カワサキプラントシステムズ、発電機一体型の70kWリング水車採用の小水力発電システムを初受注
川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、徳島県の正木ダム(勝浦川水系勝浦川)において運用される、発電機一体型の70kWリング水車採用の小水力発電システムを初受注したと発表しました。
このリング水車は、外周で支持され、そこに発電機をリング状に配置する一体構造により、従来のシステムに比べ大幅な小型化と低騒音・低振動を実現しているということです。有効落差は、34m、流量0.3立法メートル/秒で70kWを発電する。
同社のリング水車のラインアップは、20kWから500kWまで対応し、浄水場や農業用水、工場などでの利用を見込み販売を行うということです。
プレスリリース / カワサキプラントシステムズ(川崎重工業)、2010年9月14日
・発電機一体型の小水力発電システム「リング水車」を初受注
-----image : 同リリースより
" 川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、徳島県の正木ダム(勝浦川水系勝浦川)向けに小水力発電システム「リング水車」を受注しました。本件は、「リング水車」の初受注となります。今回受注した小水力発電システムは、徳島県正木ダムで現在稼動中の維持放流設備に設置されます。当社は、水車発電機およびダム管理所内の電力系統へ連系するための制御盤、所内で運転状況が監視できる遠隔監視装置などを納入します。システムの発電出力は約70kWで、稼動開始時期は平成23年2月の予定です。
リング水車は、当社が川崎重工と共同開発したインライン型の小水力発電システムで、水車を外周で支持し、そこに発電機をリング状に配置する一体構造により、従来のシステムに比べ大幅な小型化と低騒音・低振動を実現しています。水車の軸受には、潤滑オイルに代わって水を潤滑液として利用する方式を採用しているため、水質に影響を与えず、オイル補充や部品交換などの日常メンテナンスも不要です。
本システムで発電された電力は所内に供給され、所内の電力消費量とCO2排出量の削減に貢献します。 また、余剰電力を売電することによって、ダム管理所の維持管理費用の低減も可能です。小水力発電は、現在、CO2排出量が最も少ない再生可能エネルギーとして注目されています。また、年間を通して発電量の変動が小さい、安定した自然エネルギーです。
リング水車は20kWから500kWまでのラインアップを揃えており、CO2排出量削減など環境保全が重要視される中で、ダムの維持放流設備以外にも浄水場や農業用水、工場において今後の需要増加が期待されます。当社は、今後もバイオマスや風力、太陽光などの再生可能なエネルギーの有効利用を促進する最新技術の開発や拡販を通じて、温室効果ガス排出量削減や資源の活用による循環型社会構築に貢献していきます。
□ 設備の概要
(1) システムの構成機器 : リング水車、系統連系盤、開閉器盤、遠隔監視装置、仕切弁、流量調整弁、超音波流量計
(2) 水車型式 : 200-H
(3) 設計点 : 有効落差 34m、 流量 0.3m3/s
(4) 発電出力 : 発電端出力 73kW、 連系電力 70kW
.......... "
関連
・カワサキプラントシステムズ / 小水力発電システム
-----image : 上記サイトより
コメント続き
小水力発電の導入は、世界的にも増加すると予想され、この分野で高い技術力を誇る日本の企業の国内にとどまらない世界展開が期待されます。グリーン・ポストでは、各種情報のクリッピングを続けています。(t_t)
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