日本郵船、ロサンゼルス港にCIS太陽電池を設置。港湾部における塩害など海洋環境における耐久性等利用試験を開始
日本郵船、ロサンゼルス港にソーラーフロンティア製(旧シェルソーラー)のCIS太陽電池を設置。港湾部における塩害など海洋環境における耐久性等利用試験を開始。
太陽電池のアルミフレームやパッキンなどへの港湾、海洋隣接部における塩害などの利用環境上の負荷は非常に大きいといわれています。海から5km以上離れていればほとんど影響はないとされていますが、より海に近い場所では太陽電池のフレームなどに小キズがあるとフレームはかなり早く腐食することが知られています。また、紫外線と塩のダブルパンチによりアルミフレームとガラスをつなぐ部分のパッキンなども早く痛みます。
今後、湾岸、海浜地域における未利用な土地利用の有効活用という文脈の中で、太陽光発電への期待は世界的な規模で広がると思われます。規模は、8kWp程度の小さな太陽光発電のニュースでしたが、注目しています。
プレスリリース / 日本郵船、2010年5月27日
-----image : 同リリースより
・米ロス港の当社貨物ターミナルで太陽光発電 - 同港初、塩害耐性実証へ -
" .....米ロサンゼルス港自営ターミナルであるYusen Terminals Inc.社(以下、YTI社)は、このたび同港で初めて太陽光発電システムを導入、稼働を開始しました。同システムは、次世代型太陽電池として期待されるCIS薄膜太陽電池*を採用し、当社グループの郵船商事株式会社(本社:東京都港区)と共同で、96枚のパネルを設置しました。年間発電量は約11,800kWhで、約23,000m2の植樹に相当する二酸化炭素排出量の削減になります。パネルは海水をはじめとする海洋環境への耐久性を実証するため、埠頭に隣接した場所に配置されました。
YTI社は2003年3月、ロサンゼルス港のコンテナターミナルとして初めて環境マネジメントシステム(EMS)の国際標準規格 ISO 14001の認証を受け、2007年11月からは船舶陸上電力受電装置(AMP: Alternated Maritime Power)を搭載した船舶に陸上から電力供給を行うなど環境問題に積極的に取り組んでいます。またロサンゼルス港全体で、太陽光発電により10MW(メガワット)規模の発電容量をまかなうとする同港の5ヵ年計画を支援しています。
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*CIS薄膜太陽電池: 次世代型太陽電池として期待されるCIS薄膜太陽電池は主成分である3元素の銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜化合物系太陽電池で、需要過多でひっ迫しているシリコンを使用しない太陽電池です。薄膜系太陽電池の中では発電効率が最も高い部類に属し、素子が黒色のため、ブルーの色合いで青い光を反射する結晶シリコン系太陽電池よりも太陽光の吸収力が高く発電量が多いなどの点で優れています。今回は、ソーラーフロンティア株式会社(旧昭和シェルソーラー株式会社)製CIS薄膜太陽電池を採用しました。
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コメント続き
実際、各太陽電池メーカーではそれぞれ、「海岸より500m以内を塩害地域とし設置不可」のようにしているメーカーがほとんどです。太陽電池を設置されるときには、メーカー、販売店に御確認ください。(t_t)
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