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韓国、エネルギーに太陽光など拡大 初の長期計画 / クリッピング 47News(共同通信)

" 韓国の李明博大統領は27日、大統領府で国家エネルギー委員会を開き、2030年までのエネルギー基本計画をまとめた。地球温暖化や原油高騰に対応し、太陽光・風力など再生可能エネルギーや原子力の比率を大幅に高めるのが柱。 .........."
-----47News(共同通信)、2008/08/27

関連記事
韓国、代替エネルギーへの投資を今年60%増加させる計画-----ロイター、2008年 07月 28日

S.Korea sets ambitious energy development targets-----Forbes,08.27.08

".....The world's fifth-largest crude oil importer will also aim to reduce the use of fossil fuels to 61 percent of total energy consumption by 2030 from 83 percent at present, while boosting the ratio of alternative energy to 11 percent from 2.4 percent, it said.
..... "

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-----image:Google Earthキャプチャー画像、[2008/8/28PM1900収録]

コメント
 韓国のエネルギー自給率は、現在4.2%程度だという。現状は、2004年のデーターで4%の日本とどっこいどっこいというところです。
 韓国は、再生可能エネルギーを2.4%から11%に、原子力も原発10基を増設し14.9%から27.8%ということですから、これから両国の政策が変わっていく可能性があります。原子力依存は同じですが、再生可能エネルギーに関しては、太陽光発電と海洋エネルギー利用などで、成功例がでれば、韓国の再生可能エネルギーの分野に道が開ける可能性はあります。
 ただ、さまざまな情報を総合すると、危うさは日本とどっこいどっこいというところだと思っています。Make a difference!を具体的に勝ち取るのは、さて?(t_t)

参考エントリー

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2011年度中に年間生産能力600MW体制へ 太陽光発電システム / プレスリリース 三菱電機

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-----image & text : 三菱電機、2008年8月27日発表より

" 太陽電池セル第2工場 建設のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、太陽光発電システムの急速な需要拡大に対応して、太陽電池セルの生産能力を拡大することとし、中津川製作所飯田工場(所在地:長野県飯田市)内に新たに太陽電池セル第2工場を建設しますのでお知らせします。
 2011年度中に、現在の年間生産能力150MWの4倍にあたる600MW体制確立を目指し、これまで2012年度中の確立を目標としていた500MW体制への設備投資計画を上積みして前倒しします。
..........

工場建設の狙い
 2008年7月に開催された「北海道洞爺湖サミット」の「エネルギー安全保障と気候変動に関する主要経済国首脳会合宣言」で太陽光発電など再生可能エネルギーの利用促進の必要性が採択されたように、太陽光発電システムの世界市場規模※2は2007年度の1,950MWから、2011年度には4,430MW程度と見込まれ、さらなる需要拡大が予測されます。
 三菱電機グループは2007年10月、環境経営における長期ビジョン「環境ビジョン2021」を策定し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの1つとして、太陽光発電システムのさらなる普及と発電効率向上を掲げました。現在は、年間生産能力を2008年10月から220MW体制とすべく、準備を進めています。
 当社は、「エネルギー安全保障と気候変動に関する主要経済国首脳会合宣言」などを踏まえ、太陽光発電システムの急速な需要拡大に対応するため、太陽電池セルの生産能力を拡大することとし、中津川製作所飯田工場の太陽電池セル第1工場に隣接して、新たに太陽電池セル第2工場を建設します。
※2: 当社調べ

今後の展開
 当社は、生産体制の強化を進めるとともに、世界最高※3の光電気変換効率※4 18.6%※5を達成した多結晶太陽電池セルを今後製品化し、業界トップ※6の電力変換効率97.5%を誇るパワーコンディショナと組み合わせて、効率の良い太陽光発電システムのさらなる普及促進に努め、地球環境保全と持続可能型社会の実現に貢献してまいります。また、当社では薄膜太陽電池についても研究・開発を進めており、市場動向を見極めつつ、事業化を判断してまいります。
※3: 2008年8月27日現在。実用的な150mm角サイズの多結晶シリコン太陽電池セルにおいて(試作品、当社調べ)
※4: 太陽光の光エネルギーを電気エネルギー(直流)に変える効率
※5: 変換効率の公的認証機関である産業技術総合研究所(AIST)における評価結果
※6: 2008年8月27日現在。国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナの量産機種において "

関連
プレスリリース / 三菱電機、2008年8月27日
海外の無電化地域向け事業を拡大し、社会インフラ構築に貢献 三菱電機「海外向け小型太陽電池モジュール」新発売のお知らせ
0827c-----image : イメージも同リリースより

" ..........
新製品の特長

1. 豊富なラインアップ(35W、40W、46W、52W)により、国ごとに異なる要求出力に対応
無電化地域の電化プロジェクトは、国ごとに要求されるモジュール出力が異なります。今回、無電化地域の小規模住宅に適した出力(35W、40W、46W、52W)をラインアップして、国ごとに異なる幅広い要求出力に対応します。動作電圧は、独立形太陽光発電システムで主に採用される12Vバッテリーに対応しています。
2. 日本メーカー初のモジュール1枚単位で公称出力値を保証
無電化地域の小規模住宅では、1軒につき太陽電池モジュール1枚を使用するケースが圧倒的に多いため、日本メーカーで初めてモジュール1枚単位で、出荷時における公称出力値を保証します。
3. 施工性を向上させた新開発の端子ボックス(特許出願中)
現地の設置環境をふまえ、施工性を向上させた独立形システム用端子ボックスを新開発しました。外蓋が端子ボックス本体と分離せず、開けた角度を固定できるヒンジ構造なので、電気配線工事の作業時間を短縮でき、安全性も高まります。
.......... "
----------

