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日本郵船、ロサンゼルス港にCIS太陽電池を設置。港湾部における塩害など海洋環境における耐久性等利用試験を開始

 日本郵船、ロサンゼルス港にソーラーフロンティア製(旧シェルソーラー)のCIS太陽電池を設置。港湾部における塩害など海洋環境における耐久性等利用試験を開始。

 太陽電池のアルミフレームやパッキンなどへの港湾、海洋隣接部における塩害などの利用環境上の負荷は非常に大きいといわれています。海から5km以上離れていればほとんど影響はないとされていますが、より海に近い場所では太陽電池のフレームなどに小キズがあるとフレームはかなり早く腐食することが知られています。また、紫外線と塩のダブルパンチによりアルミフレームとガラスをつなぐ部分のパッキンなども早く痛みます。
 今後、湾岸、海浜地域における未利用な土地利用の有効活用という文脈の中で、太陽光発電への期待は世界的な規模で広がると思われます。規模は、8kWp程度の小さな太陽光発電のニュースでしたが、注目しています。

プレスリリース / 日本郵船、2010年5月27日

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-----image : 同リリースより
米ロス港の当社貨物ターミナルで太陽光発電 - 同港初、塩害耐性実証へ -

" .....米ロサンゼルス港自営ターミナルであるYusen Terminals Inc.社(以下、YTI社)は、このたび同港で初めて太陽光発電システムを導入、稼働を開始しました。

 同システムは、次世代型太陽電池として期待されるCIS薄膜太陽電池*を採用し、当社グループの郵船商事株式会社(本社:東京都港区)と共同で、96枚のパネルを設置しました。年間発電量は約11,800kWhで、約23,000m2の植樹に相当する二酸化炭素排出量の削減になります。パネルは海水をはじめとする海洋環境への耐久性を実証するため、埠頭に隣接した場所に配置されました。

 YTI社は2003年3月、ロサンゼルス港のコンテナターミナルとして初めて環境マネジメントシステム(EMS)の国際標準規格 ISO 14001の認証を受け、2007年11月からは船舶陸上電力受電装置(AMP: Alternated Maritime Power)を搭載した船舶に陸上から電力供給を行うなど環境問題に積極的に取り組んでいます。またロサンゼルス港全体で、太陽光発電により10MW(メガワット)規模の発電容量をまかなうとする同港の5ヵ年計画を支援しています。
..........
*CIS薄膜太陽電池: 次世代型太陽電池として期待されるCIS薄膜太陽電池は主成分である3元素の銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜化合物系太陽電池で、需要過多でひっ迫しているシリコンを使用しない太陽電池です。薄膜系太陽電池の中では発電効率が最も高い部類に属し、素子が黒色のため、ブルーの色合いで青い光を反射する結晶シリコン系太陽電池よりも太陽光の吸収力が高く発電量が多いなどの点で優れています。今回は、ソーラーフロンティア株式会社(旧昭和シェルソーラー株式会社)製CIS薄膜太陽電池を採用しました。
......... "

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イベント 7/1 再生可能エネルギー 2010 国際会議 / AIST Session エネルギー技術研究における国際研究協力の役割

-----イベント案内より-----(要事前申込、締切6/28)

" AIST Session 開催概要
■ ご挨拶
エネルギーの安定供給と地球環境の両立のため、ますます高度な技術開発が必要となっています。また、エネルギー問題は個別国のみの課題ではないこともあり、国際的な協力による研究の深掘りを通じた画期的なブレークスルーがいま大きな注目を集めています。

本セッションでは、エネルギー技術開発のさまざまな課題に対する産総研と海外研究機関の研究協力を報告し、その役割、あるべき方向、さらに今後の展開について議論するとともに、各課題における最新の研究動向を紹介します。

皆様のご来場をお待ちしています。
※ 本行事は、再生可能エネルギー 2010 国際会議 (2010.6.27~7.2, パシフィコ横浜) の スペシャルセッション の1つです。

再生可能エネルギー 2010 国際会議に参加登録されていない方も、本行事には 無料で ご参加いただけます。
日時 2010年7月1日(木) 13:00~17:00
開催場所 パシフィコ横浜 会議センター 5階 502号室
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい 1-1-1
TEL: 略
主催 産業技術総合研究所(産総研)  エネルギー技術研究部門
参加費 無料
(再生可能エネルギー国際会議に参加登録しなくても、本行事にご参加いただけます)
参加登録方法 資料等、準備の都合上、事前登録にご協力お願いします。
参加登録ページにてお申し込みください。(〆切: 6月28日)

※ 定員(300名)に達した場合は締め切ります。
※ 当日参加も受け付けますが、立ち見となる可能性があることをご了承ください。
お問合せ先 略
プログラム概要 印刷用 (PDF, 80kB)
Page Top
■ プログラム概要

紹介講演は日本語で、本講演は英語で行われます。 同時通訳はありません。

12:30 - 受付開始
13:00 - 13:10 開会挨拶と趣旨説明
産総研 研究コーディネーター 大和田野 芳郎
13:10 - 13:25 紹介講演「水素エネルギー技術研究における国際協力」(日本語)
産総研 エネルギー技術研究部門 中村優美子
13:25 - 14:25 講演1 「水素貯蔵材料の原子構造の解明」
ロスアラモス国立研究所 トーマス・プロフェン博士
Understanding the local structure of hydrogen storage materials Dr. Thomas Proffen Los Alamos National Laboratory (USA)
14:25 - 14:40 休憩
14:40 - 14:55 紹介講演「エネルギーネットワーク研究における国際協力」(日本語) 産総研 エネルギー技術研究部門 村田晃伸
14:55 - 15:55 講演2 「マイクログリッド:スマートグリッド(SG)の要素としての展開」 ローレンス・バークレー国立研究所 クリス・マーネー博士 Microgrids: Deployment as Elements of the Smart Grid (SG) Dr. Chris Marnay Ernest Orlando Lawrence Berkeley National Laboratory (USA)
15:55 - 16:10 紹介講演「パワーデバイス研究における国際協力」(日本語) 産総研 エネルギー技術研究部門 西澤 伸一
16:10 - 17:10 講演3 「炭化ケイ素生成過程の数値シミュレーション:電子工学に於けるエピタキシャル構造設計のための評価ツール」 グルノーブル理工科学校・国立科学研究センター・ジョゼフ・フルニエ大学 ミッシェル・ポンス教授
Numerical Simulation of SiC Growth processes: a characterization tool for the design of epitaxial structures in electronics Prof. Michel Pons Materials and Processes Science and Engineering Laboratory (SIMAP), Grenoble Institute of Technology ( France )
17:10 閉会の辞
産総研 エネルギー技術研究部門 長谷川 裕夫 "

関連
再生可能エネルギー 2010 国際会議 (2010.6.27~7.2, パシフィコ横浜)

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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三洋電機、イタリアの約7.6MWの大規模太陽光発電所に自動追尾架台とハニカム構造セル採用太陽電池を納品へ

 三洋電機は、すでに建設が着手されているイタリアの約7.6MWの大規模太陽光発電所に自動追尾架台を採用した、最新のハニカム構造セル採用太陽電池を納品したことを発表しました。イタリア、プーリア州ブリンディジに建設中のこのメガ・ソーラー施設は、ドイツ銀行が主催する投資家によるコンソーシアムが建設するもので、報道によると、選定理由には三洋電機が欧州での生産拠点(ハンガリー)をもつこと、さらには同工場で生産されるハニカム構造のセルを採用した最新の1枚235Wpの太陽電池が高い性能評価を受けたことによるということです。
 
