再生可能エネルギー100%も夢ではない / クリッピング JanJanニュース(IPSJapan)
" 世界風力エネルギー会議が開かれ、「温室ガス濃縮による気候変動は臨界点に達している」「石炭発電の段階的停止を含む大幅な二酸化炭素削減に直ちに取り組む必要がある」などの報告が行われた。 "-----JanJanニュース、IPSJapan、2008/07/01-----CLIMATE CHANGE: 100-Percent Renewables Not a Pipe Dream(E,Jun 25)
関連
・the 7th World Wind Energy Conference
・World Wind Energy Association / WWEC 2008 opened today in Kingston/Canada
World Wind Energy Conference 2008 News Piece
(ontariosea,2008年06月04日)
コメント
やっと、世界全体で消費される電力消費量の1%を担うようになった風力発電。まだたった1%なのに、表題の世界風力エネルギー会議において100%も可能なのだといわれれば、たぶん日本人の感覚からすると絵空事に思えるのではないだろうか。しかし、今世界で先進的に風力発電の利用に取り組む国、ドイツ、アメリカ、スペイン、インド、中国、そしてデンマークなどでは、電力消費量の結構な部分を風力、そして他の再生可能エネルギーでまかないつつあります。
・Wind turbines generate more than 1 % of the global electricity-----World Wind Energy Association,21 February 2008
上のサイトでは、各国の確かな風力への取り組みと成果を読み取ることができます。
最近の報道では、スペインのこんなニュースが流れました。
・風力発電大国スペイン、全電力供給40%超の過去最高を記録 / クリッピング AFPBB News-----ソフトエネルギー、2008/03/28
特殊な条件下での一時のシェアとはいえ、40%超えは、大きな数字です。
さらに、各国は風力での成果をふまえて、さらに太陽電池、太陽熱、地熱、小水力、バイオマス、海洋エネルギーの利用などにも積極的に動こうとしています。
各国の2006年度の再生可能エネルギーのシェアと2010年の暫定的な目標は、
国名 2006年のシェア 2010年の目標
ドイツ 11.5% 12.5%
アメリカ 9.2% ---
スペイン 19 % 29.4%
インド 4 % ---
中国 17 % ---
デンマーク 26 % 29 %
そしてわが国、
2006年のシェア 2014年の目標
日本 0.4% 1.63%
[REN21Renewables 2007 Global Status Report,p.41,Table R8. - Share of Electricity from Renewables, Existing in 2006 and Targetsより、再生可能エネルギー産業が急速に拡大 / EICネット 海外ニュース-----ソフトエネルギー、2008/03/27をご覧ください。]
日本の2006年の数値と目標には、既存の大型水力が含まれていません。これを加えるとの、大型水力+10%を加えると、2014年の目標値は、約11.63%となる見当なのだが、、、。
これをもって、日本の再生可能エネルギーへの取り組みは、世界的に低いものではないと主張されることがあります。しかし、最近の世界的な投資、開発への関心と取り組みの前には、かなり後ろ向きの取り組みと映ります。世界は、風力の成果も加味して、太陽光、太陽熱、地熱、海洋エネルギー、バイオマスなどのエネルギーへの取り組みを強化する姿勢を見せています。日本は高い技術をもつとされている環境技術の分野でも、現在投資の方向性とタイミングを誤れば、技術だけでなく、気候変動、エネルギー問題への解決への対応への糸口を失う可能性すらあります。(t_t)
参考
・中国:風力発電3倍増を計画-----JanJanニュース、IPSJapan、2008/06/18
MEMO
他に各国の現状とターゲットを序列する別の計算方法については、IEAのカントリー別データーなどをひろえば把握できます。
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