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兵庫県、淡路市は淡路島の人工島 生穂新島にメガーソーラー 大規模太陽光発電所を建設

 兵庫県は、地域グリーンニューディール基金事業として淡路市の人工島 生穂新島にメガーソーラー 大規模太陽光発電所を建設しました。生穂新島(いくほにいじま)は、淡路島の市役所などがある約64haの人口島だということです。同島内三ヶ所に合計1000kWp=1MWpの太陽光発電所が建設され、11月28日に竣工式が開催されたということです。約半分は同島内の淡路市の施設で消費、残りの半分を余剰電力として関西電力に売電するということです。自治体の施設に設置されるものとしては西日本最大級とのことです。市民に公募して選ばれた名前は「あわじメガソーラー1(ワン)」だそうです。

 島に「人口島」。興味深いのでGoogleマップで見てみました。拡大写真のほうにちょうど雲がかかっていて残念ではありますが、すごいところに市役所がありますね。人口埋立の島としての由来、経過は調べられませんでしたが、面白い立地ですね。

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-----image : Google Map「淡路市 生穂新島」より-----
Ikuhoniijimal

プレスリリース / 兵庫県、2010年11月22日
淡路市メガワットソーラー発電施設の竣工式について

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-----image : 同発表 関連資料(PDF)「淡路市メガワットソーラー発電施設の概要」より

" 兵庫県(環境部局、企業庁)及び淡路市が、あわじ環境未来島構想推進の先導モデルとして、淡路市役所本庁舎等へ整備を進めていました、1メガワットの太陽光発電施設の竣工式が下記のとおり開催されます。

1 日時
平成22年11月28日(日)..........

4 発電施設の概要
(1) 設置者 淡路市
 (連絡先 淡路市都市整備部建設第2課 TEL 略)
(2) 出力規模 1,000kW
 淡路市役所本庁舎 200kW
 津名浄化センター 350kW
 市民交流センター 450kW
 自治体の施設に設置されるものとしては西日本最大級
(3) 年間発電量 約110万kWh
 3つの施設の約半年分の電力消費量に相当し、閉庁日等の余剰電力は関西電力に売却
(4) 年間CO2削減効果 約330t
 80年生のスギ人工林約42ha(約23,000本)が吸収するCO2に相当
(5) 総事業費 約4億6千万円
 財源は県が地域グリーンニューディール基金事業として淡路市に交付(10/10) "

関連
淡路市
 / 淡路市メガワット級ソーラー集積事業 あわじメガソーラー1 2011年11月29日

730
-----image : 上記サイトより

 / 淡路市メガワット級ソーラー集積事業
Awajishimamegasolar
-----image : 「事業の概要」(PDF)より
/ 淡路市メガワット級ソーラー 集積事業技術提案の募集について(2012/3/26日調べ・リンク切れ)

大規模太陽光発電施設 「生穂新島」に完成-----asahi.com,2010年11月29日

追加情報
ユーラスエナジー、淡路市において国内最大30~40MWpの太陽光発電事業計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/03/27

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独RWE Innogy社、揚水発電所に風力発電所を併設する複合発電施設の開発検討を開始

 独RWE Innogy社は、揚水発電所に風力発電所を併設する複合発電施設の開発検討を開始したということです。RWE Innogy社は、揚水水力発電所を保有するRAG Montan Immobilienとともに、North Rhine地方のペルクハム Hamm-Pelkuにすでに建設されている揚水式水力発電所において、具体的な計画の可能性を検討、検証し、2011年から具体的な計画作りに着手したい考えです。
 世界的に、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギー、自然エネルギーの利用において、発電パターンと消費パターンのギャップを埋める方法が検討されていいます。今回の計画が順調に進み具体化されることになれば、風力発電機で上の貯水池に50m揚水し水を貯め、電力の消費の増加に合わせて水を落とし15-20MWの安定した水力発電により需給パターンの一致を実現することができます。
 風力発電所と揚水式水力発電の複合発電施設の実現にむけてのドイツでの今回の計画は世界的にも注目を集めそうです。

プレスリリース / RWE Innogy, 23 November 2010
RAG and RWE are planning to build wind farms and pumped-storage power plants on spoil heaps

Halde_sundern_gro
-----image(”Visualisierung Energiepark Sundern[計画イメージ]”) : 同リリースより

" -Letter of intent signed today
-Exclusive cooperation agreed
-Pilot project to use spoil heaps for smart energy supply based on renewables

 The industrial property company RAG Montan Immobilien and RWE Innogy, two companies with their head offices in Essen, have signed a letter of intent declaring that they wish to turn a spoil heap into a site for a power plant combining pumped storage with wind power. It will probably be the Sundern spoil heap near Hamm-Pelkum. The aim of the cooperation is to look into the economic and technical feasibility of this integrated energy scheme to supply electricity based on wind and water and thus to ensure 24/7 availability to meet existing demand. If the results of the study are positive, the detailed planning can start as early as 2011. RAG and RWE want to work together on further projects if similar integrated energy schemes turn out to be feasible on other spoil heaps in North-Rhine Westphalia.
..........
The planned combined power plant will use wind power at times of high wind output to pump the water of the pumped-storage power plant from a low-lying reservoir to a reservoir on top of the spoil heap, some 50 metres higher up. Whenever the demand for power is high, the water is discharged back into the lower reservoir through a turbine which produces electricity. The volume of the reservoir will probably be some 600,000 cubic metres ? roughly the equivalent of the storage volume of about 75,000 car batteries (mid-range vehicles). The pumped-storage power plant will provide a capacity of 15 to 20 megawatts.
.......... "

関連
RAG Montan Immobilien und RWE planen Windparks und Pumpspeicherkraftwerke auf Halden-----RAG Montan Immobilien,23.11.2010

揚水水力発電所は、すでに建設されているようです。

Windhydrohybrid
-----Image : 同リリース / Animationより

Googleマップには、North RhineのHamm-Pelkuという町で建設途中の陽水水力発電所の地図をGoogleマップで見ることができます。

The_pumpedstorage_power_plant_hammp
-----image : Google Map 「the pumped-storage power plant - Hamm-Pelku North Rhine」より

参考
RWE Innogy involved in the further expansion of Belgian offshore wind farm Thornton Bank-----RWE Innogy,25 November 2010

" Today, the C-Power consortium, of which RWE Innogy is a shareholder, reached an investment decision concerning the construction of the second and third expansion phases at Thornton Bank offshore wind farm, located off the Belgian coast. RWE Innogy holds 26.73 percent of the C-Power consortium, responsible for constructing the offshore wind farm some 30 kilometres off the coast near Ostend. The expansion phases will mean additional output totalling 295 megawatts (MW), to be connected to the grid during two construction periods in 2012 and 2013. Once complete Thornton Bank offshore wind farm will boast installed output in the region of 325 MW, supplying some 600,000 private Belgian consumers with electricity a year. The initial phase of Thornton Bank has been operating successfully with an output of 30 MW since June 2009. "

独RWE Innogy社、ベルギー沖の Thorntonbank 洋上風力発電所を30MWから295MWへ増強-----自然エネルギー、2010/12/03

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産総研、新たな原理"分子間電荷移動励起 "による広域光波長に対応した有機太陽電池の動作を実証

 産業技術総合研究所は、新たな原理"分子間電荷移動励起 "による広域光波長に対応した有機太陽電池の動作を実証することに成功したと発表しました。
 分子間電荷移動励起は、異なる有機分子間[有機分子化合物半導体-----電子を放出しやすいドナー性分子(DBTTF)と電子を受け取りやすいアクセプター性分子(TCNQ)が交互に積み重なった結晶構造を持つ。]の電荷移動に伴う光吸収を利用することで、これまでは利用できる光の波長が800 nm以下の狭い範囲でしかなかった有機太陽電池の欠点を補うことができるなど、これまでの問題点を克服することが期待される。今回開発された新たな原理"分子間電荷移動励起 "では、波長1000 nm以上の近赤外光領域にまでわたる広い範囲での波長に対応した光電変換を確認したということです。
 このほか、励起状態の長寿命化も実現し、これにより発電効率の向上も見込まれるということです。

プレスリリース / 産業技術総合研究所、2010年11月24日
新たな原理による有機太陽電池の動作を実証

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-----image(”図1 分子間電荷移動励起による近赤外光の光電変換”) : 同リリースより

" -波長1 μm以上の近赤外光での光電変換を確認-
-異なる有機分子間の電荷移動に伴う光吸収を利用した新しいタイプの有機光起電力素子
-励起状態の長寿命化も実現し、これによる高効率化も期待
-軽量で低コストの有機太陽電池の研究開発に拍車

..........異なる有機分子間の電荷移動に伴う光吸収を利用した、新しいタイプの有機光起電力素子(有機太陽電池)の動作実証に成功した。

 有機太陽電池は、軽量で折り曲げが可能な太陽電池シートを製造する新技術として期待され、現在、世界中で盛んに研究開発が行われている。今回、2種の有機分子からなる分子化合物を用いた光起電力素子を試作し、従来の有機太陽電池では困難だった波長1 μm以上の近赤外光による光電変換を確認した。さらにこの素子では励起子や電荷キャリアの寿命と拡散長が、従来の有機太陽電池と比べて3桁程度長くなっていた。これによって光エネルギーをより有効に電気エネルギーに変換できることになる。

 この開発によって、これまで有機太陽電池を高効率化する上で大きな課題とされてきた近赤外光の利用が可能になるため、有機太陽電池を高効率化するための新原理として期待される。.........