 自動追尾にハニカムセル、いずれも現物は見たことがありません。早く、現地の様子を動画などで見てみたいものです。

プレスリリース / 三洋電機、2010年5月26日
イタリアの大規模太陽光発電所にHIT(R)※1太陽電池を納入

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-----image : 同リリースより

" ドイツ銀行、長期の投資効果を重視、発電量や信頼性で選択
高い発電効率や多くの発電量を得られることが特長の、三洋電機独自のHIT(R)※1太陽電池がイタリア南東部に建設予定の大規模太陽光発電所プロジェクトに採用されました。
このプロジェクトは、ドイツ銀行資産運用部門が主導するコンソーシアムにより実現するものです。長期の投資効果を重視し、HIT太陽電池の設置面積当たりの発電量の多さと品質の高さが採用の決め手となりました。
今回の大規模太陽光発電所は約7.6MWで、HIT太陽電池として世界最大のシステムとなります。HIT太陽電池は設置面積当たりの発電量が多いため、家庭用から小・中規模システムを中心に強い競争力を誇ります。今回の大規模発電所での採用は、大規模システムにおいてもHIT太陽電池に優位性のあることが認められたものです。
※1 HIT(R)は三洋電機株式会社の登録商標であり、オリジナル技術です。
..........
大規模太陽光発電所の概要
建設地: イタリア プーリア州 ブリンディジ県
発電規模: 7.567MW (235WのHITパネル32,202枚設置)
その他: 発電量増大のためトラッキング(太陽追尾の駆動式架台)を設置しています。
完成時期: 2010年9月(予定)

ドイツ銀行 資産運用部門
1999年から再生可能エネルギープロジェクト開発に特化した事業を開始、ドイツ(デュッセルドルフ、フランクフルト、ハンブルグ)、ロンドン、ニューヨーク、シンガポールで事業展開しています。設立以来、世界各地で風力・太陽光含め合計約700MWとなる35件以上のプロジェクトを実現。プロジェクト開発から、短・長期の融資(株式・債権)、アドバイザリーなど、包括的に再生可能エネルギープロジェクトを開発しています。
.......... "

関連
三洋電機 : 公共・産業用太陽光発電システム

三洋電機のHIT太陽電池、イタリアの大規模太陽光発電所に採用-----マイコミジャーナル、2010/05/26

三洋電機、伊メガソーラーに太陽電池を納入へ-----ロイター、2010年 05月 26日

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東京都、波力発電検討会が報告書をまとめました。わが国は波力発電に本腰を入れるべき!

 昨年から開催されてきた東京都の波力発電検討会が、2010年3月25日に第4回波力発電検討会を開催、その成果を報告書としてまとめ、提言とともに公開しました。

東京都、波力発電検討会をたちあげ。ブイ型の波力発電装置を検討?-----ソフトエネルギー、2009/08/06

 今回はさらに提言のほかに詳細な報告書が発表されました。2月2日の第3回波力発電検討会で公開された検討資料とともに、わが国の波力、再生可能エネルギーの振興にとって、基調となる資料となりそうです。提言は、国に対して再生可能エネルギー、新エネルギーとしての波力発電の研究開発の姿勢をも問う内容となっています。東京都は、沖ノ鳥島と排他的経済水域における、”当然発揮されるべき”エネルギーを含むすべての海洋権益に対して、国よりも積極的な姿勢を、以前から打ち出しているように思います。今後の国への働きかけ、東京都が大島を波力発電基地とする案も具体的に検討しているようですので、その具体化への本腰の入れ方に期待したいと思います。

東京都環境局  : 再生可能エネルギーの利用推進 / 波力発電検討会

" 検討会 資料
提言
報告書
第4回 波力発電検討会
第3回 波力発電検討会
第2回 波力発電検討会
第1回 波力発電検討会 "

 公開された「波力発電の導入促進に関する提言 平成22年3月 波力発電検討会」によると、

" 1.波力発電を「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」に基づく新 エネルギーに加えるなど、国のエネルギー政策として法的に位置づけ、開発・導入に取り組むこと。
2.波力発電を国の海洋基本計画に折り込むこと。
3.実海域における実証実験やモデル発電事業、海底ケーブル等のインフラの整備等の検討を進めること。
4. 今後の技術開発等を踏まえ、将来的には波力発電による電力も固定価格買取制度の対象に加えるほか、必要な支援策を講じること。

【波力発電の導入促進の考え方】
(1) 海外、特に欧州では再生可能エネルギー分野で海洋の利用が大きく進展するなかで波力発電技術についても実用化の段階にある。
(2) 日本周辺海域の波力の賦存量は十分大きく、我が国でも波力発電が本格的な再生可能エネルギーとして利用できる可能性が高い。
(3) 波力発電の普及が進むことにより、他の海洋再生可能エネルギーの普及と合わせて国内に巨大産業を創出することができる。
(4) 普及が進んだ段階で波力発電は他の再生可能エネルギーに対して一定の競争力を有する。
(5) 波力発電をはじめとする再生可能エネルギーは、地域における導入が進めやすいため、地域経済の活性化や雇用の拡大に結びつく仕組みづくりも併せて進めていく。

【波力発電の普及拡大ロードマップ】
 世界的に最も実用化に近い製品技術を導入し、国際協力により日本化を進め、日本国内で建造すること前提に、その技術の成熟度及び日本における製造能力から推測すると、2020年までには300MW以上の導入が可能と思われる。導入目標としては、他の海洋再生可能エネルギーとあわせて1GW程度とすることが望ましい。
 2020年以降については、波力の賦存量の大きさを背景として、洋上風力(浮体式)との相乗効果注)などから普及のペースは急加速し、風力発電に遅れながらも、概ね2030年までにはこれと並ぶ20~30GWの導入が可能と考えられる。

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----image : 同提言より
.......... "

 提言では、世界で活発に研究開発が進み、実用化前夜とされる海洋エネルギー利用の現状を踏まえ、日本周辺海域の波力エネルギーの賦存量を正当に評価し、産業、雇用、そして漁業などのほかの海洋資源との開発計画のコンセンサス作りや共同事業化の可能性についても検討が行なわれています。

関連
東京都環境局

Ocean Power Technologies / European Marine Energy Centre, Orkney Isles, Scotland

波力発電の実証事業が“始動”
伊豆大島がエネルギー生産拠点に
-----bp special ECOマネジメント、2010年5月24日

波力発電のオーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、三井造船と出光興産、日本風力開発などと波力発電所建設計画に合意。日本初の本格的な海洋エネルギー発電プラント、2012年には登場か!?-----ソフトエネルギー、2009/10/15

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ドイツ連邦議会、太陽光発電の電力に対する固定価格買取設定金額(FIT)の引き下げを含む改正再生可能エネルギー法を承認

