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三洋電機、新日本石油が薄膜太陽電池メーカー、三洋ENEOSソーラーを設立

 世界的な経済危機は、太陽電池への一部の新規参入組みにとっては、思わぬ足踏みを強いる決壊となっています。しかし、オバマ政権の誕生により、その後をにらんだシェア争い、再編の波は世界の太陽電池メーカーに新しい展開を生む契機をもたらしています。そんな中で、三洋電機と新日本石油が薄膜太陽電池メーカー三洋ENEOSソーラーを設立、2010年に80MW規模で太陽電池を製造、2020年に2GWの生産規模を目指すということです。

プレスリリース / 三洋電機、新日本石油、2009年01月23日
三洋電機、新日本石油共同プロジェクト 薄膜太陽電池合弁会社の設立について

" 三洋電機株式会社(本社:大阪府守口市、社長:佐野精一郎)と新日本石油株式会社(本社:東京都港区、社長:西尾 進路)は、本日1月23日付で薄膜太陽電池合弁会社「三洋ENEOSソーラー株式会社」を設立いたしました。
 急速に進む地球温暖化問題により低炭素社会の実現は全世界共通の課題となっています。また、金融危機に端を発する世界的な景気低迷も深刻度を増してきています。そうした問題に対し、特に米国では、「グリーンニューディール政策」と呼ばれる新たな政策を掲げており、クリーンで無限のエネルギー源である太陽光発電の積極的な導入に向けた動きが活発化しつつあります。この動きは今後、先行している欧州諸国も巻き込み全世界に拡大していくものと思われますが、薄膜太陽電池は、最も安価なコストの実現が見込まれる太陽電池であり、大規模発電システム用途を中心に急速に市場が拡大することと期待されます。
 新合弁会社は、三洋電機がHIT太陽電池※で培った世界最高水準の変換効率を誇る太陽電池要素技術、薄膜太陽電池の基礎技術、および新日本石油が持つ石油精製や化学品製造で培ってきたガスの原材料技術、大規模な太陽光発電の有望市場と目される中東産油国との信頼関係等、両社の強みを結集し、早期事業化を図り、高性能で信頼性のある製品を市場に供給することで、急拡大が見込まれる薄膜太陽電池における世界のリーディングカンパニーを目指します。
 新合弁会社は、当初80MW規模で2010年度内の生産・販売を開始した後、順次生産規模の拡大を図り、国内外を合わせ2015年度に1GW規模、2020年度には2GW規模の生産・販売を目指してまいります。
新合弁会社の概要
会社名
:三洋ENEOSソーラー株式会社
.......... "

関連記事
三洋電機と新日石が合弁会社「三洋ENEOSソーラー」を設立--薄膜太陽電池製造、開発へ-----CNET News,2009/01/23

三洋、新日石が合弁会社…薄膜型太陽電池を開発・生産-----YOMIURI ONLINE,2009年01月24日
" 2015年度に薄膜型で世界シェア(占有率)25%を目指す。..... "

パナソニックと三洋電、“親子”で育成できるか太陽電池-----asahi.com,2009年1月27日

SANYO and Nippon Oil confirm thin film solar JV-----PV-tech.org,23 January 2009

参考エントリー
パナソニックと三洋電機、資本業務提携。HITパネル太陽電池はどうなる?-----ソフトエネルギー、2008/12/22

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すべての電力を太陽電池による発電でまかなう格納庫が米に登場

 太陽光発電は未利用なスペースの有効活用ということから、広い屋上を備えた建物やこれまで利用されないままで放置されてきた空き地に向いています。さらに、昨年の原油価格の激しい上下動は、単に原油価格を眺めるだけで、右往左往しなければならない状態からの脱出の方法としても太陽電池を利用した発電、今アメリカで盛んに開発されている太陽熱発電システムなどの開発に新たな意味を付け加えたといえます。値上がりも、そして価格の激しい上下も企業経営にとっても、そして、国のエネルギー安全保障上でも対策を考慮すべき重要な課題となったのです。

 京セラのリリースによると、カリフォルニア州バーバンク(Burbank, California)の空港の格納庫の屋上に268kWの太陽電池をのせ、利用する電力のすべてをこの太陽光発電でまかなう施設が完成したそうです。
 鉄道、道路、そして空港関連施設などにおいて、その未利用な日射条件の良好な場所を積極的に利用するという傾向は、世界的に話題になっているグリーン・ニューディール的な景気浮揚策の中でのびていく分野に思えます。

プレスリリース / KYOCERA,December 19, 2008
KYOCERA and Independence Power Announce Completion of 268 kW Solar Power System in Burbank, California
Burbank1
-----image : 同リリースより

" As part of the construction of a new private aviation hangar at the Bob Hope Airport in Burbank, Calif., Independence Power has completed a 268 kW solar power system which meets 100% of the requirements for the new hangar and attached office building. The structure was built by Shangri-La Construction, and is occupied by Avjet Corporation.

The structure has been certified at a LEED Platinum level, and is the first aircraft hangar to be entirely powered by solar power.

The system consists of 1,530 Kyocera 175 watt panels, which are mounted on a custom steel superstructure. The steel was designed to meet appearance goals of the building architect, as well as an angle which supports energy conversion in the solar panels. Power conditioning is provided by a Xantrex GT-250 inverter.
.......... "

関連
3030 N Clybourn Avenue
/ Press
 / Pictures & Video

Shangri-La Develops Solar-Powered, LEED Platinum Aviation Hangar-----Clean Technica,December 16th, 2008

Green: Real Life Captain Picard controls 1st ever 'green-means-business' Aviation Hangar

(michaelgonline,2008年12月12日)

コメント続き
 この格納庫は、業界団体などで構成される米国グリーンビルディング協議会の建築のLEEDと呼ばれる基準でプラチナレベルということです。

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山梨県、東京電力、甲府市米倉山にメガソーラー太陽光発電所建設計画を発表

 各地にメガソーラー、メガというから10の六乗Wを超える巨大な太陽光発電所が建設されたり、計画されています。今度は、山梨県の土地に東京電力が約10MWの太陽電池を並べた発電所を2年後の平成23年までにその一部を完成させる計画と県の運営による太陽光発電の普及啓蒙活動を目的としたPR施設を建設すると発表しました。

プレスリリース / 山梨県、東京電力、平成21年1月27日
山梨県米倉山地点におけるメガソーラー発電の設置計画について

"  山梨県(知事:横内 正明[よこうち しょうめい])と東京電力株式会社(取締役社長:清水 正孝[しみず まさたか])は、本日、山梨県甲府市米倉山において、出力約1万kWの太陽光発電所を建設するメガソーラー発電計画を共同で進めてい
くことについて合意いたしました。

 本計画は、平成23年度の一部運転開始を目指し、山梨県と東京電力が共同で進めていくもので、山梨県は、太陽光発電所の土地の提供をはじめ、本計画を通じた太陽光発電の普及啓発活動を推進し、東京電力は、太陽光発電所の建設・運転
を担います。具体的な計画内容は以下のとおりです。
 ○米倉山[こめくらやま]太陽光発電所(仮称):
 ・県所有地における、出力約1万kWの太陽光発電所
 ○太陽光発電等PR施設:
 ・県の設置・運営による、太陽光発電等の普及啓発活動を目的としたPR施設

 今回の計画による出力約1万kWの太陽光発電所から得られる年間の発電電力量は、一般家庭約3,400軒分の年間使用電力量に相当する約1,200万kWhを見込んでおります。これによるCO2排出量の削減効果は年間約5,100tとなる見込みで、これは、一般家庭約1,000軒分の年間CO2排出量に相当します。 "