..........
 しかし、有機太陽電池の変換効率は、ここ数年で7 - 8 %にまで改善されているものの、実用化にはさらなる高効率化が必要とされている。高効率化を妨げている要因には、(1)利用できる光が可視光領域(波長 < 800 nm)に限られ、太陽光エネルギーの約4割を占める近赤外光の利用が困難なこと、(2)光励起状態が著しく短寿命で、電気エネルギーに変換される前にエネルギーの大半が失われることなどがある。通常、有機半導体では光吸収によって生じる励起子の広がりが分子の内部に限られていることがこれらの問題の主な原因であり、現状の仕組みでは根本的な解決は難しいと考えられてきた。

研究の経緯
 産総研では、これまでに異なる分子間の電荷移動に伴う光吸収(分子間電荷移動励起)を光電変換に利用する革新的な有機太陽電池の開発に取り組んできた。分子間電荷移動吸収を利用すると、分子の組み合わせによって吸収する光の波長領域を広げることができ、従来の有機材料では不可能であった近赤外光の利用が可能になると期待される。そこで、異なる分子を組み合わせた有機分子化合物半導体に、電子と正孔をそれぞれ高効率に取り出せる導電性有機材料の電極をつけて有機光起電力素子を試作し、動作を確認することとした。
.......... "

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福井県工業技術センターなど、太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」を開発。京セミが開発したスフェラー(R)球状太陽電池を利用

 福井県工業技術センターと(株)米澤物産(福井市)が共同で太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」を開発。利用されている太陽電池は、京セミが開発したスフェラー(R)球状太陽電池。リリースの写真によると、同社の12連スフィラー(R)のようです。今回試作されたブラインドには、この素子が20個がバッテリーとLEDとも組み込まれ、やわらかな織物素材の上に配置したLEDの点滅にゆらぎや音楽のリズムを取り入れることで安らぎと遊びごころを表現するという。注目すべき技術は、福井県工業技術センターが開発した電気を流すことができる導電糸。太陽電池、蓄電池、制御回路をこの導電糸で配線すれば、さまざまなテキスタイルや布製品の新たな用途開発や、企画につながりそうです。

プレスリリース / 福井県、平成22年11月15日
福井県工業技術センターと(株)米澤物産(福井市)が共同で太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」を開発しました。

Solarledblind
-----image : 「添付資料 太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」(詳細).doc」より

" 11月17日(水)~19日(金)の3日間、東京ビックサイトで開催されるJAPANTEX2010(主催:社団法人日本インテリアファブリックス協会)に、株式会社米澤物産(福井市)が、福井県工業技術センター、京セミ株式会社(京都市)との3者で共同試作開発した、太陽電池を織物に組み込んだ「太陽電池バーチカルブラインド」を出展します(電気回路試作はサンエー電機株式会社(大野工場)が協力)。

 この「太陽電池バーチカルブラインド」は、福井県工業技術センターが開発した導電糸の技術と、京セミが開発したスフェラー(R)(球状太陽電池)を活用し、米澤物産の高度な織物製造技術により試作開発したものです。球状太陽電池を使用することで太陽の方向に依存しない安定した発電が可能となるとともに、フレキシブルな導電糸を使用することで織物のフレキシブルな特性を損なわずに織物との一体化を実現しました。

 国内ではe-テキスタイル技術(電子技術と織物製造技術の融合)を活用したカーテンなどのインテリア製品開発は行われておらず、米澤物産が国内初の取組み。米澤物産では今回の出展を契機に太陽エネルギーの活用や電子技術を利用した高付加価値インテリア素材の販売を目指しています。
..........
添付資料
太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」(詳細).doc (272,896バイト)
......... "

関連
福井県工業技術センター

太陽電池ブラインド開発 福井の米澤物産と県工技センターなど-----中日新聞、2010年11月18日

" 同センターが開発した電気を通す糸と米澤物産の高度な製造技術を使い、ポリエステル製のブラインドの帯(縦一・六メートル、横八センチ)一枚に、直径二ミリの球状太陽電池十二個が一組となった太陽電池パネル(縦一センチ、横二センチ)二十枚を組み込んだ。 "

京セミ / 12連スフィラー(R)
" EIPV(電子機器組込型太陽電池)としてセンサーなどの電源供給に最適。 "
/ 球状太陽電池

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 京セミの球状太陽電池セル「スフェラー」の用途開発はさまざまな分野で進んでいるようです。

参考動画
球状太陽電池セル「スフェラー」を用いた発電する窓ガラス : DigInfo

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オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company、アメリカ最大の海流発電プロジェクト実施中

 オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company(以下ORPC社)は、北米でも有数の流れがあると言われるメイン州のコブスコック湾において、2009年から取り組まれてきたアメリカ最大の潮流発電システムを2010年8月15日に計画通り、系統連系をすることに成功したと発表しました。実証機”Energy Tide 2”は60kWの潮流発電機で、今後実験をかさね2011年中の発電システムの稼働を目指すということです。
 ORPC社がTurbine Generator Unitと呼ぶ海流の流れに合わせて回転する回転翼は、直径が1m強で長さが3mほどでいくつか連結して利用することができます。回転翼の製造工程にも触れたビデオクリップをご覧ください。
 
Beta TGU 2010 - 10 min - VO.mp4

(oceanrenewablepower,2010年08月10日) -----YouTube - oceanrenewablepowerチャンネル

 北米での海洋エネルギーの利用に関する研究の歴史は、せいぜい10年ということで、具体的になったのはここ数年です。新しい技術ですが、最近の注目、投資は大きくなっています。ORPC社の実証機が2011年に稼働し、成功すればさらに注目されていくでしょう。

プレスリリース / Ocean Renewable Power,18th August, 2010
News / LARGEST OCEAN ENERGY DEVICE EVER INSTALLED IN U.S. WATERS GENERATES ELECTRICITY AT DESIGN CAPACITY(pdf)

Orpc_tgu
-----image : Media Centerより

" Ocean Renewable Power Company (ORPC), an industry leader in tidal, river and deep-water ocean current energy technology and projects, announced today that its Beta Power System, the largest ocean energy “power plant” ever installed in U.S. waters, has successfully generated grid-compatible power from tidal currents at its Cobscook Bay site in Eastport, Maine. The system’s core component, the proprietary Turbine Generator Unit, or TGU, is deployed below ORPC’s world-class research and testing vessel, the Energy Tide 2, and has a maximum design capacity of 60 kilowatts. Performance test results show that the TGU’s electrical output meets or exceeds expectations for the full range of current velocities encountered. ORPC will use the data obtained from the Beta Power System to fine tune the design of its commercial TidGen(TM) Power System, planned for installation in Eastport in late 2011. The TidGen(TM) Power System will be connected to the New England grid through the Bangor Hydro Electric Company system, and will generate enough electricity to power 50 to 75 homes.
.......... "

Orpccobscook_bay_site
-----image : Google Map - Cobscook Bay コブスコック湾より

関連
Ocean Renewable Power Project : MAINE
-Turbine Generator Unit
-TidGen(TM) Power System

Ocean Renewable Making Tidal Energy Generation A Reality

(dailyenergyreport,2010年10月30日 )

U.S. Coast Guard crews change tide of energy consumption-----U.S. Coast Guard,August 20, 2010

Wave Power: Ocean Renewable Power Co. Reports Initial Success With 'Largest Ocean Energy Power Plant' In US-----huffingtonpost.com,08/18/10

Testing 'sandbox' proposed to launch ocean power-----CNET News,November 5, 2010-----Photo

追加情報
オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company、アメリカ最大の海流発電プロジェクト実施中-----ソフトエネルギー、2011/07/20

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日米、昨年の日米クリーン・エネルギー技術協力の具体化および追加など共同声明を発表

経済産業省は、東京で行われた大畠経済産業大臣とスティーブン・チューアメリカエネルギー省長官の会談において発動した日米間のクリーンエネルギー技術協力に関する共同声明を公表しました。
 一年前に日米で立ち上げた「日米クリーンエネルギー技術協力」に加え、「エネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ(ESCI)」および「日米クリーンエネルギー政策対話」の2つのイニシアティブを行うようです。

経済産業省、オバマ大統領訪日日程にあわせ、日米クリーン・エネルギー技術協力を公表-----ソフトエネルギー、2009/11/16

 DOEのサイトに行くと、「中日とクリーンエネルギーパートナーシップを確立する」となっています。内容も明らかに”中”に力点をおいています。冒頭中国十行くらい、日本については最後に数行。トップでは写真は中国訪問です。日本の存在感は、ほとんど感じられません。