 ドイツの再生可能エネルギー法(REL)が5/6に改正され、太陽光発電の電力に対する固定価格買取設定金額(FIT)の引き下げなどが行なわれた。固定価格買取制度は、再生可能エネルギーの普及をめざし、太陽光発電などの発電電力の全量を一定価格で買い取る制度で、余剰売電と自家消費分に別々の料金が設定され、制度的な工夫によりその普及を促進するために採用されてきました。
 今回の改正では、太陽光発電の自家消費分の割合30%以下か以上によりこのFIT価格に差を設け、一定の成果をあげた同促進制度を評価するとともに、買取価格の引き下げを行なったということです。制度の詳細については、結構めんどくさいので原文をあたってください。
 文脈としては、一定の成果を上げたので、買い取り価格を引き下げたということで、導入促進の力はそがれるだろうということです。
 この法律は、2000年に施行され始めたものですが、それ以前からドイツは非常に熱心に再生可能エネルギーの普及に熱心でした。特に風力は、2000年前に電力の5%以上をたたき出したということですから熱心さがうかがい知れます。再生可能エネルギー法の大枠が正式に確立したのは、は2004 年7 月9 日、連邦参議院(上院)で可決された時(NEDO海外レポート NO.939, 2004. 9. 8)のようです。この間、当時の報道の内容や記録を読むとその喧々諤々の議論を見ることができます。(整理ができないくらいですが、、、、)

 さらに2000年以降は、太陽光発電の普及が進み、2009年のドイツの太陽光発電の導入量は3,800 MWにも達し、合計するとなんと9,677MWに達します。日本が、2009年が484 MWで合計でも2,628 MWであることを考えるとその大きさに驚きます。

US Solar Energy Industries Association(SEIA)、2009年の太陽光発電の設備容量で日本はドイツ、イタリアに次三位に-----ソフトエネルギー、2010/04/19

 ちなみに、ドイツは2020年の総電力消費における再生可能エネルギーの割合を最低でも30%としています。日本は、2020年に10%程度ということです。これまでの、成果と反省をえて、ドイツがどのように舵をとっていくのか大いに注目されます。

プレスリリース / 06.05.2010
Bundestag adopts modification of solar power feed-in tariffs

" Federal Environment Minister Rottgen: "Amendment ensures further expansion of solar power generation.

The German Bundestag adopted the amendment of the Renewable Energy Sources Act (EEG) today. It significantly reduces the feed-in tariffs for solar power generated by installations on buildings and in open spaces as per 1 July 2010. Federal Environment Minister Rottgen: "The amendment reflects the price cuts arising from the market introduction and mass production. It presents the necessary corrections to reduce the feed-in tariffs to an appropriate level, to limit costs incurred by the consumers while at the same time expanding the share of solar power in total power generation."

These corrections were necessary as market prices dropped by around 30 per cent last year. Therefore the amendment now provides for further reductions of the feed-in tariffs in addition to the original degression rate stipulated in the EEG: 11 per cent for solar farms on land converted from other uses (conversion areas) and 16 per cent for roof installations. At the same time the EEG assumes a much wider expansion of the photovoltaic market than previously expected. The targeted market volume was doubled to 3,500 MW installed photovoltaic peak capacity per annum. The proposed cuts in tariffs are appropriate. The expanded financial incentive for consumers themselves to use the solar power they generated will trigger further technical innovation.
..........
If the dynamic market development continues grid parity may be reached as early as 2013. This means that solar power will then be generated at costs corresponding to those of regular consumer electricity tariffs. The EEG amendment prepares the way for such a development as it will promote consumers' own consumption to a higher degree: private households that do not feed in solar electricity but consume it themselves will gain up to 8 euro cent per kWh. .......... "

関連
BSW-Solar(German Solar Industry Association) / Solar Association criticises German government plans to cut the Feed-in Tariff for solar energy 23. February 2010

German Wind Energy Association (BWE) : Renewable energy law

ドイツ連邦議会 改正再生可能エネルギー法を承認-----EICニュース、2010.05.06
".....転用地の平地におけるソーラーパークは11%、建物の屋根に据え付けられた設備は16%など、買取補償額が引き下げられる。..... "

SolarPV.TV 5 Min Weekly: LDK To Triple Poly Capacity, Cut Of FIT In Germany...

(SolarPVTV,2009年10月20日)

-----カテゴリー : ドイツ-----

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NEDO、東京電力に洋上風力発電システム実証研究の委託先を決定、銚子沖で洋上風力発電の実証実験を開始

 新エネルギー・産業技術総合開発機構は、東京電力に洋上風力発電システム実証研究の委託先を決定、銚子沖で洋上風力発電の実証実験を開始すると発表しました。
 実現すれば、日本初の本格的な洋上風力発電システムとなります。ヨーロッパではすでに建設が次々と始まり、アメリカでも建設が始まる洋上風車、日本も遅らばせながら、動きだすようです。”鳩山首相を本部長とする、総合海洋政策本部、2010年までに洋上ウィンドファームを大規模に展開する”素案”を発表”ということもあります。銚子沖でどのようには行なわれるのか、成果は? 気になるところです。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構、2010年5月19日
洋上風力発電システム実証研究の委託先を決定

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-----image(”実証研究イメージ図”) : 同リリースより

" 国内初の沖合での洋上風車の実証研究開始へ
 NEDOは、国内初の沖合での洋上風力発電の実現(注1)に向け、洋上風力発電システム実証研究を東京電力株式会社に委託することを決定しました。今年度からの4年間で、洋上風車を実海域に設置し、日本に適した洋上風力発電システムの開発や、その実証を行います。
 この事業で得られた成果は、設計指針案などとしてまとめ、広く情報公開することで、国内の洋上風力発電の普及を後押しするとともに、関連産業の国際競争力強化を図ります。
注1. 洋上風力発電事業についてはこれまでにも国内の企業、自治体などが中心となって実施された例がありますが、湾内や海岸線沿いに建設されており、沖合で施工した事例は、国内ではありません。

1.事業の目的、概要

 洋上風力発電システムは、欧州では既に200万kwが導入されています。我が国においても、豊富な賦存量が見込まれており、風力発電導入拡大に向けた有効なアプローチの一つとして期待されています。 しかし、我が国と欧州では気象・海象条件が異なることや、沖合での実証例が無いため、今後導入を進めていくためには、我が国に適した洋上風力発電システムの確立が必要です。
 そこで、この事業では、昨年度から開始している洋上風況観測システム実証研究(※1)と合わせて、洋上風車実機を実海域に設置し、実証研究を実施します。得られた成果は、設計指針案などとしてまとめ、広くその情報を公開することで、我が国における洋上風力発電技術の確立と、国内の洋上風力発電の普及を目指すとともに、関連産業の国際競争力強化を図ります。

 【実証研究期間】 2010年度~2013年度までの4年間
 【委託先】 東京電力株式会社
 【実施場所】 銚子市沖3kmの地点
 【実証内容】
日本の気象・海象条件に適した洋上風力発電システムの開発
洋上風力発電システムの保守管理技術の開発
洋上風力発電システムの設計指針(案)の作成
環境影響評価  等
 【事業規模】 約35億円(内、NEDO負担額は総事業費の2/3)

関連公募情報
.......... "

関連
洋上風力発電に関する実証研究の実施について-----東京電力、平成22年5月19日

東京電力とNEDO、銚子沖で洋上風力発電の実証実験を開始-----マイコミジャーナル、2010/05/20

東京電力と東大、千葉県銚子市沖合で洋上風力発電の開発のための基礎研究を開始-----ソフトエネルギー、2009/08/19

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通信誌 / 「地球号の危機ニュースレター」No.359(2010年5月号)

