昭和シェル石油、新潟県との共同で雪国型メガソーラーを建設
昭和シェル石油が新潟県との共同事業としてメガソーラー発電所を、新潟県に建設すると発表しました。寒冷地、積雪地でのCIS太陽電池による1MW大規模太陽光発電所としての課題にも挑戦するということです。
プレスリリース / 昭和シェル石油、2009/11/24
・新潟県との共同事業開始 (大型太陽光発電所建設)のお知らせ
-----image(”【完成イメージ】”) : 同リリースより
" 当社(東京都港区台場2-3-2 会長:香藤繁常)は、この度、メガソーラー発電所(大規模太陽光発電所)建設を、新潟県の補助事業ならびに一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の「地域新エネルギー等導入促進事業」として、同県と共同で開始することを決定しました。なお、発電所の建設にあたっては、当社の100%子会社である昭和シェルソーラー株式会社(東京都港区台場2-3-2 社長:亀田繁明)が生産するCIS薄膜太陽電池を使用します。
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“雪国型メガソーラー事業”を通して、CIS薄膜太陽電池の多様な気象条件への対応力や、その優れた分光感度特性や劣化の少なさによる発電量の優位性を実証したいと考えています。また、本事業が商業発電施設として日本初のメガソーラー発電所建設となることを目指します。
なお、本事業は、当社の旧新潟製油所の跡地である石油製品輸入基地の構内で行われます。
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本事業においても、敷地内でエネルギー教室を開催できる場を設け、県民の皆様と低炭素社会について一緒に考えていく機会や、電気自動車(EV)用充電システムの設置を通して、新潟県との更なる連携を図っていきます。
【事業の概要】
実施場所 : 新潟県東区臨港町3丁目4914番479
(当社「新潟石油製品輸入基地」構内)
発電規模 : 1000キロワット
発電開始時期 : 2010年9月予定
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CIS太陽電池について
CIS太陽電池はCopper(銅)Indium(インジウム)Selenium(セレン)を主成分とし、シリコンを使用しない太陽電池です。今後シェアが大きく伸びると予測されている薄膜系太陽電池の中でも、最も将来性のある技術と言われており、現在薄膜系で最高レベルにある変換効率も今後更に改善していくことが見込まれています。従来型の結晶系と比較し、原材料の使用量が少なく、生産プロセス数も約半分であり低コストでの製造が可能となります。また、エネルギーペイバックタイム(製造時に投入されるエネルギー量が、太陽光発電によるエネルギーで回収されるまでの期間)の大幅な短縮を実現し、鉛やカドミウムなどの物質を使用していないことから、製造時から環境に優しい製品です。
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関連
・昭和シェルソーラー(株)による宮崎県における太陽光発電所の建設ならびに宮崎県とのパートナーシップ協定締結のお知らせ-----昭和シェル石油、2009/11/27
コメント続き
住所がでているとGoogleマップで確認できますね。
-----image : Googleマップ : 新潟県東区臨港町3丁目付近より
ところで、新潟市の新潟市地域新エネルギービジョンに、太陽光発電についても情報がありました。小規模ですが市としても太陽光発電には積極的に取り組まれているようです。年間日照時間は、新潟が1651時間、東京が1847時間と差がある(1971-2000年の平均値)ものの、年平均全天日射量は、新潟12.8MJ/m2に対して東京13.5NJ/m2とそれほど差がない(2004)と記載されていました。(新潟市の心得寝る儀ビジョンP.10)
まあ、新潟県の日射条件は決してよくないでしょう。また降雪地ですから太陽光発電にとって厳しい条件です。あえてこの地でメガソーラー事業を行う。どれほどの結果がでるのか注目です。(t_t)
参考
・新潟市 : 新エネルギー
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