関連
山梨県、電気課 / 山梨県米倉山地点におけるメガソーラー発電の設置計画について。メガソーラー発電計画(PDF,124KB)

参考
山梨の魅力


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吹いたオバマ風! グリーン・ニューディールで再生可能エネルギー枠に、投資促進1千億ドル

Googleearthcap090125-----image : Google Earthキャプチャー画像。「変わるアメリカ」

 20日誕生したオバマ政権は、矢継ぎ早に政策を進めている。グリーン・ニューディールとも表現された景気浮揚、雇用促進のための政策を予定通りに進めています。

クリッピング / asahi.com,2009年1月26日
代替エネルギー開発、投資促進1千億ドル 米オバマ政権

" .....「現状に達するまで30年かかったが、今後3年間で2倍に増やす」と明記。生産の増加分は600万世帯のエネルギー需要に相当するという。家庭に効率の良いエネルギー利用を促す最新の電気メーターも4千万世帯に導入する計画だ。"

クリッピング2 / 毎日jp,2009年1月25日
オバマ米大統領:代替燃料、3年で倍増 景気対策の効果説明

".....代替エネルギー専用の送電線を全米に3000マイル(4800キロ)分建設する方針..... "
----------

コメント
 だが、もっとも注目される点は、再生可能エネルギーに関しての動きがすでに十分に練られていると思える点です。大規模なスマートグリッドを導入するというプランは、以前から風力エネルギーの関係者などがアメリカの再生可能エネルギーを有効なものにするために不可欠としていたのですが、オバマ政権の実現可能力という具体的な力を得て、一気にトータルプランの実現へと着手していきそうです。毎日jpのほうの記事で伝えられた24日の演説は、THE WHITE HOUSE BLOGとYouTubeにて公開された。週一回の記念すべきブリーフィングで再生可能エネルギー(代替エネルギーと表現)に触れたことは国内の経済、社会不安の解消に向けて動きだす契機のひとつとしているということなので、今後の展開が見ものです。

President Obama delivers Your Weekly Address-----THE WHITE HOUSE BLOG,January 24th, 2009版に該当の内容が掲載

".....
To accelerate the creation of a clean energy economy, we will double our capacity to generate alternative sources of energy like wind, solar, and biofuels over the next three years. We’ll begin to build a new electricity grid that lay down more than 3,000 miles of transmission lines to convey this new energy from coast to coast. We’ll save taxpayers $2 billion a year by making 75% of federal buildings more energy efficient, and save the average working family $350 on their energy bills by weatherizing 2.5 million homes.
..... "

01/24/09: President Obama's Weekly Address

(whitehouse,2009年01月23日)

" In his first weekly address since being sworn in as the 44th president of the United States, President Barack Obama discussed how the American Recovery and Reinvestment Plan will jump-start the economy. "

コメント続き

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イベント 東京2/10-12 大阪2/19-21 ENEX2009 第33回地球環境とエネルギーの調和展

-----イベント案内のサイトより-----
Common_logo

" 内 容 省エネルギー・新エネルギーの総合展示会
テーマ 省エネ、新エネ、環境技術が未来を変える
~低炭素社会実現にむけて活かすビジネス、変わるくらし~
会期・会場 TOKYO:東京ビッグサイト 西3、4ホール
2009年2月10日(火)~12日(木) 10:00~17:00
OSAKA:インテックス大阪 2号館
2009年2月19日(木)~21日(土) 10:00~17:00
主 催 財団法人省エネルギーセンター
入場料 無料
来場見込み 東京:60,000人 大阪:30,000人 
特別協力 読売新聞社
.......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内のサイトをご覧ください。

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吹くか、オバマ風4 アメリカの自然エネルギー

 オバマ大統領の就任演説をみなさんはどう聞き、どう考えましたか? 日本では真夜中のライブ中継だったので聞いていない人もいるようです。最初は地味な印象でしたが、何度か聞くと感動がこみあげてきました。ガッツの感じられる深い内容だと思いました。議論から機能する政府へ、また国民一人一人が負う課題と義務と権利に関して、学ぶところが大でした。日本では、政治家の言葉が軽くなりすぎている気がしますが、かの地では真剣になるときには、響く言葉が発せられることを知って、あらためて希望と課題を意識することができました。

 みなさんも是非、お聞きください。

オバマ米大統領の就任演説 YouTube版 whitehouse 発信!-----GreenPost -Heuristic Life -,2009/1/22

関連(追加情報、1/24)
U.S. Department of Energy / U.S. Department of Energy's Office of Energy Efficiency and Renewable Energy (EERE)

The White House THE AGENDA • ENERGY & ENVIRONMENT
-----

 さて、「吹くか、オバマ風」も4回目、地熱の情報を集めていましたが、これまでのエントリーで結構扱ってきているので、地熱については別の機会にします。今回は、今後のアメリカの温暖化防止政策とエネルギー問題への今後の取り組みについて、ホームページで公開されている情報をたよりに少しみていきたいと思います。

 まず、下のchange.orgのサイト。ここは、今後有力な情報ソースとなりそうです。アメリカの抱えるさまざまな問題に対して、政府とNGOやNPO、そしてアメリカ国民、そして関心のある世界の人々をつなぐ架け橋のとして設置されたchange.orgがそのサイトです。その中で最大のメンバー数を誇るStop Global Warmingです。アメリカの市民が温暖化問題にどんな考え方とアプローチをとっていくのか大いに注目されます。

おすすめサイト / change.org
Changeorggwsite
-----image : change.org Globalwarming キャプチャー画像

 このサイトにあげられたテーマ(原因、Causes)には、Stop Global Warmingがトップにあります。他にも、それを含む18のテーマがそれぞれのサイトを割り当てられて、選挙運度の動きそのままに、動いていこうとしています。

Causes
/ Globalwarming
/ Tell Us: How can Americans lead in stopping global warming?-----globalwarming.change.org,JANUARY 21, 2009

Steven Chu Reacts to the Citizen's Briefing Book

(ChangeDotGov,2009年01月15日)

 現在このサイトでは、エネルギー長官に就任したスティーブン・チューさんが「どうやってアメリカが温暖化防止策で世界をリードするか?」という問いに答えています。オバマ政権誕生1日目にしてこの情報量は、見事なものです。国、NGO&NPO、そして関心のある市民の対話、情報発信という連携を模索する政治課題をより多くの参加を促しながら行おうという民主主義の実験に見えます。
 このスティーブン・チューさんのコメントを見ても、独善的なアメリカという姿は見ることができません。自然エネルギー、再生可能エネルギーを3年で倍にするという計画を進めることは間違いないようです。

再生可能エネルギー、"オバマ大統領"は、3年で倍にする計画を発表-----ソフトエネルギー、2009/01/14

 さらに、一般からの投票から選ばれたテーマのなかには、一般の投票から得ればれた10のテーマがあります。
ideas
 

" Develop & Implement a National Strategy for Sustainability.....Make the grid green in 10 years..... "

 持続可能な開発と、再生可能エネルギーの利用を拡大しつつ次世代の送電網の拡充を目指す、スマートグリッド的なアイディアが含まれています。送電網、スーパーハイウェイ構想を業界の建設を電力、再生可能エネルギー業界が強く意識する中でグリーン・ニューディール政策ともいわれる内容の中でどう予算付けされていくのか気になるところです。以下のエントリーにスーパーハイウェイ構想についての情報があります。