Building Clean Energy Partnerships With China and Japan----- DOE Blog, November 15, 2010
" This week (November 14th-19th), Secretary Chu will be traveling to China and Japan to meet with government officials, business leaders and others to discuss the opportunities for partnership in clean energy. You can get an overview of the trip from Secretary Chu, along with updates throughout the week, ..... "

 ここらの多面的な国際政治の中で、日本外交とエネルギー政策は、”国際標準”に達しているでしょうか? 米中は、気候変動の国際間の枠組みは脇に置き、エネルギー問題に関しては、貪欲なまでに国際政治の中で動こうとしているように見えます。資源のない我が国の姿勢としては、米中以上に積極的にこの問題に対して多面的な動きを必要としています。
 なんによせ、日本もこれを機会に国際的なエネルギーをめぐる多国間、多様な取り組みに目覚めることを期待したいところです。

プレスリリース / 経済産業省、平成22年11月18日
大畠経済産業大臣とチュー米国エネルギー長官によるクリーンエネルギー技術協力に関する共同声明

" 本件の概要
大畠経済産業大臣とチュー米国エネルギー長官は、本日、東京で会談を行い、2009年11月に日米で立ち上げた「日米クリーンエネルギー技術協力」の進捗を確認するとともに、11月13日に菅総理大臣とオバマ米大統領の日米首脳会談で発表されたファクトシートに基づき、「エネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ(ESCI)」 および「日米クリーンエネルギー政策対話」の2つイニシアティブの具体化について共同声明を発表しました。
..........
発表資料名
大畠経済産業大臣とチュー米国エネルギー長官によるクリーンエネルギー技術協力に関する共同声明(PDF形式:691KB)
(※1)日米クリーンエネルギー技術協力について(平成21年11月13日)
(※2)日米間のイニシアティブの設立などについて(平成22年11月13日)
..........
「大畠経済産業大臣とチュー米国エネルギー長官は、本日、東京で会談を行い、2009年11月に日米で立ち上げた「日米クリーンエネルギー技術協力」※1の進捗を確認するとともに、11月13日に菅総理大臣とオバマ米大統領の日米首脳会談で発表されたファクトシートに基づき、「エネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ(ESCI)」※2 および「日米クリーンエネルギー政策対話」の2つイニシアティブの具体化について共同声明を発表しました。

1.エネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ(ESCI)
 経済産業省と米国エネルギー省が実施している日米クリーンエネルギー技術協力の成果を基に、APECエコノミーとも連携しつつ、エネルギー効率の良いビル、輸送、電力、教育のアジア太平洋地域への拡大を目指すもの。

2.日米クリーンエネルギー政策対話
 日米クリーンエネルギー技術協力の成果を基に、クリーンエネルギー技術の開発
・普及のための政策対話を創設。①電気自動車、②革新的クリーンエネルギー技術、③原子力の平和利用、④沖縄-ハワイクリーンエネルギー協力、⑤レアアース
 協力等につき、政策対話を実施する。」-----大畠経済産業大臣とチュー米国エネルギー長官によるクリーンエネルギー技術協力に関する共同声明(PDF形式:691KB)より
.......... "

関連
日米間のイニシアティブの設立などについて-----経済産業省、平成22年11月13日

日-米、沖縄-ハワイ間でクリーンエネルギー発展と実施のための覚書 Clean Islands Partnership を交換-----ソフトエネルギー、2010/07/08

参考
Wind Energy at NREL's National Wind Technology Center

(NRELPR,2010年06月25日 )

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米ハイパーソーラー HyperSolar、フレーネルレンズのレイヤーで集光し太陽電池のセルの利用を三分の一にできる方式を発表

 カリフォルニア、サンタバーバーバラの米ハイパーソーラー HyperSolar社は、特殊なレンズブロックでできたレイヤーを太陽電池のセルの上にかぶせることで集光し、結果太陽電池のセルの利用を三分の一にできる技術を考案、11月15日に開発に目処がついたことを発表しました。
 シリコンの値が上がった時期に、セルの使用量を少なくできる集光型の太陽光発電システムがいくつも考案され、まもなく市場に投入されるだろうと言われましたが、数年たった現在集光型で大きな成功を収めているものは見当たりません。まだ限定的な実験段階にあります。
 そんな中で、今回のシステムは比較的シンプルで全体的に無理がなく熱の問題やコストの問題も比較的クリヤーできる可能性があります。

プレスリリース / HyperSolar,November 15, 2010
HyperSolar Announces Initial Breakthrough Design to Dramatically Increase the Power Output of Solar Cell

" Company Models Show Magnification of 300%
HyperSolar, Inc. (OTCBB: HYSR), the developer of a breakthrough technology to magnify the power of the Sun to significantly increase the power output of solar cells, today announced that new design models show potential magnification of 300%.
..........
HyperSolar’s innovative thin and flat light magnification layer employs thousands of very small light collectors on the surface that funnel light into a proprietary light routing network in the middle that carries light to a smaller output area on the bottom where a solar cell can be attached. Instead of using 3 solar cells to cover an area on a solar panel, only 1 solar cell is needed underneath a 300% HyperSolar layer. This allows solar panel manufacturers to reduce the number of expensive solar cells in their panels, by 66%, and dramatically reduce the cost per watt of their solar panels.
.......... "

関連
HyperSolar : Technology

Hypersolar1
-----image : 同社のサイトより-----
Hypersolar2

Concentrator Photovoltaics: HyperSolar announces new optical design model with 300% concentration-----Solar Server,November 15, 2010

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イギリスで風力発電と組み合わせて、再生可能エネルギーの信頼性を向上させるバイオマス火力発電所建設へ

 Energy Saving Trustのニュースによると、増加する洋上風車と組み合わせることで電力供給の信頼性をあげることができるバイオマス火力発電所の建設計画がイギリスですすめられているそうです。建設計画を進める地域の4地域がたちあげたジョイントベンチャー、 Forth Energy社は、風力発電とバイオマス火力により地域の再生可能エネルギーの開発計画をすすめています。参加する大きな港をもつDundee、Grangemouth、Leith、Rosyth地域の協力により、スコットランドのそしてイギリスの再生可能エネルギー産業が地域に根ざし、育つ可能性を具体的に感じることができます。

New biomass ports to boost offshore wind market-----Energy Saving Trust,09 November 2010

" .....Planning permission for two new renewable energy plants in Scotland will go on display this week by Forth Energy.

Biomass plants in the ports of Leith and Rosyth will be built to encourage the development of more offshore wind power in the area, as well as provide a boost for the timber industry in the country.

The Leith plant will generate up to 200MW of energy, while the Rosyth plant will generate up to 100MW, BusinessGreen.com reported ..... "

 建設計画を進める4地域がたちあげたジョイントベンチャー、 Forth Energy社のサイトには、エジンバラのリース港およびロイサスでのプロジェクトについて、地域での説明会の資料が掲上されていて、内容をつぶさに把握できます。
 エジンバラのリース港 Port of Leith では200MW、そしてロイサス Rosythでは100MWの発電能力の木質バイオマス火力発電所が計画通りに進むと2012年中には承認を経て、具体的な建設計画に進みそうです。あと2つの地域の同様の計画を加えて、全体で500MWのバイオマス火力発電所の建設を進める計画だということです。

Forth Energy
/ Proposed Renewable Energy Plant, Port of Leith

Leithbiomassplantdesign
-----image:上下とも「LEITH RENEWABLE ENERGY PLANT--Forth Energy」(PDF)資料より-----
Leith_renewable_energy_plantforth_eLeith_renewable_energy_plantforth_2

/ Proposed Renewable Energy Plant, Rosyth / Rosyth Project Update

Rosythbiomassplant
-----image:「ROSYTH RENEWABLE ENERGY PLANT--Forth Energy」(PDF)資料より

関連
Scottish and Southern Energy(SSE)

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東北電力、能代火力発電所と原町火力発電所に木質系バイオマス燃料をH23年より導入

 東北電力は、石炭を主燃料としている能代火力発電所(発電出力:60万kW×2基、所在地:秋田県能代市)および原町火力発電所(100万kW×2基、所在地:福島県南相馬市)に木質系バイオマス燃料木質チップを導入すると発表しました。利用される木質チップは、近在より確保し、伐採した原木のうち、曲がりや細すぎるなどの理由で柱や板などの建築用材に適さず、かつ他の用途にも利用されない未利用材でつくり、福島県内および隣県の宮城県内より調達されるということです。今後、受け入れのための設備を建設するなどし、平成23年12月頃よりの運用開始を予定しているということです。

