出光興産、生グリーン電力を2010年4月から”直接”三菱地所所有の「新丸の内ビルディング」に配電。100%自然エネルギーのビル誕生へ
出光興産は、青森県の風力発電事業などの実発電分を東京の三菱地所の新丸の内ビル向けに供給し、これにより同ビルが100%自然エネルギーにより電力を賄うという画期的な契約が成立したことを発表しました。
これまでは、グリーン電力証書といういわば、債券によるみなし取引であった自然エネルギーの利用という形態が、今回は発電者が他の電力会社の送配電網を利用し遠隔地まで需要者に電力を送るという直接販売という新たな形での契約が成立したということは、発電、送電、配電(給電)という電力業者の役割の寡占状態からの新たな形態への変化のさきがけとなるのかが非常に注目される事業となります。
プレスリリース / 出光興産、2009年12月9日
・日本初・CO2排出量ゼロのエネルギー「生グリーン電力」の活用スタートへ 出光興産が三菱地所所有の新丸ビルへ供給
" 三菱地所株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木村 惠司、以下、三菱地所)と出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:中野 和久、以下、出光)は、出光が供給する「生グリーン電力」を三菱地所所有の「新丸の内ビルディング」(千代田区丸の内1-5-1)において受電することを本日合意しましたのでお知らせします。
これまで、グリーン電力証書システム※1の事例はありますが、再生可能エネルギー100%の「生グリーン電力」※2を直接需要地が受電する取り組みは日本で初めてとなります。
出光は、二又風力開発株式会社(所在地:青森県上北郡六ヶ所村)などによって発電した生グリーン電力を2010年4月から託送※3により、直接新丸ビルに供給します。三菱地所は、新丸ビルで使用する電力すべてを「生グリーン電力」で賄い、これにより、新丸ビルのCO2排出量が年間約2万t削減されることとなります。
なお、三菱地所と出光は、東京都、千代田区ならびに青森県が進める「再生可能エネルギー地域間連携」の仕組みに参加することを今後検討して参ります。※1 グリーン電力とは、風力、太陽光、バイオマス(生物資源)などの再生可能エネルギーにより発電された電力のことで、「電気そのものの価値」の他に「環境付加価値」を持つ電力と考えられる。この「環境付加価値」を、電力と切り離して「グリーン電力証書」という形で購入し、通常使用する電気と組み合わせることで、再生可能エネルギーにより発電されたグリーン電力を使用しているとみなすことができるシステム。
※2 発電所から需用者に直接送られたグリーン電力。需用者はグリーン電力を「みなし」ではなく、直接電気として使用する。
※3 他の電力会社が保有・運用している送配電網を使って、発電所から需用者に電気を送ること。
(別ウィンドウで開きます)(参考資料)新丸の内ビルディング概要(PDF:16KB) "
関連
・新丸の内ビルディング
・三菱地所プレスリリース / 2009/12/09 日本初・CO2排出量ゼロのエネルギー「生グリーン電力」の活用スタートへ ~出光興産グループが三菱地所所有の新丸ビルへ供給~(PDF 149KB)
-----image : Google Map : 新丸ビル(都道402号線, 千代田区, 日本)
参考動画
丸の内エリア 古くて新しいオフィスビル群が誕生
(tokyomx,2009年04月27日)
コメント続き
残念ながら都会に住みながら、できるかぎり人ごみに興味がないので、遠くからながめただけというですが、丸の内じっくりみたい気がしてきました。こうした気持ちを他人に喚起するという意味からもこうしたあたらしい試みは歓迎です。(t_t)
参考
・Marunouchi.com
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