吹くか、オバマ風 アメリカの風力エネルギー-----ソフトエネルギー、2009/1/15

 今後どのようにこのサイトが生かされ参考にされていくのか大いに気になります。このサイトのユニークな点は、アメリカ国民でなくとも、メンバーになれることです。選挙献金とさらにはNGOへの寄付がこのサイトからできるようになっている点もユニークです。オバマさんが求める行動とはあくまでも具体的なもののようです。登録すると、自分の”My Change.org URL”が割り当てられ、コメントなども可能になります。選挙戦、移行チーム、就任後までよどみなく続くインターネットを利用したサイト運営、こちらも大いに注目されます。(t_t)

www.change.org/profiles/greenpost

参考

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日本TI、太陽電池を組み込んだ無線ネットワーク向けユニットをリリース

 日本TIが太陽電池搭載の無線センサーネットワークの構築を可能にするクレジットカード大の「ソーラー・エナジー・ハーベスト」開発キットの販売を開始しました。

プレスリリース / 日本TI,2009年1月20日
日本TI、無線ネットワーク向けに、外部からの電源供給が不要な「ソーラー・エナジー・ハーベスト」開発キットを発表
Scj_09_005
-----image : 同リリースより

" 最先端のフィルム・タイプ充電池にTIの超低消費電力『MSP430』マイコンと無線技術を搭載した『eZ430-RF2500-SEH』キット
 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、産業、輸送、農業、および通信アプリケーション向けに、光エネルギーを電力に変換する「ソーラー・エナジー・ハーベスト(注)(SEH)」開発キット『eZ430-RF2500-SEH』を発表しました。無線ネットワークシステム設計においては、各種の代替エネルギーが注目されており、今回は光エネルギーを活用したものです。この「ソーラー・エナジー・ハーベスト(SEH)」開発キット『eZ430-RF2500-SEH』はクレジットカードほどの大きさで、米国Cymbet社製の最先端フィルム・タイプの固体リチウム二次電池(EnerChip?)に、TIの『MSP430』マイコン(MCU)と『CC2500』RFトランシーバを搭載した『eZ430-RF2500開発ツール』を組み合わせました。これにより開発者は、光エネルギーによる自己発電を用いた無線センサーネットワークの設計を容易に行うことができます。このシステムでは一次電池を使用しないため、遠隔地や作業が行いにくい環境下で時間、費用、危険が伴っていた定期的な電池交換作業が一切不要となります。
『eZ430-RF2500-SEH』開発キットは19,800円(税込み:希望小売価格)にて、2月以降TIおよび販売特約店より販売開始の予定です(www.tij.co.jp/ez430-RF2500-SEH)。

遠隔地や作業が行いにくい環境下での作業改善に向けて、無線センサーはますます集積化と小型化が進んでいます。従来、無線機器の駆動にはコイン電池や乾電池が必要だったため、電池のスペースが必要でした。今や、この電池スペースにこの度の「ソーラー・エナジー・ハーベスト(SEH)」モジュールを組み込むことで、明暗いずれの環境下でも「エナジー・ハーベスト」技術を用いた効率的な充電、処理および送信が可能となりました。

注)エナジー・ハーベスト:熱、光、振動などの周囲の環境にあるエネルギーを電気に変換し、一次電池や外部電源を使わずに電子部品を駆動する技術


『eZ430-RF2500-SEH』開発キットの主な特長
.......... "

コメント
 無線通信用のユニットが太陽電池で運用できると電源の供給回路や電源の配線が不要となりセンサー網の多用とネットワーク化が可能になります。太陽電池に限らず、独立電源を搭載したこうしたデバイスを開発し、エネルギーの収穫というネーミングをつけたことが、どこかピンとくるところがある商品でしたので、紹介します。
 ちなみに、小社グリーン・ポストでは扱っておりませんので、販売店にどうぞ。(t_t)

参考
東京エレクトロン デバイス TED、INFINITE POWER SOLUTIONS社の低自己放電率の全固体薄膜2次電池 THINERGYの取り扱いを開始-----しなやかな技術研究会、2010/08/04

Wireless sensor networks, energy harvesting and RFID in Asia-----Energy Harvesting Journal,29 Jul 2010

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洋上風車などの再生可能エネルギーの開発、そして電気自動車を都市作り電力供給計画にまで活用するVehicle-to-Grid (V2G)が米デラウェア州ニューアークで開始

 風力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギーの開発が進むアメリカで、デラウェア大学の研究グループが電気自動車を使って電力の蓄電、ひいては平準化、安定化を試みるVehicle-to-Grid (V2G)の実証実験を開始しました。デラウェア州ニューアークで開始された店舗を使った実験を皮切りに、やがては都市全体のエネルギーの利用形態を再生可能エネルギーにシフトさせる壮大な実験となります。
 都市と大学研究機関をまきこんだエネルギーと気候変動問題への具体的な取り組みとして、カーボン・フリーな地域、都市の電力利用とビジネスの展開として大いに注目を集めています。
 システムとしては、電気自動車、ハイブリッド車(Plug-In)、燃料電池車などの蓄電池に蓄えた電力を、送電網に逆潮させるというダイナミックな電力マネージメントシステムの構築を目指すということです。

プレスリリース / City of Newark,Delaware,January 12, 2009
Press Releases / City of Newark, Delaware, First in Nation to License Electric Cars to Provide Power(PDF)

" On Friday, January 9, 2009, the City of Newark became the first electric
utility in the United States to approve the use of an electric vehicle to store and provide power for the
local electric grid.
The vehicle, which runs on electricity alone, is specifically designed to store energy and improve grid
reliability. University of Delaware researchers helped develop the concept, called Vehicle-to-Grid (V2G),
by working with a consortium of industry partners over the past decade to establish the
communications protocol between the vehicle and the grid operator. Industrial partners in the
consortium include Delmarva Power and its parent company Pepco Holdings Inc; PJM, the regional grid
operator; California-based electric vehicle manufacturer AC Propulsion; and others.
With the City of Newark’s approval, the UD team is now conducting V2G testing at two outlets within
the City’s service territory.
Associate Professor of Marine Policy Willett Kempton explained how the technology benefits the grid
operator. Currently, there is no energy storage built into the electric grid system, meaning that
electricity usage and electricity generation must be simultaneous. As fluctuating, non-dispatchable
renewable sources, such as solar and wind power, become a larger fraction of our electric generation,
energy storage will help grid operators smooth power output fluctuations.
“Wind tends to blow stronger at night when the electric load is low,” he said. “If electric vehicles
charged at night with wind power, the grid operator could use the energy in the batteries, when vehicles
aren’t needed for driving and are plugged in, to help maintain grid reliability. The vehicle owner would
then be paid for providing these energy services at a greater value than what they paid for the
electricity.”
.......... "

関連
Center for Carbon-free Power Integration

University of Delaware :V2G: Vehicle to Grid Power / Kurze Neuigkeiten uber V2G in deutscher Sprache(日本語訳”V2G コンセプト:電源確保の新しいモデル”pdfが用意されています。)
V2gjapanease-----image : 日本語資料の表紙

University of Delaware College of Marine and Earth Studies : Offshore Wind Power / Delaware Offshore Wind Project

V2G car generates electricity--and cash-----University of Delaware News,Nov. 28, 2007

関連記事
City Of Newark, Delaware First US Electric Utility to Approve Use of V2G-----Green Car Congress,18 January 2009

YouTube : SeaTalk - Electric Car Technology-----DESeaGrant,2008年08月29日

コメント
 この実験のことは、以前から聞いていたのですが、電気自動車の蓄電池を再生可能エネルギーにおける大規模な蓄電池配備の代わりとして利用しようというアイディアを実際に都市レベルで考えていることは、資料を何度読んでも興味深いものです。発想の自由さと、アメリカのグリーンな産業の実験的な先進性を垣間見る思いです。
 電気自動車、燃料電池車に搭載される能力は、利用頻度やタイミングしだいで、蓄電装置、水素発電装置として機能する可能性があります。デラウェア州の洋上風力発電は、計画通りならば2011年に着工し、66基の洋上風車、合計200MWの規模で建設がはじまります。他の地域の洋上風車も、次々と計画が進んでいますので、オバマ風は間違いなく吹いているようです。(t_t)