Nl359s
-----大竹財団 : 『地球号の危機ニュースレター』No.359(2010年5月号)より----imageも

" 359号 目次
「北の大地」からの畑だより 薪づくり、木質ボイラー、「麦チェン」の話題から [滝川康治]

資料・本紹介
有望か、ナノテク汚染浄化処理
先住民の手工芸品、デザイン化され、国際市場へ

特殊な原子炉「もんじゅ」15年間も長期停止の原発再開は危険
<コラム>日経エレクトロニクスより
国内でスマートグリッドの大規模実証実験、エネ庁が4地域を選定、5000世帯規模
<日経ものづくりNEWS>

ホンダ、業務用電動2輪車「EV-neo」を2010年12月より販売

<メールより> [中川修治]
 さて、製品価格にコストがのらない補助金とは違うスキームの 再生可能エネルギーエネルギーの固定価格買い取り制度案に対する意見募集が始まった。

 固定価格買取と言う表現はオカシイかも。これは、派生電力の社会経済的評価 というべきではないかなぁ。パブコメって書いてあるけど、前回出したものについては完璧に無視されていますからねぇ。それでもって本質的な議論なしで、偏った意見言う団体からの意見聴取をしてましたねぇ。これでは信用なんて出来ませんよ。結局、自分たちの都合の良い意見だけを取り上げて、それでお纏めになるわけでしょう。.....

アジア初の本格的会場風車群を上海に見る(1)東海大橋102MW海上風車見学記 [井田均/市民エネルギー研究所]
 上海東海大橋は、上海市の南岸、浦東地区から杭州湾口に浮かぶ小祥山までの25kmを結んで建設されている。海上風車はその橋の半分も行かない地点からほど近い海上に建設されている。従って橋の途中にUターン出来る所があればいいのだが、当然そのようなものはあるわけがない。車は最終地点の小祥山まで行きそこから戻らねばならない。

 橋に乗ってから3分後に小祥山のインターを出て戻りの入口から入る。20分間近く東海大橋を戻ると車窓から風車群が近づく。今度は風車群に近い車線を走っている。1時間ほど前、ホテルの受付の女性からタクシーの運転手の携帯電話を 通じて「橋の上ではタクシーを止めないように」と忠告を受けていた。それでタクシーに除行してもらい写真を撮る。.....

<NEDO海外レポート1062>より "

地球号の危機ニュースレター
環境、エネルギー、人口問題をはじめ様々な社会問題をテーマに、国内外の状況を紹介・分析・論評。マスメディアなどに取り上げられにくいローカルな情報も豊富。

B5判・年12回発行
一部定価 200円(送料90円)
年間購読料 2,000円(送料込)
発行元:財団法人大竹財団
発行元 財団法人 大竹財団

詳細、お問い合わせは、
大竹財団 : 『地球号の危機ニュースレター』No.359(2010年5月号)をご覧ください。

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国土交通省、太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準を策定

 国土交通省は、太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準を策定。同時に講習会の実施についても発表しました。太陽光発電パネルの住宅への施工上の留意点について、「既存住宅売買及びリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)」として取りまとめ、住宅事業者及び住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員を対象とした無料講習会を6月より全国で実施するということです。リフォーム工事(扱いの既存住宅への取り付け工事)の質の向上させ、検査の円滑化を図るための方策であるということです。リフォーム瑕疵保険という言葉、既存住宅に太陽電池を取り付ける方も覚えておく必要がある言葉となりそうです。業者はもちろん!

プレスリリース / 国土交通省、平成22年5月17日
太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定と講習会の実施について

" 【概要】
1.太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定
 太陽光発電パネルの住宅への施工上の留意点について、「既存住宅売買及びリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)」として取りまとめた。
本基準は、住宅瑕疵担保責任保険法人が実施するリフォーム瑕疵保険の施工・検査基準として位置づけられたものであるが、同時に太陽光パネル施工業者にとっても、雨漏り等の不具合防止上重要な留意点となるものである。
2.基準のポイント(例示)
[1]事前調査を行い工事箇所に著しい劣化等がある場合は計画に補修を含めること
[2]屋根を貫通する部分は接着面の清掃等を行ったうえでパッキンやシーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと
[3]外壁を貫通する部分は屋内に雨水が浸入しないよう屋外側に下り勾配とするとともに、シーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと
3.事業者講習会の実施
 本基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)について、住宅事業者及び住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員を対象とした無料講習会を6月より全国で実施する。

【詳細】
1.太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定
 太陽光発電パネルの住宅への設置による雨漏り等の不具合発生を防止するため、支持部材の固定方法、防水処理、外壁貫通部分の防水処理等の施工上の留意点を、既存住宅売買及びリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)」として取りまとめた(別添資料)。 本施工・検査基準の検討は、「既存住宅の流通・リフォームにおける評価手法等に関する技術検討委員会(委員長:松村修一東京大学教授)」において行われたものである。
 本基準は、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律第17条第1項に基づき国土交通大臣の指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が同法第19条第2号により実施するリフォーム瑕疵保険の施工・検査基準として位置づけられたものである。また、太陽光パネル施工業者にとっても、雨漏り等の不具合防止上重要な施工上の留意点となる。

→太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準
//www.mlit.go.jp/common/000114507.pdf

<リフォーム瑕疵保険を取り扱っている保険法人>

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京セラ、四国電力松山太陽光発電所増設工事に多結晶太陽電池モジュール約1.7MW分を供給

 京セラは、現在300kW(約0.9万m2)の太陽光発電システムをすでに運用中の四国電力松山太陽光発電所の第一期増設工事に約1.7MW(約2.7万m2)分多結晶太陽電池を供給、平成23年1月に合計2MWpを越える四国最大のメガソーラー施設が完成する予定になるということです。
 四国電力では、さらに平成32年度までに約2,300kW(約3.2万m2)を増設する第二期も予定しているということです。かなり息の長い計画です。完成すれば、4.3MWp(合計約6.8万m2)の巨大なメガソーラー施設が完成することになりそうです。

プレスリリース / 京セラ、2010年05月07日
京セラ製多結晶太陽電池モジュール約1.7MW分を供給

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-----image(”松山太陽光発電所 南東エリア完成予想図”) : 同リリースより

" 四国地区最大の設置容量 四国電力メガソーラーシステム向けに
、四国電力株式会社が計画している「松山太陽光発電所」(愛媛県松山市)の増設工事において、第一期(南東エリア)を施工する四電エンジニアリング株式会社に向けて、太陽電池モジュール9,000枚以上、約1.7MW分を供給しますのでお知らせいたします。同発電所の第一期増設工事は2011年春の完了予定で、完成後の出力合計は既設分と合わせて約2MWと、太陽光発電システムの設置容量において四国地区最大となります。
本システム稼動時の年間発電電力量は、既設分との合計で約220万kWhとなり、年間のCO2削減量は約700tとなる見込みです。
.......... "

関連
松山太陽光発電所増設工事(第一期)の開始について-----四国電力、平成22年02月26日

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-----image : Google マップ : 愛媛県松山市勝岡町1163より

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東京電力栃木支店、那須塩原市那須野ヶ原土地改良区連合は「那須野ヶ原用水ウォーターパーク」を開園、小水力発電の普及をアピール

