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スコットランドのSeaEnergy社、台湾のオフショア風力、将来の大規模導入に向けて始動

 スコットランドなどで洋上風車の実績をもつスコットランドのSeaEnergy社が、将来の600MWにもおよぶ大規模導入に向けて、台湾のTaiwan Generations Corporation社と共同開発を開始するということです。
 台湾政府は、2025年に電力の15%を再生可能エネルギーにより賄う計画を上掲し、固定価格買取などの制度的な整備も進めているようです。近くてあまり情報がない台湾の再生可能エネルギーへの取り組みに関する重要な情報が見えてきました。

プレスリリース / SeaEnergy PLC,27 OCTOBER 2009
SeaEnergy and TGC announce agreement to develop offshore windfarms in Taiwan

" SeaEnergy PLC and Taiwan Generations Corporation (“TGC”) are delighted to announce that they have concluded a Heads of Terms Agreement (the “Agreement”) under which they will undertake the joint development of TGC’s pipeline of offshore windfarm projects.
Under the terms of the Agreement, signed by TGC and SeaEnergy PLC’s subsidiary SeaEnergy Renewables Limited (“SERL”), the companies will work on a variety of projects, commencing with the Changhua Offshore Windfarm (the “Project”), which it is planned will have an installed capacity of up to 600MW.
Combining SeaEnergy Renewables’ offshore development expertise with TGC’s pipeline of projects, local knowledge and experience, the partners will jointly plan, construct and operate offshore windfarms in Taiwan.
The Changhua Offshore Windfarm will be located in the Taiwan Strait off Changhua county on the West Coast of Taiwan, about 2.5 to 10 km from shore in water depths up to 30m. The windfarm will initially be jointly owned by TGC and SERL, and may in the future, include other strategic investors as the development progresses. The Agreement provides SeaEnergy with the right to retain a 25% working interest in the windfarm developments.
The Project is expected to require modest initial investment, by both companies, to complete studies, already commenced, which are required to gain a franchise - which equates to regulatory consent - from the Taiwanese Government.
The Taiwan Government has set a target of 15%, or 8,450MW, of Taiwan’s electricity to be generated from renewable resources by 2025. The offshore wind potential has been recognised by the Taiwan Government as offering the fastest gateway to attain such a goal. Taiwan Government foresees a potential of at least 3,000MW of offshore wind power.
The Taiwan Government passed the Renewable Energy Act in July 2009. It is anticipated that the associated feed-in tariff system will be announced by January 2010.
.......... "

参考動画
A New Era of Wind Turbines

(greentechmedia,2009年05月13日)

関連(ソース)
Offshore Wind Project Planned for Taiwan-----Renewable Energy World,2009/10/27

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 近隣のアジアでのオフショア風力発電所建設計画のロケーション情報がほしいと思っていたので、今回のリリースはいい端緒となるかもしれないものだったので、価値ある情報でした。(t_t)

 Changhua Offshore Windfarm-----Taiwan Strait off Changhua county on the West Coast of Taiwan

Changhua_offshore_windfarm
-----image : Google Map.[? Changhua Offshore Windfarm]

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オバマ大統領、スマートグリッドに34億ドル、約3100億円を助成すると発表

President Obama Explains the Smart Grid and Economic Recovery

(whitehouse,2009年10月27日)

 これがオバマ大統領のグリーンニューディール政策の柱か! というプランがようやく動きだしました。フロリダ州の巨大な太陽光発電所前での演説は、鮮烈な印象のメッセージです。グーグルのパワーメータープランのようなスマートメーターから、電力網の整備や需給調整にかかわるさまざまな広範な技術開発が促進されることになりそうです。

President Obama Announces $3.4 Billion to Spur Smart Electric Grids-----EERE News,October 28, 2009

" President Obama announced the largest single electric grid modernization investment in U.S. history on October 27, with DOE tapping $3.4 billion in American Reinvestment and Recovery Act funds for 100 projects. The funds will be matched by $4.7 billion in private investments. According to the president, the smart grid projects will help build a "clean energy superhighway," with a goal of increasing energy efficiency and helping to spur the growth of renewable energy resources such as wind and solar power. The grants range from $400,000 to $200 million, and will reach every state except Alaska.

The smart grid grants will pay for installing more than 2.5 million smart meters, which allow utility customers to access dynamic pricing information and avoid periods of peak electricity use, when power is most expensive. The grants will also support the installation of other smart grid components, including more than 1 million in-home energy displays, 170,000 smart thermostats, and 175,000 other load control devices to enable consumers to reduce their energy use. The funding will help expand the market for smart washers, dryers, and dishwashers, so that U.S. residents can further control their energy use and lower their electricity bills. Such smart grid technologies can also better accommodate the use of plug-in electric vehicles and the production of renewable energy from customer-owned systems, such as solar power systems or wind turbines.
.......... "

関連
Department of Energy - Recovery and Reinvestment
Smart_grid_inbestment_grants
-----image : smartgrid_maps(SmartGridGrantLocations.pdf : www.energy.gov/recovery/smartgrid_maps/SmartGridGrantLocations.pdfより

" [Smart Grid Investment Grants]
Type 100 Projects
Adobanced Metering Infrastructure
Customer System
Electric System Distribution
Electric Transmission Systems
Equipment Manufacturing
Integrated and/or Crosscutting Systems "

President Obama Announces $3.4 Billion in Smart Grid Grants - See List of Projects Here-----Clean Edge,October 28, 2009

次世代送電線網 米34億ドル投資へ-----YOMIURI ONLINE,2009/10/28

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シャープ、化合物3接合型太陽電池セルで世界最高変換効率35.8%を達成

 シャープが、NEDOの「革新的太陽光発電技術研究開発」テーマの一環として、開発に取り組んでいる化合物3接合型太陽電池セルで世界最高変換効率35.8%を達成したと発表しました。人工衛星などに利用される特殊な太陽電池という位置づけながら、集光型太陽電池などへの応用も考えられ、太陽電池開発の新しい開発にとっては、一つの進歩です。

プレスリリース / シャープ、2009年10月22日
化合物3接合型太陽電池で実現 太陽電池セルで世界最高変換効率35.8%を達成

091022a
-----image : 同リリースより

" シャープは、化合物3接合型太陽電池で、太陽電池セルの世界最高変換効率※135.8%※2を達成しました。

化合物太陽電池とは、現在の主流であるシリコンを材料として用いた太陽電池と異なり、インジウムやガリウムなど、2種類以上の元素からなる化合物を材料とした光吸収層を持つ変換効率の高い太陽電池で、主に人工衛星に使用されています。当社は2000年から、光吸収層を3層に積み重ねて高効率化を実現する「化合物3接合型太陽電池」の研究開発を進めてまいりました。

化合物3接合型太陽電池の高効率化には、各光吸収層(トップ層・ミドル層・ボトム層)の結晶性(原子の規則正しい配列性)の向上と太陽光エネルギーを最大限利用できる材料構成が重要です。

