シャープ、年産160MWの大型ガラス基板を採用した薄膜太陽電池工場を堺市に稼動
シャープは、堺市のグリーンフロント 堺に建設していた薄膜太陽電池工場を稼動させ、年産160MW体制での製造を開始したと発表しました。同太陽電池は、コストを抑えたローコストタイプで、大規模太陽光発電所向けに出荷されるということです。
シャープは、念願の合計で1GW/年の体制にまもなく手が届くということです。
・シャープの太陽電池生産能力、1ギガワット体制に近づく-----ロイター、2010年 03月 29日
ロイターによると、「早ければ2011年3月期にも、同社全体の太陽電池の生産能力が1ギガ(ギガは10億)ワット規模になる見通し」とのことです。すでに1GW体制を敷く、アメリカのファースト・ソーラーと中国のサンテック。さらにまもなく体制を整えるというドイツのQセルズに続き、世界を追うということです。
プレスリリース / シャープ、2010年3月29日
・グリーンフロント 堺 太陽電池工場が稼動を開始
" 最先端の薄膜太陽電池を“グリーンフロント 堺”から世界に供給
大阪府堺市の“グリーンフロント 堺”において建設を進めてきた太陽電池工場が、本日3月29日に、稼動を開始しましたのでお知らせいたします。本工場では、1,000mm×1,400mmの大型ガラス基板を採用した薄膜太陽電池を生産します。薄膜太陽電池は、ガラス基板の上にシリコンを薄く堆積させた構造で、結晶太陽電池に比べてシリコン使用量が約100分の1と大幅に削減できます。生産工程もシンプルでコスト競争力が高く、大規模太陽光発電所向けを中心に、世界中から多くの引き合いを頂いております。
..........
<工場概要>・所在地:大阪府堺市堺区匠町1番地
・生産能力:160MW/年(第一次展開)
・生産品目:薄膜シリコン太陽電池
・ガラス基板サイズ:1,000mm×1,400mm
.......... "
参考エントリー
・シャープ、イタリアEnel greenpowerなどと薄膜太陽電池の生産事業および地中海における太陽光発電事業の合弁会社設立の契約締結へ-----ソフトエネルギー、2010/01/06
・シャープが世界最高効率モジュール──次世代太陽電池 / クリッピング NIKKEI NET-----ソフトエネルギー、2007/12/03
・シャープ「21世紀型コンビナート」を展開 / プレスリリース-----ソフトエネルギー、2007/08/29
・トリプル型薄膜太陽電池の量産技術の開発に成功 / プレスリリース シャープ-----ソフトエネルギー、2007/01/29
・薄膜太陽電池モジュール2機種を発売 / プレスリリース シャープ-----ソフトエネルギー、2006/11/17
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コメント続き
シャープの欧州の展開、そして世界へ、出典のメモをなくしたので詳細はわからないのですが、以前読んだ記事には、1GW by 2010, and to deliver 6GW by 2014 という計画が記事になっているのを読んだことがあります。そして、2014年。おそらく太陽光発電は$0.52~$0.63/Wという水準(Wikipedia)達成している未来なのです。(t_t)
参考
・米国の太陽光発電、2015年にグリッド・パリティへ / クリッピング EE Times Japan-----ソフトエネルギー、2009/08/12
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