ソーラーネットの手作り太陽電池、世界をゆく
-----image(pop up ; ”手造り太陽電池、DCポンプ、バッテリーなど。太陽光発電の講習会にて撮影”) : GreenPost 2008
国際協力NGOソーラーネットのことをご存知でしょうか? ソーラーネットは、これまでインドネシアで太陽電池や周辺機器の製造技術を未電化地域を多く抱える国々に移転することを目的として設立され、1995年から10年以上活動してきた自然エネルギーの技術を中心に展開する国際協力NGOです。太陽電池製造に関しては、太陽電池のセルを市場から調達し、適正に加工、配線し、ラミネーターといういわばパッケージマシーンで、太陽電池モジュールを組み立てる高度な技術をもっています。太陽電池のセルは製造しませんが、それを適切に屋外で利用できる状態にまで仕上げる技術は、セルは市場から適切に調達できれば、対象国で本当にわずかな電力で太陽電池モジュールを完成させることができるので、この太陽電池工場を世界各地に作ることができれば、セルの調達を協同仕入れすることも可能であるという同会のこれまでの仕組みづくりを考えるとさまざまな展開が可能となる非常にユニークな技術を中心とした国際協力を可能としています。
今、このソーラーネットがさまざまな支援者と中心となる技術の確立に努めてきた同会の活動が国の内外で注目を集めています。当しなやかな技術研究会は、過去2回ソーラーネットの海外で援助活動を行っている、また行おうとしている団体、個人のための技術等の講習会に参加してきました。以前から、ソーラーネットとは関係者の多くが友人、知人ということで、情報はいただいていたのですが、実際に彼らの活動に参加してみて、ラミネーター、コントローラー、インバーター、点灯用インバーターの現地での開発支援などの技術的な展開にとどまらず、人と人、地域と地域を国際的に結んでいく彼らの経験に大きな可能性を感じさせていただきました。
現在、ソーラーネットが講習会などで国内で組み立てた太陽電池は、多くの人の協力を得て、ミャンマーのサイクロンの被災地をはじめ、ルワンダ、ニカラグア、タンザニアなどで活躍しているということです。
国際協力で、現実に太陽電池をお考えの方がたがいらっしゃれば、上のソーラーネットまで直接お問い合わせください。
そして、このソーラーネットのもつさまざまな技術、人と人をつなぎ自然エネルギーという、エネルギーの地産地消を可能にする技術が、国内でも注目されはじめたということです。
クリッピング / 山形新聞、2008年08月31日
・めざすは「太陽電池パネル」100枚 創立60年記念し製作・東根工高
" 東根市の東根工業高(布川元校長、464人)の全校生徒が、同校の創立60周年を記念し、太陽電池パネル100枚の製作に取り組んでいる。すべて合わせると縦2.5メートル、横13.4メートルになり、これほど大規模な太陽電池パネルを高校生が作るのは全国的にも珍しいという。 "
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上の山形県の工業高校は、山形県の自然エネルギー屋さんの働きかけてで実現したプロジェクトということです。その自然エネルギー屋さん、ソーラーワールドのブログに若干の情報が掲載されていました。
・手作り太陽電池-----ソーラーワールドBlog,2008.09.08
さらに、広島では、原爆投下被災関連施設などに手造り太陽電池を取り付けようという”千羽パネルプロジェクト”が進行中ということです。この動きを進めている広島のグローイングピースさんにはまだ情報があがっていませんが、別のブログに情報を見つけました。
・千羽パネルプロジェクト、スタート!-----分散型エネルギー社会を目指して、2008.09.21
いずれも、ソーラーネットの手造り太陽電池の技術を利用して行われているプロジェクトです。その技術に興味のある人は、英訳付きの資料が下から入手できます。
・ソーラーネット / お知らせ : ソ-ラ-ネットのノウハウを詰め込んだ本「手作り太陽電池」を出版しました。
-----image : 「手作り太陽電池」カバー
コメント続き
ソーラーネットの地道な動きは、日本の地方と世界のリモートエリアや未電化地域をむすび、おそらく2050年といた長い時間的な経過を経て次代のライフスタイルを世界中で作る、手と手をつなぐ技術という形で継続していく布石になりそうな気がします。関係者の努力を最初からみてきましたが、いろいろとつながりができてきて、ますますの活躍を期待できそうな動きですので、とりあえずまとめてみました。(t_t)
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追加情報
・山形県の東根工業高校の手作り太陽電池システムが稼動したようです-----自然エネルギー、2009/2/9
https://greenpost.way-nifty.com/k/2009/02/post-abde.html
投稿: 追加情報 山形県の東根工業高校の手作り太陽電池システムが稼動したようです | 2009/02/09 12:29
太陽光発電システムを設置した区民が温室効果ガス削減に貢献した分の対価として、「グリーン電力証書」の買い取りを、今月から始めた。同区によると、同様の取り組みは佐賀県や愛知県、鹿児島市で行われていて、全国で4番目だという。太陽光発電は、太陽電池を利用し、太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換する発電方式である。ソーラー発電とも呼ばれる。再生可能エネルギーの一種であり、太陽エネルギー利用の一形態である。オール電化とともに太陽光発電を採用されるご家庭が増えています。太陽光発電の住まいは、CO2排出を減らすだけでなく光熱費の削減にも貢献してくれます。http://www.omakasetai.com
投稿: 太陽光発電 | 2008/10/14 18:25