カネカ、太陽電池事業を増強、150MW体制へ。2015年1GWを目指す
このところカネカ関連の情報が多数みられ、その動向が注目されていました。25日太陽光発電事業の増強を正式にアナウンス。さらに2015年に、1GW体制を作ることを視野においたということです。今後ますます競争が激化する太陽電池業界において、1GW体制は世界で生き残る上での試金石と言われる数字になりはじめていますので、独自のハイブリッド型太陽電池などをラインナップする同社の動きが注目されます。
プレスリリース / カネカ、2008/12/25
・太陽電池事業。生産能力増強を正式決定(80MW増強し150MWへ)
" 2015年頃を目処に1GWへの増強を検討開始
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、2010(平成22)年夏稼働に向けて、変換効率12%のハイブリッド技術を使った薄膜系太陽電池の生産能力を80メガワット(以下MW)増強し、150MWとすることを正式に決定した。当社100%出資子会社であるカネカソーラーテック株式会社(本社:兵庫県豊岡市、社長:佐藤憲一、以下KST)に新設備を設置する。設備投資額は100億円強。KSTでは、薄膜系で世界最高水準の変換効率である、12%のハイブリッド技術を使った太陽電池セルの商業生産を本年4月より開始し、順次出荷している。今般、独自開発による設備費の大幅低減、独自の製膜技術による製造ラインの生産性大幅向上、さらに、使用部材のコストダウンや基板の大面積化など様々なプロセス革新を進め、製造コストについて、ワット当たり100円を早期に実現できる大幅なコストダウンの目処付けができた。今回決定した80MW増強は、その全量を変換効率12%ハイブリッド型とし、これを実証プラントとして更なる能力拡大を進める。
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・ 今回の増設によって、KSTの敷地を全面積使用することになり、この実証プラントで確立した技術で新たな生産拠点を求めていくことになる。生産拠点は、市場に近い立地が最有力であると考えており、市場動向を見極めつつ、海外を含め最適立地を検討する。先ず、欧州拠点の検討を開始する。規模単位としては、200MWが一つのサイズであると考えており、2015(平成27)年頃を目処に、生産能力を段階的に1ギガワット(GW)へ引き上げていくことを検討する。
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関連
・カネカ太陽光創電システム
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日本の太陽電池(モジュール)メーカーといえば、シャープ、京セラ、三洋電機のビッグ3とそれに続く、MSK(サンテック)、三菱電機、カネカ、昭和シェル石油、三菱重工業、富士電機システムズ、ホンダソルテックまでがトップ10メーカーと言われます。シェアは、この順番どおりではないのですが、上位のシェアはこの並びの”感じ”です。そして、世界には手元のリストで単純に数えても50以上、インド、中国の振興までいれれば、100を楽に越える太陽電池モジュールメーカーが存在します。そして、今後これらの企業が世界のエネルギー市場の中で21世紀の産業として地位を獲得していくというチャレンジは、これから始まるのです。現在の景気や原油の価格を考えると、太陽電池業界は数年の足踏みともいわれますが、こんな時期であるからこそ、各社真剣に次を考えて動いているともいえます。2009年、2010年、、、、、2015年くらいまで、いろいろな出来事が太陽電池をめぐる業界に起きそうです。(t_t)
参考エントリー
・パナソニックと三洋電機、資本業務提携。HITパネル太陽電池はどうなる?-----ソフトエネルギー、2008/12/22
・“環境悪化”に苦しむ太陽光発電業界 / クリッピング NBonline-----自然エネルギー、2008/12/26
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