従来、ボトム層には、製法の容易さからGe(ゲルマニウム)を用いていましたが、その性質上、発生する電流量は多いものの、電流の大半が電気エネルギーとして利用できず無駄になっていました。これを解決するには、利用効率の高い材料であるInGaAs(インジウムガリウムヒ素)をボトム層として形成することが鍵でしたが、結晶性の高い高品質のInGaAsを作る工程に課題がありました。

当社は今回、独自の層形成技術によって、従来難しいとされていた「結晶性を高めたInGaAsの層形成」を実現しました。これにより、無駄となる電流を最小限に抑え、従来当社では31.5%であった変換効率を、35.8%まで高めることに成功しました。

なお、本件はNEDO※3の「革新的太陽光発電技術研究開発」テーマの一環として、開発に取り組みました。
今後、当社は今回の開発成果をいかして、太陽電池のさらなる高効率化を進めてまいります。

091022a_1
-----image : 同リリースより
.......... "

参考エントリー
革新型太陽電池国際研究拠点について / プレスリリース 経済産業省-----ソフトエネルギー、2008/07/09

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産業技術総合研究所、民間企業31社と「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」を設立

 産業技術総合研究所が、太陽光発電の早期のグリッドパリティ実現を目指し、民間企業31社と共同で、信頼性の高い太陽電池モジュールの新規部材・新規構造を適用した太陽電池モジュールを作製し、部材・構造の有用性や長期屋外曝露試験と加速劣化試験の結果を比較検討する「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」を設立を設立すると発表しました。
 太陽光発電が、電力供給元としての信頼性を獲得することは、コストダウンとともに重要なポイントです。それにより、一日も早く、真に発電源して化石燃料に伍する状況を獲得してほしいと思います。

プレスリリース / 産業技術総合研究所、2009年10月21日
「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」を設立

" 信頼性の高い太陽電池モジュールの実現に向け、産総研と民間企業31社が参画
ポイント
太陽電池モジュールの試作、研究開発促進、人材育成に取り組む。
共同で、新規部材・新規構造を適用した太陽電池モジュールを作製し、部材・構造の有用性を検証する。
太陽電池モジュールの長期屋外曝露試験と加速劣化試験の結果を比較検討する。

概要
 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)太陽光発電研究センター【研究センター長 近藤 道雄】は、別紙に示す民間企業31社と共同で、「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」を2009年10月1日付で発足させた。太陽光発電技術研究組合が連携機関として参画し意見交換を進めるとともに、9団体が協力機関として参画する。連携機関、協力機関についても併せて別紙に示す。期間は2009年10月1日から2011年3月31日までである。

 太陽光発電の早期のグリッドパリティ実現には、太陽電池モジュールの信頼性の向上と長寿命化によるコストの低減が必須である。本コンソーシアムでは、産総研が化学メーカー、部材メーカーを中心とする民間企業31社と共同で、太陽電池モジュールの信頼性・寿命の支配的要因となるモジュール周辺部材について検討し、新規モジュール部材・モジュール構造の有用性を検証する。

 つくばセンターにある小サイズモジュールの試作・評価設備等を利用して、コンソーシアムに参画した民間企業と産総研が集中的に検証研究を実施できる環境を整えるとともに、系統的な研究によるデータベースの構築を図る。また、長期屋外曝露試験と加速劣化試験の結果を比較検討することにより、屋外曝露により発現する不具合要因を明確化する。さらにはこれらの共同研究活動を通じた人的ネットワークの構築により、産業界の若手人材の育成に資する。対象とする太陽電池の種類は、主として結晶シリコン系太陽電池、薄膜シリコン系太陽電池、化合物薄膜系太陽電池である。
.....
別紙
「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」に参画する民間企業
旭化成ケミカルズ株式会社、旭硝子株式会社、エスペック株式会社、大倉工業株式会社、株式会社カネカ、株式会社クラレ、シーアイ化成株式会社、株式会社スリーボンド、積水化学工業株式会社、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社、ダイキン工業株式会社、大研化学工業株式会社、ダイセル化学工業株式会社、大日本印刷株式会社、DIC株式会社、デュポン株式会社、電気化学工業株式会社、東洋アルミニウム株式会社、東洋紡績株式会社、東レ株式会社、東レエンジニアリング株式会社、凸版印刷株式会社、日産化学工業株式会社、日東電工株式会社、日立化成工業株式会社、富士フイルム株式会社、藤森工業株式会社、三井化学株式会社、三井・デュポンポリケミカル株式会社、三菱樹脂株式会社、リンテック株式会社
(計31社、五十音順)
連携機関
太陽光発電技術研究組合
協力機関
株式会社エヌ・ピー・シー、菊水電子工業株式会社、株式会社コベルコ科研、Saes Getters S.p.A、帝人デュポンフィルム株式会社、財団法人電気安全環境研究所、東レ・ダウコーニング株式会社、YOCASOL株式会社、レーザーテック株式会社
.....
用語の説明
.....
◆グリッドパリティ
太陽光による発電コストが既存の発送電網の電力コストと等価になること。
.......... "

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イベント 11/11-13 ジャパンホームショー2009 & サステナブル建築技術展2009

-----イベント案内より-----(事前登録-無料)

Kaijo
-----image : 同案内より

" 第31回ジャパンホーム&ビルディングショー

『Japan Home & Building Show』は、建築関連産業の課題解決と技術発展の一助とするため、製品・技術・サービスを一堂に集め、ビジネスと情報交流の促進を目的に、住まいの建材・部材・設備を取り扱う『ジャパンホームショー2009』と、建築物の長寿命化と資産価値向上のための専門展示会 『サステナブル建築技術展2009』で構成される、日本最大規模の住宅・建築関連の専門展示会です。
 今日、安全にそして安心して住める社会を実現するには、住宅・建築産業に求められている役割は非常に大きく、変化する様々なユーザーニーズを的確にとらえ、応えてゆくことが重要視されています。また今後、住宅・建築の長寿命化を実現するための技術革新・制度改革はますます活発化すると考えられます。そのような中、本展は建材・部材・設備の製品と技術情報を、業界の専門家・関係者に広く発信し、能率的かつ有効に情報交流できる場、課題解決の場となるべく開催してまいります。

会期 2009年11月11日(水) - 11月13日(金)の3日間 10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場) 東ホール
主催 社団法人日本能率協会
共催 社団法人日本建材・住宅設備産業協会、社団法人リビングアメニティ協会、社団法人住宅生産団体連合会、社団法人日本建築家協会
後援 外務省、経済産業省、国土交通省、林野庁、日本貿易振興機構(ジェトロ)(順不同、以上申請予定)
協賛 関連102団体(申請予定)
展示予定規模 700社/1,100小間 (第31回Japan Home & Building Show全体)
入場予定者数 95,000名
入場登録料 招待状持参者・事前登録者は無料。その他は有料(1,000円税込)
同時開催 HOSPEX Japan 2009 "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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ソーラーデカスロン2009、受賞は2007年に続きドイツチーム Technische Universitaet Darmstadt