 東京電力栃木支店、那須塩原市那須野ヶ原土地改良区連合は「那須野ヶ原用水ウォーターパーク」を開園、小水力発電の普及をアピールする施設として、那須野ヶ原地域に点在する他の自然エネルギー施設と共同し「エコトレッキング」をはじめとする様々な環境学習に取り組む予定ということです。
 同プロジェクトは、環境省の平成21年度市民共同発電推進事業の採択案件に選ばれて実施されるものです。すでに見学に訪れた知人によると、なかなか充実した施設、そしてさまざまな隣接施設があるということでした。

プレスリリース / 東京電力栃木支店、平成22年4月22日
「那須野ヶ原用水ウォーターパーク」の開園について

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-----image(”案内看板、ガラガラ水車、ぞうさん水車”) : 同リリースより

" 栃木支店は、4月14日、日本三大疏水の一つ、那須疏水を活用し疏水の歴史や小水力発電などの仕組みを学べる「那須野ケ原用水ウォーターパーク」を那須塩原市千本松に開園しました。
 パーク内の千本松牧場と那須野が原公園の間にある那須疏水1・2キロ間の管理用道路「那須疏水探訪の小径(こみち)」には、3種類4台の小水力発電設備を設置しました。
 疏水の流れで回転し発電する直径6メートルの水車「ガラガラ水車」やエアコンのファンのような水車2基による「カラ・コロ水車」や、付帯設備では、遊歩道の柵を活用し芦野石製の発光ダイオード(LED)照明灯60基を「疏水のあかり」と命名し整備したほか、千本松牧場から同施設に続く木道にはソーラー街路灯や風力発電機を設置し
ました。
 また、同パークの整備にあたりましては、環境省の平成21年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金市民共同発電推進事業に採択されるなど、関係自治体や団体のご協力をいただきました。
 開園式に出席された那須塩原市栗川仁市長からは「低炭素社会の促進に向けた自然エネルギー教育の発信基地として、更には新しい地域の観光資源として東京電力の取り組みに期待を寄せている。」とのご挨拶がありました。
 同パークの運営は、TEPCO塩原ランドのサテライト展示施設として運用され、立地する那須塩原市ならびに那須疏水を運用管理する那須野ヶ原土地改良連合と連携し、那須野ヶ原地域に点在する他の自然エネルギー施設と共同し「エコトレッキング」をはじめとする様々な環境学習に取り組む予定です。
.......... "

関連
平成21年度 市民共同発電推進事業の採択案件について-----環境省、平成21年9月24日

" 環境省は、発電に係る二酸化炭素排出量が非常に少ないクリーンなエネルギーである小水力発電の普及に取り組んでおります。このたび、市民からの出資等により小水力発電設備を設置する民間団体を募集したところ、3件の申請があり、うち2件の事業を採択することとしましたので、お知らせいたします。
.........
”那須野ヶ原用水ウォーターパーク内小水力発電設備新設
事業実施者 東京電力株式会社栃木支店
共同事業者 那須塩原市那須野ヶ原土地改良区連合
..........
事業概要
那須塩原市千本松地内の下段幹線用水路(那須疏水)の落差工3箇所に小水力発電設備を設置する。設備容量 20kW(サイフォン式プロペラ水車1台2.2kW,クロスフロー水車2台16kW,下掛水車1台1.8kW)
CO2排出削減見込量 67t-CO2/年”------添付資料(別添)採択一覧 [PDF 87KB]より
.......... "

那須野ヶ原土地改良連合

全国水土里ネット -新・田舎人フォーラム / 那須野ヶ原用水ウォータパーク開園式

参考
小水力発電ニュース

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東京ガスと大阪ガス、分散型エネルギーシステムに再生可能エネルギー、未利用エネルギーを大幅に導入したスマートエネルギーネットワーク実証事業を開始

 東京ガスと大阪ガスは、分散型エネルギーシステムに再生可能エネルギー、未利用エネルギーを大幅に導入したスマートエネルギーネットワーク実証事業を開始したと発表しました。
 この事業は、経済産業省の「分散型エネルギー複合最適化実証事業」に採択され、東京ガスが「特定エリア内において電力、熱の融通等を行いコミュニティー内の最適化を図るシステムA」を大阪ガスが「地理的に散在する「システムA」や天然ガスコージェネレーションシステム(以下「コージェネ」)間を連携することにより、各サイトで熱を使いきりながら広域コミュニティー全体で電力の融通等を行い、広域エリアでの最適化を目指すシステムB」をそれぞれが実際に運用し、データーの解析などを行なうということです。主なシステムは、太陽光発電と太陽熱利用機器、そしてガスコジェネレーションシステムの組み合わせとなっています。
 東西のガス会社の共同事業ということで、電力と熱の両エネルギーの地域内での合理的かつ最新の通信技術を屈指し、さらに再生可能エネルギーの利用を拡大する試みとしてユニークかつその成果が期待されます。
 
プレスリリース / 東京ガス、大阪ガス、平成22年5月14日
東京ガスと大阪ガスによる 「スマートエネルギーネットワーク」実証事業の開始について

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-----image(”図1.「スマートエネルギーネットワーク」実証事業の概要”) : 同リリースより

" ..........分散型エネルギーシステムに再生可能エネルギー、未利用エネルギーを大幅に導入して情報通信技術の活用によりエネルギー需給を最適に制御する「スマートエネルギーネットワーク」の実証事業を、今月から共同で開始します。本事業では、2010年5 月より詳細設計を行い、実証事業を開始し、データの取得・解析や、システムの改良を進めてまいります。

実証事業概要
本事業では、特定エリア内において電力、熱の融通等を行いコミュニティー内の最適化を図るシステム(以下「システムA」)と、地理的に散在する「システムA」や天然ガスコージェネレーションシステム(以下「コージェネ」)間を連携することにより、各サイトで熱を使いきりながら広域コミュニティー全体で電力の融通等を行い、広域エリアでの最適化を目指すシステム(以下「システムB」)の2つに分けて実証を行います。本事業の実施により、3割以上のCO2を削減※1することを見込んでいます。また、天候等によって出力が変動する太陽光発電をコージェネで補完することで、太陽光発電の導入にあたり必要とされる蓄電設備容量を低減し、太陽光発電の導入を促進します。

※1 実証対象設備と1990年のコージェネ無しの設備とで、CO2排出量を比較(系統電力のCO2排出原単位は0.69kg-CO2/kWhを使用)。
..........
「システムA」は東京ガスが担当し、「東京ガス千住テクノステーション」(東京都荒川区)に設置する高効率コージェネ、太陽熱集熱装置、太陽光発電装置から供給される電力・熱を、敷地内の複数の建物間で融通します。さらに、荒川区の事業協力をいただき、区道を横断して敷設する熱導管を通じて荒川区立特別養護老人ホームに熱を融通します。
「システムB」は大阪ガスが担当し、既存の地域冷暖房施設「岩崎エネルギーセンター」(大阪府大阪市)と4箇所程度に設置する太陽光発電装置(兵庫県加古川市、滋賀県湖南市等)、5件程度のお客さまのコージェネを連携し、電力融通することを想定して最適化制御を行う遠隔監視制御システムを構築します。
なお、本事業は、経済産業省の「分散型エネルギー複合最適化実証事業」に本日採択されております。
..........
参考
「システムA」概要
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-----image(”図2.「システムA」の実証事業の概要”): 同リリースより
..........
「システムB」概要
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-----image(”図3.システムBの実証事業の概要”) : 同リリースより
.......... "

