JA全農、イネのバイオエタノール混合ガソリン「グリーンガソリン」、新潟県内19のJA-SSで販売中
JA全農は、7月17日から本格的な国産原料バイオエタノール混合ガソリンとしてイネから作ったバイオエタノール混合ガソリンを発売している。
プレスリリース / JA全農、平成21年7月1日
-----image : 添付書類「販売店舗 :新潟県内19のJA-SS」より
・イネ原料バイオエタノール混合ガソリン「グリーンガソリン」の販売開始について
" JA全農は、平成19年度農林水産省「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」採択を受け、新潟県内において世界で初めて、原料イネの栽培からバイオエタノールの製造およびエタノール混合ガソリンの販売までを一貫しておこなう事業に取り組んでいます。
平成21年3月販売の予定を延期し、エタノール製造設備の改善を行ってきましたが、このたび販売を開始する運びとなりましたので、お知らせします。我が国初の本格的な国産原料バイオエタノール混合ガソリンとなります。
.....
【ご参考】イネ原料バイオエタノール、グリーンガソリンの主な特徴
原料となるイネは新潟で生産された非主食用品種(多収穫イネ)で食料と競合しません。
また、バイオエタノール製造のエネルギーの大半も新潟で生産されたイネの籾殻を使用し、残渣も地域で活用します。
イネ原料バイオエタノールを混合したCO2削減効果のある環境にやさしい新しいガソリンです。
品質・燃費も通常のレギュラーガソリンと同等です。
エネルギーの地産地消により地域の水田農業振興に寄与し、地域の農地・水・環境を将来にわたり良好に保全することにもつながります。
.......... "
関連
・米バイオ燃料 いよいよ販売/新潟-----日本農業新聞、09-07-18
コメント続き
海外の作物由来のバイオエタノールには、食料資源との競合や価格高騰などの問題、さらには耕地の疲弊化、外国資本による途上国の耕地の収奪などさまざまな問題がつきまとってきました。だいたい畑で燃料という発想自体に問題があるという指摘もあったが、現状は非作物由来のセルロース系や緑藻などの研究に開発のエネルギーも向かいはじめ、バイオエタノールのグリーンな展開にも希望がもてるようになってきました。
今回、JA全農のイネの場合、使われる苗は非主食用品種(多収穫イネ)ということで、日本の減反政策の下で人材と圃場と栽培技術を活用した新しい農業の可能性として注目されます。どれぐらの収支になるのか、是非データーを公開していただきたいプロジェクトです。(t_t)
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コメント
いーりゃさん
コメントありがとうございます。
経済性、エネルギー効率ともに大事ですが、10、20年後の経済性となるとたんに収支だけでなく、資源的な限界の査定にも気を配る必要があるかと思います。
バイオマス、専門外なので、なにか情報があったら今後ともよろしくお願いします。
しな研 t_t
投稿: t_t | 2009/08/20 19:25
日本の米からのエタノールは、エネルギー収支が最大の課題だと思います。以前、愛知県が行なった実験では、生産されたエタノールの1.9倍のガソリンが生産に要したと報道されていました。
新潟県のこのケースでのエネルギー収支も是非、知りたいところです。
なお、経済性では、米粉や飼料用途の方がずっと上です。
投稿: いーりゃ | 2009/08/19 16:54