太陽熱発電の米eSolarが、インドに1ギガワットの発電所建設で印ACME社と独占的ライセンス契約を締結
Googleが選んだeSolar社をめぐって大きな進展があり、話題になっています。(関連エントリー参照)
インドは、潜在的に太陽エネルギー利用の先進地となりうるという指摘が以前からされていました、今回はインドにおける巨大太陽熱発電プラントの建設をめぐって、eSolarがACMEと独占的ライセンス契約を締結したということです。eSolarの太陽熱発電プラントは、かねてから評価が高かったです。今回、インドのACME社が当初100MW、将来的には10年をかけて1GW(1,000 MW)の太陽熱発電所建設計画に取り掛かるという巨大なプロジェクトに利用されることが現実化的になってきました。この計画により、赤道下の国にとってのエネルギーソリューションの大掛かりな試金石となるプロジェクトとして、さらに話題をさらいそうです。
プレスリリース / eSolar,March 3, 2009
-----image : キャプチャー画像、eSolarサイト。
・インドに1ギガワットの太陽熱発電所を建設するため、eSolarがACMEと独占的ライセンス契約を締結(日本語 BisinessWire版)
"CMEは3000万ドルを投じて、eSolar社から国際市場における独占的ライセンスを取得
米カリフォルニア州パサデナ発--(ビジネスワイヤ)--モジュール式で拡張性のある太陽熱発電所の建設企業であるeSolar社は、本日、今後10年間に、最大1000MW(メガワット)の太陽熱発電所を建設するため、インドのエネルギー、環境および通信インフラ・ソリューション分野の大手であるACMEグループと独占的ライセンス契約を結んだと発表しました。eSolar社はACMEを、同社のモジュール式拡張技術のマスターライセンシーとして任命し、同グループがインドでeSolar社を代表して独自にユーティリティ電力用の太陽熱プロジェクトを開発したり、eSolar社の技術を駆使して他企業と協力してインドに太陽熱発電所を建設したりする独占権を与えました。この契約により、両社の資源を組み合わせて、技術開発や構成部品製造に始まり、発電所の建設および運営まで、プロジェクトを完全に遂行することが可能となります。さらに、ACMEはeSolar社に3000万ドルの株式投資を行う予定です。eSolar社のCEO(最高経営責任者)であるブル・グロス氏は、「eSolarは化石燃料に匹敵する初の太陽エネルギーを生産しました。ACMEによる3000万ドルの投資は、当社の技術に対する信頼を示すものです。私たちは、世界中でできるだけ早く事業を展開させていけるように、ACMEのような優れたパートナーと協力することに全力を投じていきます」と語りました。
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・eSolar Signs Exclusive License with ACME to Construct 1 Gigawatt of Solar Power Plants in India
" ACME Invests $30M into eSolar For Exclusive to Key International MarketPasadena, Calif. ? March 3, 2009 ? eSolar, a producer of modular, scalable solar thermal power plants, today announced an exclusive licensing agreement with the ACME Group, a leader in the field of energy, environmental and telecommunications infrastructure solutions in India, to build up to 1,000 MW of solar thermal power plants over the next 10 years. eSolar names ACME as a master licensee of its modular, scalable technology and grants the company the exclusive right to represent eSolar in India developing its own utility-scale solar thermal projects and working with other companies that want to build solar thermal power plants in India using eSolar technology. The agreement combines both companies' resources to enable complete project capabilities, ranging from technology development and component manufacturing to power plant construction and operation. Additionally, ACME will make a $30 million equity investment in eSolar.
”eSolar has produced the first solar energy that is competitive with fossil fuels,”said Bill Gross, CEO of eSolar. "ACME's $30 million commitment demonstrates their confidence in eSolar's technology. We are committed to working with the very best partners, such as ACME, to scale deployment as quickly as possible around the world.
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関連情報、記事
・Acme / 4 March, 2009- eSolar Signs Exclusive License with ACME to Construct 1 Gigawatt of Solar Power Plants in India
/ 04 March, 2009- E-Solar gets $30 mn to help build solar plants in India
eSolar Uses Mirrors and Sun to Wish Founder Bill Gross a Happy Birthday
(eSolarteam,2009年02月05日)
eSolar on CNN
(eSolarteam,2009年02月02日)
・世界最大級の「再生可能エネルギープロジェクト」5選:中国やインドが中心-----WiredVision,2009年3月 5日
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レイテ島の地熱発電地帯
建設地:フィリピン、レイテ島
現在の発電能力:708.5メガワット
予定の発電能力:708.5メガワット
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世界最大の風力発電地帯、インド
建設地:インド、ドゥーレ近郊
現在の発電能力:650メガワット
予定の発電能力:1000メガワット
完成予定:2010年
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中国の風力発電地帯
建設地:不明
現在の発電能力:0メガワット
予定の発電能力:720メガワット
完成予定:不明
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インドの太陽熱発電所
建設地:インド、ハリヤーナー州
現在の発電能力:0メガワット
予定の発電能力:1000メガワット
完成予定:2019年
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中国最大の太陽光発電所
建設地:中国、青海省
現在の発電能力:0メガワット
予定の発電能力:1000メガワット
完成予定:不明
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コメント続き
1ギガワットの太陽熱集熱型の発電所って想像もつかない規模ですが、赤道近く、あるいみこれまで不毛とされていた土地がエネルギー源となるということですから、技術による土地利用の方法の革命が起こりつつあるということです。自然のエネルギーの豊富な場所は、人が住むには厳しい環境であることも多いです。今回の土地利用の革命が、世界にどんな影響をもたらすのか、そして何を失うのか? 興味のつきないところです。(t_t)
関連エントリー
・Googleが選んだ eSolar社 の太陽熱発電システム-----ソフトエネルギー、2007/12/04
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