電源開発、三菱マテリアル、三菱ガス化学の三社、秋田県湯沢市に「湯沢地熱株式会社」を設立。3社共同で地熱調査・事業化を推進
電源開発、三菱マテリアル、三菱ガス化学の三社は、秋田県湯沢市に「湯沢地熱株式会社」を設立。3社共同で地熱調査・事業化を推進すると発表しました。
日本は、ここで何度もとりあげてきたように、地熱発電は、資源量的には20,540MWeで世界第三位の地熱エネルギー大国といわれ、全消費エネルギーの50%程度を賄うことも可能という話もあります。とはいえ、国の調査では資源量約 330万kW(NEDO:2001) と 試算されています。それでも、現状の約50万kWの6倍以上の開発の余地はあるエネルギー源ということになります。極めて現実的な試算でも100万kW規模の発電容量にはできるはずです。
再生可能エネルギーに冠する最近の全種全量買上げの議論の中では、制度的課題の例として地熱は、自然公園法や温泉法上の制約、さらには社会的課題の例として地元温泉事業者等との調整があげられていました。政府は、2010年に再生可能エネルギーにより10%のエネルギーの確保をすることを”ゆるやかに目指す”ということで、その具体的な内容はまだ決まっていません。多くの火山帯を抱える日本にとって地熱は期待されつつもまだまだ未利用なエネルギー源です。今後に期待したいところです。
プレスリリース / 電源開発、平成22年04月12日
・「湯沢地熱株式会社」の設立について 3社共同で山葵沢・秋ノ宮地域の地熱調査・事業化検討を推進
-----image(”調査地点位置図”) : 同リリースより
" 電源開発株式会社、三菱マテリアル株式会社、三菱ガス化学株式会社の3社は、今般、秋田県湯沢市における地熱調査・事業化検討を推進するため、3社共同出資による新会社を設立いたしました。新会社設立の経緯および設立新会社の概要は下記の通りです。記
1.新会社設立の経緯
電源開発株式会社および三菱マテリアル株式会社は、秋田県湯沢市山葵沢地域において、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から調査井を借り受け、共同で地熱開発に関する資源量の調査等を実施してまいりました。今般、新たに三菱ガス化学株式会社を加え、隣接する秋ノ宮地域も含めた地熱調査・事業化検討を継続することに伴い、調査実施主体の明確化およびその体制を整備する観点から、3社出資による共同会社を設立いたしました。なお、これまで電源開発株式会社と三菱マテリアル株式会社が行なってきました山葵沢地域の調査と、三菱マテリアル株式会社が行ってきました秋ノ宮地域の調査は、適宜共同会社に引き継ぎ、山葵沢地域・秋ノ宮地域を一元化して調査を推進する予定です。
2.設立新会社の概要
..........
(1) 社名 : 湯沢地熱株式会社
(2) 所在地 : 秋田県湯沢市
(3) 資本金 : 176.5百万円
(4) 出資比率 : 電源開発(株)50%
三菱マテリアル(株)30%
三菱ガス化学(株)20%
(5) 事業内容 : 地熱調査・事業化検討
(6) 社長 : 中西 繁隆(電源開発(株)火力エンジニアリング部部長代理)
(7) 業務開始日 : 平成22年4月12日
.......... "
関連
・秋田県湯沢市
・地熱発電へ新会社 Jパワーなど3社出資 湯沢----河北新報、2010年04月13日
追加情報
・JOGMECは、秋田県湯沢市の大規模地熱発電事業(42MW)に対し債務保証を実施。いよいよ建設へ-----ソフトエネルギー、2015/01/30
コメント続き
秋田県は、エネルギー永続地帯の調査によると大分県の次、全国で2番目に再生可能エネルギーに利用の多い県だということです。そして、一番数を稼ぎ出しているのが地熱だということです。(t_t)
・永続地帯 - Sustainable Zone / 都道府県ランキング
-----image : Googleマップ : 秋田県湯沢市秋ノ宮
参考
・日本地熱開発企業協議会
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