コメント

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バイオエタノール:ゴルフ場の芝から製造 - - 岐阜大が新技術 / クリッピング 毎日.jp

" 18ホールで車2台1年分の燃料生産 ゴルフ場で刈り取られた芝からバイオエタノールを製造する新技術を、岐阜大の高見澤一裕教授(環境微生物工学)らが開発した。 ..........芝1グラムから約0・15グラムのエタノールを生産することに成功.......... "
-----毎日新聞、2008年8月26日より

関連
岐阜大学 : 環境微生物工学研究室

コンティグ・アイ

第22回 注目!ゴルフ場の芝からバイオエタノール!?-----山口義行 WEB-ROOM,2008/8/7

" .....乾燥芝1トンから200mlのバイオエタノールを生産できる..... "

コメント
 ゴルフ場の芝からバイオエタノールを作ることを可能にしたセルロース分解酵素を岐阜大の研究チームとベンチャー企業が開発したそうです。当然他の非作物系といわれるセルロースの分解にもつながる技術として注目されます。
 これまで毎日刈り取られている大量の芝は、焼却処分されることが多いようです。となれば、燃焼ガスも押さえ、新たな燃料も得ることができるということですから、一石二鳥の技術です。(t_t)

-----イメージ(pop up : ”虹3” )


Niji3

-----photo by Rina 2008-----

参考

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業界初 太陽光発電システムの普及に必要不可欠な複数台連系時の単独運転防止技術を開発 / プレスリリース オムロン

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-----image(pop up) & text : オムロン、2008年8月20日発表より

" オムロン株式会社(代表取締役社長:作田久男)は、集合住宅やソーラーパーク等、太陽光発電システム(以下:PVシステム)が集中的に設置される際においても、PVシステムの単独運転を防止する技術「AICOT:Anti-Islanding Control Technology」を業界に先駆けて開発しました。
(「AICOT」は当社の商標です)

当社は、株式会社関電工等とともに独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業である「集中連系型太陽光発電システム実証研究(群馬県太田市)(※3)」において、PVシステムを複数台連系した際の、単独運転検出技術を研究してきました。今回開発した単独運転防止技術「AICOT」は、この実証研究の成果として確立したものです。

当社では、「AICOT」を搭載したPV用のパワーコンディショナを今年12月から発売を開始します。(1.5kWタイプ:2008年12月、4kWタイプ:2009年4月) "

関連記事
オムロン、系統電力停止時に複数接続の太陽光発電から送電停止する技術開発-----asahi.com,2008年8月21日

コメント
 オムロンが、集合住宅等、多くの太陽光発電システムが集まり、全体として集中的に設置される際にも個別のシステムが停電時に確実に単独運転検出ができ、シャットダウンできるシステムを開発しました。注目すべきは、一般的な4kWタイプのほかに、1.5kWタイプをリリースしたことです。多様な現場のニーズに対応でき、ユーザー、販売店にとっても販売しやすいシステムが構築可能です。

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Googleが次世代地熱発電に1000万ドル超を投資

 Googleが次世代の蒸気循環式の地熱発電所の開発企業と研究機関にあわせて1000万ドルを超える投資を行うと発表しました。地熱発電は、利用できる地域であれば、有望な再生可能エネルギー源と再評価されるようになってきました。
 今回の投資の対象となるEnhanced Geothermal Systems(EGS)システムは、アメリカエネルギー省関連の研究機関やアメリカの大学などの研究で高い可能性と運用のしやすさから次世代の地熱発電システムと評価されているようです。Googleの担当者は、このEGSをエネルギーのキラーアプリとまで評価しています。

Enhanced Geothermal Systems (EGS)

(Googleorg,August 18, 2008)

プレスリリース / Google,2008/8/19
Google.org invests more than $10 million in breakthrough geothermal energy technology

" Enhanced Geothermal Systems (EGS) could supply thousands of times US energy needs
Mountain View, California (August 19, 2008) ? In the continuing effort to develop electricity from renewable energy cheaper than from coal, Google (NASDAQ: GOOG), through its philanthropic arm Google.org, announced $10.25 million in investments in a breakthrough energy technology called Enhanced Geothermal Systems (EGS). Today's announcement also includes funding for research on next-generation geothermal resource mapping, EGS information tools, and a policy agenda for geothermal energy.

EGS expands the potential of geothermal energy by orders of magnitude. The traditional geothermal approach relies on finding naturally occurring pockets of steam and hot water. The EGS process, by comparison, replicates these conditions by fracturing hot rock, circulating water through the system, and using the resulting steam to produce electricity in a conventional turbine.

