三洋電機、新日本石油が薄膜太陽電池メーカー、三洋ENEOSソーラーを設立
世界的な経済危機は、太陽電池への一部の新規参入組みにとっては、思わぬ足踏みを強いる決壊となっています。しかし、オバマ政権の誕生により、その後をにらんだシェア争い、再編の波は世界の太陽電池メーカーに新しい展開を生む契機をもたらしています。そんな中で、三洋電機と新日本石油が薄膜太陽電池メーカー三洋ENEOSソーラーを設立、2010年に80MW規模で太陽電池を製造、2020年に2GWの生産規模を目指すということです。
プレスリリース / 三洋電機、新日本石油、2009年01月23日
・三洋電機、新日本石油共同プロジェクト 薄膜太陽電池合弁会社の設立について
" 三洋電機株式会社(本社:大阪府守口市、社長:佐野精一郎)と新日本石油株式会社(本社:東京都港区、社長:西尾 進路)は、本日1月23日付で薄膜太陽電池合弁会社「三洋ENEOSソーラー株式会社」を設立いたしました。
急速に進む地球温暖化問題により低炭素社会の実現は全世界共通の課題となっています。また、金融危機に端を発する世界的な景気低迷も深刻度を増してきています。そうした問題に対し、特に米国では、「グリーンニューディール政策」と呼ばれる新たな政策を掲げており、クリーンで無限のエネルギー源である太陽光発電の積極的な導入に向けた動きが活発化しつつあります。この動きは今後、先行している欧州諸国も巻き込み全世界に拡大していくものと思われますが、薄膜太陽電池は、最も安価なコストの実現が見込まれる太陽電池であり、大規模発電システム用途を中心に急速に市場が拡大することと期待されます。
新合弁会社は、三洋電機がHIT太陽電池※で培った世界最高水準の変換効率を誇る太陽電池要素技術、薄膜太陽電池の基礎技術、および新日本石油が持つ石油精製や化学品製造で培ってきたガスの原材料技術、大規模な太陽光発電の有望市場と目される中東産油国との信頼関係等、両社の強みを結集し、早期事業化を図り、高性能で信頼性のある製品を市場に供給することで、急拡大が見込まれる薄膜太陽電池における世界のリーディングカンパニーを目指します。
新合弁会社は、当初80MW規模で2010年度内の生産・販売を開始した後、順次生産規模の拡大を図り、国内外を合わせ2015年度に1GW規模、2020年度には2GW規模の生産・販売を目指してまいります。
新合弁会社の概要
会社名
:三洋ENEOSソーラー株式会社
.......... "
関連記事
・三洋電機と新日石が合弁会社「三洋ENEOSソーラー」を設立--薄膜太陽電池製造、開発へ-----CNET News,2009/01/23
・三洋、新日石が合弁会社…薄膜型太陽電池を開発・生産-----YOMIURI ONLINE,2009年01月24日
" 2015年度に薄膜型で世界シェア(占有率)25%を目指す。..... "
・パナソニックと三洋電、“親子”で育成できるか太陽電池-----asahi.com,2009年1月27日
・SANYO and Nippon Oil confirm thin film solar JV-----PV-tech.org,23 January 2009
参考エントリー
・パナソニックと三洋電機、資本業務提携。HITパネル太陽電池はどうなる?-----ソフトエネルギー、2008/12/22
コメント
三洋ENEOSソーラーの薄膜太陽電池、、、少なくとも、2010年には実物を目にできそうですね。今回の提携で面白いのは新日本石油の採用する太陽電池が同社のものになるという点です。
ガソリン、灯油、LPガスはもちろん、燃料電池や床暖房まで家庭用としてラインナップしている同社、太陽電池が強化されることで、「総合エネルギー企業」としての巾が広がりそうですね。
そして、当然パナソニックの展開も気になります。さらなる業界再編へと動いたりするのでしょうか?(t_t)
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