プレスリリース / 東北電力、平成22年11月15日
当社石炭火力発電所への木質バイオマス燃料の導入について

Tohokuepcobiomass2010
-----image : 同リリース「(別紙)当社石炭火力発電所への木質バイオマス燃料の導入の概要(PDF」より

"地元の森林資源の有効活用によるCO2削減、森林環境保全と地域活性化に貢献

......低炭素社会の実現をはじめ地球環境問題への対応を経営の最重要課題の一つに掲げ、積極的な取り組みを進めております。このたび、こうした取り組みの一環として、石炭を主燃料としている当社の能代火力発電所(発電出力:60万kW×2基、所在地:秋田県能代市)および原町火力発電所(100万kW×2基、所在地:福島県南相馬市)に木質バイオマス燃料(木質チップ)を導入することといたしました。

 今回、能代・原町火力発電所に導入する木質バイオマス燃料については、それぞれ発電所が立地する地域を中心とする地元の森林資源を有効活用しながら、調達するスキームとしております。
 具体的には、能代火力発電所においては秋田県内、原町火力発電所においては福島県内および隣県の宮城県内の林業関係者などから、それぞれの地元のチップ加工会社などが原料を確保し、チップに加工したものを、当社が調達・使用してまいります。また、原料については、それぞれの地元で伐採された原木のうち建築用材などとして利用されない部分(未利用材※)を活用し、森林資源の有効活用を図ることとしております。
 このように、未利用材の活用による森林資源の有効活用に加え、木質バイオマス燃料の原料の調達からチップへの加工、発電所での消費までの一連の流れが、それぞれの発電所の地元を中心に形成されることが、今回の取り組みの大きな特徴となっております。
.........
 今後、能代・原町火力発電所における木質バイオマス燃料の受入設備の建設など、導入に向けた諸準備を進め、平成23年12月頃から運用を開始する予定です。
.........
※未利用材:伐採した原木のうち、曲がりや細すぎるなどの理由で柱や板などの建築用材に適さず、かつ他の用途にも利用されない材。
以上

(別紙)「当社石炭火力発電所への木質バイオマス燃料の導入」の概要(PDFファイル/1,807KB)
.......... "

関連
木質バイオマス燃料でエコ発電 原町火力発電所で開始へ-----asahi.com,2010年11月16日
".....県内では、東北電力と東京電力が共同出資する常磐共同火力(発電所・いわき市)や相馬共同火発(同・新地町)でも予定。原町火発は常磐共同火力に続き、県内2番目のバイオマス発電開始となる見通しだ。..... "

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英ネプチューン・リニューアブル・エナジー Neptune Renewable Energy、潮流発電機 Proteus NP1000の実証テストを完了

 イギリスのネプチューン・リニューアブル・エナジー社 Neptune Renewable Energy は、数ヶ月にわたる実際の海での潮流発電機 Proteus NP1000の実証テストを完了したと発表しました。潮流発電機 Proteus NP1000は、150トンの重量で20mの長さのガイドを14mの梁でつないだ構造をし、内部に垂直軸の回転翼をもっています。年間1000 MWhの発電量ということですから、10-20kWの発電機を搭載する規模と見積もられます。実際の海でのテストは、いくつかのフェーズにわけ8月から行われ、予定された性能を実証することに成功したということです。順調であれば、2011年から2012年までに実際の発電機をEast Yorkshireの海浜部に設置したいということです。設置予定地の明確な場所は調べがつきませんでしたが、文章その他の情報で考えると、北海に流れるハル川の河口付近の流れを利用することが考えられているようです。

 潮流発電というジャンルでは、こうした河口近辺の大きな流れを利用した計画がこれまでもあります。日本には、大型船が出入りできるような河口をもった川はありませんが、河口というポイントの活用は小規模であれば可能かもしれません。

プレスリリース / Neptune Renewable Energy,2nd November 2010
Neptune Renewable Energy ready for commercial deployment after full-scale testing of Proteus Tidal Stream Generator

Neptune_proteus_undergoing_watertes
-----image : 同リリースより

"Neptune Renewable Energy Ltd (NREL) - based in North Ferriby, East Yorkshire - announces that it has successfully completed a series of rigorous in-water tests on the multi-million pound full-scale demonstrator of its world-leading Proteus NP1000 tidal stream power generator. A key landmark in the testing process was the powering-up and generation of electricity as proof of the commercial potential of the device's power curve.

Tow testing was carried out in three phases during August, September and October in Hull's Albert Dock, following the NREL-designed Proteus' arrival by barge in July from a North East shipyard. The third set of experiments provided the final, critical, 'proof of concept' hurdle and means that the pioneering device will now be prepared for commercial deployment in early 2011 at Sammy’s Point in the Humber. The electricity generated will be used to power The Deep Submarium to further develop its 'green-energy' operations.

Weighing more than 150 tonnes and 20 m in length with a beam of 14 m, the Proteus NP1000 consists of steel buoyancy hulls, a vertically mounted turbine with a 6m x 6m rotor, and computer controlled flow vanes within a Venturi duct. When deployed and despite its size the floating pontoon design means that it is largely unobtrusive, compared to many other energy generation techniques, with more than 80 per cent of its bulk always hidden from view under the water. This low environmental footprint has now been approved by the Department of Energy and Climate Change. When optimised for the tidal stream off The Deep, Neptune's engineers believe, based on the dock test data, that the Proteus NP1000 will be able generate at least 1000 MWh/year.
.......... "

関連
Neptune Renewable Energy : Tidal Technology - The Neptune Proteus NP1000

Proteus_half
-----image(”Neptune Proteus NP1000 cutaway to show internal components including patented shutters and ducting.”) : 上記サイトより

Proteus NP1000 25th June, pt2

(NeptuneRenewable、2009年07月26日)

追加情報
ネプチューン・ウェーブパワー Neptune Wave Powerのブイ型波力発電機 Model 3.1 、実証試験進行中-----ソフトエネルギー、2012/10/31


参考エントリー
ヴァーダントパワー Verdant Power、ニューヨークでその有効性が評価された潮流発電システムの開発で中国企業と契約-----ソフトエネルギー、2010/07/14

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米エネルギー省やNOAAなど、洋上風力と海洋エネルギー(波力、潮流、海流、海洋温度差)に関する8研究に共同で約500万ドルを助成すると発表

 アメリカエネルギー省、Bureau of Ocean Energy Management、Regulation and Enforcement (BOEMRE)そして、国立海洋大気圏局(NOAA) は、合同で洋上風力や海洋エネルギー(波力、潮流、海流、海洋温度差)などを推進する上で必要となる環境調査やそれらを推進するための基礎的な研究を中心に約500万ドル、日本円にして約4億円を助成すると発表しました。いずれも具体的な発電の技術ではなく、それらを今後推進する上でのさまざまな評価、具体化のための基礎的な研究ということです。
 助成先として選ばれた中にMarine Renewable Energy Center (Dartmouth, Massachusetts) もあり、ケープコッドの洋上ウィンドファームなどで注目されるマサチューセッツ州沖合での取り組みなどを側面から強化する研究が行われます。
 
プレスリリース / Department of Energy - DOE,October 26, 2010
DOE, BOEMRE and NOAA Announce Nearly $5 Million for Joint Environmental Research Projects to Advance Ocean Renewable Energy

" The Department of Energy (DOE), Bureau of Ocean Energy Management, Regulation and Enforcement (BOEMRE), and the Department of Commerce's National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) today announced eight joint research awards totaling nearly $5 million to support the responsible siting and permitting of offshore wind energy facilities and ocean energy generated from waves, tides, currents and thermal gradients. This critical research will address key information gaps regarding the potential environmental effects of renewable ocean energy. This collaborative, interagency effort will help lay the foundation for a clean, renewable offshore energy industry that will diversify our nation's energy mix, enhance our energy security, create American manufacturing jobs, and reduce carbon emissions.
.......... "

関連
Bureau of Ocean Energy Management, Regulation and Enforcement(BOEMRE)

National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA)
/ Digital Coast : Understand - Offshore Renewable Energy Planning
/ Renewable Energy Data Sources

参考
GENI : GLOBAL Renewable Energy Resources Ocean Energy
Geniwave
-----image : 上記サイト

ケープウィンド Cape Wind、米国初となるケープコッドの洋上ウィンドファームに130基のシーメンス製3.6MW風力発電機を採用-----ソフトエネルギー、2010/04/22

[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー

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[PR]サンライズ ソーラーテック(中国製)単結晶太陽電池の販売を開始しました

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デンマーク工科大学(DTU) Riso国立研究所、20MWの巨大なフロート型垂直軸洋上風車 DeepWind の実証実験へ

 大きさにもほどがある。現在の最大の風力発電機である5MW級でもどでかいのに、なんと20MWの巨大な洋上風車の研究が行われているそうです。
 この研究を行っているのは、デンマーク工科大学(DTU)のRiso国立研究所で、この巨大風車は垂直軸でさらに、フロート式というからオモシロイ。DeepWindと名付けられたプロジェクトは、300万ユーロの予算で10月1日にデンマーク工科大学(DTU) Riso国立研究所が中心となり国際的な開発計画としてスタートしたばかり。今後、1kWの実験機を、その実験機の経験から5MW機の経験をさらに積み上げて、ユニークなダイレクトドライブのフロート風車20MW DeepWindを開発するという先の長い計画です。まずは、4年間の開発研究がスタートしたばかりの次世代の大型風力発電機開発です。

 風力発電の世界ではデンマークは最先端を走り、現在の量産型の大型風力発電機開発に大きな先鞭をつけた実績があります。その意味では、4年後、さらに巨大な風車開発につながるその先が注目される研究です。
 
プレスリリース / Technical University of Denmark,08.11.2010
Future wind turbines go offshore - deep and floating

Figure1ashx
-----image : 同リリースより

" Floating wind turbines producing at least 20 MW each: this is the vision that is to be explored in an exciting new collaboration between DTU and international partners from both industry and the research community. The 4-year project called DeepWind has a [EUR] 3m grant under the European FP7 programme for future emerging technologies.