A recent MIT report on EGS estimates that just 2% of the heat below the continental United States between 3 and 10 kilometers, depths within the range of current drilling technology, is more than 2,500 times the country's total annual energy use.

”EGS could be the 'killer app' of the energy world. It has the potential to deliver vast quantities of power 24/7 and be captured nearly anywhere on the planet. And it would be a perfect complement to intermittent sources like solar and wind,” said Dan Reicher, Director of Climate and Energy Initiatives for Google.org.

Google's Renewable Energy Cheaper than Coal initiative focuses on solar thermal power, advanced wind, EGS and other potential breakthrough technologies. Google has set a goal to produce one gigawatt of renewable energy capacity, enough to power a city the size of San Francisco, in years, not decades.

To advance EGS, Google.org announced funding for two companies and a university:
.......... "

関連
http://google.org/egs/index.html / A Googol of Heat Beneath Our Feet
Usgeothermalmap
-----Google Earthキャプチャー画像、[U.S. Geothermal Resource (3-10km depth)。上記サイトでkmzファイルが公開されています。]

(Googleが発表した投資先)
AltaRock Energy(EGS地熱発電関連企業)

Potter Drilling(EGS地熱発電関連企業)

Southern Methodist University Geothermal Lab(地熱研究) / Geothermal Map of North America

関連記事(ソース)
Google.org,地熱発電の新技術開発に1000万ドル強を投資-----ITproニュース、2008/08/20

コメント続き
 今回は、まだ初期段階の投資ということで、Googleの投資先にはそれほど情報がありませんでした。そこで、アメリカエネルギー省の地熱関連のサイトに行ってみると、は驚くほど情報があふれていました。

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蓄電池整備に6兆円 経産省、太陽光発電10倍目標で試算 / FujiSankei Business i.

" 経済産業省は8日、太陽光発電の導入量を2020年までに現在の10倍に高める政府目標を達成した場合、電力の安定供給のために必要となる蓄電池の整備費用が約6兆円かかるとの試算を発表した。個々の導入世帯が負担する方式で整備すれば、太陽光発電パネルの費用約230万円のほか、1世帯当たり約150万円の追加負担となる。経産省は今後、負担費用を低減する方法や負担の在り方について検討する。 "
-----FujiSankei Business i.,2008/8/9

関連情報、記事
経済産業省 研究会 / 低炭素電力供給システムに関する研究会-配布資料(pdf)[特に大冊の資料7 低炭素電力供給システムの構築に向けて(PDF形式:2,328KB)は参考になる資料だと思います。]

経産省、太陽光発電のインフラ強化 電力安定めざす-----NIKKEI NET,2008/8/8

コメント
 一般住宅用太陽光発電に、一軒当たり150万円という法外な規模の蓄電池システムは、必要ありません。大規模な太陽光発電所の電力の平準化のために、蓄電池という話なら、百歩譲って、多少蓄電池という話もあるような気もしますが、一般住宅用となると、、、、話はまったくことなります。
 太陽光発電の発電量と変動パターンはかなり正確に予測が可能です。予測できる、読めるという部分を生かせば、電力の不安定化につながりません。家庭の電力の消費が真夏の暑い日にピークとなることを考えれば、ピークカットという大きな役目をもっているわけですから、現状のままの一般住宅用の連系システムのメリットで十分なはずです。試算にしろ、蓄電池をこの規模で導入することを考えるのはナンセンスです。この試算の本当のねらいは、太陽電池の普及のためのコスト削減と技術開発の重しになることはあっても、意味のある需要を喚起するとは思えません。今回の試算は、電力の安定、リスク管理という考え方における、日本の不思議な”システム”の存在を感じさせます。再生可能エネルギーのメリットを生かした国造りではなく、既得権益の保護など別のところに意図があると考えるのが妥当なような気がします。

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通信誌 / 「地球号の危機ニュースレター」(8月号)338号

338
-----市民エネルギー研究所の記事  2008-07-30より----imageも

" 地球号の危機ニュースレター』No.338(2008年7月号)<発行・大竹財団/編集・市民エネルギー研究所>を発行しました。
目次
資料・本紹介
・EU新化学品規制が本格施行・既存物質 予備登録開始へ(上)
・欧州新化学品規制が本格施行・既存物質 予備登録開始へ(下)

柏崎・刈羽のさくらに異常多発 市民活動団体が調査 原発事故の影響か? 井田 均

太陽光発電の学会報告 中川 修治

〈自然エネルギーは普及させたいし、原発も止めたいが…〉より グリーン電力の混乱 中川 修治

カンボジア通信
「奨学生インタビューから見えてくる農村の暮らし」 阿木 幸男

〈メール通信〉より
四川大地震と核 中国と日本いずれも耐震安全性は「失格」山崎 久隆

フィリピン周遊記(1)井田 均 "

定価 200円(送料90円)
年間購読料 2,000円(送料込)
発行元 財団法人 大竹財団

詳細、お問い合わせは、
市民エネルギー研究所の記事 2008-07-30をご覧ください。

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NREL Solar Cell Sets World Efficiency Record at 40.8 Percent / プレスリリース NREL- U.S.DOE -(宇宙空間用太陽電池セル変換効率40.8%を達成)

" Scientists at the U.S. Department of Energy's National Renewable Energy Laboratory (NREL) have set a world record in solar cell efficiency with a photovoltaic device that converts 40.8 percent of the light that hits it into electricity. This is the highest confirmed efficiency of any photovoltaic device to date.

