GWEC、世界の風力発電は、2010年に+40GWを積み上げ合計設備容量200GWを越える見通しを発表
世界風力エネルギー協会(Global Wind Energy Council - GWEC)の発表によると、世界の風力発電容量は、2010年に約40GWを積み上げ、合計設備容量200GWを越える見通しだとのことです。
手元のメモによれば2007年末では、100GWに達していなかったので、その後の3年で倍になったことになります。2009年末では、158GWです。確実にのびてきています。
さらに世界風力エネルギー協会(Global Wind Energy Council - GWEC)は、今後の風力発電の普及がラテンアメリカ、アフリカ、アジアなどに普及していく状況から、今後の見通しにも楽観的です。
同時に発表されたGWECの数字としては、2014年末で400GW。さらに来年発表予定のリポート‘Global Wind Energy Outlook 2010’の中でもっとも高い見通しとしては、2020年までに1000GW、2030年までに2300GWに世界の風力発電の合計設備容量が達するという見通しを発表するという発表がありました。
急速に拡大する風力発電は、2008年の石油価格がバレル100ドルに達した時に、非常に世界中でのびると言われ、石油が下がれば伸びも鈍化するのではという見方がありましたが、現在のその水準より低い石油価格のもとでも、風力エネルギーなどの再生可能エネルギー、自然エネルギーへの投資が世界でますます活発化していることは興味深いことです。
プレスリリース / Global Wind Energy Council(GWEC) ,23.09.2010
・Global wind capacity to reach close to 200 GW this year
" With around 40 GW of new capacity added this year alone, the world’s installed wind power capacity is expected to reach close to 200 GW by the end of 2010. These were the figures presented by Steve Sawyer, Secretary General of the Global Wind Energy Council, at a press conference during the Husum WindEnergy fair, of which GWEC is the international partner.
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In its five -year market outlook, GWEC forecasts that global wind power will double between 2010 and 2014, reaching more than 400 GW. This increase will continue to be driven by growth in China, the US and Europe, but new countries are also entering the global wind map.
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A longer term outlook for global wind power growth will be presented by GWEC in October during its China Wind Power 2010 conference in Beijing. This new edition of the ‘Global Wind Energy Outlook 2010’ will present three scenarios for the development of wind energy, showing how 1,000 GW of installed capacity could be operating world-wide by 2020, and as much as 2,300 GW by 2030.
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関連
・Global Wind Report 2009
-----image : Global Wind Report 2009カバー
" GWEC's annual report is the autoritative source of information on wind power markets around the world. The Global Wind 2009 Report contains installation figures for over 70 countries for the 2009 record year, as well as a five-year forecast up to 2014 and detailed chapters on the key countries.
Download the report here.
5-year forecast:Annual market forecast by region 2009-2013
Cumulative market forecast by region 2009-2013
Market forecast 2010-2014
.......... "
COP15 Boat tour to offshore wind farm outside Copenhagen
(WindPowerWorks,2009年12月15日)
コメント続き
世界の風力発電にもっとも熱心な国は、中国です。2009年実績では、中国-2008年末合計 12,104MW - 2009年導入量 13,000MW - 2009年末合計 25,104MWととんでもない量の積み上げを行っています。合計設備容量でもスペインを抜き、アメリカ、ドイツに次ぐ世界第三位になりました。
・GWECの報告、中国、2009年度実績でアメリカを抜き世界一に。合計設備容量でもスペインを抜き、アメリカ、ドイツに次ぐ世界第三位に-----ソフトエネルギー、2010/02/25
一方、日本の風力発電の合計設備容量は、2,000MW(200万kW)をようやく超えたところで、世界13位です。設備容量では、世界の約1%強というところです。狭い国土と急峻な地形を考えれば、陸上での大きな普及はそれほど見込めない以上、洋上風車への期待が高まります。
これだけの容量になってくると、産業としての存在感は確かなものになってきます。設計、建設、運用を手掛けるノウハウは、公開されているビデオクリップを見るだけでも、数年前のものとは技術や規模で格段の差があると感じます。かつての、産業革命や高度経済成長時代の重工業の発展に匹敵するグリーンな産業革命の力強さを感じます。(t_t)
参考
Wind Power Works Campaign video
(EWEAvideos,2009年06月17日)
・2009年末:世界の風力発電設備容量は、1億5790万kW-----日本風力発電協会、2010/02/07
参考エントリー
・100基300MW! 世界一の洋上風力発電所の作り方。イギリス-Thanet offshore wind farm-----自然エネルギー、2010/09/27
[カテゴリー : 風力発電]
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