DeepWind was launched October 1st 2010, and Riso DTU is coordinating the consortium of 12 international members.
..........
Wind turbines in deep water
DeepWind is the acronym for this new power generation concept and project. As explained by the Riso DTU scientists behind the concept, it combines a vertical-axis wind turbine, new blade technology, full power transmission and control system, combined with a rotating and floating offshore substructure (see picture).

The basis for the vertical-axis wind turbine is the well-explored Darrieus design. This provides a very simple MW turbine, but also contains challenges not least because of the long sub-sea support structure needed. The concept also includes a direct drive MW generator with its electronic control system at the bottom of the sub-sea shaft, together with the electrical power transmission cables. Combining the relevant technologies and designing the components properly, will positively re-address the issues of distribution of cost and the competitiveness of the concept compared to existing technology.
.......... "

関連
Riso DTU National Laboratory : DeepWind(Riso DTU National Laboratory for Sustainable Energy. Research in energy technology, energy planning, energy systems of the future and climate technology )-(http://www.DeepWind.eu

Floating 20 MW offshore wind turbines-----renewableenergyfocus.com,09 November 2010

参考
・A NOVEL FLOATING OFFSHORE WIND TURBINE
CONCEPT: NEW DEVELOPMENTS
(L. Vita, U.S.Paulsen, T.F.Pedersen
Riso-DTU Technical University of Denmark, Roskilde, Denmark)-----DTU Orbit

追加情報

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EU(European Union)、風力発電の開発と生物多様性を確保するための環境ガイドラインを発表

 EU(European Union)が、風力発電の開発と生物多様性を確保するための環境ガイドラインを発表した。すでに風力発電の地上での導入のピークは越えたともいわれる欧州で、欧州全体の生物多様性を確保するために定められている開発のためにも利用される環境ガイドライン「ナチュラ2000」との整合性をさぐりつつ、EU規模の自然保護区内でも風力発電を利用するための規範が明確にさだめられた。このタイミングが興味深い。
 エネルギー総消費量の20%を再生可能エネルギーでまかなうとするヨーロッパユニオン EU は、さらにトータルな価値の中で、明確に評価しておくということなのだろうか?
 実際の風力発電は、環境保護や住民との軋轢が少ない、洋上開発へと2020年までの風車導入目標の中で比重を移していくと考えられます。しかし、2020年20%の目標の達成のためには、さらに地上・洋上風車の建設も必要となります。
 今回のガイドラインでは、ナチュラ2000という環境アセスのプラットフォームの中で、風車導入の可否を合理的、かつ迅速に進めようとする意図がある一方で、ゾーニングによる地域評価により、環境保護や住民との軋轢を可能な限り少なくするという意図も感じられます。

 日本でも、風力発電はすでに環境と住民との軋轢により、立地はよりむずかしくなってきています。そんな中で、日本でもガイドライン作りが検討されてもいます。付け焼刃ではなく、国土、風土、生活、農林業など全体のマップ、ゾーニングを始めるべきだとおもいます。このガイドライン、慎重に読んでいきたいとおもいます。

プレスリリース / EUROPA(The official website of the European Union),29 October 2010
Guidelines to reconcile wind energy development and biodiversity policy

" While in general terms wind energy does not represent a threat to wildlife, poorly sited or designed wind farms can have a negative impact on vulnerable species and habitats. That's why the European Commission has published today guidelines for wind energy development in protected natural areas. The guidelines apply to the Natura 2000 network, a cornerstone of EU biodiversity policy and a key tool to achieve the EU target of halting and reversing biodiversity loss by 2020. Wind energy has an important role to play in meeting the EU target of 20% renewable energy in Europe’s total energy consumption by 2020, and its deployment in Natura 2000 areas is not automatically excluded. But such developments need to be evaluated on a case by case basis.

Janez Poto?nik, European Commissioner for the Environment said: “These new guidelines will give Member States and industry clarity regarding the undertaking of wind energy development activities in accordance with Natura 2000 requirements. There is no change of legislation or policy, but merely guidance on existing law. Our aim is to ensure that renewable energy targets are met while fully respecting EU law on species protection."

Strategic planning is key
The guidelines published today are aimed at avoiding conflict between wind energy development and biodiversity conservation in Natura 2000 protected areas. They highlight the importance of strategic planning and the need for good quality appropriate assessment of new developments. The guidelines contain examples of best practice, and show how wind energy developments can avoid damage to nature sensitive areas.

Planning wind farm developments in a strategic manner over a broad geographical area is one of the most effective means of minimising the impacts of wind farms on nature and wildlife from the start of the planning process. It not only leads to a more integrated development framework but should also reduce the risk of difficulties and delays at later stages at the level of individual projects.

Background
Europe has set itself a target of obtaining 20% of its energy consumption from renewable sources by 2020, and wind energy is destined to make a significant contribution to achieving that goal. Wind energy also helps to substantially reduce greenhouse gas and air pollutant emissions, as well as freshwater consumption associated with conventional power generation in the EU. Wind energy has grown rapidly over the last decade, and in 2009 it accounted for some 4.8% of the EU’s total electricity consumption. This is expected to at least triple by 2020.

Natura 2000 is an EU-wide ecological network of nearly 26 000 sites in the 27 EU countries, established under the 1992 Habitats Directive and covering almost 18% of the EU’s land area. The aim of the network is to assure the conservation and sustainable use of areas of high biodiversity value and long-term survival of Europe's most valuable and threatened species and habitats. Natura 2000 is not a system of strict nature reserves where all human activities are excluded. Whereas the network will certainly include nature reserves, most of the land is likely to continue to be privately-owned and the emphasis will be on ensuring that future management is sustainable, both ecologically and economically.
.......... "

関連
-EU Wind energy policy
European commission : Energy-Wind Energy

-Guidance on wind energy and Natura 2000
European Commission : Environment - Nature & Biodiversity / Wind energy developments and Natura 2000(PDF,A4-P.116,October 2010)[//ec.europa.eu/environment/nature/natura2000/
management/docs/Wind_farms.pdf]
Wind_energy_developments_and_natura-----image : 「Wind energy developments and Natura 2000」カバー

-EU nature and biodiversity Policy
European Commission : Environment - Nature & Biodiversity / Natura 2000
Natura_2000_viewer_map
-----image : 「Natura 2000 viewer」サイト

" Natura 2000 is an ecological network of protected areas, set up to ensure the survival of Europe's most valuable species and habitats. Natura 2000 is based on the 1979 Birds Directive and the 1992 Habitats Directive. The green infrastructure it provides safeguards numerous ecosystem services and ensures that Europe's natural systems remain healthy and resilient. "

EU、風力エネルギー開発と生物多様性保全の両立を図るガイドラインを発表-----環境展望台、2010.10.29

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富士電機とオーエス、持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を開発。発売開始

 富士電機ホールディングスとプロジェクタースクリーンなどの製造をするオーエスは、富士電機システムズのフレキシブル型アモルファス太陽電池を利用した持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を開発し、発売したと発表しました。
 サイズは、広げると1200×114で、薄い太陽電池を巻き取るとW510×D130に収まる。重さは、3kg。12V系システムを採用し2AHのニッケル水素蓄電池を搭載、フルサンで、充電時間は5時間。この数値から予想される太陽電池の発電量は、グリーン・ポストの計算で8Wp前後です。
 収納時の姿形は、まさにプロジクター用のハンディスクリーンのようです。電源としては、DC12~14.8Vまたは、DC5Vに対応し、さまざまな機器の駆動に使えます。

プレスリリース / 富士電機ホールディングス、2010年11月2日
可般型ソーラー発電機 初のスプリングローラー巻取り型モバイルソーラーユニット新発売!