 ソーラーデカスロン2009の総合優勝は、2007年に続きドイツの大学(ダルムシュタット工科大学 Technische Universitaet Darmstadt)チームが優勝しました。他の19の参加チームを抑えてのまたしてもの2冠は、同大学の高いソーラー建築における高く、先見性のあるヴィジョンを反映しています。

さて、今年報道で注目されていたチームカリフォルニアは、三位に入賞しました。スコアリングをみると、二位のイリノイドイツチームの総合得点の差はわずかです。ドイツチームのソーラー建築で目立つのはなんといってもその太陽電池の容量です。11kWpということですから、日本の一般的な住宅用太陽光発電の容量約4kWpとくらべても、倍以上をコンペ用の小さな建物の屋根に単結晶系、壁には薄膜CIGSの太陽電池を存分に配置し、圧倒的な容量で、将来の”安く、信頼性を増した”太陽光発電住宅による暮らしを演出してみせたようです。

U.S. Department of Energy's Solar Decathlon Home Page / Scoring

●ドイツチーム
 総合優勝1位-最初に参加チームの建物をざっとみたときから気になる建物でした。

Solar Decathlon 2009: Team Germany!

(Americagov,2009年10月12日)


関連
Solar Decathlon ? Technische Universitat Darmstadt

Solar Decathlon:Team Germany

The 11kW Solar Powered House-----Renewable Energy News,19 OCTOBER, 2009
 
Technische Universitaet Darmstadt : Solar Decathlon_09(独)
 Titelverteidigung gelungen(16.10.2009)
----image(”Andrang am Siegerhaus: Besucher stehen am Einlass Schlange. Bild: Andreas Schmautz / TU Darmstadt.”) : 上記リリースより

Team Germany Virtual Tour

(DOESolarDecathlon,2009年10月11日)

●イリノイ

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神戸市、神鋼環境ソリューション、大阪ガス、神戸市東灘の下水処理場における日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業を発表

神戸市、神鋼環境ソリューション、大阪ガスは、共同で神戸市東灘の下水処理場において日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業を行うと発表しました。
 下水処理場の汚泥処理。ぶくぶくと発生するバイオガス、メタンを主成分とする可燃性ガスであり温暖化効果ガスでもある。その処理と再利用に対しては、エネルギー資源の活用と温暖化効果ガスの削減というダブル効果があり世界中でその処理が研究されています。

プレスリリース / 神鋼環境ソリューション、2009年10月19日
神戸市東灘の下水処理場において日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業を行います

Koubebiogas
-----image(”共同実証事業のイメージ図”) : 同リリース添付資料(pdf)より

" 神戸市 大阪ガス株式会社
神戸市(市長:矢田 立郎)、株式会社神鋼環境ソリューション(社長:青木 克規、以下神鋼環境ソリューション)、大阪ガス株式会社(社長:尾崎 裕、以下大阪ガス)は、このたび、神戸市東灘処理場で発生するバイオガス「こうべバイオガス」を都市ガスとして活用するための実証事業に共同で取り組むことを決定しました。
都市ガス仕様に精製した下水汚泥由来のバイオガスを、直接都市ガス導管に供給する試みは日本初であり、本事業を通じて運営方法や、経済性を検証し、同様事業の普及促進やバイオマス資源の有効活用につなげていきます。

バイオガスとは、下水汚泥や食品残渣などの有機物が発酵して発生するメタンを主成分とする可燃性ガスで、未利用の再生可能エネルギー源であることから地球温暖化対策の一つとしてその有効利用が期待されています。しかし、下水汚泥を処理する過程で発生するバイオガス(消化ガス)は、カロリーが低く、不純物を含むため下水処理場内の熱源や発電などに用途が限られていました。
神戸市と神鋼環境ソリューション、大阪ガスは、平成16年度から利用用途の拡大を目指し、利活用検討会を行うとともに、神戸市と神鋼環境ソリューションは発生したバイオガスを精製し、天然ガス自動車の燃料として利用する実証試験を開始しました。神戸市の東灘処理場において平成20年4月から、市バスや民間運送トラックなどに「こうべバイオガス」の名称で販売する事業を行っています。

今回、バイオガスのさらなる活用を図るため、既存の精製設備に加えて、熱量調整設備や微量成分除去設備を設置し、現在大阪ガスが供給する都市ガスと同等レベルにまで高度精製し、ガス導管に送り込みます。送り込まれたガスは、都市ガスとして、大阪ガスの需要家に供給されます。
東灘における取り組みは、発生したバイオガスを高度に精製し、都市ガスの製造所を通すことなくそのまま都市ガスとして供給するものです。これにより、都市ガスの製造所との距離に制約を受けることなく、下水処理場等で発生するバイオガスを余すことなく有効利用することができるようになります。われわれは、本事業を通じて、人類が存続する限り枯渇しない資源であるバイオガスの都市ガス利用を実証し、低炭素社会、循環型社会の構築に貢献します。

なお、本事業は経済産業大臣から交付を受ける一般社団法人都市ガス振興センター「バイオマス等未活用エネルギー実証試験費補助金」を利用して行います。今後、事業を行うにあたって平成21年度中に必要な設備を整備し、平成22年度からの事業開始を予定しています。

■ 実証事業の概要
1. 実証事業の目的
東灘処理場で発生するバイオガス(消化ガス)を都市ガスと同等の水準に精製し、都市ガス事業者の導管網を通じて都市ガスとして供給すること。

2. 参加者と役割(別紙参照)
・ 神戸市:「こうべバイオガス」の供給等
・ 神鋼環境ソリューション:「こうべバイオガス」の高度精製設備の建設・運営等
・ 大阪ガス:高度精製されたバイオガスの買取、都市ガスとしての供給等
3. 期間
(社)都市ガス振興センター「バイオマス等未活用エネルギー実証試験費補助金」交付決定日から事業開始後10年後まで(暫定)。
4. 本事業によるCO2削減効果
本事業で導入されるバイオガス量は当初約80万m3(45MJ/m3)、約2,000戸の家庭が1年間に使うガス量に相当し、これによるCO2削減量は約1,200t-CO2/年。
..........
<CO2削減前提条件>
・ ガス導管への供給量を80万m3/年(45MJ/m3)、家庭用月平均1戸当たりガス使用量を33m3(平成13年4月~平成18年3月末の5年間の平均月間使用量)として計算
・ CO2削減量は、都市ガスの代替としてガス導管に供給する80万m3/年(45MJ/m3)に都市ガスの温室効果ガス排出係数2.29kg‐CO2/m3(45MJ/m3)を乗じた数値から高度精製に必要な電力、熱量調整用LPGによるCO2排出量を差し引いた数値
..........
Koubebiogas2
-----image(”ご参考バイオガスの都市ガスとしての活用”) : 同リリース添付資料(pdf)より "