関連
東京ガスと大阪ガスによる「スマートエネルギーネットワーク」実証事業の開始について-----大阪ガス、2010年5月14日

「分散型エネルギー複合最適化実証事業費補助金」に係る補助事業者の公募について-----資源エネルギー庁、平成22年3月17日

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清水建設、ゴミを簡単に燃料化できる最先端環境技術「ビル・バイオマスター」を開発中

 ゴミの資源化という言葉を別の企業に関する情報なのだが、複数の情報を内外の報道の中で見つけました。偶然なのでしょうが、2つではなく3っつ以上重なる場合には、個々にはバラバラな情報であっても、それは記憶すべき出来事だと思っています。その中の一つ、

【すごいぞ!ニッポンのキーテク】ゴミからエネルギー 清水建設「ビル・バイオマスター」 -----MSN産経ニュース、2010.5.9
".....原料1キログラムから、おおよそ発電量1キロワット時相当のバイオガス、または約400ccのバイオメタノールを合成できる..... "

 清水建設のオフィスで出る紙ごみや家庭の食品ごみなどのバイオ系の廃棄物を高熱分解、そこから得られるガスから電力とともにバイオメタノールまで生み出してしまおうという技術らしい。さっそく、情報をさがすとありました。昨年の10月のリリースでした。ゴミを簡単に燃料化できる最先端環境技術の完成を目指す、とのこと。さらに、地域、オフィス街をエネルギーセンターに変える”エコ・マイクログリッド”という地域エネルギーネットワークシステムの構築まで目指す注目の動きを始めているようです。

 海外の報道は、現在チェック中なので次回に譲るとして、ゴミの減容化や処理と同時にエネルギーまで回収する取り組み、世界で注目されています。ゴミの資源化、新しい方向が見え初めているようです。

プレスリリース / 清水建設、2009.10.08
様々なバイオ系廃棄物を、短時間で効率良くエネルギーに換えられる 次世代エネルギー技術「ビル・バイオマスター」の実証運転を開始

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-----image(”図1 ガス化発電・メタノール合成のイメージ図”) : 同リリースより

" ゴミを簡単に燃料化できる最先端環境技術の完成を目指す
清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、紙ゴミ、廃木材及び食品残渣などの様々なバイオ系廃棄物を、短時間で効率良く電気や燃料に転換できる、次世代エネルギー技術「ビル・バイオマスター(Buil-BiomasTER)」の実証プラントを、東京都江東区の当社東京木工場に設置。NEDOとの共同研究事業として今後、2年間の実証運転を行ったうえで、最先端の環境技術の完成を目指します。なお本技術は、農林水産省が木質系バイオマス用に開発してきた技術をベースに、当社が応用開発したものです。

本技術は様々な種類のバイオ系廃棄物を高温熱分解したバイオガスから、電力とバイオメタノールを作りだし、更に廃熱も利用する「ハイブリッド型」エネルギーシステム。高カロリーで燃焼性に優れたバイオガスを用いた発電と、貯蔵・運搬に適したバイオメタノール、異なる特性を持ったエネルギーを作りだし、これらを使いわけることで、効率的なエネルギー供給を可能にするものです。

≪技術概要及びメリット≫
技術概要
本技術は二段階の燃料合成プロセスを経て、二種類の燃料を合成し、更に廃熱も利用するハイブリッド型のエネルギーシステムです。第一段階は、チップ化したバイオ系廃棄物を、炉内で高熱加熱してバイオガスを合成。ガスはエンジンに供給し発電に使います。第二段階は、発電利用しなかったバイオガスから、触媒による合成反応を使ってバイオメタノールを合成。これは貯蔵して必要な時に利用します。ガスとメタノール製造の比率は、事業施設のエネルギーニーズに合わせて自在に変えられます。
ユニット構成
..........
3.本プラントの概要
(1)プラントの規模・仕様
ガス化装置の大きさ、長さ6,900mm×幅2,500 mm×高さ3,900 mm。一方メタノール合成装置の大きさは長さ6,500 mm ×幅2,500 mm ×高さ3,500 mm で、両装置共、バスの車両ほどの大きさとなります。1時間当たりのエネルギー性能は、ガス発電量が約30kWで、ガスから合成できるメタノールの量が約12Lです。
(2)実証運転の概要
実証運転では、木工場の廃木材を利用して、その6割をガスの原料に、4割をガス化のための熱源に使い、電気や燃料を作りだしてこれらを木工場に供給します。そして可燃成分80%という高品位ガスや、97%という高純度メタノールの合成が可能なことを確認していく他、プラント運転の自動化などにもチャレンジしてまいります。実証運転は2011年3月まで行う予定です。
..........
761_02
-----image(”写真-1 今回完成した実証試験用装置「ビル・バイオマスター」”) : 同リリースより
.......... "

参考エントリー

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太陽光発電協会(JPEA)、アジア・パシフィック太陽光発電産業協議会 Asia Pacific PV Industry Council(APPIC)を設立。アジア地区から7カ国業界団体が参加

 Asia Pacific PV Industry Council(略称:APPIC)は、5月7日にアジア・パシフィック太陽光発電産業協議会 Asia Pacific PV Industry Council(APPIC)が設立され、アジア地区から6カ国7業界団体が参加し、各国間の交流を深めイベントやリポートの作成を通じて、普及に関する検討課題の抽出および対応策の検討などを行なう。この団体の設立により、アジア地区における太陽光発電の関連産業の交流と発展を促進したい考えだ。

プレスリリース / 2010年05月07日
太陽光発電協会 / 「アジア・パシフィック太陽光発電産業協議会」の設立について

" 中国/上海にて設立式典開催
一般社団法人太陽光発電協会(略称:JPEA、代表理事:川村 誠/京セラ 代表取締役会長)は、国際協力推進活動の一環として「アジア・パシフィック太陽光発電産業協議会」の設立に向けての調整を図って参りました。本日、中国/上海において調印式が執り行われ、正式に団体として発足しましたので、お知らせ致します。
≪名称≫
Asia Pacific PV Industry Council(略称:APPIC)
アジア・パシフィック太陽光発電産業協議会
≪発起団体(7団体)≫
◆Australia Photovoltaic Association(APVA)
オーストラリア太陽光発電協会
◆Chinese Renewable Energy Industries Association(CREIA)
中国再生可能エネルギー産業協会
◆Japan Photovoltaic Energy Association(JPEA)
太陽光発電協会
◆Korea New & Renewable Energy Association(KNREA)
韓国新・再生エネルギー協会
◆Malaysian Photovoltaic Industry Association(MPIA)
マレーシア太陽光発電産業協会
◆Shanghai New Energy Industry Association(SNEIA)
上海新エネルギー産業協会
◆Taiwan Photovoltaic Industry Association(TPVIA)
台湾太陽光発電産業協会
..........
"

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富士電機ホールディングス、地熱および太陽熱対応の2MWバイナリー発電設備の販売開始について

