国 チョルラ北道 扶安海上」より

西南海岸に海上風力団地造成へ、250万KW規模-----聯合ニュース、2010/11/02

"2019年までに官民合同で総額9兆2000億ウォン(約6643億円)を投じ、西南海岸に250万キロワット規模の海上風力団地を開発する。"

 韓国では、さらに済州島 Jeju Islandで太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーとスマートグリッドの大規模な実験を行うことを発表しました。

プレスリリース / Ministry of Knowledge Economy(MKE),2010/11/22
Offshore Wind Farm on the Horizon

Offshore_wind_farm_on_the_horizon
----image("Offshore Wind Farm on the Horizon.jpg") : 同リリースより

" Offshore Wind Farm on the Horizon

As part of national efforts to grow the renewable energy industry, the Ministry of Knowledge Economy announced a plan earlier this month to establish an offshore wind farm in the southwestern part of the country. The decision followed two years of research to determine the scale of the project and a suitable location.

While the world’s capacity to generate electricity from offshore wind farms is small-only 2.9 gigawatts-many countries regard offshore wind farms as a business area that is full of potential. Europe, in particular, is at the forefront of the global move toward the development of offshore wind power facilities.

Korea is still in the initial stages of this transition. Nevertheless, there is great potential to combine wind farming with Korea’s flagship sectors?shipbuilding, heavy industries, offshore plants, construction, electricity and information technology. In this context, offshore wind farms may evolve into one of Korea’s most promising new growth engine industries.

To make Korea competitive in this area, MKE plans to allocate 9.2 trillion won for a 2,500-megawatt wind farm project in collaboration with the private sector. The project will consist of three phases: The farm is expected to begin operating in 2013 and will initially generate only 100 megawatts. By 2016, its total capacity will increase to 1,000 megawatts. It is expected to reach its target capacity by 2019.

The establishment of an offshore wind farm is a long-term endeavor that requires massive investment, and there are still many obstacles to overcome. To ensure its success, the government will set up a council composed of representatives of companies with an interest in the project. The council will make all major decisions regarding the project, and will oversee a task force in charge of its day-to-day operations. MKE is also considering whether to support the development of wind farms in other areas such as Jeju Island.
.......... "

関連
Smart Grid Experts Gather on Jeju Island-----Ministry of Knowledge Economy,2010/11/24
Smart_grid_experts_gather_on_jeju_i----image("Smart Grid Experts Gather on Jeju Island 2.jpg") : 上記リリースより

" Jeju Island is home to Korea’s first smart grid test bed. "

- Jeju Island to Begin Smart Grid Pilot Project-----Ministry of Knowledge Economy,2009/09/03

全羅北道 文化観光情報

Wikipedia : 全羅北道 - 扶安郡

韓国:2,500メガワットの洋上風力発電施設を2019年までに建設予定-----日刊 温暖化新聞、2010年11月30日

South Korea to launch huge offshore wind project-----OffShore Wind Biz,Sep 20th, 2010

South Korea Pledges $8.2 Billion For Offshore Wind Farms-----Green Tech - Techcrunch,Nov 1, 2010

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