太陽光発電、電力会社並みの料金単価は2015年がターゲット＝三洋電 / クリッピング asahi.com: ソフトエネルギー

太陽光発電、電力会社並みの料金単価は2015年がターゲット＝三洋電 / クリッピング asahi.com

" 三洋電機<6764.T>のソーラー事業部事業企画部の脇坂健一郎・担当部長は２９日、都内で記者団に対し、２０１５年には太陽光発電システムによる発電単価を電気料金並みに引き下げたいとの考えを示した。 "

-----asahi.com、2008年7月29日

関連記事、情報
・いつでも、どこでも、太陽電池の時代へ――三洋電機-----@IT MONOist,2008/7/29

・福田内閣総理大臣スピーチ「低炭素社会・日本」をめざして日本記者クラブにて-----首相官邸、平成２０年６月９日

コメント
　三洋電機が太陽電池事業の今後の見通しとともに、電力会社並、現在の半分程度にまで太陽光発電システム導入コストがなるのを2015年との見込みをアナウンスした。政府が福田ビジョンを29日に正式に発表するその同じタイミングで太陽光発電ビジネスの将来をメーカーが積極的な展開を見通したことは大きな出来事だ。ただし、福田ビジョンでは、もっと早いペースでの半額を目指すことが言及されているようです。福田ビジョンのほうが5年程度早いペースで開発を進めたいということだが、、、、はて？　他のメーカーなどの動向を考えても2015年が妥当な気がします。

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-----photo by Rina 2008-----

・太陽光発電機器、3-5年で半額に　温暖化防止で政府行動計画-----NIKKEI NET,2008/7/29

　政府は現状の標準システムを300万円とし、三洋電機は230万円として計算しているようで、半額なら150万円、115万円となりややこしい。標準システムは、3kWpなのかについても正確には記されていないので、さらにわかりにくいですね。3－5年で半額という目処はどの程度のものなのか是非知りたいところです。
　福田ビジョンについては、低炭素社会づくり行動計画ということで、洞爺湖サミットでの気候変動に関するアプローチを具体化するためのさまざまな内容を含んでいます。

・温暖化対策、行動計画を閣議決定　総量目標を来年発表-----asahi.com,2008年7月29日
" .....行動計画は日本の温室効果ガス削減の長期目標として、「２０５０年までに現状から６０～８０％」と明記。..... .....１７年度までに原子力発電所を新たに９基建設....."

　温暖化効果ガスの貯留や原子力、排出権取引といったさまざまな方策をまとめ福田ビジョンとしているわけだが、今後の交渉や議論でいかようにも姿を変えそうなので、油断できない。結果、原子力のみ突出という最悪の結果すらありえる。
　再生可能エネルギーの中で、特に福田さんに気に入られたかの太陽電池とて、発展が担保されたかに見えるが、ふたを開けてみるまではわからない。今回の福田ビジョンにより、将来安くなってから、、、といって買い控える人がでてきて、太陽電池屋さんは迷惑をしているという話も聞きます。本来、地域の環境より、地域の風土を生かして、より有利な再生可能エネルギーを選択できるような仕組みを政府は支援すべきだ。かつて世界を主導した分野であるとはいえ、太陽電池にこだわる必要はないと思う。
　風力、水力、地熱、バイオマス、太陽熱、そして潮汐力や波力といった海洋エネルギーの利用を促進できるような、国ならではの施策を打ち出してほしいところです。もちろん国が新エネルギーの分野に一定の取り組みを行っていることは理解できるのですが、国としての重点度が低いと感じられるのです。具体的に、再生可能エネルギーの総量を増やしていく方策が見えてこないのは本当に残念なことです。EUなみとは言えないまでも、政治主導のリスクの分散も含めた意欲的な数字を全体像で政治に描いてほしいと思います。(t_t)

参考記事、エントリー
・十市勉の『資源Wars』 : 再生可能エネルギーと日本［前編］太陽光発電の拡大に不可欠な国家レベルの普及策-----日経BP、2008年7月24日