文部科学省、パンフレット「学校における新エネルギー活用に関するガイドブック」を公開+原子力に関する副読本「わくわく原子力ランド」の話題
文部科学省は、学校に太陽熱利用、小型風力発電(風車)、地中熱利用、バイオマスエネルギー利用(ペレットストーブ)、その他(雪氷熱利用、小水力発電、燃料電池)などの新エネルギーを導入し、教育の場で活用するためのパンフレット「学校における新エネルギー活用に関するガイドブック」を制作、公開しました。下記サイトからダウンロードできます。
プレスリリース / 文部科学省、平成22年3月29日
・学校における新エネルギー活用に関するガイドブックについて
-----image : 「学校における新エネルギー活用に関するガイドブック」表紙
" 文部科学省では、学校における太陽熱利用、風力発電等の新エネルギー設備の導入、活用に役立てるためにガイドブックを作成しましたので、お知らせします。
1.検討の経緯
文部科学省では、昨年7月の「学校への太陽光発電導入ガイドブック」に引き続き、国立教育政策研究所と共同で、関係省庁及び外部専門家等の協力を得て、学校における太陽熱利用や風力発電などの新エネルギー設備の導入、活用に役立てるために「地球にやさしいエネルギーを子どもたちが学び育むために-学校における新エネルギー活用ガイドブック-」を作成しました。2.ガイドブックの概要
本ガイドブックでは、新エネルギー設備導入の意義・効果、設置・活用のポイント、導入までの手順について必要な情報を精選して掲載するとともに、先進事例や関連する国の財政支援制度等を掲載しています。添付資料
「地球にやさしいエネルギーを子どもたちが学び育むために-学校における新エネルギー活用ガイドブック-」(概要)(PDF:259KB)
「地球にやさしいエネルギーを子どもたちが学び育むために-学校における新エネルギー活用ガイドブック-」(PDF 13236KB ※国立教育政策研究所のホームページへリンク)
..........
-----image : 「学校における新エネルギー活用に関するガイドブック」目次 "
関連
・国立教育政策研究所 / 平成22年 3月29日『地球にやさしいエネルギーを子どもたちが学び育むために-学校における新エネルギー活用ガイドブック-』を掲載しました。(PDF 0.1MB)
コメント続き
内容は、実例も多くいろいろ参考になりそうです。授業への活用のポイントにも軽くですが触れられていてそれなりによくまとまっていると思いました。しかし、これは授業の教材というより参考資料といった感じのものです。
さて、その文部科学省がエネルギーに関する授業の参考や、副読本としても使うことができる資料として製作したものも発表されています。そのタイトル「副読本 わくわく原子力ランド」。エネルギー全般のリーダーとも言える内容なのですが、ここまで国策、原子力推進を謳う教材で子供たちが学ぶ機会をもつ可能性があることは、驚きです。
これらの資料を詳しく読み、機会があればまたとりあげたい話題です。(t_t)
プレスリリース / 文部科学省、平成22年3月2日
・原子力に関する副読本の制作について
" 文部科学省及び経済産業省は、小・中学校における原子力やエネルギーに関する指導の一助としていただくことを目的とし、原子力に関する副読本を制作しましたのでお知らせいたします。 (同時発表:経済産業省資源エネルギー庁) 1.制作目的現在、エネルギー問題及び地球温暖化問題への対応が重要な課題の一つとなっております。このような状況においては、国民一人一人が原子力やエネルギーについての理解を深めることが社会生活上重要であり、小・中学校段階から、子どもたちの発達に応じ、原子力やエネルギーについて学び、自ら考え、判断する力を育成することが大切であると考えます。
そのため、文部科学省と経済産業省では、小学校及び中学校における原子力やエネルギーに関する指導の一助としていただくために、学校現場等の方々からご意見を伺い、新学習指導要領に対応した原子力に関する副読本を制作し、全国の小・中学校及び教育委員会に各1部ずつ配布しました。
今後も、必要に応じ、当副読本の改訂を行っていく予定です。
.......... "
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コメント
仁熊義則さん
コメントありがとうございます。ひやひや原子力ランド、ほかにも
どきどき原子力ランドやボロボロ原子力ランドなど、多数のアイディアをみなさんからお教えいただきました。
一方で、現場の教師のみなさんが作った原子力発電に関するサイトの情報も見つけました。今読んでいるところです。
よくわかる原子力 原子力教育を考える会
http://www.nuketext.org/index.html
投稿: t_t | 2010/04/07 07:33
副読本を “ひやひや原子力ランド” に改名すべき
原子力エネルギーは唯一、現世代での高い経済性のために維持・推進されます。代替エネルギーがある将来世代の健康で持続可能な社会には、その長期高放射能性、集中型複雑技術性、核兵器転用性、テロ等危機脆弱性のため、耐えられません。
副読本“わくわく原子力ランド”と“新エネルギーガイド”を比較すると、前者は高速炉核燃料リサイクル推進派の同省内旧科技庁主導のようです。
私は、原子力エネルギーの推進では、健康で持続可能な社会には不適切ではあるが、経済性が高い軽水炉による利益を前面に主張し、現世代の社会的受容性を獲得すべきだし獲得できると思います。同じ文脈で、原子力改良は経済性の向上と負の側面の軽減に集中すべきだし、極めて悪い不経済性が実証済みの核燃料リサイクルは中止し、その巨額な予算を将来性豊かなエネルギー開発に振り向けるべきだと思います。
将来世代へ贈る副読本なので “わくわく原子力ランド” は改名し、ひやひやな側面を記述し理解させることに重点を置くべきだと考えます。
投稿: 仁熊 義則 | 2010/04/02 11:01