The Green New Deal グリーン・ニューディール、グリーン・ジョブのゆくえ
日本でも企業の収益、雇用などに暗雲がたちこめ、アメリカ発の金融破綻に端を発する世界的不況風が吹いています。アメリカは、すでに1月末からのオバマさんにバトンはわったっているようで、ニュー・ニューディールという表現でもその経済政策が期待と不安をもって注目されています。来年以降、何十兆円の公共事業なども含めた財政出動が供されることになる可能性があります。金融バブルの時代によしとされた価値観が見直されることは確実です。
そんな政策の中で、環境技術や再生可能エネルギー産業などを重視したGreen New Deal-グリーン・ニューディール計画が、再生可能エネルギー関連企業や情報サイトだけでなく、さまざまなニュースサイトで取り上げられています。
・The Green New Deal-----Post Carbon Institute,October 20, 2008
・ "Global Green New Deal" - Environmentally-Focused Investment Historic Opportunity for 21st Century Prosperity and Job Generation-----UNEP,22 October 2008
・Why It’s Time for a ‘Green New Deal’-----Newsweek,Nov 10, 2008
-----image(”Green Jobs”): Wind Mind 2008より
グリーン・ニューディールという言葉意味する政策にはどんなものがあるのでしょうか? 環境技術といってもさまざまなものがあります。目につく再生可能エネルギー、電気自動車よりも、実際には大きな投資と発展をとげそうな技術もありそうです。グリーンジョブということで注目される技術、産業は多岐にわたります。アメリカ発の金融危機が世界を包み込もうとするなかで、気候変動とエネルギー問題に前向きに取り組むと決めれば、工夫次第では本当に大きな産業と雇用が生まれます。問題は、舵取りです。
・グリーンジョブに熱視線 COP14、「雇用生む」と-----京都新聞、 2008年12月8日
" .....世界労働組合連合は「エネルギー分野だけでなく、公共交通機関の充実や住宅の省エネ化が大きな雇用を生み出す分野になる」と提言、米国内だけで400万人以上の雇用を生み出すという予測を公表している。 "
・グリーン産業の夜明け! 2020年までに280兆円市場に-----ソフトエネルギー、2008/10/02
" グリーン産業の夜明け! 2020年までに280兆円市場に成長するとUNEPは、最新リポートで報告しました。特に欧州では、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの分野や一般のエネルギーの分野で新たに拡大する”グリーン”な産業で従事する人の数は、急速に増え、大きな勢力となっています。
ドイツやヨーロッパなどの気候変動ならびにエネルギー問題に対して、具体的な産業の育成という形で積極的に取り組む国々では、化石燃料部門や自動車産業を追い越す勢いで拡大を続けているということです。
..... "
今回の経済危機は、EUもきびしいですが、EU、2020年までに再生可能エネルギー20%使用で合意しました。ポーランドでCOP14が開催されている最中のできごとでした。さらに、意欲的な温暖化効果ガス削減枠をEU域内で率先して選択する意志をも表明しています。
・EU、2020年までに再生可能エネルギー20%使用で合意-----AFP BB News,2008年12月09日
プレスリリース / European Parliament,09-12-2008
・MEPs and Council Presidency reach deal on renewables directive
" .....MEPs and the Council's Presidency reached an informal compromise on a proposed directive which establishes mandatory national targets to be achieved by the Member States, so as to ensure that the EU will reach its climate target of at least 20% renewable energy in the total energy consumption by 2020.
.......... "
実際には、EU内部でも抵抗があったようですし、問題のある部分も多いとの指摘もみられます。しかし、彼らはそのむずかしさを克服すべく、力を注いでいるのも事実のようです。さらに、アメリカもオバマさんになると数年後からは、グリーンジョブの本格的な発展が期待できるという楽観的な見方もあります。そうした、楽観、ヴィジョンこそが、現在の状況の世界、日本に必要、だと思いませんか? (t_t)
Green New Deal
(GreenForAllOfficial,2008年10月20日)
関連記事
・ホワイトカラー?ブルーカラー?いえいえ、これからのビジネスは、グリーンカラージョブの時代です-----Greenz,2008/05/20
・「グリーン・ニューディール」で経済危機を立て直す-環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長に聞く(1)日本の再生可能エネルギーへの投資は伸び悩む-----JANJAN,2008/11/14
・「グリーン・ニューディール」で経済危機を立て直す-環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長に聞く(2)具体的な温暖化防止政策が見えてこない日本-----JANJAN,2008/11/18
参考
・注目の社説その8-----温暖化いろいろ、2008-11-25
・IEA calls for “Clean Energy New Deal” to stimulate global economy and combat climate change-----IEA,08 December 2008
・How Will Renewables Fare in the New Political Environment? -----Renewable Energy World,2008/11/05
・Transition talk: National Energy Council-----Grist,12 Nov 2008
・電力インフラ大転換に必要な投資を誘発する制度は何か?-----分散型エネルギー社会を目指して、2008.10.30
・グリーン・ニューディールの出番だ!-----温暖化いろいろ、2008/10/30
・"Global Green New Deal" - Environmentally-Focused Investment Historic Opportunity for 21st Century Prosperity and Job Generation-----UNEP,22 October 2008
・The Green New Deal-----Post Carbon Institute,October 20, 2008
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追加情報
・社説:09年、チェンジ 日本版「緑のニューディール」を 環境の先導で成長を図れ / クリッピング 毎日jp-----自然エネルギー、2009/1/1
https://greenpost.way-nifty.com/k/2009/01/jp-9975.html
投稿: 追加情報 社説:09年、チェンジ 日本版「緑のニューディール」を 環境の先導で成長を図れ | 2009/01/01 18:02