関連
神戸市
  「バイオ天然ガス化装置」の第35回優秀環境装置表彰 経済産業大臣賞受賞(平成21年6月16日)

Kobebiogas3
-----image(”東灘処理場に設置されたバイオ天然ガス化装置 & こうべバイオガスステーションにおける天然ガス自動車への燃料供給の状況”) : 同リリースより

神戸市東灘の下水処理場において日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業を行います-----大阪ガス、2009年10月19日

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MIT、夏は白、冬は黒に色が変わり、結果省エネを実現するルーフタイルを開発 MIT Team Invents Color-Changing Roof Tiles

 MITの研究チームが、温度によって暑ければ白、寒ければ黒に色が変わり、結果省エネを実現するルーフタイルを開発したということです。材質は、製造方法は特殊だが商業的には一般的に多用されているポリマーを利用、ルーフタイルという形態だけでなく、既存の屋根に塗料として提供されることも可能だということです。

 アメリカエネルギー省長官のスティーブン・チュー氏は以前、建物が太陽光線によって暑くなることを防止するために、屋根を白く塗ること、そういったプロジェクトに対してエネルギー省が資金援助を行うと発表しました。しかし、単に白く塗ると、冬の太陽熱のパッシブ効果を失うことになります。今回MITの研究チームが開発した素材は、変色する温度も調節可能だということです。温度という単語とカメレオンから、サーメレオン(Thermeleon )と名づけられたこの素材は、季節を通じて屋根と太陽の関係をうまく、合理的に調節することができるならば、商業的にも大きな成功を得る可能性があるアイディアになるかもしれません。

MIT News,October 8, 2009
Energy savings in black and white

200910071632531
-----image("Nick Orf PhD ’09 demonstrates a prototype Thermeleon roof tile, using a heat gun to warm part of it. The heated area turns from black to white.
Credits - Patrick Gillooly") : 同リリースより

" MIT students develop concept for color-changing roof tiles that absorb heat in winter, reflect it in summer.

......A team of recent MIT graduates has developed roof tiles that change color based on the temperature. The tiles become white when it's hot, allowing them to reflect away most of the sun's heat. When it's cold they turn black and absorb heat just when it's needed.

The team's lab measurements show that in their white state, the tiles reflect about 80 percent of the sunlight falling on them, while when black they reflect only about 30 percent. That means in their white state, they could save as much as 20 percent of present cooling costs, according to recent studies. Savings from the black state in winter have yet to be quantified.

The team, which the students call Thermeleon (rhymes with chameleon, because of its color-changing property), was one of the competitors in this year's Making and Designing Materials Engineering Contest (MADMEC), a competition for teams of MIT students (or 2009 graduates).
.......... "

関連
Thermeleon web site

Thermeleon take First-Place in MADMEC-----DMSE News

MIT Roof Tiles Save Energy in All Climates-----CleanTechnica,2009/10/11

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大同特殊鋼の14KW集光型太陽光発電システム、宮崎大学に導入

 大同特殊鋼の14KW集光型太陽光発電システムが、宮崎大学に設置されたそうです。同大学の14KW集光型太陽光発電システムの完成式典には宮崎県東国原知事も出席、その様子が動画でも公開されています。

 大同特殊鋼の集光型太陽光発電システムは、あいち臨空新エネルギー実証研究エリアにも導入され話題になりました。熱対策を施した太陽電池素子にプラスチックレンズで集光することで、最小の材料で最大の発電量が確保できるという太陽光発電システムです。最大出力を追求する追尾装置により、常に太陽を追いかけるしくみになっています。

トピックス / 宮崎大学、2009-10-16
14KW集光型太陽光発電システム完成式典を挙行

53
-----image : 同リリースより

" 1 0月16日(金)、14KW集光型太陽光発電システム完成式典が挙行された。
 この集光型太陽光発電システムは、本学工学部の太陽光発電プロジェクトチームと共同研究を実施している大同特殊鋼(株)が製造したもので、日本最大。本学体育館北側敷地(木花キャンパス)に設置された。
 式典では菅沼龍夫学長などが挨拶し、テープカットを行った。また、式典後には、宮崎県太陽光発電振興シンポジウムも開催された。
 また、式典に先立ち、東国原英夫宮崎県知事も現地を訪れ、工学部西岡賢祐准教授や大同特殊鋼(株)関係者の説明を受けた。(画像は、式典の様子。中央が菅沼龍夫学長、学長右が深谷研悟大同特殊鋼(株)常務取締役) "

関連
大同特殊鋼 : 集光型太陽電池

宮崎大に集光型太陽光発電装置-----Yomiuri Online,2009年10月17日

あいち臨空新エネルギー実証研究エリアが開所 注目の大同特殊鋼の集光型太陽電池もお目見え!-----ソフトエネルギー、2009/02/16

大同特殊鋼の集光型太陽光発電システム-----自然エネルギー、2009/06/08

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フランスのEole Water社、大気から水を作る風力発電システムを開発

 RSSリーダーでいつものようにヘッドラインをチェックしていたら、水を作る風力発電についての次のようなヘッドラインが目に飛び込んできました。まあ、新型の風力発電で水を汲み上げて、浄化するシステムについてのニュースだろうなと思っていたら、「fresh water from moisture in the air 大気中の水分から新鮮な水」を作るシステムだといいます。それも、1日あたり500リットルの水を作ることが可能、その原理は大気中の空気に含まれる水分を風力のエネルギーを使って凝縮するものだということです。川や地下水さえない土地でも利用できるのだとすれば、アフリカやオーストラリア、中国などで飲料水の確保に利用できるかもしれません。

A wind turbine that pumps out drinkable water?-----Cleantech Group,October 14, 2009

 さっそく、同社のサイトを訪れてみることにします。

Eole Water(記事中では、Aeolus Waterとなっていますが、社名変更前のサイトしかまだあがっていないようです。この記事では”Eole Water”について書いてみました。)
Eole_water
-----image : Eole Waterサイト

 同社の技術開発のページにある図をみると、発電機で冷却用のコンプレッサーを稼動させ、直径8.5mのバックウィンド型の風車のタワートップ(ナセル)の空気取り入れ口から空気を吸い込み、熱交換器で急速に冷やし水分を凝縮させるしくみだということがわかりました。こんなしくみで、よく1日500リットルの水をと考えて、この風車の出力が少なくとも10数キロW規模であることに思いいたりました。それだけの電力があれば、かなり大掛かりなコンプレッサーを動かすことができます。
 今度は、お値段のことも気にかかりますが、水のまったくない土地で大気中に含まれる水を取り出すことができるとなれば、それはそれで値打ちのある技術となるのでしょうね。
 面白いアイディアが世界にはあります。(t_t)

関連
Ces eoliennes qui produisent de l’eau-----GreenUnivers,14 octobre 2009(仏)

追加情報
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/5/1-2 版(Naverまとめ利用)

*フランスのEole Water社の風力・造水システム。GIZMODOで紹介されました。このシステムについては、ソフトエネルギーでも2009年にとりあげています。興味深いシステムです。

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波力発電のオーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、三井造船と出光興産、日本風力開発などと波力発電所建設計画に合意。日本初の本格的な海洋エネルギー発電プラント、2012年には登場か!?

