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豪Oceanlinx社、シドニーで波力発電所建設計画が本決まり、波力利用の実用化に向けて動きだした

 オーストラリアのOceanlinxが2005年からテスト運用していた波力発電所が無事に試験を終了し、シドニーで正式に運用が開始されることが決まったと発表がありました。オーシャンリンクス社のシステムも最近塩害から発電部分の機器を守ることができるということで世界中で開発競争が繰り広げられているOWC(oscillating water column)方式です。同社のユニークな点は、フロート(人工浮島)と沿岸部にすえつける二つのタイプを用意している点です。また、油井リグのような構造体にも取り付けることができ、将来的には上部で風力発電、基部で波力発電という複合発電の開発も視野にいれての研究も行う方針のようです。

プレスリリース / Oceanlinx,26 February 2009
Oceanlinx_mk_1_devicesOceanlinx_mk_1_devicel
-----image(MK 1) : Google Earthキャプチャー画像。[Google マップ : MK 1 device can be viewed at 34- 27' 07.6” S、150- 54'06.8” E]

" Oceanlinx, a leading renewable energy company, based in Australia with a unique and commercially efficient
system for extracting energy from ocean waves, is pleased to announce that it successfully re-deployed its fullscale
wave energy conversion unit at Port Kembla (south of Sydney) in early February 2009.
First deployed in 2005, the unit has been undergoing planned refurbishment and modifications over the past
few months. Work is now in progress to re-commission the unit and continue the test and trial program.
Oceanlinx’s Chief Executive, Stuart Bensley, said “The modifications to the Port Kembla unit while it was in port
was part of a structured program to apply continuous improvement to our technology. The re-deployment of
this unit is a key step in the Company’s technology development and commercialisation program.” "

Oceanlinx_floating_mk_2s
-----image(MK 1) : Google Earthキャプチャー画像。[Google マップ : floating MK 2 device is positioned at 34- 28'16.7” S, 150- 54' 56.5” E]

関連記事
Australian Academy of Science : PUBLIC LECTURES Australia's renewable energy future Wave energy: The industry now and in the future(5 November 2008)

Sucking up Wave Energy Off Rhode Island-----POPSCI.com,December 10, 2007

Australian company to make electricity in R.I. waters-----Rhode Island news,December 5, 2007

コメント続き
 同社の進行中のプロジェクトを紹介するページに紹介されていた緯度と経度でGoogle Earthに同波力発電所を表示させたのが上で紹介した地図の画像です。実際に設置されている様子がGoogle マップでも確認できますので臨場感があり、かしこいシステムの紹介の方法ですね。また何年かしたら、画像が更新されるかもしれませんね。

 さて、同社のシステムは、シドニー以外では、アメリカでハワイで2.7MWとロードアイランドで1.5MW、イングランドのサウスウエストで5MWの発電ユニット、さらにはメキシコ、オーストラリアなどで波力発電所開発計画に採用されるということです。

 波の振動を空気の疎密波に変換しダンパーやタービンを駆動させる方式の波力発電所である、OWC(oscillating water column)方式の発電所は直接駆動部分が海水に触れにくい構造になっているため、塩害や荒れた海の膨大なエネルギーによる破損が起こりにくいといわれています。ここ数年で急激にいろいろなところで導入が進みそうな方式です。
 各国の様子をみて、有効であるならば、日本でも是非導入してほしいものです。(t_t)

Wind and Wave: a marriage made offshore?-----Energy Matters,February 12th, 2009

参考エントリー
Wave Energy Project Proposed for Maui / プレスリリース U.S. Department of Energy(ハワイ、マウイ島の波力発電計画)-----ソフトエネルギー、2008/02/14

スコットランドで世界初の3MWのOWC波力発電所建設計画をスタート-----ソフトエネルギー、2009/02/10

追加情報
Australian First – MK3PC Grid Connected-----Oceanlinx,29 March 2010



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