Img_1Img_2
-----image(左、右-”軽量(3.0kg)で簡単に持ち運びが出来るモバイルタイプ”) : 同リリースより

" 株式会社オーエス(代表取締役:奥村正之、本社:大阪府大阪市)と富士電機ホールディングス株式会社(代表取締役社長:北澤通宏、本社:東京都品川区)傘下の中核事業会社である富士電機システムズ株式会社(代表取締役社長:白倉三德、本社:東京都品川区)の両社は、富士電機システムズのフレキシブル型アモルファス太陽電池を使用した、持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を共同で商品開発し、本日より販売を開始します。

今回発売するモバイルソーラーユニットは、富士電機システムズの薄くて軽い太陽電池シートと、オーエスの優れたプロジェクタースクリーン巻き取り技術を融合し誕生した、軽量・コンパクトな実用的な太陽光発電機です。どこでも発電が可能で主に災害時の情報端末用として開発いたしました。学校、公民館を始めとした自治体の皆様に、ぜひ備えていただきたい一台です。
その他屋外イベント、レジャーなど電源供給のない場所での活用用途は幅広く、無尽蔵な太陽光による独立型で持ち運び可能な発電システムとして、自然に優しいシステムでCO2削減にも貢献します。

1.製品名・型式
どこでも発電 モバイルソーラーユニット GSR-110B

2.発売日 即日11月19日(金)より出荷開始

3.価格 オープン 市場想定価格:5万円前後

4.主な用途
災害時の携帯電話、ラジオ、TV、ノートPC、トランシーバー、などの情報端末用非常電源
デジカメ、ビデオカメラ・LEDランタンなどのレジャー用電源
LED照明、ポータブルDVD、ワイヤレスマイクなどの屋外イベントモバイル機器電源
5.特長
(1) 軽い(3kg)可搬型。どこにでもすぐに持ち運び・側設置が可能
(2) シート引出しがスムーズ。好きな引出し位置でストップ。巻取りも簡単
(3) 軽量なフレキシブル型アモルファス太陽電池シートを採用
(4) 本体内部にバッテリーを搭載、夜間や天気の悪い日でも蓄電電池で駆動可能
(5) 様々なアプリケーションに対応可能なDC12Vシガーソケットを搭載
(6) 付属のDC5V USBジャックにより、携帯電話など充電できる範囲が拡大
(7) 自然放電に有利なニッケル水素電池を採用
(8) 本機を2台連結し、出力アップと充電時間短縮が可能

6.主な仕様
商品名 どこでも発電 モバイルソーラーユニット
型式 GSR-110B
外形寸法(mm) W510×D130(太陽電池収納時)~1200×H114
重量(kg) 3.0
内蔵バッテリー 12Vニッケル水素電池
電源出力(V) DC12
蓄電能力(Ah) 2
フル充電時間(H) 5(日照条件により異なります)
防滴規格 IP13
付属品 DC5V出力USBアダプター
7.製造・販売元
株式会社オーエス

8.アモルファスソーラーシート開発・製造
富士電機システムズ株式会社

9.販売目標
初年度:10,000台

.......... "

関連
オーエス : どこでも発電 モバイルソーラーユニット | GSR-110B
Main_image
-----image : 上記サイトより

富士電機 : 太陽光発電システム FWAVE

参考エントリー
田島ルーフィングの富士電機システムズのフィルム型アモルファス太陽電池 F-waveを使ったソーラー一体型防水システム「proof solar」-----ソフトエネルギー、2010/08/12

富士電機システムズ、太陽光発電事業に本格参入-----ソフトエネルギー、2009/03/13

フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について / プレスリリース 富士電機システムズ-----ソフトエネルギー、2007/10/05

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ザーイド未来エネルギー賞 Zayed Future Energy Prize(賞金総額220万ドル)の応募総数が過去最多に。審査員にジェレミー・リフキン氏も!

アラブ首長国連邦アブダビ発。2011年ザーイド未来エネルギー賞の応募総数が過去最多になったということです。再生可能エネルギーに関する業績を称えて、個人や団体に贈られる賞金総額220万ドルの大きな国際的な賞だということです。
 今回が三回目。今回の審査委員長は、気候変動に関する政府間パネル議長を務めるインドのR・K・パチャウリ博士。審査員には、ジェレミー・リフキン氏の名前も!

 ちなみに昨年2010年は、トヨタ自動車がプリウスへの取り組みが評価して受賞。初年度2009年は、貧者の銀行と言われ独自の相保証の制度でバングラデシュの女性たちの起業を補助などをしたグラミン銀行のDipal Barua氏が受賞している。

プレスリリース / Zayed Future Energy Prize(Business Wire),November 03, 2010
2011年ザーイド未来エネルギー賞(賞金総額220万ドル)の応募総数が過去最多に-----( E )

" 著名な国際賞のザーイド未来エネルギー賞に69カ国から391件の正式応募と959件の推薦が集まる
 2011年1月の授賞式に向けて選考プロセスを開始
ザーイド未来エネルギー賞は本日、2011年度の応募総数が前年比で30%増加したと発表しました。本賞は持続可能・再生可能なエネルギーのソリューションに関するイノベーション、業績、リーダーシップを讃える世界最大規模の国際賞です。再生可能・持続可能エネルギーの分野で特に革新的な個人や組織から合計391件の正式な申請書を受け付けました。受賞者には、2011年1月にアブダビで開催される授賞式で220万ドルの賞金が授与されます。これに加え、選考委員会が功績を評価すべき個人や組織として959件の他薦ノミネーションを受け付けました。最終的に、2011年度の賞には69カ国から応募がありました。

3年目を迎えるザーイド未来エネルギー賞(賞金220万ドル)は、アラブ首長国連邦の建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤン元大統領のビジョンと環境に対する取り組みに基づいて設立されました。最優秀受賞者に賞金150万ドルを授与するほか、審査員団が選ぶ最大2名の最終候補者にそれぞれ35万ドルを贈呈します。

独立系調査・分析会社が、ザーイド未来エネルギー賞の運営チームおよび審査委員会と協力して、300件を超える申請書の審査に関するデューデリジェンスを開始しました。選考プロセスでは、それぞれの申請書とノミネーションに対して厳格かつ透明な評価が行われ、上位100件を絞り込みます。審査と評価のプロセスは、長期的ビジョン、イノベーション、リーダーシップという3つの主要な基準に基づいて行われます。審査委員会が候補を40件まで絞り込み、さらに選考委員会が上位6件を選んで審査員団に最終候補者として提示します。専門家で構成される審査員団の全会一致により受賞者が選ばれ、アラブ首長国連邦のアブダビで2011年1月18日に開催される世界未来エネルギーサミットで賞金総額220万ドルが授与されます。

2011年度の審査員長は、2007年ノーベル平和賞受賞者でWMO/UN気候変動に関する政府間パネル議長を務めるインドのR・K・パチャウリ博士であり、審査員にはアイスランド共和国のオラフル・ラグナル・グリムソン大統領、MITのスーザン・ホックフィールド学長、経済潮流研究所の代表で欧州連合のアドバイザーである著述家のジェレミー・リフキン氏などが名を連ねています。
.......... "

関連
Zayed Future Energy Prize

Twitter : ZFEP

Masdar Zayed Future Energy Prize Spot

(MasdarFutureEnergy,2009年03月02日)

Masdar prize Winner Ad 30

(zayedfep,2009年08月26日)

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理化学研究所、人工筋肉と有機薄膜太陽電池にも応用が期待される光を運動エネルギーに変える新高分子素材の開発に成功

理化学研究所は、世界で初めて分子を大面積で3次元的に配列させ、人工筋肉と有機薄膜太陽電池にも応用が期待される光を運動エネルギーに変える新高分子素材の開発に成功させたということです。
 解説では、
「シートで挟んで加熱しながらプレスするという、科学的な原理を知らなくても誰にでもできる簡単な操作で、フィルムの表から裏まで完全配向する機能分子の開発に成功しました。機能分子が一方向に完全に並んだフィルムは、機能分子にフィルムの表から裏まで電子を運ばせることが可能」
 とあり、科学の分子構造とその素材の分野での研究の不思議さと面白さを感じさせるものです。

 人工筋肉と太陽電池というまったく印象の異なる分野で活躍が期待される、光による形状記憶的な機能をもった素材の研究開発は、米国の科学雑誌『Science』(11月5日号)に掲載されるということです。


プレスリリース / 理化学研究所、平成22年11月5日
光を運動エネルギーに変える新高分子素材の開発に成功 / 詳細版

Front
-----image : 同リリースより-----
Front02

" 世界で初めて分子を大面積で3次元的に配列させ、新機能を実現
..........
基幹研究所機能性ソフトマテリアル研究グループのエネルギー変換研究チームらは、光で構造が変化するアゾベンゼン分子を組み込んだブラシ状の高分子「ポリマーブラシ」を、大面積で3次元的に一挙に配列させる手法の開発に初めて成功しました。
この規則性のある3次元集積構造は、延伸したテフロンシート(テフロンRはデュポン社の登録商標です)にポリマーブラシを挟み込み、アイロンに似た熱と圧力を加えるという、いたって簡単な操作で実現しました。さらに、このフィルムに光を当てると、アゾベンゼン分子の構造変化が一方向に集約し、フィルムが湾曲するという巨視的変形を引き起こすことを見いだしました。 すなわち、この新しいフィルムは光エネルギーを運動エネルギーに変換する機能を持っており、新たな人工筋肉材料などへの展開が期待されます。また、本技術は有機薄膜太陽電池をはじめとする次世代の機能材料の開発にも革新をもたらすと期待されます。
.......... "

