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日本風力発電協会、風力発電長期導入目標とロードマップV1.1 を発表

 日本風力発電協会は、最新の風況データーをもちいて、風力発電のエネルギー的な賦存量とポテンシャルおよびこれに基づく長期導入目標とロードマップの算定Ver1.1 として公表しました。
 なお、環境省で実施中の「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査委託業務」により、4月以降にver.2.0が公開されるということも発表されました。

 はっきりいって、さまざまな問題に直面し大型風力発電施設が、短期の見込みの中では、爆発的に普及するとはいえない状態だと思いますが、「長期導入目標-2050年までに、風力発電による電力量供給比率を日本の全需要電力量の10%以上とする。(風力発電設備容量:5,000万kW)」は時代の要請として達成可能だと思います。
 また、日本風力発電協会は低周波音の人への影響評価についても、情報を開示し、問題を解決し、わが国における大型風力発電の可能性を拓こうとしています。ハードルは多そうですが、日本に合った風車、導入行程など時間をかけて導入を進めてほしいと考えています。

風力発電長期導入目標とロードマップ V1.1-----日本風力発電協会、2010/01/1

" 日本風力発電協会は、2007年12月に、風力の長期導入目標とロードマップを公表しておりますが、新たに、利用可能な面積選定方法や、利用可能な土地利用区分の見直しなどを行った【風力発電の賦存量とポテンシャルおよびこれに基づく長期導入目標とロードマップの算定 Ver1.1】を公表いたします。
..........
<算定結果>
 ☆算定条件を記載しておりますので、結果の数値のみが一人歩きしないよう、ご注意下さい。
 ☆今後の社会条件変化に伴い、算定条件も変わることが予想されますので、それに応じて
  各数値も変わります。
 ☆☆☆ 環境省で実施中の「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査委託業務」では、
      自然保全地域、住宅からの距離、土地傾斜角など、殆ど全ての社会条件を考慮した
      ポテンシャルを算定中ですので、今回のJWPA Ver.1.1も、4月以降にver.2.0として
      発表いたします。 ☆☆☆ 

1.ポテンシャル
  陸 上 風 力 : 6,500万kW
  着床式洋上風力: 2,900万kW
  浮体式洋上風力: 3,900万kW
  合  計     :13,300万kW

2.長期導入目標
  2050年までに、風力発電による電力量供給比率を日本の全需要電力量の10%以上とする。
  ⇒ 風力発電設備容量:5,000万kW

3.ロードマップ
  2010年: 300万kW
  2020年:1,130万kW
  2030年:2,690万kW
  2040年:4,420万kW
  2050年:5,000万kW 

詳細は、以下を参照
 http://jwpa.jp/pdf/50-15roadmap100115.pdf
......... "

関連
JWPAは、低周波音の人への影響評価研究に協力します。-----日本風力発電協会、2010/01/19

風力発電も環境アセスの対象へ-----MSN産経ニュース、2010.1.28

" 環境省は27日、風力発電を環境影響評価法(環境アセス法)の対象にする方針を固めた。 "

コメント続き

 今回発表された資料、「風力発電長期導入目標とロードマップ V1.1」はわが国の風力発電の今後を考える上で非常に貴重な資料です。世界の大型風力発電事業が大きく羽ばたこうとし、また中国、インドなどの積極的な投資と開発により、さらに大きなポテンシャルを発揮しようとしています。その中で、日本は急峻で狭い国土という問題に直面し、独自の風力発電機の開発の技術に取り組む必要がでてきたと考えています。環境破壊、騒音、低周波、景観、、、、現在あげられるさまざまな問題を解決するには、洋上風車などの技術にも積極的に取り組む必要があると思います。ただ、大きな投資を必要とする分野ですから、本腰が入るまでまだ時間がかかるという気がします。問題は、国の気候変動およびエネルギー政策の中で、再生可能エネルギー全体、そして風力発電機の役割がどのていどになるのかということです。現在の国の政策では、原子力に多くの力を裂こうとしています。しかし、原子力もまた地震国という壁、核廃棄物の永劫管理という問題を解決できない未確立な技術です。その意味では、低炭素社会を担うエネルギーは、この国の施策の中ではあいまいなままです。これから、この流れを地域の活性化、自立といいった文脈、地域間の相互電力融通といった可能性など、地域分散型小規模再生可能エネルギー利用という急峻な地形で四季をもつ豊かな風土での暮らしを支える自然エネルギー利用という流れで語っていく必要があります。(t_t)



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