The inverted metamorphic triple-junction solar cell was designed, fabricated and independently measured at NREL. The 40.8 percent efficiency was measured under concentrated light of 326 suns. One sun is about the amount of light that typically hits Earth on a sunny day. The new cell is a natural candidate for the space satellite market and for terrestrial concentrated photovoltaic arrays, which use lenses or mirrors to focus sunlight onto the solar cells.

The new solar cell differs significantly from the previous record holder ? also based on a NREL design. Instead of using a germanium wafer as the bottom junction of the device, the new design uses compositions of gallium indium phosphide and gallium indium arsenide to split the solar spectrum into three equal parts that are absorbed by each of the cell's three junctions for higher potential efficiencies. This is accomplished by growing the solar cell on a gallium arsenide wafer, flipping it over, then removing the wafer. The resulting device is extremely thin and light and represents a new class of solar cells with advantages in performance, design, operation and cost.
.......... "

-----U.S. Department of Energy's National Renewable Energy Laboratory (NREL) ,August 13, 2008

関連記事(ソース)
USA: NREL solar cell sets world efficiency record at 40.8 percent-----The Solarserver -Solar News,2008-08-19

-----イメージ(pop up : ”虹2” )


Niji2

-----photo by Rina 2008-----

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世界の太陽電池市場の動向を調査 / プレスリリース 富士経済

" 2012年 太陽電池の世界市場予測 4兆6,751億円、07年比3.9倍- "-----富士経済 プレスリリース、08月08日(pdf書類)発表より

" 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界)は、08年4月から6月にかけて、開発技術が多様化する、太陽電池と部材、発電に必要なシステム機器の市場動向を把握する調査を行なった。その結果を調査報告書「2008年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望」にまとめた。
調査の対象は、太陽電池では、結晶シリコン太陽電池から薄膜太陽電池、さらに色素増感型や集光型などを含む次世代太陽電池まで10品目、材料・部品では、ポリシリコン、シリコンウエハ、EVAシート、透明導電膜付き基板など14品目、パワーコンディショナなどシステム機器3品目、国別動向14ヶ国である。
<調査結果の概要>
1.全体概要
洞爺湖サミットでは「2050年までに少なくとも世界全体の温室効果ガス排出量の50%削減を達成するという目標を、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の全ての締約国と共有し、同条約下での交渉において、この目標を検討し、採択を求める」と合意した。この温室効果ガス削減に向けた取り組みとして、再生可能エネルギー導入による対策がますます重要性を高めている。再生可能エネルギーは、高騰する化石燃料、CO2排出課題のある火力発電、安全性が疑問視される原子力発電の代替として、さらには地域分散型エネルギーとしても重要な位置づけにある。
気候変動対策、脱原発政策、原油高騰への対応、環境調和型社会の推進など、太陽光発電を含む再生可能エネルギーが導入される社会的背景が整いつつあり、欧州の国々ではエネルギーの買い取り価格を法律で定めたフィードインタリフ制度を拡充あるいは導入する動きが広がっている。旧来太陽電池業界は日本がリードしてきたが、現在はフィードインタリフ導入国のドイツやスペインが市場を牽引している。こうした地域の広がりに加え、今後は用途の裾野も広がってくると予測される。様々な太陽電池が開発され、従来用途に加えて、新しい用途を開拓していくと考えられる。
..........
2.世界の太陽電池市場予測(太陽電池モジュール)
07年 1兆2,008億円 2012年予測 4兆6,751億円 07年比3.9倍
結晶シリコン太陽電池の07年の市場規模は1兆680億円で、高い市場規模ながら、後も2012年にかけて年率27%の高い成長が予測される。CI(G)SとCdTeの化合物半導体太陽電池は07年750億円から2012年度5,658億円(07年比7.5倍)、大規模生産を計画するメーカーが市場拡大を牽引すると見られる。
さらに、高度成長が予測される薄膜と球状タイプの省シリコン太陽電池は07年578億円から2012年6,375億円(07年比11.0倍)と、薄膜シリコン太陽電池がリードして拡大する。薄膜シリコン太陽電池へは、結晶シリコン系メーカーも発電や住宅設備など需要分野に合わせた製品ラインアップの拡充を目的に新規参入している。有機系太陽電池は08年以降市場が立ち上がると予測されるが、技術的課題が多く実用化されても当面は用途が限定される。
3.今後注目される太陽電池市場
.........."

コメント
 「2012年にかけて年率27%の高い成長」とか、、、これまでの勢いは世界的な規模では継続していくということです。しかし、日本での太陽光発電の行く末には、かなり不安がつきまといます。理由は、いつか別のエントリーで、、、、

-----イメージ(pop up : ”虹” )


Niji

-----photo by Rina 2008-----

 暑さもここ数日和らいで、助かりますね。みなさんはどんな夏を過ごされているでしょうか? 私はお盆も半分は仕事、半分はどこにもでかけないでトレーニングとか、家族とすごしていました。ひさしぶりにゆったりとして、いい時間をすごすことができました。(t_t)

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ナノ・アンテナで、夜も太陽のエネルギーからエネルギーを作る!

