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中部電力、安曇野市の信濃川水系烏川(一級河川)において、既存砂防えん堤を利用した240kW小水力「須砂渡水力発電所」営業運転開始

 中部電力、安曇野市の信濃川水系烏川(一級河川)において、既存砂防えん堤を利用した240kW小水力「須砂渡水力発電所」の営業運転開始したとはっぴょうしました。本来発電に使用しない砂防えん堤を利用した発電所は、電力会社としては初めての取り組みということで、当たらなダム開発などを行わない環境インパクトの少ない小水力利用の方法として注目されます。発電方式は、ダム・流込式、使用水量 2.2m3/s - 有効落差 14.6mで発電出力 240kWということです。

プレスリリース / 中部電力、2010年9月17日
「須砂渡水力発電所」営業運転開始について

Naganomicrohydrosusawatari
-----image(”須砂渡水力発電所外観[PDF:674KB]”) : より

" .....須砂渡水力発電所(長野県安曇野市、240kW)について2009年(平成21年)8月から建設工事を進めてまいりましたが、本日、営業運転を開始しましたのでお知らせいたします。
須砂渡水力発電所は、長野県が所有する既存の砂防えん堤の未利用落差を利用して発電をおこなうもので、当社において183箇所目の水力発電所となります。本来発電に使用しない砂防えん堤を利用した発電所は、電力会社としては初めてとなります。
水力発電は、貴重な純国産エネルギーであり、また、環境特性にも優れた再生可能エネルギーであることから、当社は今後も経済性を十分に考慮しつつ開発を進めてまいります。

<須砂渡水力発電所の概要>
発電所名 須砂渡水力発電所
所在地 長野県安曇野市穂高牧
水系 信濃川水系烏川(一級河川)
砂防えん堤名 須砂渡砂防えん堤(堤高=20m、堤頂長=136m)
長野県所有
発電出力 240kW(注)
発電方式 ダム式(流込式)
使用水量 2.2m3/s
有効落差 14.6m
想定年間発電量 約150万kWh
(一般家庭約400世帯分の年間使用電力量に相当)
着工 2009年(平成21年)8月1日
営業運転開始 2010年(平成22年)9月17日
(注)試運転結果に基づき、発電出力を当初計画の230kWから240kWに変更しております。
.......... "

コメント続き

 大規模水力をのぞいた10,000kW未満の中小規模水力は、環境省の「我が国における各種再生可能エネルギーの導入ポテンシャル」(地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ検討会エネルギー供給WG-第2回)によると、現状の1%を2020年には2%程度、計算方法によっては、最大16.3%のエネルギー供給のポテンシャルをもっています。
 今後は、新規のダム建設は難しい場合でも利用出来る今回の砂防えん堤方式の利用などで拍車をつけ、さらに農業関連の用水などの利用(冬水)などにより拍車を付けて利用を進めていきたいですね。(t_t)



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