 オーシャンパワー・テクノロジー社の波力発電システムは、オレゴンやハワイ、イギリス、スペイン、オーストラリアで具体的な計画が進んでいます。そして、今回オーシャンパワー・テクノロジー社のアナウンスによりますと、日本初の本格的な波力発電所建設計画の実施へと、三井造船と出光興産、日本風力開発との間で合意したということです。まずは10MWの波力発電所の建設を開始するということです。
 同社のシステムは、PowerBuoy(TM)という発電ブイを海上に数多くならべ、海中の送電網により合計で大きな発電量を生み出す能力があります。PowerBuoy(TM)一基あたりの容量は、スペインで利用されたPB40ESが40kW、さらに最大規模の150kWのPB150なども用意されています。

参考動画
Wave Power OPTT

(sytestorage,2008年07月14日)
Opttpowerbuoy
-----image : 上記動画より

プレスリリース / Ocean Power Technologies,Oct. 8, 2009
Ocean Power Technologies Signs Agreement for Development of Wave Power Station in Japan

" Ocean Power Technologies, Inc. (Nasdaq: OPTT and London Stock Exchange AIM: OPT) (“OPT” or “the Company”) is pleased to announce it has signed an exclusive agreement with a consortium of three leading Japanese companies to develop a demonstration wave power station in Japan. The Japanese consortium comprises Idemitsu Kosan Co., Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., and Japan Wind Development Co. (the “Consortium”). Further, OPT has been invited to become a member of the Tokyo Wave Power Initiative, a committee including the city of Tokyo, regional governments and national agencies involved in the promotion of new energy sources.

This agreement is the Company’s first project in Japan and is in line with OPT’s global strategy to form alliances with strategic partners in key markets. OPT now has a range of power generation projects globally, including those in Oregon and Hawaii, USA; Scotland and Southwest England; Spain; Australia; and Japan.

The initial phase of the project will be for OPT and the Consortium to work with the Japanese government to increase the recognition of wave power in Japanese energy policy, and to identify favorable sites for OPT wave power stations and assess their commercial prospects. Subject to the successful identification of a project site and completion of economic assessments, the parties plan to enter into an agreement to build a demonstration plant with up to three of the Company’s PowerBuoysR. The trial plant would provide the basis for the expected building of a commercial-scale OPT wave power station with an initial capacity of 10MW or more. Total output from the wave power station would be sold to electric utilities, and at 10MW, could provide power for up to 3,000 households in Japan.
.......... "

関連
日本風力開発

三井造船

出光興産

国内初、三井造船など波力発電所-----FujiSankei Business i.,2009/9/3

" .....11年には実証実験に着手、12年にも出力2万キロワット程度の発電所を洋上で稼働させる方針..... "

Ocean Power Technologies

Ocean Power Technologies from Karl Burkart on Vimeo.

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続きを読む "波力発電のオーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、三井造船と出光興産、日本風力開発などと波力発電所建設計画に合意。日本初の本格的な海洋エネルギー発電プラント、2012年には登場か!?"

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太陽発電システムの訪販が問題になっている。求められる、太陽光発電に関する消費者保護

 経済産業省、消費者庁が一般住宅用の太陽光発電に関する消費者保護、実態調査に動くというニュースを見ました。太陽電池の販売といっても、小社のように小規模な独立系などのシステムの業者は、DIY用の通販だったり、特注だったりで、クレームは、設計・販社に直接きます。しかし、第二次太陽光発電ブームと言われる現在の住宅用太陽光発電システムの販売、施工においては、営業と販社、施工業者が別々というケースも多く、また営業のみという事業も成立していますから、問題が複雑化、クレームの向かうべき先というのもあいまいな場合もあるようです。といっても、すべて今年になってからの”業者内の噂”レベルの情報しか把握できていません。特に、昨年から販売系列の強化、保証のためには責任施工のための講習や企業が設定した施工資格などの取得の義務化など、施工上の管理体制は強化されている印象が強かっただけに、実際に手を動かして太陽電池を施工している業者さんにとっては、意外に思う人さえおられます。
 経済産業省や最近のテレビのニュースを見ていると、「設置すると売電でこんなにもうかる---->実際には、十分の一にもならない」、「補助金が受けられるといったので設置したが、受けられなかった」などの当てがはずれたといったクレームも多いようで、消費者保護の体制作りと正しい商品知識を得るための情報へのアクセスなどが求められているようです。
 さらに、11月1日から太陽光発電の余剰分に限って(自家消費分はカウントされません!)、設置者からの売電価格が現在の倍程度になる制度が始まることもあって、正確でケースに見合った情報の提供が求められています。

プレスリリース / 経済産業省、平成21年10月8日
太陽光発電装置に関する消費者保護の取り組みについて

" 本件の概要
 最近、太陽光発電装置等に係る消費者相談が増加傾向にあります。そのうち、多くが訪問販売によるものです。具体的には、売電により光熱費やクレジットの手数料等の費用負担がゼロになる旨や、すぐに契約しないと補助金が受けられなくなる旨などの不実な告知が疑われる勧誘が見受けられます。
 経済産業省としては今後、下記の対応を実施することと致します。消費者庁とも十分に連携しつつ、これらの取組を通じて太陽光発電装置の普及が健全な形で促進されるよう努めてまいります。
.........
"

関連
ソーラーシステムの訪問販売のトラブルが増加-「売電収入」や「補助金」の過剰なセールストークに惑わされないで------国民生活センター、2009年10月7日

" 全国の消費生活センターに寄せられるソーラーシステムの訪問販売に関する相談が、2008年度に増加し、2009年度も増加傾向が続いている。

 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)でソーラーシステムとは、太陽光発電システムや、太陽のエネルギーを給湯だけでなく暖房などにも利用するシステムのことをいうが、「事実と異なる説明を受け契約したが解約したい」「よく考えると高額なので解約したい」などの相談が多い。

 ソーラーシステムのなかでも太陽光発電システムは、消費者の環境意識の高まり、補助金制度や余剰電力の買取制度(※)により、今後さらに普及が進むことが予想される。

 今後、ソーラーシステムの普及にともない、同種トラブルの発生が予想されるため、トラブルの未然防止・拡大防止の観点から、情報提供を行う。

※2009年11月から、住宅用では、太陽光発電システムを使って家庭で作られた電力のうち、余った電力を電力会社に、1kWh48円等で買い取ってもらうことができる。

相談件数
 ソーラーシステムの訪問販売に関する相談件数は、2005年度に一度増加し、2008年度再び増加した。2009年度も2008年度の同時期と比較すると増加傾向にある。ソーラーシステムに関する相談全体のうち、8割以上が訪問販売に関する相談である。