YEAR IN REVIEW: Offshore wind farm gets the OK-----The Daily Times, DECEMBER 31, 2008

BLUEWATER WIND / Wind Park Visualizations
Bluewaterwind
-----image : 同社サイト画像

関連記事

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吹くか、オバマ風3 アメリカの太陽エネルギー

 American Solar Energy Societyの発表によれば再生可能エネルギーと省エネの分野で3千700万人の雇用を確保できるという。非常に大きなグリーンな雇用の創出が可能ということです。Green Jobsがこうした発展をとげることで、どんな社会を実現しようとしているかというラジカルな情報もネット上に顕在しているのがなんとも頼もしいですね。

Forecast: Up to 37 million RE/EE jobs by 2030-----Solar Today,January 15, 2009

プレスリリース / American Solar Energy Society,1/15/2009
ASES Green Collar Jobs report forecasts 37 million jobs from renewable energy and energy efficiency in U.S. by 2030
Greencolorjobs_asesreport-----image : ASES Green Collar Jobs reportカバー

" ASES / MISI study reveals opportunities, warnings in nation’s first update
of groundbreaking study; hottest sectors: solar, wind, biofuels, fuel cells
The renewable energy and energy efficiency (RE&EE) industries represented more than 9 million jobs and $1,045 billion in U.S. revenue in 2007, according to a new report offering the most detailed analysis yet of the green economy. The renewable energy industry grew three times as fast as the U.S. economy, with the solar thermal, photovoltaic, biodiesel, and ethanol sectors leading the way, each with 25%+ annual revenue growth.

The new ASES Green Collar Jobs report from the nonprofit American Solar Energy Society (ASES) based in Boulder, and Management Information Services, Inc (MISI), an internationally recognized economic research firm based in Washington D.C., provides a sector-by-sector analysis of where the opportunities are in the rapidly changing renewable energy and energy efficiency industries.
.......... "

Energy_efficiency_and_renewable_ene
-----image(”Figure i. This U.S. map indicates the distribution of potential contributions from
energy efficiency and renewable energy by 2030. Note that every corner of the
country can benefit from energy efficiency and renewable energy.
CSP=Concentrating solar power PV=Solar electric (photovoltaics or PV)”) : P.11(vii),ASES Green Collar Jobs report

コメント
 この予想は、この分野が毎年25%の高い成長を遂げた場合の試算ということです。さて、このとき、2030年にどのていどの太陽光および太陽熱発電がアメリカに普及していると考えられるのでしょうか? 太陽エネルギー単体では、たぶん6%から12%程度の割合になると考えられます。再生可能エネルギー全体で、2030年に総電力の何割かををかせぐような産業に育っているかどうか大いに、その経過とともに注目を集めています。
 さて、いよいよ20です。今日は、結構テレビを見る時間が増えそうです。(t_t)

参考記事

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独Fraunhofer ISEが、変換効率41.1%のマルチジャンクションタイプの開発に成功

 マルチジャンクション(多接合型)タイプという太陽電池は、利用波長の異なる太陽光発電素子を複数組み合わせることで、高い変換効率を実現しようとする太陽電池で、GaAs系などが宇宙開発に利用されてきました。こうした特殊な太陽電池の分野で高い変換効率を実現することが、将来的には化合物系の薄膜太陽電池の開発研究に大きな可能性をもたらすと思われます。
 今回、ドイツのFraunhofer ISEが開発に成功した5mmの大きさのマルチジャンクション太陽電池は、GaInP/GaInAs/Geの多接合型太陽電池で、変換効率は41.1%で、米Spectrolabのこれまでの世界記録の40.7%を抜き世界一となったということです。

プレスリリース / Fraunhofer ISE,14.01.2009
World Record: 41.1% efficiency reached for multi-junction solar cells at Fraunhofer ISE
Image_isepopupview
-----image(”Photo of the new world record solar cell made of Ga0.35In0.65P/Ga0.83In0.17As/Ge with a cell area of 5.09 mm2.”) : 上記リリースより

" Researchers at the Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems ISE have achieved a record efficiency of 41.1% for the conversion of sunlight into electricity. Sunlight is concentrated by a factor of 454 and focused onto a small 5 mm2 multi-junction solar cell made out of GaInP/GaInAs/ Ge (gallium indium phosphide, gallium indium arsenide on a germanium substrate).

“We are elated by this breakthrough,” says Frank Dimroth, head of the group “III-V ? Epitaxy and Solar Cells” at Fraunhofer ISE. “At all times the entire team believed in our concept of the metamorphic triple-junction solar cells and our success today is made possible only through their committed work over the past years.”
..........
The high efficiency multi-junction solar cells are used in concentrating photovoltaic systems for solar power stations in countries with a large fraction of direct solar radiation.
.......... "

関連記事
World Record: 41.1% efficiency reached for multi-junction solar cells at Fraunhofer ISE-----Solarserver,2009-01-15

参考動画
EnergyAsia: VDE - Fraunhofer (1)

(EnergyContents,2008年10月15日)

コメント
 変換効率40%越えで宇宙などの特殊用途ということですが、価格は高いもののその半分の20%程度のマルチジャンクションの太陽電池が市販されていて、集光型太陽電池の発電素子として注目されています。宇宙用ですが、集光型太陽電池であれば、素子の大きさは小さくてすむので、コスト的に一般の太陽電池を凌駕するものも可能ということで急速に注目され、開発が進んでいる分野です。

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吹くか、オバマ風2 アメリカの海洋エネルギー、波力・潮汐・潮流発電

 2008年の後半の再生可能エネルギー分野への投資は、さすがにこの状況(経済危機と原油安)では、大幅に規模を縮小したようだが、オバマさん登壇で、2009年から2010年にかけてリスタート、それ以降への本格的な展開への期待感をあらわにしている。

 波力・潮汐・潮流発電の分野では、現状アメリカも含めてそれほどの投資を集めているわけではなかったが、ここにきて注目される動く、システムが現れています。
MITの研究者が取り組むOWC(oscillating water column)は、波の圧力で棒が振動する力を利用して発電しようとするもので、潜在的には1kmの海岸線で100 から200MWもの発電量をもっているというもの。現状ではそれほど発電効率が良くはないが、改良は可能ということ。今後は、より大きな装置で実験し実用化を進めるということです。

クリッピング / MIT News Office,December 17, 2008
Catch the wave
Researchers eye clean energy possibilities along Portuguese coast

Wavesportugal1enlarged
-----image(”Schematic of an oscillating water column. Waves enter through a subsurface opening into the chamber with air trapped above. The wave action causes the captured water column to move up and down, pushing the trapped air into an electricity-generating turbine. The turbine turns continuously, despite the changing direction of the air stream as the waves come in and out. ”) : 同リリースより。 MIT Energy Initiative

" MIT researchers are working with Portuguese colleagues to design a pilot-scale device that will capture significantly more of the energy in ocean waves than existing systems, and use it to power an electricity-generating turbine.