 世界では、エネルギーに関する新しい技術が次からつぎへと生まれています。中には、ちょっとこれまでの常識では考えられないものも、、、、

 今回ご紹介するIdahoNational Labが開発中のナノ・アンテナは、可視光より波長の長い赤外線波長、不可視域の電磁波を捕まえることができるそうです。驚くべきことに、その材質は、特殊な金色に加工されたポリエチレンシートです。原材料としては、通常のプラスチックバックと変わらないものだそうです。
 問題は、このシートに刻まれた極小なパターン模様にあるようです。そのミクロな模様はスパイラル模様です。角型ナルト渦マーク、、、?
 このパターンによって、アンテナのように、太陽エネルギーや発電所から赤外線として放出され、熱となって空気中に放散していたエネルギーなどを集めることができる、ナノ・アンテナができるというのです。原理が極めて簡単で製造も容易ということで、将来あらゆる面に貼り付けてエネルギーを集めることができるといいます。変換効率は、非常に高いものの、元のエネルギーが弱いので単位面積あたりの取り出せるエネルギーは小さいと推測しますが、モノのあらゆる面に貼り付け、夜間にもエネルギーを取り出すことができると考えれば、可能性の高い技術となるのかもしれません。
 将来的には、このフレキシブルなシートで、携帯端末から、家や車までを包むことができるといいます。
 ナノ・アンテナに刻まれたミクロなスパイラル模様の1つの大きさは、おおよそ5マイクロメートルということですから、約0.005ミリメートルの小さな小さなパターン模様です。これがナノ・マイクロシート全体を埋めるように”刻まれている”ようです。不思議な技術ですね。SFや疑似科学の世界でもてはやされることもある、”謎の”スパイラルパターンが刻まれていたので本当にびっくりしました。

プレスリリース / IdahoNational Laboratory,2008/8/11
Flexible nanoantenna arrays capture abundant solar energy
Nanoantenna
-----image(pop up ; ”the nanoantenna fact sheet”) : 同リリース添付資料よりキャプチャー画像

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それぞれのお国の事情、ニュージーランドの場合

「再生可能エネルギーを選んだニュージーランド」

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-----Google Earthキャプチャー画像、[2008/8/18am00:00収録]

 2025年に90%以上のエネルギーを再生可能エネルギーにすることを目標としているニュージーランド。現時点でも水力全稼動ならば70%以上のエネルギーを再生可能エネルギーでまかなうことも可能という地点にいる。

New Zealand Commits to 90% Renewable Electricity by 2025 / クリッピング Renewabel Energy Access(2025年に90%を再生可能エネルギーで、、、ニュージーランド)-----ソフトエネルギー、2007/10/01

 とはいえ、最新の同政府のアナウンスによれば、この目標を達成するためには、毎年175MWもの新たな設備を新設していかなければならない。しかし、地熱、風力などの増設によりこの2050年までに90%の目標は達成可能であると発表しています。

プレスリリース / The official website of the New Zealand Government,6 March, 2008,
90% renewable energy target is achievable

 ニュージーランドは、日本の7割の国土に400万人強の人口と少なく、産業の形態もことなるということで、比較にはならないのですが、参考にはなります。日照、風力とも世界の中ではもっと有利な国はたくさんありますが、両者とも水力と地熱にめぐまれた国として知られているからです。特に、日本の地方における運用にはヒントになる可能性もあるのではと思います。

 ニュージーランドのさらに好感のもてる点は、落穂ひろいにも似たさまざまなシステムを地域にあわせて導入することを奨励はじめている点でしょう。下の記事は、田舎での風力の利用を促進する政策に関するもので、規模としては小さな風力発電機を生かそうとしています。

Backyard turbines in energy proposal-----nzherald.co.nz,August 14, 2008

 想定される利用環境と機材のイメージを探してみました。

The Sustainable Electricity Association of New Zealand : Small Wind

 かなり小さい規模の風力発電機です。日本では残念ながらあまり活用できていない小型風力ですが、日本でも小水力などは今後期待される分野です。

 今後のニュージーランドの政策では、Bioenergy,Biofuels,Geothermal,Hydro,Marine,Solar,Windなどがあげられ、中でも太陽光発電、風力発電、地熱発電、海洋エネルギーの活用を計画しています。下のサイトでは、この4つのエネルギー賦存量の地図が公開されています。

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メコン川の水に群がる世界の大企業 / クリッピング nikkei BP net(from Forbes.com)

" .......... 全長4500キロ、世界10位の流量を誇るメコン川は、その水力エネルギーで世界の企業を急速に引き付けている。........... "
-----nikkei BP net(”Water Rush”from Forbes.com)、原文公開日時:2008年7月25日

コメント
Mekongdelta
-----Google Earthキャプチャー画像、[上 : メコン川。下のベトナム地図のピンの位置]-----Beatnam_2

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グリーン、クリーンに動く中国 すでに自然エネルギー大国なのですね

 オリンピック開会式、前半は壮観の一語、オリンピックがなんのイベントかを完全に忘れさせ、”見事な中国の姿”を見せてくれました。賛否両論あるにせよ、すごかったのは確かです。
 13億の人民の力の世界へのアピール。まずは成功というところでしょうか?