".....今後の期待 今回、「テフロンシートで挟んで加熱しながらプレス」するという、科学的な原理を知らなくても誰にでもできる簡単な操作で、フィルムの表から裏まで完全配向する機能分子の開発に成功しました。機能分子が一方向に完全に並んだフィルムは、機能分子にフィルムの表から裏まで電子を運ばせることが可能となるため、高効率な有機薄膜太陽電池などの開発に非常に有効です。これまで、ナノメートルの大きさで分子を配向させる技術は存在しましたが、その107倍の1cm、ましてや、109倍の1mの大きさで分子を完全に規則的に並べる技術は存在しませんでした。この分子配向技術による大面積での分子配向制御の実現は、有機薄膜太陽電池などの有機デバイス開発だけでなく、有機材料科学分野全体に大きな波及効果をもたらすものと期待されます。また、今回のフィルムが示す光応答機能は、光エネルギーを運動エネルギーに変換するため、光で収縮・膨張を繰り返す新たな人工筋肉材料への応用・展開が見込まれます。..... "-----詳細版より

関連
Science/AAAS - CURRENT ISSUE : 5 NOVEMBER 2010 VOL 330, ISSUE 6005

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IEEE、スマートグリッドにおける二次電池やフライホィールなどのエネルギー貯蔵技術に関するガイドラインの検討を本格化

通信・電子・情報工学に関する権威のある学会、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)がスマートグリッド向けのバッテリー、キャパシター、フライホィールなどのエネルギー貯蔵技術に関するガイドラインを策定するための作業グループ、IEEE 2030での活動を本格化させるようです。

・スマートグリッド向けエネルギー貯蔵システムのガイドラインをIEEEが策定へ-----EETimes Japan,2010/11/02(リンク元消滅 www.eetimes.jp/news/4369 )
" 複数の貯蔵技術を組み合わせることが重要.....新しいガイドラインには、2次電池や大容量キャパシタのほか、角運動量としてエネルギーを貯蔵するフライホイールや圧縮空気貯蔵といった項目が含まれる。..... "

 上の報道が伝えるところでは、いずれの技術も確立されたものではなく、まさにこれからの技術だということで、議論や検討の行方が注目されます。

 日本では、再生可能エネルギーの技術が端緒に付く以前から、そもそも論として風力発電や太陽光発電などを系統につなぐことに対して、希薄であり、天候、日・季節変化に変動するとしてバッテリーなどの高価な機材の導入が必要という議論がありますが、海外ではまず再生可能エネルギーの大型化、導入が進んでその問題点があきらかになってきてから、蓄電池などのエネルギー貯蔵技術の具体的な検討へと進んできています。実際に、大型風力発電所が陸から洋上へと大きく展開、太陽光・太陽熱発電の大型化が進むなかで、多くの経験を積み上げてきている中での取り組みです。
 さらに、数割までなら風力や太陽光は特別な蓄電施設がなくとも、発電源として系統に接続してもなんら問題がないという研究もあります。需給調整こそスマートグリッドの真骨頂であり、金のかかる蓄電設備への投資は最小限にしたいという要請がその背景にはあります。

 ポイントは、複数の貯蔵技術を組み合わせること、、、例えば大型の冷蔵・冷凍施設などで実験が行われている夜氷などのシステムも有効な手段になりえます。今回のIEEEの議論でどんな技術がどんな評価を受けるのでしょうか?

関連
IEEE P2030 Draft Guide for Smart Grid Interoperability of Energy Technology and Information Technology Operation with the Electric Power System (EPS), and End-Use Applications and Loads-----Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE),6/14/1

" .....Purpose
This standard provides guidelines in understanding and defining smart grid interoperability of the electric power system with end-use applications and loads. Integration of energy technology and information and communications technology is necessary to achieve seamless operation for electric generation, delivery, and end-use benefits to permit two way power flow with communication and control. Interconnection and intra-facing frameworks and strategies with design definitions are addressed in this standard, providing guidance in expanding the current knowledge base. This expanded knowledge base is needed as a key element in grid architectural designs and operation to promote a more reliable and flexible electric power system.
.......... "

参考エントリー
関西電力、大阪府堺市に10MWの太陽光発電所を建設し、合わせて大型ニッケル水素蓄電池を組み入れた電力需給制御システムの研究を開始-----ソフトエネルギー、2010/02/03

日本ガイシ、メガソーラーと風力発電用NAS電池を仏で約150MWの大型受注 300億-400億円-----自然エネルギー、2009/05/08

米国立再生可能エネルギー研究所 National Renewable Energy Laboratory、電力網は従来の研究よりも不安定化の恐れなく大量の再生可能エネルギーを受け入れることができるという研究成果を発表-----ソフトエネルギー、2010/07/09

米エネルギー省、2030年に電力の20%を風力で賄うことができるとのリポート、”20 Percent Wind Energy by 2030”を発表-----ソフトエネルギー、2008/05/14

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JX日鉱日石エネルギーの太陽光発電、風力発電、蓄電池による直流給電システム、岐阜県「次世代エネルギーインフラ構想」に採用され公開

 JX日鉱日石エネルギーの太陽光発電、風力発電、蓄電池による「環境対応マルチエネルギーシステム」が岐阜県「次世代エネルギーインフラ構想」に採用され、岐阜市の次世代エネルギーモデルハウスとして一般公開されました。

 具体的には、太陽電池6.3kw、風力4kW、蓄電池9.7kWh、に加え燃料電池 (エネファーム)0.75kWも設備され、交流100Vと直流での給電も可能となっているそうです。回路がどんなのか興味があります。
 「先端エネルギー機器の組み合わせにより、環境性、経済性、快適性の観点から最適なエネルギーシステムを構築・提案し、その普及を図ることで、低炭素社会の実現」ための実験ということですので、データーが公開されるなら、オモシロですね。是非経過とデーターを拝見したい試みです。是非公開してください。

プレスリリース / JX日鉱日石エネルギー、2010年10月27日
岐阜県「次世代エネルギーインフラ構想」における家庭モデル「GREENY岐阜」に当社の「環境対応マルチエネルギーシステム」が採用されました

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-----image : 同リリースより

" 太陽光発電、風力発電、蓄電池による直流給電システム
当社(社長:木村 康)が設計した家庭用「環境対応マルチエネルギーシステム」が、岐阜県の次世代エネルギーインフラ構想の一拠点として、11月5日(金)に岐阜市でオープンする「GREENY(グリーニー)岐阜」に採用されましたので、お知らせいたします。

 岐阜県は、複数のエネルギー資源や新たなエネルギー技術のベストミックスによる「次世代エネルギーインフラ構想」を推進しており、その3例目となる「GREENY岐阜」は、「家庭モデル」として、イビケン株式会社(本社:大垣市、社長:坂井 隆)が企画・運用等を行います。

 今回、家庭モデルに採用された、当社の家庭用「環境対応マルチエネルギーシステム」は、太陽光発電、風力発電、およびリチウムイオン蓄電池を直流で接続し、家庭内に直流でも給電することが可能な次世代のマルチエネルギーシステムとなっています。
 これにより、家庭内の負荷に応じて各機器の発電や充放電を制御することができるとともに、燃料電池 (エネファーム)も含め家庭で必要な電力や給湯を賄います。さらに、電力や給湯の使用状況がモニター画面に表示されるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の設置により、エネルギーの見える化も図っています。また、系統電源の停電時においても、電気とお湯を供給することができることも大きな特長です。

 当システムは、横浜市に設置した「ENEOS創エネハウス」において行っている実証試験で得た知見に基づき設計したものであり、本年6月に納入した岐阜県「次世代エネルギーインフラ」構想の「商業施設モデル」である「クックラひるがの」に次ぐものとなりました。

 当社は、様々な先端エネルギー機器の組み合わせにより、環境性、経済性、快適性の観点から最適なエネルギーシステムを構築・提案し、その普及を図ることで、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

◆「GREENY岐阜」の概要
所在地 岐阜市茜部野瀬1丁目5-6
所有者 イビケン株式会社様(イビデングループの建材・住宅設備製造及び販売会社)
目的等 環境負荷がゼロになるゼロエミッション住宅の次の世代の住宅として、5年後の実用化、10年後の新築住宅の基準を目指す。厚生労働省の「ふるさと雇用創出事業」に採択されており、今後、同社にて居住実験によるシステムの実証、一般公開等を実施する予定。
なお、ENERGYを並び替えてできる「GREENY」とは「緑がかった」の意味で、エネルギーの使い方を組み替えて、緑を増やすという思いが込められたもの。

◆家庭用「環境対応マルチエネルギーシステム構成図」

20101027_01_01_0952366-----image : 同リリースより
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関連
岐阜県 : 次世代エネルギーモデルハウス「GREENY岐阜」の一般公開

" 県では、今後最も成長が期待されるエネルギー・環境分野における新たな産業創出を目指す取組みを推進及び促進しております。その一環として、燃料電池、太陽光発電、蓄電設備、充放電制御システム、電気自動車などを備えた次世代新エネ・省エネモデルハウス「GREENY(グリーニー)岐阜」が完成し、一般公開することとなりましたので、お知らせいたします。
発表資料 記者発表資料(PDF:183kb)10月28日