Wave energy is a large, widespread renewable resource that is environmentally benign and readily scalable. In some locations -- the northwestern coasts of the United States, the western coast of Scotland, and the southern tips of South America, Africa and Australia, for example -- a wave-absorbing device could theoretically generate 100 to 200 megawatts of electricity per kilometer of coastline. But designing a wave-capture system that can deal with the harsh, corrosive seawater environment, handle hourly, daily and seasonal variations in wave intensity, and continue to operate safely in stormy weather is difficult.
.....
The Portuguese plan is to integrate the OWC plant into the head of a new breakwater at the mouth of the Douro River in Porto, a large city in northern Portugal. Ultimately, the installation will include three OWCs that together will generate 750 kilowatts -- roughly enough to power 750 homes. As a bonus, the plant's absorption of wave energy at the breakwater head will calm the waters in the area and reduce local erosion.
..... "

 このMITのシステムは、特殊な護岸壁ともいう姿の装置に波を導き、その波の力で空気を圧縮することにより、OWCの水平的な動作を生んでいるということで、装置の駆動部分の海水による腐食などをふせぐ効果もあり、これまでの装置で不可能だった技術的な問題を解決できる可能性があるという。MITの設計でポルトガルで計画されている、実証実験では3基のシステムで750kwの発電の実証実験に取り組むという。

 さらに、以前何度か紹介したVortex Hydro Energyのシステムのほか、渦流による振動を利用して発電するシステムが注目を集めています。大規模なタービンでは、塩による腐食の問題を解決するのが大変だが、簡単な構造で発電できる渦流を生かした発電方法は、一定の発電効率が確保できた時点で本格的にデビューしてくる可能性もありそうです。

Vortex Hydro Energy
/ Markets

Detroit/Wayne County Port Authority : Detroit River Hydrokinetic Energy Project

 この技術を開発したミシガン大学のサイトには、この技術のさらなる展開が記されていました。非常に興味深い進展に思えます。

University of Michigan College of Engineering Marine Hydrodynamics Laboratories / Facilities / Marine Renewable Energy Laboratory
Mhlvivace_vortex
-----image : 上記サイトキャプチャー画像

" The MRELab is dedicated to developing technology to harness the abundant, clean, and renewable marine energy in an environmentally sustainable way and at a competitive cost. The current focus of the MRELab is to study the underlying science ... "

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吹くか、オバマ風 アメリカの風力エネルギー

 アメリカの再生可能エネルギー業界では、まもなく誕生するオバマ大統領の政策に期待が高まっています。オバマ政権は、3年間で再生可能エネルギーの利用を2倍に増やす意欲的な政策を推し進めることを発表しています。
 しかし、ここまで順調に設備容量を積み重ねてきているアメリカの風力発電エネルギー業界では、むしろブッシュ政権で足踏みをさせられた面もあるとして、さらに野心的な ”superhighways”プロジェクト、いわば革新的スマート・グリッドプランを推し進めることを提案しています。

プレスリリース / AMERICAN WIND ENERGY ASSOCIATION,January 8, 2009
AMERICAN WIND ENERGY ASSOCIATION STATEMENT ON ECONOMIC STIMULUS SPEECH BY PRESIDENT-ELECT OBAMA

" Denise Bode, CEO of the American Wind Energy Association, had the following statement on the economic stimulus speech delivered today by President-elect Obama:

The U.S. wind energy industry welcomes and applauds President-elect Obama’s vision of a clean energy future and his understanding of the vital role that renewable energy can play in the recovery of our economy today. The wind energy industry looks forward to delivering on the President-elect’s call to double renewable energy production over three years ? but we can do so only if Congress makes an immediate, temporary change to the existing federal incentive for wind to make it effective in the current economic and financial context. The industry also looks forward to working with the President-elect on the ambitious new energy policy agenda that he has outlined, including an early-action national renewable electricity standard, and investment in clean energy transmission ”superhighways” to cost-effectively bring renewable energy to consumers. "

コメント
 アメリカは、RPS(Renewable Portfolio Standards)法によってすでに、再生可能エネルギーの導入量が年度目標とたてて決められています。

参考
U.S. Deperment of Energy EERE State Activities & Partnerships : States with Renewable Portfolio Standards

"Summary of State Renewable Portfolio Standards
State Amount Year Organization Administering RPS
Arizona 15% 2025 Arizona Corporation Commission
California 20% 2010 California Energy Commission
Colorado 20% 2020 Colorado Public Utilities Commission
Connecticut 23% 2020 Department of Public Utility Control
District of Columbia 11% 2022 DC Public Service Commission
Delaware 20% 2019 Delaware Energy Office
Hawaii 20% 2020 Hawaii Strategic Industries Division
Iowa 105 MW Iowa Utilities Board
Illinois 25% 2025 Illinois Department of Commerce
Massachusetts 4% 2009 Massachusetts Division of Energy Resources
Maryland 9.5% 2022 Maryland Public Service Commission
Maine 10% 2017 Maine Public Utilities Commission
Minnesota 25% 2025 Minnesota Department of Commerce
Missouri* 11% 2020 Missouri Public Service Commission
Montana 15% 2015 Montana Public Service Commission
New Hampshire 16% 2025 New Hampshire Office of Energy and Planning
New Jersey 22.5% 2021 New Jersey Board of Public Utilities
New Mexico 20% 2020 New Mexico Public Regulation Commission
Nevada 20% 2015 Public Utilities Commission of Nevada
New York 24% 2013 New York Public Service Commission
North Carolina 12.5% 2021 North Carolina Utilities Commission
Oregon 25% 2025 Oregon Energy Office
Pennsylvania 18% 2020 Pennsylvania Public Utility Commission
Rhode Island 15% 2020 Rhode Island Public Utilities Commission
Texas 5,880 MW 2015 Public Utility Commission of Texas
Utah* 20% 2025 Utah Department of Environmental Quality
Vermont* 10% 2013 Vermont Department of Public Service
Virginia* 12% 2022 Virginia Department of Mines, Minterals, and Energy
Washington 15% 2020 Washington Secretary of State
Wisconsin 10% 2015 Public Service Commission of Wisconsin "

 ヨーロッパの2020年20%プランについてはなんどか取り上げましたが、アメリカでも州ごとの違いはありながら、すでにこれだけのRPS法による再生可能エネルギーの導入が決まっていることを忘れている人が知人にも多くなってきたので、あげておきます。

 つまり、これだけのプロジェクトがアメリカでは今後具体的に進んでいくということです。オバマさんの3年間で倍増計画も、数字を合計していくと革新的とはいえない状況なのです。
 そして、これだけの設備容量をそなえるとなると、天候に左右される風力発電を単に発電させるだけでは、国全体の電力の需給関係が不可能です。そして、ここに登場するのが、必要な場所に国内で瞬時に電力を供給することができるスーパーハイウェイ構想です。巨大でスマートは電力網でむすんでしまおうというわけです。まさにアメリカならではの発想にも見えます。そして、巨大な風力発電機と送電網が無数にたちならぶ、どちらかというと環境的にも、ヴィジュアル的にもあまり健康的とはいえない現実ということになります。
 そこには、再生可能エネルギーの地産地消という発想ではなく、産業と国民生活を支える基幹産業になるために必要だという、強い思考があります。アメリカがエコに乗り出すとき、そこには癒し系の入る余地はなさそうです。

 具体的な計画は、765-kilovolt (kV) 高圧送電網の Potomac-Appalachian Transmission Highline (PATH) のようなシステムを考えているようです。そして、風力エネルギーを推進する人々が狙うターゲットは、2030年に風力エネルギーだけで電力の20%をまかなおうというプランであるのです。

米エネルギー省、2030年に電力の20%を風力で賄うことができるとのリポート、”20 Percent Wind Energy by 2030”を発表-----ソフトエネルギー、2008/05/14

 上のエントリーでも紹介した、の30ページには、風況のいい州で発電した電力を遠く数千キロまで送電する壮大な計画が書かれています。まさにアメリカ全土をおおう送電網、スーパーハイウェイです。
Usasoudewind
-----image : 20% Wind Energy by 2030 (PDF 4 MB) 上 P.30: 1.2.2 WIND POWER TRANSMISSION AND INTEGRATION。下 P.31:Figure 1-10. Conceptual transmission plan to accommodate 400 GW of wind energy (AEP 2007)
Doewind_energy_transmission_plan