問題点
..........
報告書(PDF)[詳細情報(203KB) ]
「1.相談件数
.....2009 年度も667 件で、2008 年度の同時期(505 件)と比較すると増加傾向にある......」
.......... "

経産省、消費者トラブル増加で太陽光発電協会に相談窓口開設を要請-----マイコミジャーナル、2009/10/09

" .....3つ目は「割賦販売に関する対応」だ。..... "

参考
太陽光発電協会

太陽光発電の新たな買取制度ポータルサイト

コメント続き

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イベント 11/6 バイオマス・ニッポンin大分

-----イベント案内より-----(事前申込)

" 開催場所 大分文化会館 第2小ホール
開催日 2009/11/6(金)
13:00~16:20 (開場12:30)
ご連絡先 九州バイオマス発見活用協議会事務局
.....(略).....
参加費用・
参加資格等 定員:180名   参加費:無料
当日会場でも受け付けますが、資料準備の都合上事前に、上記申込み窓口へTEL・FAXにてお申込みいただくか、下記事務局ホームページのお申込みフォームでご登録下さい。参加人数が多数いらっしゃる場合は備考欄に合計人数をご記入ください。
九州バイオマス発見活用協議会が開催する説明会等のご案内を希望される場合は【案内希望】を選択して下さい。
内容
主催:九州地域バイオマス関係機関連絡会議 九州バイオマス発見活用協議会
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 九州支部
共催:大分県 JA大分中央会
「木質バイオマス利活用について」~バイオ燃料に関する地域説明会~
●プログラム●
12:30~13:00 開場
13:00~13:10 ご挨拶 九州地域バイオマス関係機関連絡会議 篠原隆 (九州農政局企画調整室 室長)
13:10~14:10 基調講演  「木質バイオマス利活用について」九州大学農学研究院 教授 近藤隆一郎 氏
14:10~14:40 支援説明 「一般社団法人新エネルギー導入促進協議会における新エネルギー導入支援策について」 一般社団法人新エネルギー導入促進協議会 理事 山田明彦 氏
14:40~14:50 休憩
14:50~15:40 大分県のバイオマスについて 鹿児島大学農学部 客員教授 田染晃 氏(TQCSI株式会社 代表取締役) ※講演後、バイオ燃料に関するアンケートを実施させていただきます。
15:40~16:20 特別講演 「木質バイオマスの利用とCO2排出量取引」 株式会社森のエネルギー研究所 代表取締役 大場龍夫 氏
.......... "

関連
11月6日(金) バイオマス・ニッポンin大分にて、特別講演を行ないます。-----森のエネルギー研究所、09/10/05

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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京セラ、ウガンダの学校へ太陽光発電システムを寄贈

 京セラがウガンダ共和国の15の学校に5年間をかけて、蓄電池を含む太陽光発電システムと照明やテレビなどを含めた資材を寄贈するそうです。最初に設置された学校のシステムは、なんと600Wと小さいが照明とテレビなどに電気を供給する用途に使えるということです。

 先進国では、大型の太陽光発電所や、一般住宅用の太陽光発電システムの普及へむけての各国の施策が話題になりますが、送電網が整備されていない地域や国においては、こんな小さなシステムでも役に立ち、国の将来を担う子供たちの教育の場に資することができるということですから、素晴らしく、また我々先進国の人間が消費している電気の量の大きさを再認識させられます。

プレスリリース / 京セラ、2009年10月08日
ウガンダ共和国の学校施設への太陽光発電システム寄贈について

1004
-----image(”現地の学校施設への太陽光発電システム設置風景
”) : 同リリースより

" 京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、本年度より5年間にわたり、ウガンダ共和国の学校施設合計15校に対して、京セラの太陽光発電システムを寄贈しますのでお知らせいたします。
寄贈するのは、蓄電池を含めた太陽光発電システム(出力600W)1ユニットと、このシステムの発電電力によって利用できるテレビ、照明などの電化設備を併せた一式となり、2013年度まで毎年3校ずつ寄贈、設置していく予定です。なお、本年度分は、既に9月上旬に現地学校施設3校へ寄贈、設置を完了しています。

ウガンダ共和国は、アフリカ大陸の赤道直下に位置する内陸国です。外務省によると、ウガンダ共和国の電化率は都市部で約20%、地方部では4%となっており、残りの未電化地域ではケロシンランプや自家用発電機を電気エネルギー源として頼っているといわれています。今後、経済活動や病院、学校等の行政・公共サービス等の充足に向けて、社会インフラ・生活インフラとして電化設備の充実が必要となっており、その電力源として太陽光発電の活用が期待されています。
また、ウガンダ共和国の成人識字率は全体で66.8%であり、同国の発展のためには、国の将来を担う子どもたちの教育環境を整備することが重要となっています。
こうしたなか、2007年7月、ウガンダ共和国の産業担当国務大臣カムントゥ氏が当社佐倉ソーラーセンター(千葉県佐倉市)の施設を視察され、2008年11月には、太陽光発電システムの技術者養成のため、京セラは同国より研修生2名を同センターに迎え、関連技術の習得教育に協力しました。
このような同国との繋がりに加え、当社の太陽光発電システムによって明かりの灯る教室で現地の子どもたちがテレビやラジオを使いながら教育を受けられることは、教育環境の向上にもつながる大変意義深いものであると考え、今回の寄贈を行うこととしました。京セラは、ソーラーエネルギー事業に長く携わる企業として、ささやかながらも同国の将来に貢献し、生活水準の向上に寄与できることを期待しています。
.......... "

コメント続き

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通信誌 / 「地球号の危機ニュースレター」(9月号)351号

Img351
-----市民エネルギー研究所の記事 2009-08-30より----imageも

" 「地球号の危機ニュースレター」(9月号)351号<発行・大竹財団/編集・市民エネルギー研究所>を発行しました。
目次
〈メール通信より〉米国防省漏洩文書が明かす「イラク・アフガニスタンへの劣化ウラン弾輸送」〈ヒューマンライツ・ナウ下記声明を発表〉

《声明》
アウンサンスーチー氏への不当判決に抗議し、同氏とすべての政治犯の即時・無条件釈放、民主化対話の開始を求める。

資料・本紹介
アフリカを二分する遺伝子組換え作物の導入

〈メールより〉核のごみ製造装置 中川修治

〈EIC海外ニュース〉より
環境行政/地球環境/エネルギー/その他

最大の風車で最大のウインドファーム(2)新出雲風力発電所を見る 井田 均
  
盛夏の前に街路樹を選定する愚 恵比寿ガーデンプレイスの判断ミスを怒る 井田 均
 
高速無料化でなくパーク&ライド推進を民主党の環境無視の政策を怒る 井田 均  "


