« 経済産業省、「太陽光発電の新たな買取制度の開始について」サイトをオープン | トップページ | ファーストソーラー、first solar 世界第二位の規模53MWの太陽光発電所をドイツで完成 »

2030年に全電力の20%をまかなう再生可能エネルギーの姿と国の政策を象徴する米NRELの2本の風車

 具体的であることは、今の各国のエネルギー政策の未来を語る上では非常に重要かもしれない。日本もまもなく発足する民主党政権では、「1次エネルギーの総供給量に占める再生可能エネルギーの割合を、2020年までに10%程度の水準まで引き上げる。」ということがマニフェストに記載されている。一次エネルギーに占める電力の割合を4割として考えると、電力比では、2020年には25%近い数字になる。現状は、大型水力が9%、その他の新エネルギーが電力比2%にすぎない。この数字を今後どのように評価していけるかは、実に今問題となっている産業構造や省エネ、そして温暖化効果ガス削減に向けての国のグランドデザインにかかってくるので、発足してもいない内閣にそれを求め、施策を議論することは無理がある。

 そんな中で、アメリカは、2030年に全電力の20%を再生可能エネルギーで賄う姿を描こうとしている。省エネがあまりすすみそうもないという指摘があるなかで、再生可能エネルギーに対する本気度と期待度は高い。現オバマ政権が成功すれば、2014年までには大きな数字となって成果が現れるという。オバマ大統領の評価がそのときどうなっているか? 大きな関心を集めそうです。

 このほど、アメリカの国立再生可能エネルギー研究所、National Renewable Energy Laboratory (NREL)に二つの大型風力発電機が導入され、その建柱工事などの様子の動画が公開されました。

Wind Technology Center Installing a Dynamic Duo-----National Renewable Energy Laboratory (NREL) ,August 21, 2009

" The clean wind energy industry must expand significantly in the next two decades to fulfill a strategy of generating 20 percent of the nation's electricity. To provide the technological foundation for that dramatic growth, the National Renewable Energy Laboratory (NREL) is embarking on significant improvements at its National Wind Technology Center.

Engineers are installing the two largest turbines ever tested at the laboratory ? a 1.5 MW turbine manufactured by General Electric and a 2.3 MW turbine from Siemens Power Generation.
.......... "

1.5 MW turbine installation at NREL's NWTC on Aug. 21

(NRELPR,2009年08月24日)

 同研究所のNational Wind Technology Centerに導入されたのは、GEの1.5MWとSiemensの2.3MW大型風力発電機です。国の研究機関にこれだけの実際に稼動する風力発電機があり、専門の機関があるのですから、なんとも羨ましいかぎりです。

関連
Obama Officials Announce Steps to Promote the Clean Energy Potential of the West-----DOE,June 15, 2009

Wind Energy Could Produce 20 Percent of U.S. Electricity By 2030 -----DOE,May 12, 2008

参考

経済産業省 :総合資源エネルギー調査会需給部会(第2回会合)-配付資料(2009年8月28日)

経済産業省 資源エネルギー庁:「長期エネルギー需給見通し」のとりまとめ(2008/5/23)

経済産業省 資源エネルギー庁 : エネルギー白書2009

参考エントリー
NEDOが太陽電池開発に関するロードマップの新版、PV2030+ を公開-----2009/06/11

お墓に太陽電池を! Spain、Santa Coloma de Gramenet町、太陽光発電利用計画推進中 + Roadmap 20% by 2020----ソフトエネルギー、2008/11/28



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン4Ico_rss --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク-----

-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1しなやかな技術研究会のタイムライン2しなやかな技術研究会のタイムライン3]--



[テーマ別インデックス]


[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]

|

« 経済産業省、「太陽光発電の新たな買取制度の開始について」サイトをオープン | トップページ | ファーストソーラー、first solar 世界第二位の規模53MWの太陽光発電所をドイツで完成 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2030年に全電力の20%をまかなう再生可能エネルギーの姿と国の政策を象徴する米NRELの2本の風車:

« 経済産業省、「太陽光発電の新たな買取制度の開始について」サイトをオープン | トップページ | ファーストソーラー、first solar 世界第二位の規模53MWの太陽光発電所をドイツで完成 »