アメリカのグリーン・ニューディールの記事を書いているあるブログには巨大な送電塔の下で緑のヘルメットをかぶったグリーンな労働者たちが、きれいな歯をきらっと光らせるちょっと皮肉なイラストがかかれていました。しかし、なぜか鉄塔は機能しなさそうに書かれているのです、、、。オバマさんのグリーン・ニューディール計画にも、光と影があるということなのでしょうか。(t_t)

参考

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再生可能エネルギー、"オバマ大統領"は、3年で倍にする計画を発表

 1/20の就任式を前に、アメリカだけでなく世界中が”再生への一歩”を期待しています。そして、そんなオバマ大統領の施策の中で重要な国内の景気および産業育成策に再生可能エネルギーがあり、3年間で倍にする計画を進めるということです。そして、再生可能エネルギーとともに建物やエコカーの環境対応を支援し、施策の中に取り組む姿勢を示しています。

Obama Calls for Doubling Renewable Energy in Three Years-----Greentech Media, January 8, 2009

" President-elect Barack Obama called for doubling the nation's renewable energy production in three years in a Thursday speech asking Congress to support his economic stimulus plan. He also wants funding for energy efficiency improvements to federal buildings and millions of homes. "

関連
01/03/09: President-elect Obama's Weekly Address

(ChangeDotGov,2009年01月02日)

Change.gov Agenda : Cconomy The Obama-Biden Plan

" ..........
Invest in a clean energy economy and create 5 million new green jobs:Obama and Biden will invest $150 billion over 10 years to advance the next generation of biofuels and fuel infrastructure, accelerate the commercialization of plug-in hybrids, promote development of commercial scale renewable energy, invest in low emissions coal plants, and begin transition to a new digital electricity grid. The plan will also invest in America's highly-skilled manufacturing workforce and manufacturing centers to ensure that American workers have the skills and tools they need to pioneer the first wave of green technologies that will be in high demand throughout the world.

Boost the renewable energy sector and create new jobs: The Obama-Biden plan will create new federal policies, and expand existing ones, that have been proven to create new American jobs. Obama and Biden will create a federal Renewable Portfolio Standard (RPS) that will require 25 percent of American electricity be derived from renewable sources by 2025, which has the potential to create hundreds of thousands of new jobs. They will also extend the Production Tax Credit, a credit used successfully by American farmers and investors to increase renewable energy production and create new local jobs.
.......... "

change.org / Develop & Implement a National Strategy for Sustainability -7234Votes : 2009/1/14

投票しました。アメリカ人でなくても投票できます。mixiのエコビレッジの情報によると、日本時間、1月16日 午前7時まで投票できるそうです。ベスト10にはいると正式な政策として採用される可能性があるそうです。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38674901&comm_id=66067

その他の目をひいた項目
-ReBuild and RePower America with a Green Stimulus Package -5601Votes : 2009/1/14

-Make the grid green in 10 years -9724 Votes : 2009/1/14

-Solar power: yes we can! -2273 Votes : 2009/1/14

など。項目をみているだけで、アメリカの懸案、テーマがみえるようで、参考になりました。)


U.S. Department of Energy
Renewableedatabookusa
-----image :Renewable Energy Data Book SEP 2008 カバー(PDF11.5MB)

" Key Findings
Although renewable energy (excluding hydropower) is a relatively small portion of total energy supply both globally and in the U.S., renewable energy installations in both the world and in the U.S. have nearly doubled between 2000 and 2007.
Including hydropower, renewable energy represents 10% of total installed capacity and nearly 9% of total generation in the U.S. in 2007. Installed renewable energy capacity (including hydropower) is 110 gigawatts (GW). Not including hydropower, 2007 renewable electricity installed capacity has reached about 33 GW in the U.S.
In the U.S., growth in sectors like wind and solar photovoltaics (PV) signify an ongoing shift in the composition of our electricity supply. In 2007, wind capacity installations grew 45% and solar PV grew 40% from the previous year.

Worldwide, wind energy is the fastest growing renewable energy technology.between 2000 and 2006 wind energy generation worldwide quadrupled. The U.S. experienced similar dramatic growth, as installed wind energy capacity increased 6.5 times between 2000 and 2007.
In the U.S., renewable energy has been capturing a growing percent of new capacity additions over the past few years. In 2007, renewable energy accounted for over 35% of all new capacity installations in the U.S..a large contrast from 2004 when all renewable energy captured only 2% of new capacity additions.
In 2006, the U.S. became the world’s leading ethanol producer. Between 2000 and 2007 production of corn ethanol nearly quadrupled, and biodiesel production increased
225 times. Use of ethanol in the U.S. has also grown substantially and it currently accounts
for 4% of the total U.S. gasoline pool, up from 1% in 2000.

Us_energy_production_and_consumptio

-----image : Renewable Energy Data Book SEP 2008 P.7 ”U.S. Energy Production and Consumption (2007)” "

 / Renewable Energy

" Here you can explore ways to use renewable energy:

Biomass energy
Find information about using biofuels for your vehicle, buying clean electricity and products created from biomass, and heating with wood and pellets.

Geothermal energy
Learn about using geothermal energy to heat and cool your home, and find out about buying clean electricity from geothermal power plants.

Hydrogen
Learn about how hydrogen and fuel cells can provide energy.

Hydropower
Explore how the energy from flowing water can be converted to electricity.

Ocean energy
Find out how the ocean's energy can be used to generate electricity.

Solar energy
Learn how solar energy can be used for heat, electricity, and light.

Wind energy.
Explore how wind can be used to generate electricity and pump water. "

関連記事
The first step toward recovery-----grist,08 Jan 2009

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自然エネルギー事業協同組合REXTAサイト リニューアル・オープン! / おすすめサイト

 自然エネルギー事業協同組合レクスタ(REXTA : RENEWABLE ENERGY " X " TRADER'S ASSOCIATION)は、1994年設立の自然エネルギー利用関連の事業を行うメンバーにより構成された、自然エネルギーに関する事業協同組合です。その自然エネルギー事業協同組合レクスタのホームページをリニューアルしました。
 ソフトエネルギーのブログの運営をするグリーン・ポストもメンバーです。今年は、参加メンバーのさまざまな活動をこのサイトを通じてご紹介できると思います。ぜひ、おとずれてみてください。

自然エネルギー事業協同組合レクスタ
Rextasite
----image : 同サイトキャップチャー画像

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世界は再生可能エネルギーに動く。国際再生可能エネルギー機関設立も、日本政府は参加しない方針

 ドイツの主導で当初EU圏を中心に設立されると考えられていた国際再生可能エネルギー機関(International Renewable Energy Agency -IREA-)。だが、脱化石燃料と気候変動問題への”建設的な対応において再生可能エネルギーへの取り組みは不可欠”という意識の世界的なもりあがりをみせはじめています。あとは、オバマ政権がどう対応するか? それによって、この動きは大きくはずみがつくと期待されています。
 2009年から議論を経て、2010年には再生可能エネルギーの世界的な位置づけと展開への方針を決める予定。当初から参加には慎重というか、消極的だった日本政府もかろうじてオブザーバー参加とし様子を見るという。さまざまな環境、エネルギーに関する技術では、現状高いレベルを維持しているわが国だが、この消極的な姿勢は、時代の変化と次代へのビジョンを示すことができない、元二大政党のこの分野での旧来然とした姿勢を示すものとして、悲しい限りです。

国際再生可能エネルギー機関:日本政府、加盟見合わせ-----毎日jp,2009年1月8日

" .....日本政府は加盟を当面見合わせる方針を決めた。議論の推移を見ながら検討する方針で、26日にドイツで開かれる設立総会にはオブザーバーとして出席を予定している。..... "