 その中国が、再生可能エネルギー、環境技術に相当の投資と力を注いでいることは知られている話です。力を注ぎならも、この巨大な国家の将来と成果については、悲観論も絶えないということが、対策の困難さ、急速な経済発展のしわ寄せの大きさを逆に物語っています。ただ、中国はあらゆる技術を捨てていません、大規模集中型のシステムの運用を次々と行う一方で、地域の分散型のシステムの維持、開発にも努めています。太陽熱温水器などは、輸出も盛んで世界の市場を席捲しています。太陽電池もサンテックの躍進などの話題も多く、風力はすでに世界の利用大国への道を進んでいます。

クリッピング / 日刊温暖化新聞、2008/8/9
報告書:中国、クリーン改革を解き放つ

" (クライメート・グループより)
気候変動問題に取り組む国際NGOクライメート・グループは7月31日、「中国は再生可能エネルギー生産国としてすでに世界をリードしていると同時に、価値ある経済機会の活用において先進国を上回っており、環境分野における雇用創出や重要な低炭素技術の開発を行なっている」とする報告書を発表した。 "

プレスリリース / The Climate Group,July 31, 2008
Latest News and Comment : China unleashes Clean Revolution…

" China seizes low carbon export opportunities in clean tech race

China is already the world’s leading renewable energy producer* and is over-taking more developed economies in exploiting valuable economic opportunities, creating green-collar jobs and leading development of critical low carbon technologies, says a new report to be published by The Climate Group.

The report ? China’s Clean Revolution - shows that China’s transition to a low carbon economy is well underway, led by supportive government policies which are not only driving innovation in low carbon technologies but also diverting billions of dollars of investment into energy efficiency and renewable energy.

The report reveals that the low carbon economy is just as attractive to developing nations like China, as it is for richer countries such as the UK, Japan and Germany.
..........
Changhua Wu, China Director, The Climate Group, says: “Far from ignoring climate change, Chinese leaders have already committed to improving energy efficiency and scaling up the growth of low carbon industries. China is beginning to pull its weight on climate change and the targets and policies in place are in line with those being taken by ‘leading’ countries like the UK and Germany.”

Investment in renewable energy in China - almost USD $12 billion in 2007 - is almost level with world leader Germany as a percentage of GDP. Stronger policies from the Chinese government are creating increased demand for low carbon investment and China will require a further USD $398 billion (USD $33billion per year) to meet its 2020 renewable energy goals.
..........


Chinacleanrevo
-----image("Executive Summary-Download the Executive Summary for China’s Clean Revolution[pdf]")カバー写真 "

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ブルガリアでの風力発電事業が操業を開始 / プレスリリース 三菱重工

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-----image(pop up ; ”カリアクラウィンドファーム”) & text : 三菱重工ニュース、2008年8月7日発表より

" 日本の排出権獲得にも貢献
 三菱重工業は、ブルガリアで風力発電設備を活用した売電事業を開始した。現地の建設会社であるイノス社(inos)と共同で事業運営会社、カリアクラ・ウィンドパワー社(Kaliakra Wind Power AD、略称:KWP)を設立、同国初となるウインドファームを建設して営業運転入りしたもので、電力はすべて同国の国営電力会社(NEK)に販売される。同事業は、日本・ブルガリア両国の温暖化削減共同実施(JI)案件※として進められる計画で、ブルガリアにおける再生可能エネルギーの利用促進と、わが国の排出権獲得に貢献することとなる。

 KWP社が運営するウインドファームは、黒海沿岸のカリアクラ岬に建設された。総発電量は3万5,000kWで、当社長崎造船所および横浜製作所が製作・供給した定格出力1,000kWの風力発電設備(MWT-1000A)35基により構成される。
 当社は、土建・据付工事を担当した出資パートナーであるイノス社と、当社の欧州原動機会社であるMitsubishi Power Systems Europe, Ltd.(MPSE、英国)とともに建設を取りまとめ、操業にも当たっている。 
.......... "

-----English Version,August 07, 2008

関連
JACO CDM / ブルガリア・カリアクラ風力発電プロジェクト(Kaliakra Wind Power Project (KWPP))

Google Map : Bulgaria Kaliakra

三菱重工 風力発電

コメント
 プロジェクトの資料は、上のJACO CDMのサイトが詳しいです。いきさつ、場所、風車について詳細に記載されています。日本の排出権もテーマになるわけで、世界的な排出権の認証が担保されています。

 日本の風車が世界で活躍していますね。(t_t)

参考エントリー

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'Major discovery' from MIT primed to unleash solar revolution / プレスリリース MIT(太陽光発電システムの革命的な運用を可能にするシステム)

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-----image(pop up ; ”Graphic / Patrick Gillooly, MIT
With Daniel Nocera's and Matthew Kanan's new catalyst, homeowners could use their solar panels during the day to power their home, while also using the energy to split water into hydrogen and oxygen for storage. At night, the stored hydrogen and oxygen could be recombined using a fuel cell to generate power while the solar panels are inactive. ”) & text : MIT news,July 31, 2008発表より

" Scientists mimic essence of plants' energy storage system
In a revolutionary leap that could transform solar power from a marginal, boutique alternative into a mainstream energy source, MIT researchers have overcome a major barrier to large-scale solar power: storing energy for use when the sun doesn't shine.
..........

