NTT、NTT環境エネルギー研究所が、太陽電池の単セル(0.4V)から15Vまで昇圧できる極低電圧昇圧回路を開発
NTTは、NTT環境エネルギー研究所が開発した極低電圧昇圧回路と呼ばれる、昇圧回路を開発し、さまざまな分野で太陽電池と同回路とバッテリーを組み合わせたシンプルな独立系太陽光発電システムの利用が可能になる技術を発表しました。これまでの成果の資料によると、せいぜい4~8Vまでの昇圧だったのが、今回の発表では、一気に15Vまで昇圧能力を向上させたということのようです。これまでが、携帯やPDAでの利用電圧だったのが、ここまで能力が向上したことで、通信、照明などより本格的な機器の利用が可能になりそうです。
非常に興味深い技術です。これまで結晶系の太陽電池モジュールで行われてきた直列接続によるシステム電圧の確保が必要なく、たった一枚のセルで12V系が運用できるようになります。さらには、部分影等の問題を避けることが可能になる可能性があり、効率の向上とシステムそのものの単純化が可能となる興味深い技術が発表になりました。
クリッピング / MSN産経ニュース、2009.2.18
・NTT、発電効率3倍の太陽電池を開発 アジアでも実証実験
関連
・NTT : 太陽電池から効率良くエネルギーを取り出すIC版極低電圧昇圧回路技術
・単セルの太陽電池に昇圧回路を組み合わせ多用途に使える携帯用電源,NTTが開発-----nikkei Tech-On,2004/02/13
コメント続き
NTTの上記サイトによれば、昇圧回路のほか、太陽電池から最大限に電力を取り出す機能(Maximum Power Point Tracking:MPPT)を備えていて、極低電圧昇圧技術とMPPTの採用により、従来の太陽電池モジュールの25%~50%増の発電電力が得られるということでした。太陽電池技術を利用すれば、0.4ボルトの電圧を15ボルトにまで引き上げることが可能ということです。
ただ、ニュースで発電効率3倍と発表されている、その3倍の意味が良くわからない。どういう意味なのだろう? 続報を待ちます。(t_t)
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