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富士電機システムズ、太陽光発電事業に本格参入

 富士電機システムズの太陽電池は、具体的には過去の展示会で拝見したのみで、使ったことも販売したこともありません。前からアモルファス太陽電池 FWAVEには興味をもっていたのに、資料送付の依頼すら出していませんでした、、、、

 そして、3月1日から太陽光発電事業に本格参入ということです。太陽電池はもちろん、コンディショナー(連系用インバーター)、二次電池までそろえた幅広いラインアップで、電力の需給がリアルタイムに制御できる同時同量制御による、スマートグリッドなどの分散型電源への展開も図るということです。

プレスリリース / 富士電機システムズ、2009年3月12日
太陽光発電システム事業拡大の体制強化について
090312012
-----image(”参考 : スマートグリッド”) : 同リリース(出典:European Commission 「European SmartGrids technology Platform」 EUR22040を元に一部修正)より

" 富士電機システムズ株式会社(代表取締役社長:社長白倉三德)は、太陽光発電システム事業の拡大に向けて体制強化を図るため、太陽電池セルの生産からエンジニアリングまでを一貫して対応する太陽光発電事業プロジェクト本部を3月1日付けで新設しました。当社はこれまで太陽電池セルの開発・生産・供給を主体に取組んでいましたが、関係する社内リソースを集結し太陽光発電システム事業における事業戦略・マーケティング機能を強化することが狙いです。
..........
3.製品開発強化
(1) 太陽電池セルの開発
 現在のa-Si薄膜系太陽電池の変換効率を高める研究開発にも力を注ぎ、現在の変換効率8%を2年後に10%超へ高めていきます。
(2) 周辺機器の開発
 インバータや無停電電源装置で培った技術と信頼性をもとに高効率パワーコンディショナの開発を完了しました。
今後は、新規パワー半導体による新トポロジーパワーコンディショナと共に次世代素子(SiC)の適用により低容量機種の開発も進めてまいります。(2009年度開発)
また、システム技術としては風力発電プラントにて実証したキャパシタと電池によるハイブリッド電力安定化技術や高速ITネットワークによるリアルタイム同時同量制御、電力系統ロス最小化制御など次世代系統技術を展開してまいります。
これらは、RPS法により急激な導入が期待される北米や自然エネルギー先進国の欧州、更には中国など、フレキシブルで軽量なFWAVEと共にグローバルな市場展開を図ります。

090312011
-----image(”参考 : 大容量パワーコンディショナ 600KWモデル外観”) : 同リリースより
.......... "

コメント続き

 いよいよ日本の太陽電池メーカーで電力よりの技術をもった企業が太陽光発電事業に参入ということになってきました。日本のエネルギー政策では、現状、化石燃料と原子力が主力です。これだけ話題になっている再生可能エネルギーのシェアは、大型水力をのぞくとなんと1%程度しかありません。
 その中で、世界は、特にEUでは2020年に20%というような大きな目標を定めて地域をあげて、脱化石燃料に取り組んでいます。地震のないEUでは、原子力発電の再興の流れもありますが、日本では柏崎刈羽原子力発電所や六ヶ所村の再処理施設付近で活断層がみつかり、これまでの地震の知識では想定外とする事態が毎日のように発見されています。それほど、日本の地殻や地震の分野での研究は日進月歩、地震の予想にいたってはほぼ不可能とされる分野に日本の安全保障が依存していると間ゲルと、いかにやわな地盤の上に日本のエネルギー政策の根幹がおかれ、多大な資金が投入されているのかということを考えてしまいます。
 たぶん、今後は化石燃料、原子力への依存を半分に減らし、当然消費も大幅にできれば半分に、そして足りない分を再生可能エネルギーに変えていく。そんなヴィジョンを語る企業がでてくるタイミングです。

 そんな中で、地域と大規模送電網をネットワーク、家庭から地域間の電力相互融通までを把握し、制御する仕組みが、小規模から大規模まで世界中で検討されています。スマートグリッド、国、世界レベルの電力需給を考える上でとても重要な考え方がそこにありそうです。(t_t)

参考
SmartGrids

(aizabala,2007年11月07日)

SmartGrids

Building the Electron Economy, Part II: SmartGrids, Supergrids, Ecogrids and Hypergrids-----Green Thoughts,April 15, 2007

関連エントリー
吹くか、オバマ風 アメリカの風力エネルギー-----ソフトエネルギー、2009/01/15

関連エントリー(追加)
富士電機、300平方メートル対応のフレキシブルな9.72kWp防草シート一体型太陽電池を発売-----ソフトエネルギー、2011/12/09

富士電機と全国農業協同組合連合会、太陽光発電を利用した農業の実証実験を開始-----ソフトエネルギー、2011/09/07

富士電機とオーエス、持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を開発。発売開始-----ソフトエネルギー、2010/11/10


田島ルーフィングの富士電機システムズのフィルム型アモルファス太陽電池 F-waveを使ったソーラー一体型防水システム「proof solar」-----ソフトエネルギー、2010/08/12

フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について / プレスリリース 富士電機システムズ-----ソフトエネルギー、2007/10/05



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