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-----image : 「添付資料 別紙(PDF:3.4Mb)」より
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米ソラジン社 Solazyme、2015年までにコロンビアでセルロースを材料に、緑藻で作るバイオ燃料の量産化計画をスタート

 緑藻からバイオ燃料を作るという研究は世界中で行われている。その実用化に向けて競争が行われています。そんな折り、こんなニュースが流れました。

US Navy demonstrates algae biofuel ship-----newnet - newenergyworldnetwork.com,28 October 2010

 脱化石燃料に本腰を入れるアメリカ軍の動きはさまざまですが、今回はアメリカ海軍の攻撃用ボートを緑藻から作ったバイオ燃料で走らせるデモンストレーションを行ったというものです。
 その燃料を作った会社は、サンフランシスコの米ソラジン社 Solazymeでした。同社のサイトに行くと、すでに量産化のための資金の獲得に成功していました。コロンビアの石油会社との共同開発で、コロンビアの非作物系資源、セルロース(サトウキビ残渣)を同社が開発した緑藻で分解、バイオ燃料を生産するための本格的な研究開発を行うということです。パートナーとなった、コロンビアの大手石油会社 Ecopetrolは、2015年までに4億5000万トンの再生可能な資源を起源とする燃料を生み出すことを目標とするということです。

100% cellulosic diesel fuel from algae

Cellulosic Diesel Fuel from Algae from Solazyme, Inc. on Vimeo.

プレスリリース / Solazyme,October 7, 2010
Solazyme and Ecopetrol Extend Partnership to Produce Renewable Oil and Bioproducts Using Microalgae in Colombia

" After 2 years of R&D Collaboration, Solazyme announces a Phase 3 Research and Development Agreement with Ecopetrol

Solazyme, Inc., an industrial biotechnology company producing renewable oils and bioproducts using microalgae, has signed its third development agreement with Ecopetrol (EC, NYSE), the largest company in Colombia and one of the four major oil companies in Latin America, to analyze manufacturing viability of algae-based diesel fuel using renewable Colombian feedstocks such as sugarcane and byproduct glycerol. Ecopetrol has a strategic goal to provide at least 450 million tons of fuel from renewable oil sources by 2015.
..... "

関連
ECOPETROL : About

Solazyme Unveils Renewable Biodiesel Derived from Algae

(Solazyme、2009年03月03日)

参考
世界初、藻類原料のジェット燃料:「石油燃料と同等の性能」-----WIRED VISION,2008年9月17日

CrunchBase Profile : Solazyme
94179v1max450x450
-----image : 上記サイトより(Solazyme : Technology

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ソーラーフロンティア、10メガワットのCISモジュールをサウジアラムコのノースパーク・プロジェクトに供給

ソーラーフロンティアが、10メガワットのCISモジュールをサウジアラムコのノースパーク・プロジェクトに供給することが決まった。オフィス複合施設ノースパークの4,450 台収容の駐車場の屋根に10MWpの太陽電池を設置、この施設で昼間に消費する電力分を賄う能力がるということです。

 サウジアラビアの日射条件は、7 キロワット時/平方メートル以上あるということです。日本の平均が3.8キロワット時/平方メートル程度ということですから、倍ということです。

プレスリリース / ソーラーフロンティア、2010年10月28日
ホームページ / ソーラーフロンティア、10メガワットのCISモジュールをサウジアラムコのノースパーク・プロジェクトに供給

Sfsaudiarabia10mw
-----image(ノースパーク・プロジェクトのイメージ図) : 上記リリースより

" 中東における供給拡大に向け、サウジアラビア王国の大規模太陽光発電所にモジュールを本格供給
.....合意にもとづき、サウジアラビア王国ダーラン市にあるサウジアラムコのオフィス複合施設「ノースパーク・コンプレックス」へ電力を供給するため、敷地内の駐車場の屋根上にカドミウムや鉛を含まない CIS 薄膜太陽電池モジュールを設置します。完成は 2011 年末を予定しており、太陽電池が設置された駐車場として世界最大規模となる見込みです。

今回のプロジェクトへの参画により、ソーラーフロンティアは、サウジアラビア王国において CIS 太陽電池モジュールを本格的に供給することになります。モジュールは車両 4,450 台収容の駐車場(16~18 ヘクタール)の屋根上に設置され、発電電力は敷地内のオフィスビルで日中に使用される全ての電力量を賄うことができます。なお、発電が見込まれる電力量は一般家庭 6,000 戸分の電力に相当します。

サウジアラビア王国は、一日あたりの日照時間が 12 時間と長く、エネルギー量にすると 1 ㎡あたり7 キロワット時であり、これは「太陽の国」と言われているスペインを上回ります。そのため、太陽光事業には最適の地と言えます。
.......... "

関連
Saudi_arabianorthparkgoogle 
-----image : Google map "North Park Office Complex(サウジアラビア ザフラーン)"より

Order Focus: Solar Frontier tapped to supply 10MW of CIS solar modules for Saudi project-----pv-tech.org,28 October 2010

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JX日鉱日石エネルギー、独自開発の1.2kWのパワコンでマンション向け戸別太陽光発電システムを販売

 JX日鉱日石エネルギーが、独自開発の1.2kWのパワコンでENEOS マンション向け戸別太陽光発電システムを全国販売を開始するそうです。
 マンション各戸に屋上などに設置した1kWp前後の三洋電機の太陽電池を割り当て、1.2kWの小さなパワコンディショナー(シンクロナスインバーター+保護装置など)を通して個別に系統連系するというものです。これにより個別に昨年11月から開始されている48円/kWh(2010年度)での余剰電力の買い上げプランを利用できるというものです。
 この余剰分売電のメリットとして同社が想定している、発電量の半分売電により約4,000円/月のメリットがでると試算しているのが興味深いです。昼間無人になる都会のマンションという想定だと、消費量が多くては難しいメリット出しが成立することもあるかもしれません。
 余剰電力のみ電力会社に売れるという制度の限界は明らかですが、現状の制度がそのようであるならば、昼間できるだけ省エネ(不要なものOFF、待機電力をなくし、冷蔵庫などの固定負荷の容量を減らす)することで、マンションでも小規模な太陽光発電を機能させることができるかもしれません。(この考察、引き続きコメント続きをご覧ください。

プレスリリース / JX日鉱日石エネルギー、2010年10月26日
「ENEOS マンション向け戸別太陽光発電システム」の全国販売開始について

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-----image : 「別添資料」pdfより

" これが新しい集合住宅のカタチです
 .....本日より「ENEOSマンション向け戸別太陽光発電システム」の全国販売を開始しますので、お知らせいたします。

 「ENEOS マンション向け戸別太陽光発電システム」は、当社が開発(※1)したパワーコンディショナ(※2)を用いることで、マンション各戸ごとに太陽光発電を可能としたものです。
 本システムの導入により、各戸ごとに太陽電池モジュールが割り当てられるので、戸建ユーザーと同様に、マンションユーザーも太陽光発電による余剰電力の10年固定価格買取制度を利用することが可能(※3)となり、各家庭において電力を節約した分のメリットを享受することができます。

 これまで、当社社宅での実証試験や市販新築マンションへの先行納入を行ってまいりましたが、このたび、販売体制、施工体制および保証体制が整いましたので、全国での販売を開始するものです。

 当社は、マンションへの本システムの導入提案や、家庭用燃料電池「エネファーム」、住宅用エネルギーモニター「エネウインドウ」の販売を通じ、家庭用エネルギー消費におけるCO2削減に貢献してまいります。

※1 三洋電機株式会社との共同開発品。
※2 パワーコンディショナは、太陽電池モジュールで作られた直流電力を家庭で使える交流電力に変換するための装置。安全のため、系統電源停電時にシステムを停止させる機能も有している。
※3 マンショントータルで数百kWになる場合でも、各戸が10kW未満であれば、居住者に対しては太陽光発電による余剰電力買取制度が適用される。


1.販売開始時期 2010年10月26日
2.販売地域 全国
3.標準販売価格 1戸あたり115.5万円(税込・36戸モデルケース)(※4)
4.特長 (1)マンションでも10年固定価格買取制度に対応
 (2)新築・既築、規模を問わず、幅広い物件に対応可能
 (3)モニターによる発電量やCO2削減量の「見える化」を実現
5.導入メリット 1戸あたり約4,000円/月(試算値(※5))
6.受注目標 年間4,000戸(3年後の2013年度)          
7.商品に関するお問合せ先 -略

※4 太陽電池モジュール・パワーコンディショナ・太陽光発電モニターの合計金額各種付帯設備・工事費は除く)  
※5 発電量に対し、半分売電できた場合(東京、真南設置)

別添資料
「ENEOSマンション向け戸別太陽光発電システム」の概要(PDF:267.7 KB/1ページ)
Pvsystemnoe_jxgroup
-----image : 上記資料より
.......... "

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