 富士電機ホールディングスは、過去の地熱発電などに対応した数々の地熱発電システムへの発電機納入実績をもっているが、地熱由来の蒸気を使って、沸点の低い媒体を蒸発させ発電する2MW(2000kW)バイナリー発電の標準品を完成。さらに世界的にも普及が期待されている太陽熱発電もも対応した発電ユニットとして展開する予定だということです。
 バイナリー発電のしくみは、一次媒体(油など)を加熱し、二次媒体(ノルマルペンタン)を蒸発させるといった、加熱源系統をまず使い、次に媒体系統によりタービンを駆動させるという方式だということです。
 ノルマルペンタンの沸点は、36.07度ということです。沸点の低い二次媒体を活用することで、低温の蒸気や、これまでの地熱発電で利用後地中に戻していた低温熱水を利用することが可能になります。
 また、アメリカやオーストラリア、そしてアジア地区での利用拡大が期待される太陽熱発電システム向きにも展開することができ、同社はこれまで培った技術にユニット化されたバイナリー発電システムの標準品を追加することで、さまざまなシステムに対応可能になり、再生可能エネルギーの熱利用の分野の利用拡大に大きく貢献しそうです。

プレスリリース / 富士電機ホールディングス、2010年5月10日
富士地熱バイナリー発電設備(2,000kW)の販売開始について

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-----image : 同リリース【参考資料】 バイナリー発電設備概要PDF [223KB]より

" ..........地熱を利用したバイナリー発電設備を販売開始しました。
地熱発電は一般的に150℃以上の地下からの蒸気でタービンを回し発電しますが、バイナリー発電は、これより低い温度の蒸気を熱源とし、沸点の低い媒体を蒸発させ発電します。
富士電機グループは、1970年代から、東南アジア、ニュージーランド、アメリカ、アイスランドなど世界各地で地熱発電事業を展開し、地熱発電設備について豊富な納入実績を有しており、これらの経験を活かし、2,000kW標準機の商品化を完了しました。低沸点媒体を使用してタービンを駆動することにより、従来利用出来なかった低温度域の地熱エネルギーなどを利用した地熱バイナリー発電を、低炭素社会実現に向け、エネルギーの有効利用方法としてご提案してまいります。
1.特長
環境に優しく経済的
(1)地熱発電は、石油などの化石燃料に比べて二酸化炭素の排出量など環境への負荷が極めて少ない。また、自然エネルギーのなかでも安定的に利用することが可能なエネルギー。
(2)バイナリー発電は、従来使えなかった低温の蒸気や、これまでの地熱発電で利用後地中に戻していた低温熱水を有効活用でき、地熱発電の領域を拡大する。
(3)バイナリー発電で使用する二次媒体は地球温暖化係数が低いノルマルペンタン。
(4)冷却水を必要としない空気冷却式熱交換器を採用。
2.利用可能な熱源及び適用分野
(1)地熱利用
地中の100℃~150℃の蒸気、熱水、高温岩体
(2)太陽熱利用(図1参照)
太陽熱により一次媒体(油など)を加熱し、二次媒体(ノルマルペンタン)を蒸発させタービンを駆動

【図1.太陽熱利用】
Img_1
-----image : 同リリースより

3.ターゲット市場
(1)新設市場
東南アジア、豪州、中南米を中心に世界各国で2011~2014年で年間平均160MWの新規建設が期待される。さらに、高温岩体(高温であるが十分に水分が含まれない岩盤)に人工的に水を注入し蒸気を抽出する等の新技術開発により、5~10年以内にバイナリー発電設備容量の飛躍的な増加が見込まれる。
(2)追加設備市場
既設の地熱発電設備にバイナリー発電設備を追加設置する。一つは、従来地中に戻していた低温熱水を利用し発電する方法(図2参照)。もう一つは、既設の地熱発電に利用できなくなった低温の減衰井蒸気を利用し発電する方法である。
フラッシュ発電とバイナリー発電の両方の技術を持つことにより、「地熱エネルギーのトータルソリーション」を提供する。

【図2.追加設備市場】
Img_2
-----image : 同リリースより

4.販売目標
2010年国内における受注を皮切りに、2011年に25億円の受注規模を目指す。
.......... "

関連エントリー
ニュージーランド国営 Mighty River Power、単独発電機では世界最大となるヌアワプルア(132MW-富士電機システムズ製)地熱発電所の運用をまもなく開始-----ソフトエネルギー、2010/04/28

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米University of Central Florida (UCF)、地下水を貯め昼間の空調に利用する蓄熱槽の運用により奨励金を州より受け取る

 University of Central Florida (UCF)は、大学施設内に昨年完成した地下水を貯め熱エネルギーを貯蔵することができる蓄熱槽により、昼間の冷房の運用においてエネルギーの消費を大幅に下げることに取り組んできました。4月11日にこのシステムとその運用が、州に認められ、$637,000もの奨励金を受け取ったということです。このシステムは、直径110フィート(33m)高さ42フィート(13.2m)の巨大な蓄熱槽に貯めた水を夜の間に、別の場所に設置した冷たい地下水を汲み上げてある施設に、地下を通して水を送り循環させることで成立している。その別の場所には、汲み上げられた地下水が貯められ、水はさらにコイル状のパイプを通ることで冷やされ、蓄熱槽に戻る。この蓄熱層にためた”冷熱”を使い昼間の空調に必要とされるエネルギーを半分にすることができるのだということです。

プレスリリース / University of Central Florida (UCF),April 14, 2010
Cold Cash: UCF Earns $637,000 Energy Rebate

" Progress Energy Florida presented the University of Central Florida a record-breaking $637,000 rebate check today for UCF’s long-term, energy-efficient investment in a facility that can store 3 million gallons of chilled water.

The new Thermal Energy Storage Facility ? the only one of its kind at a Florida university ? allows UCF to chill water at night, taking advantage of Progress Energy’s off-peak energy rate. The off-peak rate, available to a large percentage of the company’s commercial and industrial customers, is approximately 50 percent lower than the utility’s peak rate.
.......... "

関連
New Thermal Energy Storage Facility Will Save UCF Hundreds of Thousands in Energy Costs-----UCF,June 17, 2009

Thermal_tank_drawing_main_full_size
-----image(”The new UCF thermal energy storage facility will have an attractive brick exterior when completed this fall.”) : 上記リリースより : 下(”The insulated thermal energy storage facility can keep stored water chilled for 12 hours. During the day, the chilled water will be pumped out of the thermal tank and channeled into the underground cooling system.”)-----
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UCF : Thermal Energy Storage Facility

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鳩山首相を本部長とする、総合海洋政策本部、2020年までに洋上ウィンドファームを大規模に展開する”素案”を発表

 本日は、別のニュースをクリッピングしようと考えていたのですが、鳩山首相を本部長とする、総合海洋政策本部、2020年までに洋上ウィンドファームを大規模に展開する”素案”が8日に発表されたと報道各社が伝えたので、今朝をこのニュースをクリッピングしておきます。

洋上風力発電を原発10基分に 政府の海洋エネルギー案-----47News,2010/05/08
"政府の総合海洋政策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が検討している「海洋再生可能エネルギー戦略」の素案が8日、明らかに....."