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-----image(pop up ; ”Photo / Tom White, MIT
MIT researchers have developed a new catalyst, consisting of cobalt metal, phosphate and an electrode. When the catalyst is placed in water and electricity runs through the electrode, oxygen gas is produced. When another catalyst is used to produce hydrogen gas, the oxygen and hydrogen can be combined inside a fuel cell, creating carbon-free electricity to power a house or an electric car, day or night. ”)
.......... "

コメント
 太陽電池は昼間しか発電をしない。このことがシステムの運用のネックになることがあります。今回MITのラボが開発したのは、太陽電池で発電をし、同時に極めて高い効率で水の電気分解を行い、得られた水素と酸素で、夜間に燃料電池で電気を得ることを合理的に可能にしたシステムです。ポイントは、電気分解の際に利用する液体触媒の開発だったようです。同種のアイデアやシステムは以前からありますが、水の電気分解を単純に行うだけでは、有効なシステムを効率よく運用することは不可能でした。今回、コバルトとリン酸塩からなる液体 [リン酸コバルトCo3(PO4)2 ?] 触媒と電極を新たに開発したことで、常温で先の液体触媒を水溶液として利用することできるという。これらのシステムは、極めて簡単な設備で利用できるという。

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今後拡大が期待される国内市場に対応 太陽電池モジュール化工場の新拠点「滋賀工場」が稼動 / プレスリリース 三洋電機

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-----image(pop up) & text : 三洋電機、2008年08月05日発表より

" 三洋電機株式会社(以下、三洋電機)が、滋賀事業所(滋賀県大津市瀬田)に建設を進めていたHIT太陽電池のモジュール化工場「ソーラー事業部 滋賀工場」がこのほど完成し、稼動を開始いたしました。
  滋賀工場は当初40MWの生産能力で立ち上げますが、今後、市場動向にあわせて生産能力の拡大を検討します。
 三洋電機は、HIT太陽電池セルの生産を二色の浜工場(大阪府貝塚市)、島根三洋電機株式会社(島根県雲南市)の2拠点で行っています。一方、モジュール化は、国内2拠点(二色の浜工場、東京製作所)、海外2拠点(ハンガリー工場、メキシコ・モンテレー工場)にて行っています。今回、モジュール化工場の主要拠点として滋賀工場を新規に立ち上げることで、今後拡大が期待される国内市場向けとして対応していきます。
ソーラー事業部滋賀工場概要
所在地  :滋賀県大津市瀬田1-1-1
建築面積:7000m2(新工場部分)
生産能力:年産40MW(08年度)
投資額  :約20億円
付帯設備:太陽光発電システム50kW  
.......... "

関連記事
2020年度4GWに向けて,三洋電機の太陽電池モジュール新拠点が稼動-----Tech-On!,2008/08/05

いつでも、どこでも、太陽電池の時代へ-----@IT MONOist,2008/7/29

コメント
 三洋電機は、過去の発表で2010年までに年間1000メガを達成したいと発表したことがあります。今回の滋賀工場の完成を受けて、2008年末までに340MW体制ができることになります。今回の増設にあわせた発表では、2010年までに600MW越え、さらに2020年度末には4GWを目指すとした。これらの体制で、世界シェアの10%をキープする計画だという。

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NAS電池を年産150MWに増強 / プレスリリース 日本ガイシ

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-----image(pop up ; ”<添付資料>NAS電池の写真(風力発電用34MW:青森県六ヶ所村)”) & test : 日本ガイシ、2008年07月28日発表より

" 日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)は本日、電力貯蔵用NAS(ナトリウム硫黄)電池の生産能力を年間90MW(メガワット、1MW=1,000kW)から150MWに増強することを決定しました。高騰する化石燃料からの脱却とCO2排出削減による地球温暖化防止に向けて風力や太陽光などの自然エネルギー発電の急速な拡大に伴い、国内外で大容量蓄電池の需要が見込めることから、生産能力を増強し、世界的に高まりつつあるニーズに応えていきます。

NAS電池は近年普及が進む風力や太陽光などの自然エネルギー発電による電力の供給安定化に貢献できることから、大規模な風力や太陽光発電所などに向けた需要が見込まれます。特に海外では自然エネルギー発電を促進する料金制度が確立されているため急拡大しています。また米国、欧州、中東などの各国で負荷平準化(ピークカット)、非常用電源、電力の需給調整(アンシラリー)、系統安定化などのさまざまな用途でニーズが高まっており、今後、大容量蓄電池の需要が世界的に拡大していくと見ています。これらのニーズに応えていくため、現在フル稼働を続けるNAS電池の工場を大幅に増強することを決定しました。

<NAS電池増産計画の概要>
1) 増強後の生産能力: 150MW/年(現在90MW/年)
2) 設備投資額: 113億円
3) 設備増強概要: 建屋増築18,500m2(現在10,500m2)
設備増設(一部、名古屋事業所から移設)
4) 設備稼働時期: 2010年6月
5) 設備投資場所: 小牧事業所(愛知県春日井市・小牧市)
..........


