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日揮、スペインのアベンゴア・ソーラー Abengoa Solar と共同でCordobaに50MWの太陽熱発電所2基を建設へ

 日揮(JGC)は、スペインのアベンゴア・ソーラー Abengoa Solar と共同で、スペイン南部コルドバ地区 Cordoba に50MWの太陽熱発電所2基を建設することを発表しました。操業は2012年に予定されています。採用される予定のシステムは、が保有するいくつかの方式の太陽熱発電システムのうち、直訳すると”放物線トラフ”という半円筒形の鏡面の形状に由来する、Parabolic Troughで、すでにスペインで実績があり、Masdarと共同開発している、中東最大となる100MWの太陽熱発電所 Shams -1 などで世界展開をおこなっているシステムです。(日本では、この方式はトラフ式太陽熱発電と分類されているようです。---Wikipedia : 太陽熱発電
 同社によると、これは日本企業初の太陽熱発電事業への参画ということで、欧州および北アフリカにもひろがり、地中海周辺国を巻き込んだ大規模な太陽熱発電所の建設計画への日本企業の投資の活発化を促す、刺激となることは間違いなさそうです。

プレスリリース / 日揮(JGC)、2010/09/03
スペインで太陽熱発電事業を実施-----JGC and Abengoa Solar to jointly own two 50 megawatt Concentrating Solar Power plants in Spain

" 日本企業初の太陽熱発電事業への参画
.....スペインのアベンゴア・ソーラー社(Abengoa Solar)と共同で、同国における新規太陽熱発電事業の実施を決定しましたので、お知らせします。

 本事業は、スペイン南部コルドバ地区(Cordoba)に50MWの太陽熱発電所2基(合計100MW)を新たに建設し、同国内向けに売電する事業です。発電所の建設および事業運営は当社が26%、アベンゴア・ソーラー社が74%を出資する新事業会社を通じて実施します。操業は2012年からを予定し、電力買取りは温暖化ガス削減と再生可能エネルギー促進を目的としてスペインで法制化されている優遇買取価格制度であるFeed in Tariffが適用されます。本事業は日本企業による初の商業用太陽熱発電事業となります。

総事業費は約5億ユーロ以上の規模が見込まれ、このうち3億5,000万ユーロは三井住友銀行、香港上海銀行、みずほコーポレート銀行、BNPパリバ銀行によるプロジェクト・ファイナンス融資を受ける予定です。また、独立行政法人 日本貿易保険が本事業に対して地球環境保険枠を適用し、海外事業資金貸付保険の付保を行う予定です。
.......... "

関連
Abengoa Solar partners with JGC Corporation to jointly own two 50 megawatt Concentrating Solar Power (CSP) plants in Spain-----Abengoa Solar,September 2, 2010

20100902_np_solacor_img1-----image(Photo - Flip Franssen) : 上記リリースより-----
20100902_np_solacor_img2

" .....Note:
1. Parabolic trough technology operation is based on solar tracking and concentration of sunrays onto receiving pipes with a high degree of thermal efficiency that are placed along the cylinder focal line. Inside these pipes a heat-transmitting fluid is heated to approximately 400oC (750oF) by means of the concentrated sunrays.

This fluid is pumped through a series of heat exchangers to produce superheated steam. The heat present in this steam is turned into electrical energy inside a conventional steam turbine. Further information is available at: www.abengoasolar.com.
.......... "

コメント続き

 太陽熱発電の適地としては、赤道周辺だが、solarmillennium.deの資料によれば、最適、適地、まあよい、不適の分類で、日本の九州および四国、本州の一部が”まあよい good”程度の評価を得ていました。スペイン、イタリアも同じ”まあよい good”のランクでしたので、可能性がなくもないということろでしょうか?
 アベンゴアソーラー Abengoa Solarがマスダールで進める100MWクラスは、のぞむべくもないですが、かつてのオイルショックの時に日本が果敢に挑戦した太陽熱利用の技術の研究は積極的に進めるべきだと思います。洋上という手もなくはないわけですから、、、、、(t_t)

アベンゴアソーラー Abengoa Solar、マスダール Masdarと中東地域最大となる太陽熱発電施設 Shams -1 建設の共同開発へ-----ソフトエネルギー、2010/06/18

参考
Abengoa Solar en TVE, Europa 2009

(AbengoaSolarSA,2010年07月19日)

イタリアのEnel エネル、太陽熱発電施設とガス-コンバインドサイクルの複合発電所、アルキメデス ARCHIMEDE をシチリアに完成-----ソフトエネルギー、2010/07/27

スペインのパナボナ型太陽熱発電ステーションアンダソルl号 - Andasol 1が、稼動。さらに2号、3号へと続く-----ソフトエネルギー、2009/07/14




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