経済産業省、離島での新エネルギー導入促進のためのグランドデザインを策定。相談窓口も開設予定 / 島の自然エネルギー: ソフトエネルギー

経済産業省、離島での新エネルギー導入促進のためのグランドデザインを策定。相談窓口も開設予定 / 島の自然エネルギー

　以前の発表で、10ケ所の離島において次世代送配電ネットワーク、マイクログリッドの実証事業を開始すると発表していた経済産業省が、「枠」を拡大し離島での新エネルギーの導入促進のための施策をはじめるようです。

・経済産業省、１０離島で太陽光発電のための次世代送配電ネットワーク、マイクログリッドの実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2009/07/06

　多くの離島が、エネルギーを本土に依存している現状から、島内の自然環境を生かして太陽光や風力を用いてエネルギーの島内自給を実現する方向性の中で、日本における再生可能エネルギー、マイクログリッドを実現し、成功例を積み上げることが可能であり、必要です。このグランドデザインでは、移動距離から離島での電気自動車の推進にもメリットを見出しています。総合的な離島の今後の自然エネルギーの導入、そして町づくりに期待しています。

プレスリリース / 経済産業省、平成21年8月24日(月)
・｢離島における新エネルギー導入グランドデザイン｣の策定について～離島での新エネルギー導入促進のために～

-----image : 添付資料「離島における新エネルギー導入グランドデザイン（概要）(PDF）」より

" 本件の概要
　経済産業省では、専門家、関係者、関係省庁による検討会を設け、離島における新エネルギー導入のあり方を検討してまいりました。今般、「離島における新エネルギー導入グランドデザイン」を策定しましたので、公表いたします。
発表資料名

｢離島における新エネルギー導入グランドデザイン｣の策定について～離島での新エネルギー導入促進のために～(PDF形式：41KB)
離島における新エネルギー導入グランドデザイン（概要）(PDF形式：23KB)
離島における新エネルギー導入グランドデザイン(PDF形式：190KB)

-----image : 上下とも、添付書類「離島における新エネルギー導入グランドデザイン(PDF)」より-----

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コメント続き

　世界に目を転じると、100％再生可能エネルギーで賄っているといわれるデンマークのサムソ島のような例もあります。現在、ネットでこの10年の動きをまとめたリポートを読むことができます。

・Samso the Danish Renewable Energy Island / SAMSO - A RENEWABLE ENERGY-ISLAND "10 years of Development and Evaluation" report

-----image : 上記サイトフラッシュマップキャプチャー画像

　サムソ島は人口5千人弱、面積百平方キロメートル強の島です。日本の壱岐本島が面積約130平方キロメートル、人口3万程度ということですから、人口密度はかなり少ないです。サムソ島は、風力がメイン、太陽光発電とバイオマス発電を加え100％の自給体制を維持しているようです。

　一方で、気候変動、海面上昇による国家存亡の危機にあるツバルは、2020年に100％再生可能エネルギーによる自給を目指しています。

・ツバル、2020年に再生可能エネルギー100%により、クライメイト・ニュートラル Climate Neutralを目指す-----ソフトエネルギー、2009/07/24

　ツバルは、9つの島からなり合計の面積が26平方キロメートルで人口が1万人弱ということです。

　世界の島々が、国を超えて島としての再生可能エネルギーの利用ネットワークを作ると面白そうですね。小規模分散型のエネルギーを島のネットワークとしてアピール、情報交換できると陸地、大陸でのものとは違った新しい側面がでてきそうです。島の自然エネルギーというカテゴリーをたてて情報を集めてみたいと思います。(t_t)

参考
・島と自然エネルギー「島のための自然エネルギー国際会議」に参加して-----環境エネルギー政策研究所、2003年5月26-28日

・低炭素社会に向けた社会的実験の実践報告（１）デンマークのサムソ島（サムセー島）、自然エネルギー１００％への挑戦-----JANJAN,2008/08/04

・Samso: Denmark's Renewable Energy Island-----Wind Works,February 19, 2006

Samsø eng v1b

（TheFreelancegroup,2009年08月20日）