定価 200円(送料90円)
年間購読料 2,000円(送料込)
発行元 財団法人 大竹財団

詳細、お問い合わせは、
市民エネルギー研究所の記事 2009-08-30をご覧ください。

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ダウ Dow Chemical Company、2010年にCIGS型のソーラーシングル(屋根材)を市場投入

 ダウ・ケミカルがCIGS型のソーラーシングルを開発し、2010年に市場投入すると発表しました。これまで、アメリカ市場では、数社がソーラーシングル材を開発し販売してきましたが、より競争力のある仕様の太陽電池が登場する可能性に、日本同様に住宅用太陽光発電システムが住宅販売において重要な付加価値をもたらす商材となっているアメリカで大きな話題を呼びそうです。
 ダウのソーラーシングル(屋根材)は、変換効率が10%で、コストは10-15%低いということです。設置方法が簡単で工期を短縮できる、新築、既築両方に対応できる建築用太陽光発電システムとして普及に期待がもてそうだということです。

プレスリリース / Dow Chemical Company,October 05, 2009
DOW(TM) POWERHOUSE(TM) Solar Shingle Unveiled - Groundbreaking New Technology for Affordable Solar Power

" Building Integrated Photovoltaic Roofing Shingle Expected to Bring Affordable Renewable Energy to Consumers
The Dow Chemical Company (NYSE: DOW) today unveiled its line of DOW(TM) POWERHOUSE(TM)Solar Shingle, revolutionary photovoltaic solar panels in the form of solar shingles that can be integrated into rooftops with standard asphalt shingle materials. The solar shingle systems are expected to be available in limited quantities by mid-2010 and projected to be more widely available in 2011, putting the power of solar electricity generation directly and conveniently in the hands of homeowners.

Groundbreaking technology from Dow Solar Solutions (DSS) integrates low-cost, thin-film CIGS photovoltaic cells into a proprietary roofing shingle design, which represents a multi-functional solar energy generating roofing product. The innovative product design reduces installation costs because the conventional roofing shingles and solar generating shingles are installed simultaneously by roofing contractors. DSS expects an enthusiastic response from roofing contractors since no specialized skills or knowledge of solar array installations are required.

”This is just one example of how Dow's $1.5 billion annual R&D investment is allowing us to deliver practical solutions for some of the world's most critical challenges,”said Dow Chairman and CEO Andrew N. Liveris. ”These types of innovative products not only showcase our deep scientific and technical expertise but also demonstrate how our commitment to R&D is fueling Dow's future growth agenda around the world.”

DOW? POWERHOUSE? Solar Shingle arrays are being showcased today at an event at Dow's Michigan Operations in the Company's headquarters city of Midland, Michigan.
.......... "

関連
Dow Solar Solutions
Homesm
-----image : 同サイトから(ダウのソーラーシングル材として発表されている写真は少ないようです。)

Dow Energy - Homepage

Dow Puts Traditional Panels to Shame With New Solar Shingle-----DailyTech,October 5, 2009

Dow sees huge market in solar shingles-----Reuters,Oct 5, 2009

コメント続き
 さて、これまでもソーラーシングルという屋根材の形状をした太陽電池は数社から発売されてきました。中には10年以上の歴史をもつシステムもあるはずです。というのも10年以上前に、輸入しようとしている人がいたのですが、アスファルトシングルという屋根材自体が日本の住宅では火災時に延焼をまねくということで使えなくなり(防火・準防火地域)、輸入を断念したという話を記憶しています。当時みた資料には、剣道の防具の垂れのような形のものもあったのですが、現在はシート状のものになっているようです。前は、数社あったと思った”シングルのように使える太陽電池”という商品では、有名どころでは、ユニソーラーしかみつかりません。だいぶ、アメリカの市場にも変化があったようですね。ユニソーラーのラミネート型は、こんな価格で売られているようです。

UNI-SOLARR photovoltaic laminates (PVL)
33_roll_laminate-----image : 上記サイトより

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経済産業省資源エネルギー庁、11月1日からの開始にむけ、太陽光発電買取制度室を設置

 11月1日から開始される太陽光発電買取制度、詳細は以下のサイトへ

経済産業省 「太陽光発電の新たな買取制度の開始について」サイト

 この制度の開始に合わせて、太陽光発電買取制度室を設置し窓口機能が強化されるということです。

プレスリリース / 経済産業省、平成21年10月1日
太陽光発電買取制度室の設置について

" 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策課に、平成21年10月1日付けで、「太陽光発電買取制度室」を設置し、本年11月から開始される「太陽光発電の新たな買取制度」についての窓口機能を強化します。
1.「太陽光発電の新たな買取制度」については、関連する法令の整備を終え、本年11月1日から、順次買取が開始されることとなります。
......... "

関連
経済産業省、「太陽光発電の新たな買取制度の開始について」サイトをオープン-----ソフトエネルギー、2009/09/04

" ..........
今回の太陽光発電は、あしがかりとして捉えたいところです。民主党のマニフェストでは、「全量買い取り方式の固定価格買取制度を導入する」とあります。
.......... "

太陽光発電、固定価格買取制のバックボーンとなる法案が可決-----自然エネルギー、2009/07/02

どうなる太陽光発電の買い取り制度 / クリッピング ITpro-----自然エネルギー、2009/04/09

日本版のフィードイン・タリフ、太陽光発電のみなの?-----自然エネルギーの日記、2009-02-24

コメント続き
 さまざまな問題点が指摘されるこの制度、他の自然エネルギーにも門戸が開かれるのか? 余剰分のみではなく、発電量の全量に対して買取る対応がないと、本格的な太陽光発電の導入には拍車がかからないなどさまざまな問題点の指摘があります。

・各家庭に100円未満の電気料金への加算金、低所得者などへの加算は制度的に問題がある。 ・そもそも加算金というなら、化石燃料、原子力のすでに負担している”加算金”や税負担額についてのデーターが必要 ・発電量全体に加算されず、余剰分だけなので、インセンティブが低い ・一般家庭のみのの優遇となり、事業所や発電所へのインセンティブがない ・太陽光だけでなく、風力、小水力、地熱、海洋エネルギー、バイオマスなどへの総合的な買取制度の制度設計が必要

 これらの点に、民主党政権になって新しい展開があるのか? 期待できるのかという点にとにかく注目していきたいと思います。(t_t)

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ホンダソルテック、太陽光発電システムが甲子園球場の”銀傘”に採用

 甲子園球場にホンダソルテックの太陽光発電システムが採用、内野席全体覆う銀傘(てっさん)と呼ばれる屋根に取り付けられるということです。設備容量はなぜか記載されていませんが、発電量が年間約19.3万kWhとのことですから、おそらく200kWp程度のシステムだと推定されます。完成予定は、2010年3月。

