東京ガスが木くずを使用したバイオマス発電へ参画 / クリッピング greenz
" 「ガス・パッ・チョ」のCMでおなじみの、東京ガス。この大手ガス会社が、このたび木くずを使った「バイオマス発電」に参入すると発表した。"-----greenz,2008/09/04
関連
プレスリリース / 東京ガス、平成20年8月11日
・木質バイオマス発電事業(株式会社吾妻バイオパワー)への参画について
" 東京ガス株式会社(本社:東京都港区、社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)は、このたび、木質バイオマス発電事業を予定している株式会社吾妻バイオパワー(本社:群馬県前橋市、社長:木寺靖、以下「吾妻バイオパワー」)に出資し、本発電事業に参画します。
吾妻バイオパワーは、木屑チップ(剪定枝、廃材などを破砕しチップ化したもの)を燃料とした発電事業を行うために、13,600kW※2の木質バイオマス発電所(群馬県吾妻郡)の建設を今月から開始しており、2010年度からの運転開始を目指しています。本発電所で発電した電力は、CO2を排出しない新エネルギー電力として認定されます。 また、木質バイオマス発電は、再生可能エネルギーによる発電の中でも経済性に優れており、気象状況に左右されず計画に基づいた運転が可能です。東京ガスは、本発電所で発電された電力を全量購入し、特定規模電気事業者(PPS)である株式会社エネット(本社:東京都港区、社長:武井務)などに供給してまいります。
..........
※2: 発電端出力。年間送電量は約23,000世帯分の年間電力使用量に相当する規模です。 会社概要
..........木質バイオマス発電事業の概要
所在地 :群馬県吾妻郡東吾妻町大字岡崎字金子460-1他
概要 :循環流動層ボイラーを利用したバイオマス燃料(木屑チップ)専焼発電設備を建設し、年間約13万tの木屑チップ燃料を燃焼させて発電を行います。
発電規模 :13,600kW(発電端出力)
発電方式 :蒸気タービンによる汽力発電方式
投入燃料 :木屑チップ100%(剪定枝などの生木50%、建築廃材50%)
事業期間 :2010年~2025年(15年間操業)
燃料供給業者 :群馬県内および近県の木材チップ業者約20社
敷地面積 :約29,000m2以上 "
・エネット
-----イメージ(pop up)
-----photo by Rina 2008-----
コメント
東京ガスが群馬県で剪定枝や建築廃材の木屑チップによる発電所建設計画に参加することを発表しました。
バイオマス燃料の利用は、建築廃材の利用率は2006年で70%程度あるといわれていますが、内容については、調べているところです。
また、剪定枝については、自治体によって50から90%と利用率もことなっているようです。情報ポータルとしては、NEDOの下記のデーターベース、経済産業省、農水省のデーターがあります。
・NEDO : バイオマス賦存量/利用可能量の推計 / バイオマス種の説明と推計方法
今後、建築材料として国産材の利用を進めていくという方向で動く流れができあがることになれば、廃材の再利用まで含めたトータルな資源、エネルギーの効率的な利用が進んでいくといいと思います。しかし、いかんせん国産材の利用が20%程度と低く、木造自体の需要減という傾向もあり、将来的な可能性が見えてきません。ただ潜在的には、日本の森林、農地におけるバイオマスエネルギーの可能性は非常に高いと言われる分野です。この国の風土と国のありかたを、気候変動とエネルギー問題への対処という中で、何度も見直せる柔軟性があれば、バイオマスは必ずや大きな位置を獲得する分野です。(t_t)
MEMO
・経済産業省 : 総合資源エネルギー調査会 / 総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会RPS法小委員会報告書(平成19年3月)
2006年4月 総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会~RPS法評価検討小委員会報告書~
2001年6月 総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会報告~今後の新エネルギー対策のあり方について~
・農林水産省 : 平成19年度 食料・農業・農村白書 / (1)地球温暖化対策の加速化
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コメント
色々エネルギー事業も変わってきそうですね。
投稿: よし@リーダシップ | 2012/08/17 02:51