関連エントリー
IRENA(国際再生可能エネルギー機関)に、日本はまだ参加表明をしていない(ごまめの歯ぎしり) / クリッピング JANJAN-----自然エネルギー、2008/12/27

1月に再生エネルギーの国際機関 日本政府は消極姿勢 / クリッピング 47NEWS-----自然エネルギー、2008/12/27

コメント続き
 さて、結局日本もオバマさんの動きには追従するつもりのようなので、問題はないといえばないのだが、、、、。中国、インドの再生可能エネルギー関連企業は、世界の技術のいいとこどりを狙っていて、実際実績をあげている。日本の環境カーが現状リードしたのは、タイミングと投資によるもの。再生可能エネルギー産業の分野で実績を上げるには、同じくタイミングと投資が大事。遅れずについていってくださいよ、、、、。

 IRENAの資料に見つけた図をみると再生可能エネルギーのポテンシャルは、太陽エネルギー、風力、バイオマス、地熱、海洋、水力という順で大きいことが示されている。図の右下の小さな立方体が、現在の世界一次エネルギー消費量[( GPEC )current global primary energy consumption(GPEC)]。このポテンシャルが再生可能エネルギーの最大の可能性であり。いままで、使っていても意識せず、さらに積極的な投資をして使ってこなかった、世界の技術のありかたが最大の問題点。(t_t)

Irenarebox
-----image : IREA : Documents Presentation(pdf)-p.4 The physica potential of renewable energiesより

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火力、風力、太陽光発電-マイクログリッドを東京ガスが実用化へ

 最近、マイクログリッド、スマートグリッドなど”新しい”電力網を意味するグリッドに関する情報を耳にする機会が増えています。海外の情報によれば、電力網は、火力、原子力、そして再生可能エネルギーなどを効率よくマネージメントする機能も含み、さらには、各家庭の屋根の太陽電池の発電量までも見込んだ系統全体の運用の効率化を可能にする形に進化する途上にあるらしい、マネージメント=効率化を意味しその性能により他社のシステムと運用益に大きな差がでる。エネルギーのマネージメントがライン管理という新たな分野を開拓しているようです。

 ここまでは、電力会社の仕事のように聞こえるが、発電ソースをもつガス会社にとっても、こうした技術は企業の存続をも左右しかねない技術となってきている。オール電化住宅で電力に奪われた顧客を取り戻すには、将来的には地域における電力、ガスの総合的なエネルギー供給・管理技術を手に入れる必要がある。もしそれを手にいれることができれば、国の施策と法律の整備により、地域における総合エネルギー供給事業社としての道も見えてくる。地域のエネルギー事業という分野であれば、肥大した系統の管理をしなければならない電力会社に対抗することが可能になるに違いない。電力寡占ではなく、両者の競合により新しいエネルギーの利用のしかた、政府が好きな本格的なベストミックスもみえてくるかもしれない。


クリッピング / 東京新聞、2008年12月9日
地域エネルギー合わせ技 火力 風力 太陽光… 『マイクログリッド』東京ガスが実用化へ

" 電力会社の大規模集中発電(原子力、火力など)と小型分散型エネルギー(太陽光、風力、バイオマスなど)を組み合わせ、効率よく運用するシステム「マイクログリッド」の研究が進んでいる。
..... "

 東京ガスは以前からマイクログリッドの研究を進めています。新しい情報は見つかりませんでしたので、過去のブックマークをあげておきます。

関連情報
東京ガス
 / 基盤技術部ホロニックエネルギーグループにおける技術開発の取り組み

プレスリリース / 東京ガス株式会社、平成20年3月31日
東京大学工学系研究科における東京ガス寄附講座の更新について-ホロニック・エネルギーシステムの実現に向けて-
2008033101_01

-----image(pop up ; ”<参考(1)>ホロニック・エネルギーシステムのイメージ”) : 同リリースより
" 東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下東京ガス)は、平成17年度から平成19年度までの3年間に開設された東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻(以下東京大学)の「ホロニック・エネルギーシステム学寄附講座」が、平成21年度まで2年間延長されることに伴い、本講座への追加寄附を行い、地球環境やエネルギー安定供給に貢献するエネルギーシステムの実現に向けての研究をさらに促進することとしました。
ホロニック・エネルギーシステム学講座は、気候変動問題への対応、エネルギーの安定供給に貢献する長期的インフラ形成の観点から、分散型エネルギーと集中型電力系統との有機的な調和を目指して、平成17年4月に東京ガスの寄附により開設されました。3年間にわたる研究活動の主要な成果としては、(1)ガスエンジンコージェネレーションと蓄電池との組み合せにより、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの導入量を拡大するマイクログリッド制御技術の開発、(2)集中型電力系統の電圧管理や長期的インフラ形成のコスト最適化に寄与する分散型電源の有効性の検証――等があります。これらの成果は、諸学会、シンポジウムを通じて発信された他、エネルギー政策分野の提言等に活用されました。

 これまでの成果に基づいて、今後は、天然ガスエネルギーと再生可能エネルギー等を融合させた面的利用の実現や更に長期的なエネルギーシステムのグランドデザインに向けて研究を深化させるため、本講座は、新たな研究体制へ更新されることとなりました。具体的にはホロニック・エネルギーシステム学に関連する企業等との連携を更に拡大しつつ、「再開発地域を対象とするエネルギー面的利用システム」や「集中型電力系統と調和する分散型エネルギーネットワーク」に関する研究が取り組まれます。
.........


2008033101_02
-----image(pop up ; ”<参考(3)>東京ガス横浜研究所におけるホロニック・エネルギーシステムの実証について.....東京ガス横浜研究所におけるマイクログリッド実証試験”) : 同リリースより "

/ 東京ガス 次世代エネルギー: ホロニック・エネルギーシステム
/ 東京ガス ピピッと!ガス百科 : ホロニックエネルギーシステム

プレスリリース / 東京大学、2005年03月08日
「ホロニック・エネルギーシステム学寄附講座」(東京ガス株式会社)設置 東京大学工学系研究科における東京ガス寄附講座の開設について -ホロニック・エネルギーシステムの実現に向けて-
/ 東京大学大学院工学系研究科 機械工学選考 ホロニック・エネルギーシステム学(東京ガス)寄附講座 / 研究内容

コメント続き

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住宅用太陽光発電の規格統一 パネル・機器、官民で / クリッピング NIKKEI NET

" 政府と国内の太陽電池メーカー、住宅メーカーは共同で2009年度から住宅用太陽光発電システムの規格統一に乗り出す。 "-----NIKKEI NET,2009/1/9

関連
G8洞爺湖サミット
: 住宅用太陽光発電の本格普及へ、メーカー8社が懇談会
-----電気新聞、2008.07.07

Pvphotogreenpost
-----image : 参考イメージ「太陽電池の表面」

コメント
 住宅用太陽光発電システムの規格統一? 洞爺湖サミットで話題になったときには冗談だと思っていたけど、本当にやるみたいですね。受け皿となる業界団体「ソーラー住宅普及促進懇談会」には、大手太陽電池メーカー、住宅メーカーが参加し、あの福田ビジョンを念頭に、導入規模(出力ベース)を現状の10倍に引き上げる目標への道筋を検討してきたということです。現在の導入の10倍を実現するには、新築持ち家住宅の7割以上で、採用される必要があるということなので、日本の住宅の屋根の姿を変える計画であることは間違いない。
 ただ、この計画には太陽電池のコスト削減などの技術的な課題が多くあるとされたが、昨年末からの世界的な経済危機下での投資意欲の減退により、ポリシリコンの生産も2009年から生産開始分が追加されると、原材料不足-シリコン高騰から一気に価格が下がる可能性も専門誌などでは指摘されています。このタイミングで、世界的なグリーン産業飛躍の流れに日本の企業ものれれば、太陽電池産業界の振興につながる可能性もありそうです。
 ただ、こうした将来への期待が、かえって今期の太陽電池の購入意欲に水をさす、つまり買い控えを招きかねないという懸念も指摘されているので、道筋を誤れば、かえってあだになりそう。