関連
首相官邸 : 総合海洋政策本部

" 【お知らせ】
 ■海洋の開発・利用構想の推進に関する調査について [H22.4.13]

Seihukaiyou2010wind
-----image(”漁業協調型 off shore wind farm”) : 上記調査報告書「」より
■「海洋情報クリアリングハウス」の公開について [H22.3.19] "

海洋情報クリアリングハウス

政府、東シナ海の鉱床本格探査へ 海底エネルギー戦略判明-----47News,2010/04/26

詳報:海洋エネルギー戦略の要旨-----岐阜新聞 Web,2010年05月08日

"...1年後をめどに「海洋再生可能エネルギー開発・普及計画」を策定し、2012年から実施。地球温暖化防止や地域振興を目指す... "

コメント続き
 鳩山首相を本部長とする、総合海洋政策本部が4/13日に公開した「海洋の開発・利用構想の推進に関する調査 報告書」によると、総合海洋政策本部は、

 200海里水域の開発・利用・保全
 沖ノ鳥島の保全・利用

 そして、今回の地球温暖化対策・再生可能エネルギー利用としてのOffshore Wind Farmの利用を検討してきたということです。まだ報道の詳しい内容は発表されていませんが、日の47Newsの報道によれば、2020年までに原子力発電所10基分にほぼ相当する洋上風力発電所を設置、1千万キロワット以上の電力を生み出すという計画が盛り込まれるということです。これは、直径120メートルの大型風車が2千基以上稼働する計算になるとも報道されています。さらに、その他の波力や潮流などの海洋エネルギー開発にも取り組むということが8日に発表になったようです。

 詳しい資料や内容の報道があれば、ここに追記していきたいと思います。政府は、2020年までに10%程度を再生可能エネルギーによって賄う方針を発表しています。今回の洋上風車は、6月に策定する成長戦略に盛り込まれる予定ということです。漁業協調型 off shore wind farmと資料にある方式ですが、漁業関係者にとってそこが働く環境としてはいかがなものかと思う内容に思えるのは、正直かなりの懸念要因ではあります。

Seihukaiyou2010hutai
-----image(”浮体式洋上基地ネットワーク”) : 「海洋の開発・利用構想の推進に関する調査 報告書」P.2より。報告書にはこのような案も記載されています。

参考
国土交通省 総合政策局 : 海洋政策課

参考エントリー

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川崎重工、'09 1月に日本初となる大容量ニッケル水素電池による定電圧フロート充電に成功

 川崎重工が'09 1月に日本初となる大容量ニッケル水素電池による定電圧フロート充電に成功したということです。川崎重工の大容量ニッケル水素電池ギガセルは、同社の低床電池駆動路面電車「SWIMO」に搭載され話題になりました。今回、その大容量ニッケル水素蓄電池ギガセルをサーバーなどの施設の無停電電源の蓄電池としての利用に道を開いたということになります。バックアップ電源として従来の鉛蓄電池に対して体積比で50%、重量比で30%低減を実現し、重金属などを含まずリサイクル可能な大容量蓄電池の開発案件として注目されます。
 アップするのが遅れましたが、蓄電は大事な技術なので、このアップしておきます。

プレスリリース / 川崎重工、2009.1.27
日本で初めて大容量ニッケル水素電池による定電圧フロート充電に成功

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-----image: 同リリースより

" 川崎重工は、自社開発の大容量ニッケル水素電池「ギガセル※」による定電圧フロート充電に日本で初めて成功しました。

 定電圧フロート充電とは、電池を常に満充電の状態に保持しておく充電方法で、停電発生時に瞬時に放電を開始することにより、各設備やサーバーなど負荷装置の稼動を維持することができます。このたび当社は、電気通信用施設における実証試験により、「ギガセル」が停電時のバックアップ電源として使用できることを確認しました。

 今回の実証試験は、KDDI株式会社の協力のもと、「ギガセル」を同社の評価用基地局に約2ヶ月間設置し、充放電特性の評価試験を行ったものです。その結果、定電圧フロート充電、放電、圧力および温度評価の各試験において問題がないことを確認し、バックアップ電源として従来の鉛蓄電池に対して体積比で50%、重量比で30%低減を実現しました。これにより、当社の「ギガセル」は、同種の電気通信用施設はもとより、情報、金融、病院など、さまざまな分野においてバックアップ電源機能の提供が期待されます。

 「ギガセル」は、大容量・高効率の充放電に最適な蓄電池です。本電池は鉛、カドミウムのような有害物を使用せず、電解液が不燃性である水溶液で構成されていることから、環境適合性や安全性に優れており、分解が容易な電池構造でリサイクル性にも優れています。

 近年、特に欧州では、環境的観点から有害物質を含有しない電池への代替が推進されており、体積・重量エネルギー密度が優れかつ安全な次世代蓄電池が求められています。当社は、今後とも新たな技術開発に積極的に取り組み、地球環境の改善に貢献していきます。
「ギガセル」仕様(1モジュールあたり)
型式 密閉型ニッケル水素電池
定格電圧 24V(20セル直列)
定格容量 220Ah
エネルギー容量 5.3kWh
外形寸法(L×W×H) 895mm×218mm×350mm
体積 68L
重量 165kg
※「ギガセル」: 川崎重工の登録商標です。
......... "

関連
川崎重工 : 大容量ニッケル水素電池「ギガセル®」

関連エントリー
低床電池駆動路面電車「SWIMO」が完成 / プレスリリース 川崎重工-----しなやかな技術研究会、2007/11/28

「ギガセル」によるピークカット機能を備えた太陽光発電システムを初受注 / プレスリリース 川崎重工-----ソフトエネルギー、2005/11/18

参考

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RenewableUK(前BWEA)、イギリスのオフショア風力発電が1GWに達したと発表

 British Wind Energy Association(BWEA 英国風力エネルギー協会)が風力だけでなく海洋エネルギーにも取り組むために、RenewableUKに改名したことだけをみても、同国の再生可能エネルギーへの取り組みの拡大の勢いを表しているようです。
 そのRenewableUKが、早くもオフショア風力発電所の合計設備容量が、早々と1GWに達したと発表しました。洋上風力発電所は、EON社のRobin RiggとDONG Energy社のGunfleet Sandsなどをメインに、合計336の風力発電機が11のウィンドファームで稼動、1.041GWに達したということです。

プレスリリース / RenewableUK,23 April 2010
Offshore wind energy reaches 1GW

"・UK world leader in the sector with 1 gigawatt (GW) of installed wind farms, providing energy for 700,000 homes
・Landmark reached with installation of DONG Energy’s Gunfleet Sands and E.ON’s Robin Rigg
・Development pipeline now over 40GW, sufficient to provide bulk of UK’s electricity
..........
NOTES

Current operational UK offshore wind farms are:

Barrow
Beatrice
Blyth Offshore
Burbo Bank
Kentish Flats
Lynn & Inner Dowsing
North Hoyle
Rhyl Flats
Scroby Sands
Robin Rigg
Gunfleet Sands

Total: 1,041.2MW (1.041GW)
.......... "

関連
RenewableUK : Statistics

" Offshore
England 9 881.20 MW
Scotland 1 10.00 MW
Wales 2 150.00 MW
12 1,041.20 MW "

Department of Energy and Climate Change(DECC) : Digest of United Kingdom energy statistics (DUKES)

UK offshore wind breezes through 1GW barrier-----guardian.co.uk,23 April 2010

Robin Rigg Offshore Windfarm

(BWEAchannel,2010年01月27日)

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