ソーラーデカスロン2009、受賞は2007年に続きドイツチーム Technische Universitaet Darmstadt: ソフトエネルギー

ソーラーデカスロン2009、受賞は2007年に続きドイツチーム Technische Universitaet Darmstadt

　ソーラーデカスロン2009の総合優勝は、2007年に続きドイツの大学（ダルムシュタット工科大学 Technische Universitaet Darmstadt）チームが優勝しました。他の19の参加チームを抑えてのまたしてもの２冠は、同大学の高いソーラー建築における高く、先見性のあるヴィジョンを反映しています。

さて、今年報道で注目されていたチームカリフォルニアは、三位に入賞しました。スコアリングをみると、二位のイリノイとドイツチームの総合得点の差はわずかです。ドイツチームのソーラー建築で目立つのはなんといってもその太陽電池の容量です。11kWpということですから、日本の一般的な住宅用太陽光発電の容量約4kWpとくらべても、倍以上をコンペ用の小さな建物の屋根に単結晶系、壁には薄膜CIGSの太陽電池を存分に配置し、圧倒的な容量で、将来の”安く、信頼性を増した”太陽光発電住宅による暮らしを演出してみせたようです。

・U.S. Department of Energy's Solar Decathlon Home Page / Scoring

●ドイツチーム
　総合優勝１位-最初に参加チームの建物をざっとみたときから気になる建物でした。

Solar Decathlon 2009: Team Germany!

(Americagov,2009年10月12日)

・Solar Decathlon:Team Germany

・The 11kW Solar Powered House-----Renewable Energy News,19 OCTOBER, 2009
　
・Technische Universitaet Darmstadt : Solar Decathlon_09（独）
　Titelverteidigung gelungen(16.10.2009)
----image(”Andrang am Siegerhaus: Besucher stehen am Einlass Schlange. Bild: Andreas Schmautz / TU Darmstadt.”) : 上記リリースより

Team Germany Virtual Tour

(DOESolarDecathlon,2009年10月11日)

●イリノイ

　総合2位-イリノイ大学チームの建物は、”普通の建物”なのですが、内容を見ると、住んでみたい、これっていくらでできる？　なんてつい聞いてみたくなるこざっぱりとして快適そうな家に仕上がっています。建設費は、$250,000-$450,000とのことでした。同チームのギャラリーには魅力的な建物全体の写真が公開されています。アメリカの伝統的な小屋の作り方を学ぶことができる貴重な画像です。

University of Illinois at Urbana Champaign Virtual Tour

(DOESolarDecathlon,2009年10月11日)

・Solar Decathlon : University of Illinois at Urbana-Champaignと

●チームカリフォルニア
総合3位-事前の報道では、評価が高く。優勝の可能性もあるとみられていたSanta Clara Universityとalifornia College of the Artの合同チームの建物は、Refract Houseと銘々され、未来的で牧歌的な暮らしをイメージさせるカジュアルなデザインで、多くの人の心を捉えたようです。建築部門賞で一位を受賞しました。

Team California

(DOESolarDecathlon,2009年10月11日)