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NODA Solar System FNCC-150 最大出力追尾型太陽電池専用コントローラー / 周辺機器

 最大出力追尾型の太陽電池専用コントローラーがNODA Solar System FNCC-150の登場です。NODA Solar Systemは、海外の太陽電池コントローラーが日本に普及する以前は、多くの太陽電池屋さんが扱う一般的な製品でした。その後海外の充電コントローラーの登場で、しばらく小社のラインナップからも消えていましたが、薄膜モノなどの太陽電池の特性に合わせた仕様の充電コントローラーFNCC-150として登場しました。
 太陽電池の充放電制御器の最大出力追尾型とは、例えばDC12V系では高すぎる電圧36Vから50Vなどの最大出力動作電圧の太陽電池をそのままでは使えませんが、適正な電圧に変換するとともに、電流値もあげ、出力Wを高い割合でキープし充電することを可能にする装置ということになります。で利用できる太陽電池は、最適充電動作電圧範囲18V - 50V(Vpm)のもので、DC12V環境で4A(計算上の最大は、200Wp)まで、DC24V環境で8A(計算上の最大は、400Wp)までとなります。充電電圧は、12V系密閉型バッテリー選択時で14.5V、開放型バッテリー選択時で15.0Vです。充電方式は、PWMとなります。
 さらに、負荷制御端子(過放電時に遮断)とライティングなどのタイマーを内蔵しています。

商品のご案内 / 自然エネルギー事業協同組合REXTAのblog,2008.11.04
FNCC-150 太陽電池専用コントローラー / 商品のご案内
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-----image : 同リリースより
" NODA Solar System FNCC-150 太陽電池専用コントローラー販売のお知らせ
FNCC-150は、高電圧のCIS太陽電池から12V/24V系のバッテリーの電圧に変換を行い高い効率で充電することができるチャージコントローラーです。太陽電池の最大出力をそのままに、バッテリーを充電することができる、コンバーター方式の最大出力追尾型の充電コントローラーです。CIS太陽電池など高電圧の太陽電池での、独立系システムに最適です。
リレーなどの機械的接点を使わず、半導体により電圧を変換して、DC12VまたはDC24Vのシステム電圧のバッテリーシステムに最適化し、無駄なく充電することができます。従来のコントローラーの場合には、電圧変換を行いませんので、電圧が高い太陽電池の場合には、日射量に比例して変化する発電電流のみが充電量を左右することになり、太陽電池の出力を生かすことができない問題がありました。FNCC-150は、この問題を解決することができます。
充電方式は、初期はブート充電、その後はPWM定電圧充電を行います。
また、LOAD端子付きですので、負荷の過放電制御が行えます。過放電制御は、通常モードと夜間タイマーモードを切り替えることができます。タイマーは、日没検出30分後より日昇検出時間まで、任意の点灯時間を30分間隔で設定できます。LOAD端子には、過放電保護、さらには過電流保護、過熱保護回路が付属していますので、負荷とバッテリーの損傷を防止することができます。
システム電圧は、12V/24V選択できます。バッテリーの種類は、開放型(溶液あり)タイプと密閉型(ゲルセルなど)を選択できます。(いずれもご注文時にご指定ください。なお、後日変更可能です。)

製造   NODA Solar System
販売   自然エネルギー事業協同組合REXTA
 お求めは、レクスタ加盟各社までお願いいたします。
.......... "

コメント続き

 以前にご紹介したMorningStar社のコントローラーも海外では市販されています。基本的にNODA Solar System FNCC-150と同じ考え方の製品です。それは、中・大型の独立系専用の太陽電池としても価格もこなれた連系用の太陽電池が使えないかということです。通常太陽電池の最適動作電圧は、

・太陽電池の最適動作電圧 > (バッテリーの充電終止電圧[または、過充電防止分岐電圧] + 太陽電池からバッテリーまでの電圧降下電圧) / 0.9

 という値で把握されます。開放型(溶液あり)タイプなら充電終止電圧14.8V、密閉型(ゲルセルなど)なら13.8Vといううふうに、それぞれのバッテリーに固有の電圧的な性能諸元があります。たとえば、太陽電池からバッテリーまで10mあり電線はx(sqmm2)の公称断面の電線を使うので12Vで1.2V電圧降下する、またコントローラーで0.5V落ちるとすれば、太陽電池からバッテリーまでの電圧降下電圧は、合計の1.7Vとなります。開放型充電終止電圧14.8Vのバッテリーを使うとすれば、太陽電池の最適動作電圧は、
 > (14.8 + 1.7) / 0.9 = 18.3 (V)

 最適動作電圧18.3V以上のものを使う必要があるということが把握できました。
 そして、発電量は、電圧と発電電流の積であり、太陽電池の発電電流は日射量(太陽の光のエネルギーの強さ)に比例して変化すると考えれば、太陽電池の最適動作電圧は、18.3Vよりおおきければよい。端的に言えば、発電量は電流に依存するので、電圧は必要な大きささえ確保できれば、大きくないほうがいいということになります。このことによりDC12V系の太陽電池は、17Vから20V前後が適当とされてきました。しかし、近年の一般住宅用の太陽電池は、この電圧より大きな電圧になってきています。薄膜モノや化合物系では、30V以上のもの、時には50Vを越えるものもあります。そうした太陽電池をDC12V系で使う場合、そのままでは電圧が高すぎることになります。
 そこで、登場するのがコンバーター方式の充電コントローラー、最大出力追尾型と称される製品の登場となります。今回ご紹介した、NODA Solar System FNCC-150のような製品であれば、太陽電池の出力(Wp)を高い効率(90%前後)でバッテリーの充電に供することが可能です。さらにCISの太陽電池のように、電圧の挙動も結晶系に比べるとカーブがきつい太陽電池の場合は、出力追尾のメリットが大きくでる可能性があります。

 ということで、グリーン・ポストでもこの太陽電池の販売を開始しました。価格など販売情報は、[PR こちら PR ]や[ PR こちらも PR ]をご覧いただければ幸いです。(t_t)

参考エントリー
Morningstar Introduces the SunSaver MPPT(TM) Controller / プレスリリース Morningstar(薄膜太陽電池にも対応した最大出力追尾型の充電コントローラー登場)-----ソフトエネルギー、2008/04/01



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