プレスリリース / HONDA,2009年10月1日
阪神甲子園球場に、ホンダソルテックの薄膜太陽電池を設置

C091001
-----image(”阪神甲子園球場 薄膜太陽電池設置イメージ”) : 同リリースより

" Hondaの子会社で、太陽電池の製造・販売を手がける(株)ホンダソルテック(本社:熊本県菊池郡 社長:数佐 明男)の薄膜太陽電池が阪神甲子園球場に設置されることが決定した。

 ホンダソルテックの薄膜太陽電池は、阪神甲子園球場のリニューアルにともない、「銀傘」という愛称の内野席を覆う屋根に設置され、2010年3月から稼働する予定。推定される発電量は年間約19.3万kWh※1、CO2削減量は年間約133t※2。

 Hondaが独自開発した薄膜太陽電池は、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造時から環境に優しい太陽電池である。環境意識の高まりにともない、薄膜太陽電池の需要は着実に増しており、2007年から販売している一般住宅用商品に加え、今回の阪神甲子園球場に設置するような公共・産業用商品も2008年から販売している。
..........
【阪神甲子園球場に設置予定のホンダソルテックの太陽電池モジュール諸元】
公共・産業用 HEM125PSA "
セルの種類 CIGS
公称最大出力(W) 125*
外形寸法(mm)
幅×奥行き×高さ 1,417×791×37
質量(kg) 14.3
公称開放電圧(V) 93.3
.......... "

関連
ホンダソルテック / Honda太陽電池モジュール

" ..........
各種太陽電池のエネルギーペイバックタイム(EPT)の比較
生産規模 多結晶シリコン アモルファスシリコン CIGS
100MW 1.5年 1.1年 0.9年
※出典: NEDO成果報告書「太陽光発電評価の調査研究」、
太陽光発電技術研究組合、(2001.3)
.......... "

阪神甲子園球場

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イベント10/28-30 Green Device 2009 - LED/有機ELなどの新照明、太陽電池などの新エネルギー「グリーン・デバイス」が創る未来のライフスタイル

-----イベント案内より-----(事前登録で無料)

" 2009年10月、低炭素社会実現に向けたソリューションが集結
開催概要
会期 2009年10月28日(水)~30日(金) 10:00~17:00
会場 パシフィコ横浜
主催 日経BP社
後援 経済産業省/横浜市
協賛 LED照明推進協議会/日本半導体製造装置協会(SEAJ)/日本化学会/日本真空工業会/日本貿易振興機構(ジェトロ)
協力 日本経済新聞社
来場予定者数 68,000人
入場料 2,000円(消費税込) ※事前登録していただくと無料になります。
同時開催 FPD International 2009
..........
C 新照明導入ソリューションゾーン
 LEDや有機ELなど新照明の市場・技術動向や導入事例をメインシアターで紹介。LED照明や有機EL照明に関心の高い住宅/建築・建材関係者、商業施設などの積極的な導入検討者から、家電、産業用エレクトロニクス、工場関連の方などの新照明を支える技術者まで必見の特別企画です。

10月28日(水) 13:00~13:40 照明デザインの新しい手法と留意点 照明デザイナー、M&Oデザイン事務所代表 Light Bridge Association JAPAN NPO理事長 落合 勉 氏

10月29日(木) 13:00~13:40 実例に学ぶ 照明デザインと新光源 照明デザイナー 岡安泉照明設計事務所代表 岡安 泉 氏

10月30日(金) 13:00~13:40 環境配慮建築と照明計画の未来 日建設計 設備設計部門 設備設計室長 滝澤 総 氏
..........
E World PV Showcase
太陽電池の製造/販売メーカーが一堂に会し、最新情報を一望できる主催者コーナーです
【出展】
カネカ
京セミ
京セラ
サンテックパワージャパン
三洋電機
昭和シェルソーラー
ネクストエナジー・アンド・リソース
フジプレアム
三菱重工業
三菱電機
Motech Industries
.......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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EU、オフショア風力発電! エネルギーは海を超えてやってくる

 EUと地中海のアフリカ岸の諸国やアフリカ南部の国までも巻き込んだ壮大な再生可能エネルギーネットワークプロジェクトの計画が少しづつ動いています。”DESERTECと検索する”と荒々の情報がヒットします。広大な地域を巻き込んで、赤道近くの太陽エネルギーの豊富な地域において太陽熱、太陽光、さらには地上の風力発電、そして進化した送電線網も含んだ壮大な計画です。計算上は、EUとアフリカの協力国のエネルギーのすべてを賄うだけのポテンシャルがあります。現実的には、2050年にヨーロッパ電力需要の15%を太陽熱&光発電を基本とする再生可能エネルギーでまかなうという壮大な計画です。問題は、地域の国際政治とコストです。また、台頭する原子力発電への期待感の高まりや原油価格などもからみながらも、大きな可能性をヴィジョンとして示そうとしていることは評価できます。

ソーラーエネルギーは、すべてのエネルギーを代替することができる-----自然エネルギー、2009/08/01

 さて、このDESERTEC計画の地中海やアフリカにおける地形図的な展開を頭に描いてみてください。その地図を念頭に今回の、EU圏のオフショア、洋上風車の展開の話題も加えていただけると壮大な計画が明らかになってきます。

 洋上風車で世界をリードしようとしている北海などのEU圏内の風力発電所建設計画の全貌をあきらかにする情報、そしてマップが公開されました。そして、オフョアの風力発電所だけで、将来的には、ヨーロッパ全体の消費電力の10%を賄う規模にするためのタイムラインとグランドマップが描かれています。”Oceans of Opportunity ”-海はチャンスをもたらす-を合言葉に意欲的な絵が描かれつつあります。

プレスリリース / European Wind Energy Association,14 September
/ offshore energy plans would supply 10% of Europe’s electricity

" New research findings - revealed today at Europe's biggest-ever gathering to plan the
harnessing of its huge offshore wind energy potential - show that existing and planned
European offshore wind projects would, if implemented, supply 10% of Europe's electricity
whilst avoiding over 200 million tonnes of CO2 emissions every year.
.......... "

関連
Offshore WindCould Supply 10% of Europe, EWEA Says-----Renewable Energy World,2009/09/15

Offshore Wind to Provide One-Fifth of EU Power, Producers Say-----Bloomberg,Sept. 14

European Wind Energy Association : Oceans of Opportunity -Harnessing Europe's largest domestic energy resource- / View the interactive map (PDF, 3.2 MB)

Offshorewindl
Offshorewindlondon1
-----image : View the interactive map (PDF, 3.2 MB)より

200 wind turbines plan for North Sea / クリッピング The Observer(英北海で200基の大型海上風力発電所計画進行中)-----ソフトエネルギー、2007/10/16

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