 といっても小規模太陽光発電設備などを専門にする小社にとっては、あまり関係はないのだが、、、。期待すべきは、独立系で使い太陽電池を使いやすい状況が生まれること。期待ができそうな話もあるので、、、。(t_t)

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イベント1/30-2/1 第3回 自然エネルギー省エネルギー起業講座(長野県飯田市)

-----イベント案内より-----要事前申込

" 日常生活に欠かせないエネルギー。石油が不安定な今エネルギー分野は、身近にある資源を活かし、オリジナルなビジネスを興す可能性を秘めた、新しい市場です。
 環境モデル候補都市として選ばれた、エネルギーの地産地消と省エネに取り組む環境先進都市 飯田市で、地球にも地域にも未来にも優しいビジネスを一緒に描いてみませんか。

南信州おひさま進歩は、一昨年に引き続き第3回「自然エネルギー省エネルギー起業講座を開催します。

【対象】
  ・自然エネルギーや環境問題に関心のある方
  ・離職・退職後の新天地を探している方
  ・技術や経験を活かしたい団塊の世代の方
  ・環境問題解決型ビジネスの夢を描く学生や若者
  ・コミュニティビジネスの起業や就業に関心のある方
  ・ふるさとや地域活性に取り組む方も

【日 時】2009年1月30日(金)31日(土)2月1日(日) 2泊3日
【会 場】:長野県飯田市 飯田市公民館 (宿泊:飯田市内)
【受講料】:無料 (宿泊費等実費 2万円程度必要)
【定員】:40人
【お申込方法】:お申込方法:PDFチラシの記入欄をご記入の上、下記お問い合わせ宛にFAXくださるか、同様の内容をEメールにてお送りください。
【主催】:NPO法人南信州おひさま進歩
【共催】:飯田市、飯田地球温暖化対策地域協議会、おひさま進歩エネルギー株式会社
【後援】:長野県地球温暖化防止活動推進センター
【企画協力】:WWB/ジャパン、 NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)
【お問い合わせ先】〒395-0044 長野県飯田市本町2-15いとうや3F
TEL:略  FAX: 略
Eメール: 略   "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。

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2009年を、自然エネルギーの飛躍の年に!

 2009年を、自然エネルギーの飛躍の年に!、というタイトルの記事を書ける”業界”の片隅に事業者としていることは、ありがたいことです。しかし、この年の瀬から小社も同業者の自然エネルギー屋さんの業績や仕事の状況は、注目度があがっている中でも、話題性とは裏腹に厳しい状況になっています。好調といわれた車産業を襲ったあっという間の不況風の影響は、深刻で長期的なスパンで対処しなければいけない状況のようです。
 さて、新年早々こんな記事がありました。

ストップ地球温暖化 加速する自然エネルギー-----MSN産経ニュース、2009.1.2

".....■太陽光発電 普及急ピッチ 相次ぐ設備建設.....■風力発電 導入進む欧州 安定電源化に道.....■バイオ燃料 補助制度の確立急務.....■マイクロ水力発電注目.....■関連産業も拡大..... "

 確かに、バイオマス、小水力などの分野では利用の裾野が広がりそうで大いに注目したいところです。しかし、太陽光や風力は、日本のエネルギー政策の中での役割がそもそも目標が低いので、実際に今後10年で基幹のエネルギーとして”工夫して利用する流れ”につながっていくのか? 慎重に見守らないと話題のみで終わる可能性が高いです。石油という決定的に安価で便利なエネルギーを利用し続けることからの脱却は、非常に困難で明確な社会システムのビジョンを必要とすると思います。果たして、私たちは覚悟をもって、脱石油、そして地震国における危険な原子力発電の利用を慎重に再検討することなどを進めて、新しいエネルギーの利用の形態と暮らしを育てることができるのかが問われています。

研究報告:代替エネルギー源の勝者は風、水、太陽-----日刊 温暖化新聞、2009年01月03日

研究報告:将来のエネルギー需要の10%はバイオマスに-----日刊 温暖化新聞、2009年01月04日

代替エネルギー有望株:地熱エネルギーはスゴイ!-----日刊 温暖化新聞、2009年01月04日

 日刊温暖化新聞に掲載された、上記三本の記事は、そのソースまで含めて貴重な情報とヒントが含まれています。昨年の原油価格のバレルあたりの単価が、安高のスパンが100ドル以上ある状況は異常でした。現在は落ち着いていますが、世界的な経済不況下では、この原油の価格に感慨はなく、いたるべく100ドル/バレル超えの時代のシミュレーションとして、今後のエネルギー安全保障において、貴重なデーターを与えてくれました。
 石油は資源性よりその状況不安がもっとも世界を不安定にします。中東の石油に依存することの国としての見識も問われています。世界の趨勢は、エネルギーの分野で可能な限りのリスクの分散を図るということです。自然エネルギーに偏重するのではなく、一定の役目を果たすことが期待されていという現実的な動きです。
 中でも地熱は、最近海外では急速に注目を集めています。日本も火山帯の上に国全体がのっているような地理、地形的な国土の状況への再評価が期待されるところです。

News / UNEP,Dec 2008
Geothermal Energy Rocks!

" ..........
Achim Steiner, UN Under-Secretary General and UNEP Executive Director, said: "Geothermal is 100 per cent indigenous, environmentally-friendly and a technology that has been under-utilized for too long".

"There are at least 4,000MW of electricity ready for harvesting along the Rift Valley. It is time to take this technology off the back burner in order to power livelihoods, fuel development and reduce dependence on polluting and unpredictable fossil fuels." he added.

The GEF-funded project has, over the past three years used techniques for identifying promising new drilling sites. The main challenge to expansion in Kenya and elsewhere along the Rift has been the risk associated with drilling and the high costs if steam is missed. The nearly $1million Joint Geophysical Imaging project has aimed to overcome these risks. Kenya has set itself a goal of generating 1,200MW from geothermal by 2015.

.......... "
----------

関連情報
World Geothermal Power Generation Nearing Eruption- Earth Policy Institute

 日本は、地熱の利用では、6番目に地熱の利用が多い国(上記資料、2007)ということですが、注目すべきは、1990年から1995年までの5年間で倍近く設備容量をのばし、1995年には 413.7MWに達するも2007年の現状は535MWでここ数年はほとんど増えていないことです。さらに日本のポテンシャルはもっと高いという指摘もあり、地熱開発に再度力を入れるべきだと思います。
 さらに、日本がほとんど手をつけていない分野に海洋エネルギーの分野があります。海流や波力、潮汐力に温度差などさまざまな発電方法がありますが、年末の海外の再生可能エネルギーのブログなどでとりあげられたVIVACE (Vortex Induced Vibration for Aquatic Clean Energy)は、注目株です。このシステムの今後についても、関心をもって情報を集めていくつもりです。実験結果が良好ならば、日本の沿岸でも取り組める海洋エネルギーの利用方法だと思います。(t_t)

海流がバーに当たり引起す渦巻きの振動をエネルギーに変換する新機軸の発電システム Vortex Hydro Energy-----ソフトエネルギー、2008/11/17

University of Michigan - A new renewable energy concept

UMNewsService,November 24 2008)

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