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五島列島宇久島に、完成すれば日本一の規模となる合計設備容量100MWの風力発電所建設計画が進行中

 長崎県佐世保市の五島列島、宇久島に完成すれば、日本一の規模となる合計設備容量100MWの風力発電所建設計画が進行中ということです。計画通りに完成すれば、日本一の規模ということですが、注目の特長はそれだけではありません。佐世保まで直線距離でおおよそ60kmあまりの送電線を新たに敷設するという計画のようです。風が強い離島から、電力の消費地まで送電するという画期的な計画です。

 五島列島は知っていても、宇久島の名前は初めて聞きました。ではいってみましょう!

・Go! Google マップ : 宇久島
Saseboukushimakyori
-----image : Google Earthキャプチャー画像。

クリッピング / YOMIURI ONLINE,2009年2月28日
国内最大の風力発電所、長崎・宇久島に計画

" .....2012~13年の運転開始を目指す。..........約40メートルの羽根3枚を備えた出力2000キロ・ワットの風車50基を設置..... "

関連情報、記事
日本風力開発

佐世保・宇久に風力発電所計画 国内最大、2011年度供用開始目指す-----長崎新聞、2009/2/28

旧宇久町ホームページ(現在は、吸収合併により佐世保市宇久町となる)

発電所建設の日風開は反発、株価上昇にはもっと強い風が欲しい-----asahi.com,2009年2月27日

コメント続き
 日本風力開発が長崎県の五島列島に日本最大の風力発電所の建設計画を進めているということが報じられましたが、同社のサイトには、まだ確定していないとのリリースが掲載されていました。計画段階ということのようです。

 ということで、報道された内容で実施されるとしたらという話ですが、電力の消費地まで約60kmも海に新たに電線を敷設するという計画には、興味を覚えます。
 ちなみにこの地域の風況は、NEDO 局所風況マップによれば、地上高さ50m以上で7m/s以上の風速です。この計画がうまくいくと、電気の消費地から50km以内の場所が風力発電で利用できることになり、同様の条件の風況の地点を探すのはそれほどむずかしくありません。注目のプランとなりそうです。(t_t)

追加情報
・平成21年2月27日 日本風力開発は、
「本日一部新聞において、長崎県五島列島に風力発電所を建設する計画中であるとの報道がなされました。計画中であることは事実でありますが、投資額等計画の詳細については確定しておりません。
 今後、開示すべき事実が決定した場合は、速やかにお知らせいたします。」
 と発表し、その後進展はないようです。

 コメントに記載した記事のリンクは切れていますが、
風力発電:宇久島に計画 住民が反対陳情、有権者の7割超す署名添え /長崎-----毎日jp,2009/7/1
 という報道にあるように、低周波などへの懸念から大規模な住民の反対運動がありました。



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コメント

_さん
 情報ありがとうございます。

・風力発電:宇久島に計画 住民が反対陳情、有権者の7割超す署名添え /長崎-----毎日jp,2009/7/1
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090701ddlk42040564000c.html

コメント
 環境、景観、低周波に対する懸念から風力発電に対して反対する動きが広がっていますね。風力発電の発展を考える上で重大な懸念材料になってきました。(t_t)

投稿: t_t | 2009/07/02 11:22

毎日新聞
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090701ddlk42040564000c.html

投稿: _ | 2009/07/01 20:40

仁熊義則さん

 コメントありがとうございます。
 再生可能エネルギーも地域での役割が期待されればされるほど、電力網での位置づけや電力網そのものの機能の進化が必要になると思います。
 新しい動きとして、60-100kmの送電が実現してほしいと考えています。

 しな研 t_t

投稿: t_t | 2009/03/03 16:39

五島列島風力計画の直流海底送電の金額と電圧がわかれば、同じく海外の超大規模太陽光+少蓄電の超長距離外国電力輸入計画をたてるベンチャー(あるいは既存大企業)が出現しそうですネ。
私は4000km(石油よりは近い)のこの太陽光基底負荷発電輸入は、遠くない将来、日本の基底負荷電力コスト(7円/kWh以下)に対抗できると思っています。

投稿: 仁熊 義則 | 2009/03/02 10:16

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