Applied MaterialsのSunfamの巨大な5.7m2多接合型太陽電池の製造ラインが稼動
5.7平方メートルという1枚で450Wpの出力の太陽電池の話題を覚えておいでだろうか? 以前、目立たない形だが、Applied Materialsの
薄膜太陽電池のラインを中国企業が次々と導入しているという話を知り合いの半導体屋さんから聞いて紹介していたが、それはSunfamの大型太陽電池のラインではなかったようです。この、2.2m*2.3mの5.7m2という、とてつもない大きさの太陽電池を世界で始めて作ることになったのは、以下のプレスリリースのように、サンフィルム社のグロシュレールスドルフ施設(ドイツ、ドレスデン近郊)でということでした。
プレスリリース / Sunfilm,Applied Materials,April 20, 2009 (Business Wire版)
・サンフィルム社とアプライド マテリアルズ社、世界初の多接合SunFab?製造ラインの認証を受け、太陽電池産業の進展に貢献-----E
-----image[”Sunfilm and Applied Materials announced that the world's first tandem junction SunFab Thin Film Line installed at Sunfilm's Grossroehrsdorf facility achieved factory acceptance. Applied's SunFab Thin Film Line features a PECVD system for depositing critical light-absorbing silicon layers on 5.7m2 glass substrates. (Photo: Business Wire)”] : 同リリースより
" サンフィルム社およびアプライド マテリアルズ社は本日、サンフィルム社のグロシュレールスドルフ施設に世界で始めて設置された多接合薄膜太陽電池製造ラインSunFabが2009年4月14日、工場認可を受けたと発表しました。同製造ラインは、5.7m2の基板を用い、最終的な認可試験で認証を受けました。これは、同ラインが、最大8%の効率を有する太陽電池モジュールの生産に必要な規格、さらに生産率と年間総生産量に関する規格を満たすことを証明するものです。同ラインは、大量生産体制に入りつつあります。
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多接合薄膜太陽電池パネルは、結晶シリコン・ウエハーを利用した従来型の太陽電池モジュールに比べ、生産電力1ワット当たりの使用シリコン量が約50分の1で済みます。サンフィルム社では、多接合技術と超大型の5.7m2基板、さらに大量生産システムを組み合わせることで、フル、ハーフ、およびクウォーターサイズのパネルといった、顧客の広範な需要を満たすことができると期待しており、太陽電池発電のコストを劇的に削減することができます。クウォーターサイズの1.4m2モジュールは、最大で115Wp(ワット・ピーク)の電力を生産し、フルサイズの5.7m2パネルは、約450Wpを実現する見込みです。
.......... "
・Sunfilm(E)
Charlie Gay (Applied Materials) - Thin Film Future 2008 - Part 1/3
(solarplaza
2009年04月05日)
・Applied Materials / Applied SunFab Thin Film Line
-----image(pop up) : Applied SunFab Thin Film Line Brochures : Applied SunFab Thin Film Line よりキャプチャー画像
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・結局太陽電池のコストは、量産能力と電力用太陽電池製造ラインのパッケージ化によるギガワット工場の登場待ちか?-----ソフトエネルギー、2008/10/28
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