NHK、空調用の水流で発電するマイクロ水力発電システムを開発
NHKが、冷暖房用の空調システムの内部の還流水の水流を利用して発電をするマイクロ水力発電機を開発し、2008年の5月から発電を開始し、これまで約20,000kWhの発電を行ったということです。
プレスリリース / NHK,平成20年11月6日
・NHK技術情報一覧 / NHKエコ開発(その1)空調用の水流で発電!!
-----image(pop up ; ”写真 マイクロ水力発電システム 本マイクロ水力発電システムでは、最大で7kWの発電を行っている。”) : 同発表より
" NHKは、平成21年~23年度の次期経営計画「いつでも、どこでも、もっと身近にNHK」で、環境経営に着実に取り組むことを経営9方針の一つに挙げており、省エネ型の機器の開発を進めています。
○ その一環として、放送センター内のスタジオや事務室等を冷暖房する空調設備の配管に設置するマイクロ水力発電システムを開発しました。空調機を冷却するために使われた水が配管を通じて地下の蓄熱槽に落ちるときの位置エネルギーを利用して発電します。
○ 空調設備の配管には、放送を送出するため24時間水が流れていますが、その流量は外気温の変化や各階の空調機の稼働状況により大きく変化しています。そのため、2台の水車発電機を設置し、これらの組み合わせが自動的に切り替わる制御法を開発し、流量の変化に応じて高出力の発電ができるよう工夫しています。
○ 本システムは2008年5月7日から放送センターで運転を開始し、5ヶ月で約20,000kWhを発電しました。発電した電気は放送センター内の動力設備で利用しています。
○ マイクロ水力発電システムの年間発電量は31,000kWhを試算しており、一般的な家庭の8~9世帯分の発電量に相当します。約17トン*1)のCO2削減効果が期待できます。また、本年度、福岡局にも導入する予定です。
○ NHKではこれからも、省エネ型の放送設備を開発し導入を図り、太陽光発電システムや中継車・ロケ用の車両に低公害車を導入する等の取り組みを推し進めていきます。
*1) CO2換算係数0.555[kg-CO2/kWh]で算出
-----image : 同発表より "
コメント続き
冷暖房など空調用の水も大きな施設になると、結構な量のエネルギーになるものですね。興味深いシステムです。工場などで利用されている水を使って、水力発電という例は過去にもありましたが、大きな企業などであれば、いずれの施設にも存在するであろう空調用の水ですから、利用できる可能性は費用対効果しだいで広がっていきそうなシステムです。(t_t)
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