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-----image(pop up ; ”図2:NAS電池による負荷平準のイメージ”) : 同リリースより
.......... "

関連
日本ガイシ : NAS電池
 / 「やるじゃんNAS編」

プレスリリース / ミツカンサンミ、08/07/31
ミツカンサンミ栃木工場「NAS電池システム」稼動

参考
プレスリリース / 東京電力、平成13年10月19日
NAS(ナトリウム-硫黄)電池の直接販売の開始について~高品質の電気をお求めのお客さまへ、来年度からワンストップでサービス開始~

" ..........
NAS電池は、鉛蓄電池に比べて電力貯蔵能力が約3倍と高く、コンパクトで長寿命であるという優れた性能を有しており、当社の施設には研究用として約1.9万kWを設置してまいりました。これまでは、負荷平準化に寄与するシステムとして実用化をめざしておりましたが、最近ではインテリジェントビルや半導体工場のように、品質や信頼度の高い電気を求めるお客さまを中心に、無停電電源や非常用電源としての活用にも評価が高まってまいりました。
 当社はこのようなお客さまニーズに加えて、営業活動の本格化によるコストダウンにメドがついたことから、お客さまにNAS電池を販売することといたしました。

 お客さまに設置していただいた場合は、電力使用量の少ない夜間に充電し、昼間のピーク時に使用することになるため、これまでより安い料金メニューをご活用いただけることになります。加えて、契約電力を低減できることから、エネルギーコストの削減が可能になります。 "

Wikipedia : ナトリウム・硫黄電池

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世界で”再”注目される地熱発電、何故日本は地熱を熱心にやらないの?

 アメリカでは、地熱発電に大きな期待があつまっています。地熱に関する情報が充実し数も多くなってきています。その動きは世界にも広がっています。

Geothermal Projects Making Headway-----Environmental Protection,August 1, 2008
DOE To Invest US $90 Million in Advanced Geothermal Energy -----Renewable Energy World,2008/06/26
FEATURE-Geothermal-rich SE Asia struggles to tap earth's power-----Reuters,2008/7/27

 今年の初めには、アイダホ州で新しいプラントが動きだし注目を集めました。

Idaho's First Geothermal Power Plant is Now Online-----EERE News,2008/1/9 08_01_09_raft_river-----image(”The Raft River geothermal project consists of four large cylindrical heat exchangers flanking a central turbine and generator. The control room is located in the small building behind the plant. Credit: U.S. Geothermal”) : 同ニュースより
----------U.S. Geothermal : Raft River Project

アメリカには地熱に関する参考になるサイトがたくさんあります。

Geothermal Education Office : U.S. Geothermal potential Geothermal Education Office :GEOTHERMAL ENERGY - Worldwide / Japan
Union of Concerned Scientists : How Geothermal Energy Works

 中でも、上のUCSのサイトでは他のクリーンエネルギーの情報と比較しながら情報を読むことができます。しかし、子供向けの下のEnergy Kid's pageは、日本にも関係のある重要な情報をだれにでもわかる形で提供してくれています。
 ”Ring of Fire”! この図だけをみても日本が地熱エネルギーが豊富に存在する国であることがわかります。

Energy Kid's page : Geothermal Energy -- Energy from the Earth's Core

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米英の大学、研究機関、企業が海洋エネルギーの分野での共同研究を進めることを発表しました

 フロリダのFlorida Atlantic University(FAU)は、Florida Atlantic University's Center for Ocean Energy Technology を拠点とし、英国の研究機関と共同で、海洋エネルギーの利用に関する幅広い情報の共有と開発にむけての協力を進めることを発表しました。

プレスリリース / Florida Atlantic University(FAU),July 25, 2008
FAU Accompanies Florida Governor Charlie Crist on UK Trade Mission for Ocean Energy Research and Development

" Officials from Florida Atlantic University (FAU) and FAU’s Center for Ocean Energy Technology (COET) in the College of Engineering and Computer Science accompanied Florida Governor Charlie Crist on a recent visit to several universities and organizations in the United Kingdom to continue discussions, exchange information and formalize agreements in areas of clean ocean energy, environmental issues and climate change. The FAU/UK trip was part of a statewide business development mission which included nearly 100 university and business leaders. "

(via : RenewableEnergyWorld.com,2008/07/31 )

関連
NaREC

Wave-Powered Ocean Energy Technology

(EnterpriseFlorida,2008年05月07日)

コメント
 イギリスでは、すでにいくつかの大型プロジェクトをスタートさせるべく、実証試験や実験機の開発が進められています。こうした動きは、原油高を背景に世界的な規模での研究が促進される傾向にあります。
 こうした動きは、英米だけにとどまらず、オセアニア、アジアにも広がりはじめています。

British Firm Announces World's Largest Tidal Power Development / プレスリリース Lunar Energy(韓国で世界最大の潮流発電所建設計画が始動)-----ソフトエネルギー、2008/03/21

イスラエルのS.D.E.社は、波力発電プラントを中国で建設へ。単純な発電構造と仕様で中国市場への拡大を狙う-----ソフトエネルギー、2008/07/11

----------ソフトエネルギー カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ----------

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